うだうだ日記 The Diary of T.Kouya's UdaUda Daily Life
... The Unworty sentences which describe my UdaUda daily life in January, 2003.
... 日々のウダウダを記述した価値のない文章: 2003年1月
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1月31日(金) 掛川・快晴
 寒い〜。風が強い〜。

1月29日(水) 掛川・雪後晴
 今年初めて吹雪くのを見る。さっ,さむーいっ。

 我が家のADSLは8Mから1.5Mにダウングレードして一週間以上になるが,ぷちぷちは一度も発生していない。安心して良さそうだ。しかし,これで我が家は1.5M以上にupgradeできないことが証明されてしまった。ああ・・・これから「あいつ,ネットワークの教師のくせに1.5Mなんだって!」「やだー,とろくさーい」などと世間様から冷笑されてしまうのだ。ちくしょう。今に見ていろ。FTTHを導入して世間をあっと言わせてやるぞ! やっぱり本命は光ファイバだろう。ふっ。

 Googleのキャッシュ,ようやっと更新。メディアレビューはようやく「『核』論」が検索できるようになる。ちなみに,"Takeda"+"Toru"だと2位/4240件,"武田徹”だとインデックスページが131位/1870件,"核論"だと21位/251件で引っかかる。
 日記のキャッシュを見ると,どうやら今月4日にcrawlerが引っさらっていった分が25日も経ってようやく登場したということらしい。やっぱり月刊Googleだよなあ・・・って,もっとPageRankの高い所はちまちまとチェックされているらしいけどさぁ。

 日がな一日,研究する。久々に大量の数値計算をこなしてしやわせ・・・。やっぱり計算しているのが一番性に合っているわい。丸め誤差って面白いなあ・・・こんなこと言ってるのは日本じゃ,わしぐらいなもんだろうが。

 日経ITProの記事,「Active Directoryのトラブル対処が難しいわけ」。うーん,サーバをTree上に分散配置して,権限を委譲し,管理手数の集中を防ぐってのが売りだったはずのActive Directoryなのに,「ドメインコントローラは一台にし」なきゃならないってのはねぇ。理想と実装との乖離が発生すると現場は苦労させられるんですね。

 BK1のブリーダにも加入していたので,ぼちぼちそっちへのリンクも張っておくことにする。デフォルトはAmazonのまま。どー見ても,Amazonの方が便利だもんでねぇ。BK1の方は,そのまま買い物かごへ直行という極悪なリンクも用意されているが,ちょっと興味があるのでとクリックする人にそりゃぁねぇだろうと思うので,私は使いません。っつーか,使っている人っているの? 普通に考えて,んなもん使ったら評判落とすだけだってのはすぐに分かるしね。

ぷちめれ・・・ BK1 | Amazon -> 目黒考二「酒と家庭は読書の敵だ。」角川文庫,4-04-197405-4, \552
 NPO的運営をしていると私はにらんでいる本の雑誌社の中心人物による,本にまつわるエッセイ,書評を集めた著作集。本人に言わせると雑文集だそうだが,タイトルから分かるように,この人,本を読むことしか頭にないので,自然と書くもの全て本がらみとなる。第三章の「小説雑誌を読む」は純文学雑誌掲載のものから中間小説誌掲載のものまで,幅広く,ワンテーマに共通する部分を読みとりつつ,上手に作品を紹介している。ここだけ2段組になっており,ちょっとお得感があるね。
 わしは小説を読むために費やされる想像力で,少ない脳細胞をいぢめたくないので,最近は殆ど読まない。自分の読まない文芸作品に端的に触れられる本書は大変ためになりました。

ぷちめれ・・・ BK1 | Amazon -> 文芸別冊「江口寿史」河出書房新社, 4-309-97643-3, \1143
 本書にTributeしているマンガ家さん達も言っているし,本人もミミタコだろうが,初収録された「うなぢ」シリーズなんて傑作を見せつけられると,やっぱり声を大にして言いたくなるというものだ。

頼むからもっと仕事してくれっ

1月28日(火) 掛川・晴
 遠州名物,空っ風が吹きすさぶ日。

 奥村先生が共通テストの問題の回答に疑問を呈している。物理1Aで携帯電話についての問題が出るとは知らなかった。しかしこれは悪問だよねぇ。これが「携帯電話」でなければ,一昔前のように300bpsとか2400bpsなんて速度では,静止画ですら伝送するのは辛いので,素直にセンター発表の回答が正しいと言えたろう。「携帯」する機器と限定してしまったので,話がちょっとややこしくなってしまった感がある。
 このまま収束するのかな? 訂正する必要はないとは思うが,しかし,一度議論しておく必要があるんじゃないのかな。科学的なものの見方って奴を再考するにはいい題材だしねぇ。

