ぼーっとついでにWordPressを触ってみる。まぁあらかた思い通りのサイト構成になりそうなので,現在の静的ページを丸ごと移行できそうである。年末から正月仕事になるかなぁ。ちみちみやってみよう。
その前に書かなきゃいけない記事やら原稿やらいろいろ山積み。シコシコって年内に目途が・・・つくといいな(希望的観測)。
つーことで風呂入って寝ます。
]]>それでもまぁ何とかあれこれやるべきことはやってこれたので良かったのだが,研究以外の書類仕事が増えて,学生以外の人様にあれこれ説明する場面が増えて面倒になってきたのは困ったことだ。大体,ワシはヒッキー体質の人見知りなので,基本,シコシコプログラミングだけしていたい人間なのである。疲労がたまったのも,そーゆー対人ストレス故なのであろう。向いてない仕事はすべきではない。
向いてないといえば,このページもボチボチ維持するのが辛くなってきたところである。MTは重くなる一方だし,クラウド方向にビジネスを持っていこうとしているようで,ますます個人ユーザには敷居が高くなってくる。やっぱりWordPressでサイト全体を再構成すべき時期なのかなぁとつらつら考えていたらますます更新が面倒になったりするのである。年末から年明けの仕事かしらね。
つーことで,11月はろくすっぽ記事が書けなかったが,書くべきことは溜まっているので,これから年末に向けて,少しずつ「ぷちめれ祭り」の体制を作っていければいいと思っている今日この頃なのでありますという決まり文句も書き飽きてきたかな。
神さんの愚痴を聞きながら早寝します。
]]>進んだのはGMRES法のお勉強。フルランクの最小二乗法,Givens変換,Arnoldi法と,大体テキストに増補する程度はフォローできたのだが,詳しくはちゃんと数値実験してからじゃないと書けないな。プログラムはできているから,これからボチボチやっていこう。
Mr.スポック博士をTwitterでフォローしているのだが,有益な情報しかTweetしないのでたいへん重宝している。今日はGautschiのコレクションの紹介。3冊になるってことだけど,一応揃えておくか。著作は一冊持っているんだけど,色々な仕事をした人だから,論文集の方が何かと便利・・・かもしれない。
手近なWindows 8環境を全てWindows 8.1にアップデートする作業,本日完了した。めんどくさいのと,さすがにそれほど違いはないだろうと,クリーンインストールは避け,アップデートインストール。今のところノートラブルで動いている。MacBook AirではBoot Campがエラー吐いてタッチパッドが動かなくなったけど,ドライバインストールしなおすと問題なく動作した。まぁ気が付いたのはそんなところで,あとは全く問題なし。スタートボタンが復活して,デスクトップからダイレクトにシャットダウンができるようになったのはありがたし。今のところ使っている機能はそんくらい。
明日も出勤日なので早めに寝ます。
]]>つーことで,拙著のサポートがてら,現実逃避の文章を書いてみた。いや,通り一遍のさらりとした矛盾の指摘をして背理法だからこれでしまい,というのはちとまずいかな,と思ったもので。もう少しうまく解説できるといいんだが,まぁそう真面目に取り上げる問題じゃないというなのかな。森毅と秋山仁が取り上げているぐらいだから,そこそこ知られた問題なんだろうとは思うんだが。
さて,今週から来月下旬まで地獄の水金を11回も体験することになる。毎年のことだが講義が集中するので全くシンドい。とはいえ,シンドい時こそ仕事が進むということもあって,せいぜい脳細胞を活性化させるべく頑張ろうっと。
世間は三連休だが,日本の大学には無関係。国民の祝日が増えすぎて,おまけに月曜日の休みが増えすぎたこと,そして講義15回を金科玉条のごとく守らないとお叱りが来るということが原因。右翼政権だというなら国民の祝日ぐらい学校現場でも祝わせて欲しいよなぁと思うが,そうは考えないのかな。
振替休日に働くべく寝ます。
]]>で,9月も終わって明日から10月。研究の方が一段落しつつあるので,ボツボツ次の目標を建てる必要があり,資料を漁って勉強中なり。こういうのは卒研と並行してできると効率的なんだが,うちの場合それができないのが悩みのタネ。大体,〇〇の〇〇が全然〇〇なのに〇〇○○させても〇〇な〇〇は〇〇するだけで〇〇の〇〇にもならないのであるからして致し方なし。まぁそこをクリアするのが腕の見せ所という話もあるが,う~ん・・・今のところ打開策は見つからないのであった。当面このまま研究と卒研は並行していくつもり。どっかでクロスしてくれるといいんだがなぁ。
神さんの仕事も中々大変な様子なので,温泉でも言ってのんびりしたいところだが,これも当面そんな時間は取れそうもない。ワシのハードワーク期間終了直後の11月下旬あたりで近場に行ければいいんだがどーなりますやら。
本年度は研究費も使い尽くしたので,来月に京都日帰りする以外は引き篭もって過ごすことになる。地道にやりませう。
では行ってきます。
]]>Update Installってのは初めて。いつもなら必ず面倒でもClean Installなんだが,旅先なので色々インストールしてあるアプリを一から入れ直すのが大変なのと,Windows 8からのupdateなので,まぁトラブルは少ないだろうと判断。やってみたらすんなり終わって動作も心持軽くなったかも。スタートボタンは復活したけど,これって意味あるのかね?
