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6 有理数関数

本章ではGMPの有理数演算を実行するための関数群を解説します。これらの関数はmpq_から始まる名前になります。

有理数はmpq_t型のデータオブジェクトとして格納されます。

全ての有理数演算関数は,オペランドは標準形であることを仮定しており,演算結果も標準形にします。 ここでいう標準形とは既約分数(これ以上通分できない分数形)であり,分母は必ず正として与えます。ゼロの表現は0/1に統一されています。

単純な代入関数は,与えられた値を標準化することはありません。演算が実行される前に,値を標準化しておくのはユーザーの責務になります。

Function: void mpq_canonicalize (mpq_t op)

opに対して通分を実行し,分母を正にします。