 SQLサーバに巣くうWorm騒動ははどうやら収束してきた模様。にしてもだな,お隣の北じゃない方のお国は,地震でもないのに橋は崩れるし,航空機アタックを受けた訳でもないのにデパートは崩壊するし,それに留まらず,国全体で半年前に出たパッチもあてずにSQLサーバをほったらかしにしている。やることがいちいち派手ですなあ。M$を非難するのはある程度は正しいと思うが,しかし,今回の件はユーザ側が責められるべきでしょう。M$側は対策を出しているんですからねぇ。

1月27日(月) 掛川・雨
 生ぬるい雨の降る日。気持ち悪い・・・。

 人と喋っていると生気が抜かれるようである。やっぱり一人でバリバリやっている方が性に合っている。ふぅ・・・。

 ・・・が増えたな。・・・ジジイだ。サキョウだ。

 Google様ご来訪。どういう訳か,MuPADと数値計算テキストのみチェックしてお帰りになられる。チェックする対象をPageRank(TM)で絞り込んでいるのかなあ。

crawler11.googlebot.com - - [26/Jan/2003:11:04:32 +0900] "GET /robots.txt HTTP/1.0" 404 796 "-" "Googlebot/2.1 (+http://www.googlebot.com/bot.html)"
crawler11.googlebot.com - - [26/Jan/2003:11:04:33 +0900] "GET /research/mupad/koen19991208/sld029.htm HTTP/1.0" 200 1485 "-" "Googlebot/2.1 (+http://www.googlebot.com/bot.html)"
crawler11.googlebot.com - - [26/Jan/2003:23:27:18 +0900] "GET /misc/kakegawa/2.html HTTP/1.0" 200 1880 "-" "Googlebot/2.1 (+http://www.googlebot.com/bot.html)"
crawler11.googlebot.com - - [27/Jan/2003:00:43:26 +0900] "GET /nasoft/chap02.pdf HTTP/1.0" 200 1354413 "-" "Googlebot/2.1 (+http://www.googlebot.com/bot.html)"
crawler11.googlebot.com - - [27/Jan/2003:23:34:23 +0900] "GET /nasoft/tableofcontents.pdf HTTP/1.0" 200 189616 "-" "Googlebot/2.1 (+http://www.googlebot.com/bot.html)"

ぷちめれ・・・黒田玲子「科学を育む(はぐくむ)」中公新書 4-12-101668-8, \760
 タイトルの平易さに対して,中身はものごっついハードな科学政策論。著者が化学をベースに生物系の研究へと渡り歩いてきた強者だけに,具体例が自分の専門分野にのみ特化しておらず,といって,自身の研究経験もないがしろにせずに素材として生かしているという,大変にバランスの取れた内容になっている。文章がストレートに意味を伝えてくれるモノになっていて,ひねていないのもイイ。聞き書きをベースにこれをまとめたということであるが,それをリードした編集者の腕も褒めるべきでしょうなあ。
 筒井康隆が,「小説の評論は小説家じゃないと出来ないのでは」という主張としていたが,それのアナロジーで「科学政策は科学者じゃないと組み立てられないのでは」と感じている。本書はそれを裏付けてくれる証拠としてお勧めしたい。

1月26日(日) 掛川->浜松->掛川・曇
 はっきりしない天気。配偶者特別控除が廃止されることになり,パートの仕事量を増やそうかと思いつつ,小さい子供とだらしない夫の世話も手が抜けない状況にある主婦の心の揺れを表現しているようである。・・・分かりづらい比喩。

 ここで紹介した吉野朔実「お母さんは『赤毛のアン』が大好き」に,こういう記述がある。マンガの中の台詞(独白?)なので
,記号・句読点は適宜補ったり変更してある。

 なんのあてもなくふらっと本屋に行きます。何か買おっかなあ,そういう時,何を基準にして本を買いますか?

 やはり,まずは作家,名前でしょう。
 (1)作者(訳者で選ぶことも含む)

 (2)タイトル・・・これにつられて買うこともしばしば。
 (3)帯,解説,評判等々・・・失敗したくないものね。
 (4)お値段・・・大事なことです。
 (5)カバーイラスト・・・やぱり目を引くのはこれです。

 まあ,おおむね,こんなところじゃあないでしょうか?