]]> 以下の文章を書いているのはRenfe車内。来る時の列車より新しいようで,各座席には電源付。 日本から持って来た文庫本をトランクにしまっちゃったので,退屈しのぎに日記を書いているという次第。せっかく電源があるんだから使わないと損という貧乏人根性。
にしても,列車のシステムが分からんのでちょっと迷った。Coche(Carの意味らしい)番号が切符に書いてあるのだが,いざ乗り込もうとすると番号表示が消灯して不明。切符切り(QRコードチェックのみ)のおねーさんに「セニョール,そっちじゃない」と言われて乗り込んでみると,この編成に対して一意な番号が振ってあり,列車番号は不要ということらしい。日本の新幹線の完璧な統一性が異常なのかもしれん。
異常と言えば,列車内でのケータイの使用に関しても,こっちはおおらかというか,気にしていないというか,でかい声で使う人が多いな。フランスの時も感じたけど,日本の場の雰囲気に合わせろという同調圧力は異常かもしれん。ワシの隣のおっさんのヘッドホンのシャカシャカも日本的基準からいえばやたらに気になるのだが,いいのかな,エスパニョール的には。
異常と言えば(しつこい),例のMadridでのテロ事件の影響か,少なくとも高速鉄道に乗る時は改札した上で,持ち込み荷物を全部X線探査機を通す必要がある。Valladlidのような田舎都市ではきちんと係員が内容を見ていたようだが,Madrid-Chamartin駅では見てんだか見てないんだか,発車時間まで間がないので詰めまくった乗客の荷物がドガシャカにベルトコンベア上に積み重なっても気にしてなかった感じ。見てないんじゃないか,あれ。
つーことで,本日は自分の講演を午前中に終えて,さっさとMadridへ移動する日である。公園についてはワシの声だけはでかいイングリッシュトークのおかげで一応伝わったようで,chairpersonから「もちっと精度と次元の関係は気にしながらやれ」と的確な突込みが入った。中国人の方の質問は意味が良くわからなかったな。
昼はT大のDr.さんに誘われてH先生ともども大学近くの地元レストラン(つーか,Bar的な小さい店)で飯を食う。店員さんがちっとも英語を使ってくれないので,三人がめいめい適当に14 euroのセットを頼む。やたらにボリュームがあったのだが,まぁ値段的にはそんなもんなのかしら。円安のせいで余計に高く感じるのかも。
しかし,フランスもそうだったが,スペインも都市間の移動で見るのは畑ばっかり。平らな土地が多いところは皆畑にしちゃってるのかな。工業はどこ行ったという感じ。まぁそれを言うと,日本でも太平洋ベルト地帯を除けば森ばかりというのと同じかな。
今日は時差ボケ解消のために夜中の2時起床。これでも日本時間だと午前9時なんだよな・・・にしても隣のおっさん,うるさかったな。あっ,Segoviaで降りるようだが,シートテーブルほったらかしじゃねーか。単にマナーの悪い中年だったようだ。これがエスパニョール的スタンダートってことじゃないんだな。
さて帰国したらもう土曜日か。新学期の準備しないとなぁ。
]]> つーことで,1時間遅れ,KLMだからSchipholで1h45mしか余裕のないトランジットの旅,最初から波乱含みでどーなるかと思いきや,結論を言うと何とかなったのであった。気流のせいなのか,欧州方向の便は定刻より早く着くようになっていたおかげと,トランジットが同じ航空会社だったので,成田で乗継後の便の搭乗手続きも終わっていたおかげが大きいと思われる。実際,ワシよりもっと時間的にシビアなParis便とかLondon便への方々も何とかしてもらえたらしい。
とはいえ,ワシの場合,到着が1時間遅れて空港に降り立ったのは16:00ぴったり。45分後の便だから急ぎ足で何とかなるだろう・・・と考えていたら,Schipholの場合(他は知らん),シェンゲン協定圏(EU + α)以外の国々から来ると,乗継エリアが違ってて,入国審査を通過しないとシェンゲン協定圏への乗継もできないようになっていたのである。
慌ててImmigrationまで走ったが,アフリカ系とかイスラム系の方々がいると審査が長引くのか,ワシが並んだ列は全然進まない。しかも若いおねーさんがしっかりゆっくりチェックしているので二重に遅い。ワシなんかも「マドリード?何のため?何日滞在?」としっかり聞かれた。美人だったから許すがあれがブ(以下略)。
