Vine Linux 3.2を使ってMPI clusterをVMware Serverの仮想マシン上に構築してみよう

静岡理工科大学 情報システム学科 幸谷智紀

Last Update: 2006-12-11


構築するMPI clusterの構成(左図)と確認事項(右の箇条書)

Structure of our MPI cluster
  • rootアカウント(管理者権限を持つ)のパスワードを知っている(or 自分で設定した)
  • 一般ユーザアカウント(説明の図では"tkouya"となっている)を持っている
  • VMware上のNATネットワークは
    • ネットワークアドレス:172.16.185.xxx (ブロードキャスト: 172.16.185.255)
    • ネットマスク: 255.255.255.0
    • デフォルトゲートウェイ(GW): 172.16.185.2
    • DHCP割り当て用IPアドレス範囲:172.16.185.128~254
    となっている(自分の環境に合わせて適宜変更すること)。
  • NISドメイン名:mpicluster
  • 仮想ホスト名とIPアドレス(2台分)
    • mpihost01: 172.16.185.11 (NFS, NISサーバ)
    • mpihost02: 172.16.185.12

構築手順

  1. 仮想Vine Linuxマシン(mpihost01)をつくり,固定IPアドレスを割り付け,NATネットワーク(vmnet8)を通じて外部と通信できるように設定する。(→詳細)
  2. 同じく仮想Vine Linuxマシン(mpihost02)をNATネットワーク上に作る。(→詳細)
  3. mpihost01をNFSサーバとして設定し,/usr/localと/homeをmpihost02向けに公開する。(→詳細)
  4. mpihost02上で,mpihost01の/usr/localをNFS mountする。(→詳細)
  5. mpihost01をNISサーバ(ドメイン名"mpicluster")として設定する。(→詳細)
  6. mpihost02をNISクライアントとして設定し,ホスト情報とユーザアカウント情報を共有する。(→詳細)
  7. mpihost02上で,mpihost01の/homeをNFS mountする。(→詳細)
  8. mpihost01, mpihost02上に置いてrshサーバをインストールし,動作するように設定する。(→詳細)
  9. mpihost01にmpich-1.2.7p1を/usr/localにインストールし,/usr/local/share/machines.LINUXファイルにmpihost01, mpihost02を書き込んでこの2台をMPI clusterとして動作させる。(→詳細)

参考リンク


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