 ということだが,まあ,殆どの人は,この要素で本を選んでいるでありましょう。確か,井狩春男も同じようなことを述べていたような気がする。人によってウェイトの置き方は様々でしょうが,わしの場合は,(5)で選ぶことは殆どないかな。あとはどれもかなり重要な要素であります。

1月25日(土) 横浜->名古屋->掛川・?
 天気忘れた。

 なんかえらいことになってきた。M$のSQLサーバを経由して感染するWormで,DDoS攻撃を仕掛けるという(-> Trendmicro )。サイバーテロとか言っているけど,どうなのかなあ。どうやらパケットが大量に流れて寸詰まり状態ということらしい。日本ではまだそれ程影響は受けていないようだが,対策が施されなければどのみち回ってくることになるだろう。

1月23日(木) 掛川・雨
 久々の雨(かな?)。明日は冷え込むらしい。新幹線,動いてくれなきゃ困るなあ・・・非常勤講師先の定期試験なんだよね。

 唐沢俊一さんの本がここんとこ立て続けに文庫化されているので,読み漁っている。内容もさることながら,文章がうまいんだよね。ドライブ感があって,すらすらと読み進むことができる。
 と学会がブーム(と呼べるモノかどうかは定かではないが)を起こしたのは,唐沢さんを初め,山本会長眠田直さん,岡田斗司夫さん・・・と,ライターとしての力量を持った御仁が揃ったという事情も大きいのではないか。疑似科学と呼ばれるものは昔からあったし(というか,科学がそれを包含していた時代の方が長かった),トンデモに走っちゃう偉い人の例も,中谷宇吉郎のエッセイや,マーチン・ガードナーの本「奇妙な論理」で取り上げられていた(ということは,と学会の本を読めば書いてある)。が,それらをひとまとめにして,エンターテインメントに仕立て上げることが出来たのは,やっぱりプロのライターが結集したからこそのものだろう。面白い読み物を作る能力ってのは,日本のアカデミズムでは重要視されてこなかったからな。地道に磨いていくしかないなあ・・・ってことは既に一流どこの人たちは気が付いて,とっくにやっているんですけどね。こっちもがんばんなきゃ。

 なんだか,「最後の喫煙者」の発端みたいな話だなあ。わしはタバコは吸わないし,タバコ税はもっと上げてもいいだろうと思っているが,禁煙者団体の活動ってヒステリックな所があってどーにも好きになれない。勿論,路上でくわえタバコをし,吸い殻を投げ捨てる輩には天誅が下るべきだ。んが,後援者が喫煙者で,禁煙団体に反対しているからって,こういう抗議活動はやりすぎじゃないの?・・・と思うところがあるから,朝日新聞も記事にしたんでしょうね。

ぷちめれ・・・鈴木主税「私の翻訳談義 -日本語と英語のはざまで-」朝日文庫, 4-02-264224-6, \680
 あんまし英語力がないのに,翻訳をするハメになっているわしには随分と耳が痛い話が満載・・・うう,精進します。すいません。・・・痛いので,こんくらいにしておこう。

1月22日(水) 掛川・?
 天気忘れた。気温,よーわからん。これ書いている今,私はTシャツ一枚。狭い3DKで,石油ファンヒーターが2台,大活躍中につき,もう暑い暑い。道産子の住む家の室内気温は,夏より冬の方が高いのである。これホント。

 小林信彦のぷちめれで書き忘れていたので,今ここで。「私説東京放浪記」(ちくま文庫)の解説で,枝川公一がかようなことを書いている。

偏見に怒り不平を鳴らし,あるいは拍手しうなずく。こうした感情の起伏をもてあそぶところに,「小林エッセー」の魅力がある。

 これは「東京」を描いた本エッセーに対する感想なんだろうけど,彼のエッセー全てに適用可能である。けだし名言,なので引用しておく。

 ああもぉ,ぷちめれ&メディアレビューなんぞおっぱじめてしまったせいでPCの周りに本が山積み。何が何だか。書評家でもないのにこんなに専門外の本ばっかり読んでいていいのか?ま,いいか。
 どうやら,西炯子現象のおかげで,今月は月間最多クリック数記録を更新する模様である。月末の集計が楽しみ〜。

ぷちめれ・・・高田文夫・責任編集「笑芸人 Vol.9」白夜書房, 4-89367-836-1, \1714
 ずーっとずーっと,まだ大判だった頃から気になっていたムック。が,ちょっと高いなあと敬遠していて,今まで購入したことがなかった。今回は山下達郎と春風亭昇太の対談が載っていたので,とうとう大枚はたいて(それ程のもんかい)買ってきました。うーん,編集局長・末井どんの不気味な芸者姿が素敵です。相変わらずだよ,この取締役は。末井どんを知らない方は「素敵なダイナマイトスキャンダル」(ちくま文庫)でも読んで下さい。
 キンキンの芸能(しかも渋めのお笑い系)情報や,ものごっつぃベタなギャグ満載の若手噺家執筆の記事が満載で,なかなか私好みである。三波伸介の特集なんざ,もうこの先,組まれることはないんじゃないかしら。凸凹大学校,好きだったなあ。笑点の司会の切れ味は良かった。・・・と,どう見ても三十路以上のオヤジ・オバハン向けとしか思えない構成は,いささか後ろ向きと思える。あの白夜書房も少子高齢化には勝てないと見受けられる。
 それにしても,脂ぎった声高放送作家も白髪が増えて,貫禄が付いてきたなあ。もう50過ぎなんですね。光陰矢の如し。