結局,E22からC9まで(これがえらく遠い)走って移動し,出発10分前に到着。KLM係員は慣れているようで苦笑でお出迎え。多分,成田からの便で乗り遅れた人はいなかったんじゃないのかな。
つーことで,無事Barajasに到着,しかも定刻より10分も早い・・・ってことは帰りの便は10分遅れるのかしら? 今度は2時間以上余裕があるから大丈夫だと思いたいが,さてどーなるやら? あんなに余裕のないトランジットなのに,預けた手荷物もすんなり出てきた。昔と違ってもう荷物トラブルってのもなくなったのかな。Schipholでの厳密な(?)審査のおかげか,入国審査もなし。荷物もらって出口に向かったらもう到着ロビーであった。
空港からはタクシーも使わず,Metroで移動。切符の買い方が分からなかったので,親切な交通局(?)のおばさんに教えてもらった。Destinationの番線を選択する必要があったのね。Aeropueroto T1-T2-T3 -> Chamartinは€4.8なり。30分ぐらいかな? 日曜日だったせいか,随分すいてたな。
念のため,成田で定額制のUSB通信モデムを借りたのだが,手持ちのauスマホは難なくVodafone ESにつながったし,泊まっている安ビジネスホテルも無料WiFiがあったりして,無用だったかな。まぁせっかく金払ったので,こうして状況報告も兼ねて更新しているという次第。日本時間 - 7時間の時差があるので,ただいま現地時間,午前4時ぐらいです。もう一眠りできるかな?
さて,あとは帰国前にもう一度状況報告できればいいかな,と。無事Renfeに乗れるといいな~。ケータイいじって事故るなよ。
]]>この夏はずーっと計算しっぱなし。つーても自分がやったのはプログラムを作って走らせただけで,計算自体はマシンがやっていたのだが。何とか計算が終わったのは福岡出張直前だったりする。まぁそれでも何とかこの夏のノルマはこなせたので良かったかな。
つーことで,ぷちめれ祭りは終了。映画も3本見たし,もうちょっと感想を書き連ねたかったが,まぁ今回はこんなもんで。次回は12月下旬の予定。
さて,明日からスペインに行く。今日は前泊で成田どまり。明日10:35発のKLMなんだが,マドリードまでの直行便がないので,どのみちトランジットせねばならない。ワシの場合,HISで格安切符を買ってしまったので(それでも16万円),スキポール空港での余裕は1時間40分しかない。11時間もかけてロシアを横断してオンタイムに着くのかどうか甚だ不安である。
つーことで無事トランジットに成功したら,マドリードで更新する予定。更新がなかったらどっかで足止めくらっていると思っていただいて結構である。
今日はもう少しスライドをチェックして遅寝する。時差ボケしないで過ごせればいいなぁ~。
]]> 本書はタイトル通り,腫瘍に侵された自分の金タマとおさらばする経験をした著者(奥浩哉のアシスタント)が描いた闘病マンガである。従って,いわゆる「闘病記」の一種であるのだが,エッセイマンガ,とは言いづらい。表紙の通り可愛らしくちんまりしたキャラクターが持ち味のマンガだが,多くのエッセイマンガのようにあっさり軽くは読めないのだ。「イブニング」に連載されていたということもあって,かなり構成的に優れたストーリー漫画になっており,いろんな要素を取り込んだ読み応えのある作品なのである。ワシは夫婦の情愛にホロリとさせられたが,人によってはもっと違うエピソードに涙腺を刺激されるであろう。それだけ「多面的」な漫画になっている,ということはもっと声高に褒められてしかるべき作品である。
本書でも語られているし,他の闘病記でも,いや,もっと遡って聖書以来ずうっと言われていることであるが,病気のような災難は「贈り物」であり,その程度に応じて自分の人生を振り返って見直す必要が出てくる。その際には自分と関わりのある家族,友人,同僚,親戚,ペット等々,いやでも巻き込んで考えざるを得なくなる。多分,膨大な数の闘病記が絶えず出版されているのは,病気の情報ソースとして以上に,自分の人生と社会との関わりを考える一種の「人生哲学書」になっているということが人を引き付けるからではないか,と本書を読んでワシは気づかされたのである。