1月21日(火) 東京->掛川・晴
 東京を闊歩していると,コートはやがて不要になる。が,駅のホームとか,エスカレータで立ち止まっていると寒い。中途半端な冬の陽気。

 出張先から帰宅途中で撮ったショット↓。

 インフルエンザ流行中。幸いまだかかってはいないが,明日明後日あたり発病するかも。予防注射っていくらぐらいかかるんだろうなあ。やっておいた方が良いかなあ。

 自宅洗濯機が,ぼちぼち10年目を迎える。今時2層式というのもナイスである。購入時点で既に少数派だったな。
 今のところ絶好調で動作し続けているので,まだ当分おつきあいすることになりそうである。たのんまっせ。

 帰宅したら,うちのADSLがめでたくダウングレードしていた模様。RingサーバのOCN mirrorからLinux Dist.のCD imageを落としたら,えれぇ時間がかかりやんの。ほぼ1M bpsしか出ない。うーむ,やっぱり8Mって偉大だったのね。
 ま,これで暫くまた様子見をする。ぷちぷちが発生しないことを祈る。

ぷちめれ・・・Pete Hamill, 武田徹・訳「新聞ジャーナリズム」日経BP社, 4-8222-4270-6, \1600
 新聞に記事を執筆するジャーナリストとして心得ておくべき事柄を,かなりくどく述べた本。ルサンチマンの香りもほのかに漂っている感があるので,読んでいるとちとめまいがする。著者が経営陣と対立した筋金入りのジャーナリストであることも影響して,メディア王と呼ばれる人々への批判は辛辣である。現在悪化しつつあるアメリカ合衆国の新聞の状況は全て彼等が元凶である,という論調にはかなり異論がありそうだ(わしもだ)。ま,本人も認めているので,その点は割り引いて考えれば,かなり目配りの良い「新聞とは現実を踏まえてかくあるべし」論として,良くできているのではないか。
 それにしても,これだけ日本人には馴染みのない固有名詞が頻出すると,大量の注釈が必須である。本書にはそれが,ともすればお節介すぎるとそしられかねない程に注ぎ込まれている。よって,門外漢のわしでもかなり内容が理解できた(筈だ)。武田の解説も,「幸せの黄色いハンカチーフ」とは別の,タブロイド誌で活躍してきたジャーナリストとしてのPete Hamillの足跡や日本の新聞成立事情などをわかりやすく説明してあり,親切でナイスである。
 あとで気が付いたのであるが,この本の装丁はクラフト・エヴィング商会のお二人が担当されたのね。オシャレで気品があって良いのだけれど,どぎつく派手な想定がはびこっている新刊書店の店頭では目立たないんじゃないのかなあ,と余計な心配をしてしまいました。・・・はい,ご想像通り,本書はAmazon.co.jpより購入したもんでありんす。

1月19日(日) 掛川・曇後雨
 何でこんなにはっきりと天候をを覚えているかというと,一日中,場外警備をしていたからである。あー寒かった。

 Webには全てのコンテンツが存在すると言うが,かなり眉唾物である。が,仮にそれが本当だとすると,Webはずば抜けて優れた百科事典であり,それを不完全ながらも検索してくれるツールがサーチエンジンということになる。
 全ての知識がWebも含めたThe Internetに存在すると仮定すれば,新たに付け加えるに値するコンテンツは何だろう? それは「個々人の想い」だと,どっかの誰かが言っていた(「本とコンピュータ」の記事だったかな?)。
 「想い」の大部分は,感情から引き出されるもの,もしくは感情そのものである。それを書き付けたコンテンツのうち,商業商品として流通しうるものは,紙にインクのシミとして定着され,製本され,書店の売り台に平積みにされ,金銭と引き替えに個々人へと流れてゆく。田口ランディさんの作品なんかは,その典型例。浮遊して揺れ動いて不確かで情けない感情を書かせたら絶品だと,私は思っている。皮肉じゃなくってですね。
 しかし,感情は逆撫でされ爆発し,愛撫されてふやけ,無視されてむくれ,そうこうしているうちに角が削れて摩耗してくる。その代わりに得た知識や経験がその上に降り積もり,やがて根雪のように重く,そして堅く,土台を固定する。感情は接触されにくく,たとえ蹴飛ばされても動きが鈍くなってしまう。そうして人は理性的になる。あるいは老化する。
 感情を売りにしている人たちの行く末は,どうなってしまうのだろう? 感情があるように見せかけて読者を欺きつつ,固定化した商品を作り続けるのか。それとも,理性的になる過程を赤裸々に書き散らし,そうして読者を段々と減らしていくのか。知識と経験から得た社会的ステータスを活用して,新たな読者を引き込むのか。
 作家という商売は大変だ・・・。