本書の著者,武田一義のケースでは,そもそも金タマの癌,精巣腫瘍の原因が肉親からの遺伝によるものではないか,ということが物語の途中で描かれている。しかしそれは不幸とイコールではない。本書では多くの癌患者が登場するが,そのキャラクターは様々で,今までの人生と家族との総復習をさせられている様が上手くちりばめられており,癌という重い「贈り物」を受け取ることで何が起きるのか,ということを闘病情報よりずっと有益な情報としてワシら読者に教えてくれるのである。武田の癌も,結果的に本書という成果物に繋がったことを考えれば,金タマと引き換えとはいえ,とても大きな「贈り物」であったということになる。それは武田のみならず,本書を読んだ読者に対しても心地よい「贈り物」になっているのだ。
デビュー作としてこれだけの傑作を描いてしまうと次作がどうなるのか,余計な心配をしてしまうが,本書で示した画力と構成力を生かした作品に繋がることを期待したい。
]]> 大御所過ぎて語るのもはばかれる雰囲気のある能條純一であるが,折角読みやすい短編集を出してくれたのだから,この機会に言いたいことは言っておくべきと考えて取り上げることにする。
それにしても,この絵の精巧さは恐るべきものである。初めて見た時から,とても人手を介したペン先から描かれている絵なのかと疑っているワシなのであるが,よーく目を凝らして画面を見てみると確かに肉筆・・・なのかどうか,今だよく分からない。しかし安直なCGでは描けない線であることだけは確かなのである。それでいて,SEXシーンを書いていてもエロさより高貴さが際立っているのだ。ワシはこれを「貴族的な画風」と呼びたいと思う。ワシの乏しい漫画知識を総動員すると,どうも上村一夫をブラッシュアップさせた画風なのではないかと感じるのだ。日本劇画の正統派の流れを引き継ぐアウトローを描きつつ,その「自己犠牲的美しさ」を高貴な線で描く,これぞまさしく21世紀に引き継がれた劇画の,一つの頂点なのである。
絵のうまい漫画家,というのは他にもいる。しかし,加えて「線が美しい漫画家」となるとガクンと減る。一気に減る。ガリガリ線を重ねてデッサンの整った絵を描く漫画家は沢山おり,それでいて荒っぽく感じさせない上手さを感じさせる作風もよく見かける。しかしこれだけの密度で線が美しいものはそうそうない。更に「高貴さ」を備えた画風となると・・・すいません,今現在現役のマンガ家は思いつかないのである。それだけに,能條純一は突き抜けている,とワシのみならず,誰しも納得するはずなのである。
長い連載作品の多い能條純一であるが,短編もいい,ということは連載単行本にチマチマおさめられているものを読んだことのある御仁はよくご存じである。本書に収められている5作も,円熟した丸みを感じさせるハートフルなもの,そして「自己犠牲的美しさ」で魅了するものが収められており,初めて能條作品を読む若い人にもお勧めしやすい単行本である。武論尊原作の「冬の花火」以外の4作は能條のオリジナルだが,不思議なほど違和感がない。それだけ5作品とも「能條作品」として昇華されていると言える。個人的には表題作「人生讃歌」と「冬の花火」にぐっと来たのだが,それはワシの年齢と右翼的精神から来るものなのだろう。どの辺が?・・・ということについてはお読み頂いてご理解賜りたい。
年齢と共に画力が上がって寡作になっていくってのは,ながやす巧や江口寿史を見ていると仕方がないのかな,と思うが,読者としては寂しいと同時に楽しみでもあるのだ。待たされている分,「次」への期待値が高くなるからである。それを知っているから寡作になるのかもしれないが,能條純一は割とコンスタントに新作が読めるのでありがたい。もう少し長く,貴族的な作風とお付き合いさせて頂きたいと念願している今日この頃なのである。
]]>本書がどーいう文脈で双葉社から出版されたのか,ワシはさっぱり分からないのだが,夏休みの読書感想文のネタに困った時に役立ちそうなものとして本書を推薦したい,つまらん科学書より面白い漫画を読んだ方が何倍も勉強になる,ということはワシの40年以上に渡る読書遍歴によって証明(?)されている訳だが,本書に関しては,題材もさることながら,純粋に漫画として大変面白いのだ。躍動感のある古代生物描写は深海生物に胸ときめかせているガキどもにも面白がって貰えること間違いないのである。
]]> 先日,「はだしのゲン」を語るTBSラジオ・セッション22が放送され,ワシはポッドキャストで聞いたのだが,呉智英先生が紹介していた手塚治虫と大江健三郎の評は,確かに「面白い漫画」としてのツボを言い当てていた。以前にも書いたけど,戦後70年になろうという時代なんだし,いい加減,語り口ぐらい工夫したらとワシはいつも思っているのである。実際,学習を目的としない普通のマンガ誌でも,「まるまる動物記」のような本格的な生物思想マンガが連載されていたり,「風雲児たち」のような大河歴史漫画が成立しているのであるから,つまりは作家の力量さえあればどんなジャンルだって面白い漫画になるはずなのである。ミリオンセラーは無理でも,そこそこ儲かる程度の作品としてこれらの作品が流通ルートに乗せられるんだから,送り手の編集者は良い方向に作家をリードして欲しいものである。
それにしても・・・,本作は謎だ。自然科学系とはまるで無縁の双葉社が,よりによって古代生物マンガ,だと? しかも主役はアンモナイトのアンモちゃん。狂言回しとして饒舌にモノローグを吐き出しつつ,次々に襲ってくる古代魚やら同族の肉食アンモナイトにはスミを出して撃退する(効果ないことが多いけど)。実際に出す声は「ピィ」とか「ビィ」とか「ふぃ~」とか「美味」程度。一人孤独に「仲間」を探すべく,現代から古生代,中世期,新世紀を行ったり来たりしているのである。人間は一切登場せず,ただ古代生物が活写されるだけなのだ。まるでアンモナイト版「火の鳥」である。
しかしこれが異様に面白い。古代生物である巨大アンモナイト,肉食魚,恐竜,初期の哺乳類・・・どの生き物も語らず,ただ生きているだけなのだ。捕食し,捕食され,本能の赴くままに生きつつ,自然界の劇的な変化にただ漂うのみ。しかしその生物たちの躍動感は素晴らしい。それは小川隆章の抜群の画力と画面構成力が面白い物語を紡いでいるからに他ならない。古代生物についての解説が随所に挿入されているが,それは読み飛ばしても構わない。ワシら読者はキュートで孤独なアンモの時間を跨いだ活躍ぶり(?)に付き合うだけで,古代の生物の生き様と進化の激しさが脳内にインプットされるのだ。学習漫画と考えると,これほどお得な一冊はないとワシは断言するのである。
にしても,本書には学習漫画っぽい押しつけぶりな宣伝臭は一切ない。つーか,単なる怪獣漫画と思われるかも。しかしそれは小川にとっても双葉社にとってもふさわしい位置づけなのかもしれない。純粋に面白い少年漫画,単なるそういうものとして世に出した・・・わけじゃないだろうけど,別段これが少年ジャンプや少年マガジンに掲載されても不自然ではないとワシは感じる。それはきっと「ロン先生の虫眼鏡」等を包含して歩んできた日本漫画の懐深さの証拠なのである。
]]>ここに来たのは二度目だが,こんな険しい山を切り開いてよくもまぁこんな規模の理系総合私大を作ったものである。アンタさんはホンマに偉いお人やわぁ。
本日はXeon Phiのレクチャーを受けに来たのである。ハードウェアを売りたいユニットコムさんとソフトウェアを売りたいエクセルソフトさんと,間を取り持って暗躍しているIntelさんが共同で岡山理科大総合情報学部にてXeon SMP+Xeon Phi 2枚刺しマシンで実演しつつ,Intel MICのパワーを見せつけるという集会である。
メインはエクセルソフトさんの解説&デモンストレーション。これがワシ的には大いにツボで,CUDAプログラミングに疲れたワシの脳みそには魅了的な商品に見えたのである。
基本的に,今売っているXeon Phiカードは約60コア搭載のSMPマシン単体と考えるべきもので,Linuxがカード上で動くようになっており,2枚刺しにすると,非同期でSPMDするか,MPIを使うかして動かさないといけないとのこと。性能は1GHzということだが,今のCPUはせいぜい3GHzぐらいの動作スピードだから,倍精度計算の性能は1/3程度とのこと。確かにデモを見る限りはほぼそうなっていて,大量のコアを並列に使うことで,結果的に早くなる,という点ではGPGPUと同じである。