ぷちめれ・・・小林信彦「コラムの逆襲 -エンタテインメント時評1999〜2002-」新潮社, 4-10-331825-2, \1600
 我慢できずにとうとう買っちまいました。読みました。面白かったです・・・で終わっちゃあしょうがないな。
 うーん・・・相変わらず,短いコラムに必要な情報を織り込む腕は冴えているんだけど・・・ちょっと老いを感じる・・・かな? ちゃんと言葉には出来ないけれど,「あれ?」と思うところがちと増えた・・・感じがする。・・・ばっかしですいませんが,断定しがたいモヤモヤが立ちこめてますので,仕方がないのです。
 でも,未来志向の部分もある。「千と千尋の神隠し」を手放しで褒めてくれるのはありがたい。志ん朝が無くなったことを悲しむのは当然。しかし,キムタクをきちんと評価したり,DVDにも手を出したりと,全体的にはベクトルが前向きな「時評」になっているのはやっぱり凄い。70過ぎて,わしはこういう態度でいられるのだろうか・・・それまで生きてないか。中日新聞のコラムはまだ続いているとのことなので,三年後を愉しみに待ってます。

1月17日(金) 掛川→東京→掛川・晴
 忙中閑ありってのを利用して,JLAセミナーを聞きに行く。Linux Conferenceで聞き漏らした講演ばかりなので,面白かったっす。SUNの本社ビルの最上階からの眺めも最高でした。

 私は,自分の体験から一歩も出ることの出来ないヘタレ学者である。地べたを這いずっているような話が好き,というか,そういものしか面白いと思わないのである。勢い,天下り式の理論にはめっぽう弱く,理解も遅い。それを確認する「作業」そのものにのめり込み,実体験をした後には「あー面白かった」で終わってしまう。自分なりの理論構築に至らないのだ。これは学者としてはあるまじき態度で,故に,ヘタレ,なのである。

 数値計算テキストへのアクセスが多いなあ・・・信用しても責任もたんからね。

 時々読んでる漫画,「ぽってりぷぅ」。網友 = net friendは地域を越えるってのはどこも一緒ですなあ。

 自宅に戻ったら早速ぷちぷちがはじまる。・・・もういいよ。

ぷちめれ・・・武田徹「デジタル社会論」共同通信社, 4-7641-0435-0, \1700
 毒食らわば皿までとばかりに,武田徹一気読み体制となりつつある今日この頃です。ちょっとしたマイブーム気分。本書は1999年発行,15のデジタルがらみの事件・事象を短くまとめたルポ+論説集。酒鬼薔薇事件,ネット恋愛(出会い系),ハッカー,電子本,シナジー幾何学,サーチエンジン,Linux, 情報教育,山田村・・・と,発行当時より4年近く経た今でも有効な話題が多い。これから年月を経るに従って,関係者の発言などは逆に歴史的価値を帯びるのでありましょう。重苦しいテーマに挑戦した「「核」論」とは違って,こちらは記事スペースの関係もあってか,かなりわかりやすい簡潔なまとめ方がなされている。単純な「一回ひねりの二元論」に飽きたオトナにお勧め。
 ちなみに,これはAmazon.co.jpのUsed Storeから購入した。・・・だってぇ,新刊を買おうとしたらその下に金欠男には魅力的なUsed価格が表示されていたんですもの〜。著者に印税が入らないような買い方をしてしまってすいません。

1月15日(水) 掛川・?
 もう天候なんてどうでもいい。雨が降ろうが槍が降ろうが関係ないや。わしには俳句は作れませんなあ。

 藤田香織さん,復活。30過ぎて「テヘッ!」ってぇのもいかがなモノかと思うが,藤田さんだと「しょーがねーな」で済んでしまいます。さて,だらマン単行本化まであと一回ですか。楽しみでゲス。

1月14日(火) 掛川・?
 なんかばたばたと雑用が降ってくる日だったので,天気忘れた。

 自宅に戻ってPCの電源を入れてもうんともすんとも言わない。そういや今朝,なんか焦げ臭かった。別段火の気もないし,漏電もしてないよなあと一通り周りを点検してそのまま出勤してしまったが,これはもしや・・・と電源を外してカバーを開けてみたら見事に焦げていて,細線を結んでいたホルダも溶けてロウのようになっている。ヒューズも見事に中の線が溶けて跡形もなくなっていた。まあ被害が電源だけで済んで助かった。ありがとうヒューズ君。

 うーん,この電源は確か静岡に来てから初めて買ったショップブランドマシンのもので,4年近く使ってきたのではないかな。仕方がない・・・と接客日本一を目指しつつ挫折中の地元店に駆け込んで,\2980の400W ATX電源を購入する。Pentium IV対応とか書いてあったから,じゃあ非対応の電源はないのかと見てもこれが最低ラインのようで,同じ値段で非対応の電源はないのだ。買ってきて取り付けて,無事復旧。んで,これを書いているという次第。ああ,これでまたPentium IVマシンにアップグレードしたくなるじゃないかよぉ〜。

 ぷちぷち,今日もひどい。もう諦めの心境。

 吉祥寺人というサイトのインタビュー集。うーむ,意外な人がいるな・・・。

1月13日(月) 掛川・?
 天気はよいらしいが,家から一歩も出ないヒッキー状態なのでちゃんと確認できない。不健康万歳,

 絶対的な相対主義(変な形容詞の付き方だけど)ってのは,面白いもんですな。どうせ人間,極力相対的であろうとしても,どっか偏向している部分があるんだから,結果としては第三者からは,好むと好まざるとに関わらず,カテゴライズされちまうんだしね。考え続けて影響を受け続けて揺れ動き続ける。そんな立場もいいもんだ。慣れないと不安だけど,ヲヤジになるにつれて体力や知力の反射能力が落ちてくるから,逆に落ち着かざるを得ない開き直り的態度が自然と身に付いてくるのである。「おじさん」になるのも悪くない。うむ。

 画伯達の絵とますび様のコメントに大爆笑

 そろそろ「ソフトウェアとしての数値計算」のリニューアルに着手しないとなあ。と言う訳で,つらつら眺めてみた。・・・いいこと書いてあるなあ(馬鹿)。いや,自分で何書いたかすっかり忘れてたんだけど,うーん,どこをどう直そうかなあ・・・。

 やっと今月のテーマに即した本を取り上げることが出来た。

ぷちめれ・・・池内了「科学を読む愉しみ -現代科学を知るためのブックガイド」洋泉社新書Y, 4-89691-696-4, \720
 物理学者(天文学者というべき?)池内による,主として科学技術に関係する書評集。一冊につき,長くてもせいぜい3ページの文章で的確に書籍の内容を示し,批判的意見も挿入する腕はさすが。BK1に掲載されている読書日記も載っている。しかしいくら活字中毒とは言え,よくもまあこんなにたくさん読めるもんだと感心する。
 しかし,取り上げられている本の大半はわしの興味と別の方向に向いちゃっている。それは逆に,わしが「科学」とは別の方向に走っちゃっているからなんだろうな。「数学」「情報」「計算」(計算は数学に非ず!)を主戦場と割り切ってしまったせいだろう。しかも人文系とサブカルチャー(という言い方も古いな)にかぶれているから,正統派自然科学者の主流からはずれまくってしまう。何か,「虻蜂取らず」になって老年をいぢいぢと過ごしそうな予感がするのですが,ま,それはそれでしゃーないわな。
 自分は絶対に読まないであろう200冊近い本を読んだ気分になれるという点で,大変お得な一冊でした。

1月11日(土) 横浜->掛川・晴
 昼間は暖かいなあ。静岡は過ごしやすい。特に冬。年寄りにはありがたい地域です。

 午後からは自宅のADSLのぷちぷちが頻繁すぎて,もうどうしようもない。ダイヤルアップ時代に戻ったかのようである。早くダウングレードしてくれぇ〜。

 プロジェクタのスクリーンが届いたので,やっと万全の体制でDVDを試すことが出来る。うーん,40inchはやっぱりいいなあ。でも拡大している分,画面のちらつきが気になる。ワイドビジョンにも対応したいし,アンプとスピーカーを導入して・・・と,欲望限りなく膨らむ。

 昨年(といっても8/14〜12/31分)のメディアレビュー&ぷちめれクリック数ランキングを追加。来年はどんな本がリストに登場してくるのかなあ。楽しみ。

 本の特集とかいいながら,早速破っている私。ま,いいか(よくない)。

ぷちめれ・・・野村一夫「インフォアーツ論」洋泉社新書Y,4-89691-695-6, \720
 ネット系社会学者の書いた,インフォテック(情報工学系技術文化)に対抗する(?)ための,インフォアーツ,即ち,ネットワーク社会に順応しつつ生き抜くための文化を説いた,目から鱗の落ちる一冊。C.Stoll読んで感心しているおじさん達は,まずはこっちを読むべきですな。っつっても,年季の入ったネットワーカ(懐かしい言葉だ)でないと,背景となる諸々の事件を思い起こせずに,あまり楽しめないかもしれない。逆に,そろそろ「着地」しつつあるが,眼識ある市民(well-informed citizen)になりきれてないなあ,というおっさんネットワーカには,「そうそうこういうことだったんだよな」と頷ける汎用論が大変為になるはず。んが,第3章の記述にはちと首をかしげる部分もあった。著者にはもっとはっきりと,「政治に参加しなかった非工学系の学会の諸先輩連中を批判すべきだったのではないか。一応インフォテック側の人間(情報処理学会入会10年目だもんね,わし)としては,遅ればせながらとはいえ,声高に技術一辺倒への批判がこうした新書レベルでも出版されるようになったことを歓迎したい。「苗床集団」を形成する必要性は,小林よしりんのいう「寂しい知識人」批判と相通ずるところがあって,いちいち頷けます。しかし,大学教育がその一翼を担うとなると・・・うーん,すいません,野村先生。まだ自信がありませぬ。
 著者のサイト(ソウキス)に詳細な目次と後書きが掲載されているので,興味のある方は一度ご覧になってみてはいかがでしょう。