だた,CUDAにしろOpenCLにしろ,GPU上で動作させるためのコードは書きなおさねばならず,至極面倒くさい。OpenACCっつーものもあって,#pragmaだけでGPU上で動くコードを吐き出してくれるコンパイラもあるが,まだ高価である。
反面,Xeon Phiはx86_64コードがネイティブに走るので互換性は高いが,並列化したいのならやはり書き換えは必要で,しかも現状ではIntelコンパイラでないとイカンらしい。#pragma命令だけでXeon Phiカード上で動作するプログラムは書けることは書けるが,やっぱり高価な環境である。アカデミック用のフリー版だとどーなんだろうと思ったが,基本的には購入して使って欲しいということらしい(当然だ)。
1コアあたりの性能で比べると明らかにCUDAよりXeon Phiだが,そもそもカードの価格が違いすぎる。しかも後者は出たてで単体販売はしていないのに対し,CUDA 5.5仕様のカードが10万円程度で単体で購入できるのと比べると,気軽に試す,という訳にもいかん。魅力的ではあるのだが,HPC用途のアクセラレータとして使い物にならなくても,GPUならグラフィックス用途として役に立つのに対し,Xeon Phiは完全に計算専用カードなので使い回しも効かない。まぁ,Intel Math Kernelを使っているプログラムは多いから,全く無駄になることはないだろうが,う~ん・・・。
でもまぁ,色々魅力的な機能満載のようなので,今年度後半か来年度前半ぐらいには予算申請したいな。勿論CUDAも当面はGTX780でシコシコ触ることにするのである。
さて明日から完全休暇なので,頑張って論文書こうっと。
Movabletypeも重たいまま,多少は5になってマシになったかなぁと思ってたらもう6が出るとか言っちゃってるし,さすがに勘弁してほしい。卒研でWordpressを扱っている関係上,もうそっちのほうに乗り換えちゃおうかなぁという誘惑が日々増しているのである。とはいえ,HTML書き出し機能は魅力なのよねぇ。まぁ暫く考えましょう。
更新しない間に,GTC Japanに行ったりしていたのだが,その件はまた気が向いたときに。比較対象としてIntel Xeon Phiも見に行かないと~,ってことで,8日には岡山くんだりまでノコノコ出かけていく予定なのですよ。それを見てからMassively Parallel雑感を纏めようかしらん。
ちなみに,Researchmapのblog機能はまぁまぁ使い勝手もいいし,真面目な話題はあちらにでも書こうか,と思っていくつか書いているのだが,ベースとなっているNetCommonsのPHP対応がイマイチで,この先どこまで新しいPHPに追随していってくれるのか,甚だ不安であるゆえに,これ以上のあちらの更新はしない方がいいかなぁ,と思っているのでありますよ。ああ全く,Cloud時代になってWebサービスの選択肢が増えた分,面倒なことが増えましたなぁ。結局,日本ドメスティックなソフトウェアって,グローバルな支持がない限り,人金物が続かずに兵糧攻めにあって遠からずポシャるってことなんだろうな。
ボチボチ神さんが帰ってくるのでこの辺で。夏休み前に,中途半端に終わってた線型代数テキスト,何とかしたいな~。三日で終わるかしらん? あ,長期休み恒例のぷちめれ祭りもやっておかねば。ネタは山ほどあるだよ。
]]>つーことで,朦朧とした頭で全然進まなかったIRK法の初期値設定の改良,なんとか本日完了した。つまらんミスしてて全然数値が合わなかったのだが,本日済んだ頭で眺めたらまぁ下らない間違い。さくっと直してもう一度やり直したらあっさり動いた。数値実験としてはまぁ十分なデータはとれたかな。あとはどこまでHairerのものに肉薄できるか,頑張ってみよう。
ひょー,MT 5.2.6に上げたばっかりなのに,もうMT6が出るようである。スマホから使いやすくなるのは結構だが,更に重くなっているんじゃあるまいな。まぁ,正式リリースからしばらく待って様子を見てから考えることにしよう。
ボチボチ寝ます。
]]>