ぷちめれ・・・市川伸一「学力低下論争」ちくま新書,4-480-05959-8, \740
 一応,日本数学会会員(あ,まだ半期分の会費払ってないや)であるからして,今回の学校指導要領改訂,即ち「ゆとり教育」導入については,かなり声高な批判が聞こえてきていた。それにかぶれて「円周率が3とはけしからん」と,枝葉末節に怒っているのが日頃から敬意を表している諸先輩だったりして,そのあまりの理系単純バカさ加減に幻滅させられていた今日この頃。何気なく本書を買って読んでみたら,あらびっくり。この騒動の一連の流れが,代表的な論者の書いた文献やその要旨を添えて,きちんと述べられているじゃあ,あーりませんか。なーるほど,そーゆー経緯だったのかと,大変勉強になりました。この日記でも常々,ころころ変わる世論に翻弄される文部科学省に同情していることを述べてきたが,その渦中にいた市川も同じ感想を持っている。まあ,逆に言えば「情けなや文科省」とも言えるんですが,ね。結局,「学力低下論争」で一番得したのは市川先生じゃないかと思うんですが,どうでしょう?

1月9日(木) 掛川・晴
 朝方の寒さがきつい今日この頃です。

 メディアレビュー更新。今回はわしが原文を書き,引用文献などは全て高義に確認して貰った(笑)。さて,一月分のノルマは果たしたのであとは仕事だっ!

 ADSLのぷちぷち,昨晩も今朝も出た。とうとう116番に電話し,8M→1.5Mへのダウングレードを申請。我が家の環境は,電話局から1.2kmの距離で,減衰は30dBだそうな。3050円の工事費がかかり,1/20(月)午前中に工事完了とのこと。モデムは下位互換であり,OCN接続は同じだからこちらから設定変更する必要は全くない。出張中だが,ま,大丈夫でしょう。これでまだぷちぷちが続くようなら・・・どうしよう?

 ぷちぷち,夜も続く。もうサポートセンターに連絡することすら面倒である。早く,ダウングレードしたい〜。Bfletsエリアなんだから,大家さんの許可さえ取ればいつでも光ファイバに鞍替えできるが,さすがにねぇ・・・。

 プロジェクタと一緒に頼んでいた携帯用スクリーンが届いた。明後日にも自宅で早速試してみよう。

 「Octaveを用いた数値計算入門」を買う。むぅ・・・メディアレビュー行き決定(笑)。

ぷちめれ・・・夏目房之介「読書学」潮出版社, 4-267-01333-0, \1000
 今月は「本」にまつわる本で攻めていこう。ということで,新旧取り混ぜてご紹介する。これは旧の方。初版が1993年だから,既に絶版状態(だよね?)。どうしても読みたい方はUsed Storeの方でご購入下さい。
 マンガコラムニスト(今もかな?)夏目の,本を題材としたエッセイ+イラスト(というのかなあ)をまとめたもの。マンガが多いのはまあ当然。後に「手塚治虫はどこにいる」に発展した評論の発端とも言える「手塚治虫さん,さようなら」「手塚治虫の読み方」(3回シリーズ)も納められていて懐かしい。肩の凝らない気楽なものもあれば,こーゆー生真面目なものもあって,そのぶれが結構,ファンとしては心地よかったんだよねぇ。・・・と年寄りモードで語る三十路の私なのでした。

1月7日(火) 掛川・?
 仕事していると天気を忘れる。年のせいではない,断じて!

 唐突な出張命令。1/25(土)に名古屋。出席していればいいようだから,つまんなかったら寝るか内職してよ。

 ある程度仕事をこなしていないと日記は書きづらくなってきた。結構見られていることが判明したからである。何でこんなモン,読んでいる奴がいるのか不思議でならない。日記ならもっと有名人のを読んだらどうか。といいつつ,まるっきり無視されてしまうとそれはそれで寂しい。なんすかね,このやりきれない感情ってのは。

 新年早々のメディアレビュー第一弾はMicky Birdに決定する。高義と合名(笑)での記事になる予定。大体出来たけど,もうちっと推敲しようっと。

 ふと気になったので,2001年1月分, 2002年1月分の日記のファイルサイズを比べてみる。2001年1月分が9.12kbyte, 2002年2月分が19.8kbyte, そしてこのファイルが現時点で22.4kbyteである。どこまで増えるんだか・・・。

 翻訳,ちょこっと進める。

ぷちめれ・・・季刊「本とコンピュータ 2002年冬号」トランスアート, 4-88752-174-X, \1500
 発行は昨年12月下旬だったのだが,受け取り損ねて本日届く。おお,廣瀬・高井「Googleに頼りすぎるな」はわしの講演と同趣旨じゃん。早く読んでいれば引用したものを。っつっても,PageRankの仕組みを知っていれば,こういう結論には自ずと達するのですがね。
 あとの記事はぼちぼちこれから読んでいきます。

1月6日(月) 掛川・晴
 うう,寒い。っても氷点下にはならず。

 仕事始め。これだけ不況が長引くと,偉いさんの年頭の挨拶も引き締まるね。どこでもそうなんだろうけど。

 IISからApacheへ移行した企業のWebサイトの多数がセキュリティに問題ありという記事。IISを使い続けている所はおおむねパッチをあてているそうな。皮肉だねぇ・・・。

 gnuplot, epstk, atlas+OctaveバイナリがセットになったWindowsインストールキット。こいつは便利。Thank Mr.Adler for his packaging !

 さすがに,プロジェクタU3-810SF届く。いろいろと試すも,他の人に見せると,値段の割にはきれいなのに驚いてくれる。優越感を感じる瞬間。しかし,まだスクリーンが届かないため,模様の入った障子(我が家のシーツは全て柄物で使えない)をスクリーン代わりに,DVDを写す。なかなか快適。が,価格.comの掲示板にある通り,ファンがうるさい。まあ小さな筐体に明るいランプを組み込んでいるのだから,このぐらいのファンが付いていないと溶けてしまうのだろう。満足しています。はい。

1月5日(日) 掛川・晴
 日本海側はドカ雪のようである。その分,こちらには乾いた寒風が強く吹き抜ける。

 月刊Google様,ご訪問。

crawl4.googlebot.com - - [04/Jan/2003:16:09:19 +0900] "GET /robots.txt HTTP/1.0" 404 796 "-" "Googlebot/2.1 (+http://www.googlebot.com/bot.html)"
crawl4.googlebot.com - - [04/Jan/2003:16:09:20 +0900] "GET /web/ HTTP/1.0" 304 0"-" "Googlebot/2.1 (+http://www.googlebot.com/bot.html)"
crawl4.googlebot.com - - [04/Jan/2003:17:06:42 +0900] "GET /nasoft/ HTTP/1.0" 304 0 "-" "Googlebot/2.1 (+http://www.googlebot.com/bot.html)"
crawl8.googlebot.com - - [04/Jan/2003:18:05:30 +0900] "GET /media/ HTTP/1.0" 200 3281 "-" "Googlebot/2.1 (+http://www.googlebot.com/bot.html)"
crawl2.googlebot.com - - [04/Jan/2003:18:07:39 +0900] "GET /misc/ HTTP/1.0" 304 0 "-" "Googlebot/2.1 (+http://www.googlebot.com/bot.html)"
crawl4.googlebot.com - - [04/Jan/2003:18:21:29 +0900] "GET /research/ HTTP/1.0" 200 2056 "-" "Googlebot/2.1 (+http://www.googlebot.com/bot.html)"
crawl6.googlebot.com - - [04/Jan/2003:20:22:18 +0900] "GET / HTTP/ 1.0" 304 0 "-" "Googlebot/2.1 (+http://www.googlebot.com/bot.html)"
crawl3.googlebot.com - - [04/Jan/2003:23:35:47 +0900] "GET /media/yaguchitakao.html HTTP/1.0" 304 0 "-" "Googlebot/2.1 (+http://www.googlebot.com/bot.html)"
crawl5.googlebot.com - - [05/Jan/2003:00:45:48 +0900] "GET /media/takedatohru.html HTTP/1.0" 200 10004 "-" "Googlebot/2.1 (+http://www.googlebot.com/bot.html)"
crawl7.googlebot.com - - [05/Jan/2003:02:07:51 +0900] "GET /media/ishikawajun.html HTTP/1.0" 200 6776 "-" "Googlebot/2.1 (+http://www.googlebot.com/bot.html)"
crawl3.googlebot.com - - [05/Jan/2003:02:09:39 +0900] "GET /media/shindokaneto.html HTTP/1.0" 304 0 "-" "Googlebot/2.1 (+http://www.googlebot.com/bot.html)"
crawl4.googlebot.com - - [05/Jan/2003:02:39:38 +0900] "GET /research/webbbusiness/webbusiness.htm HTTP/1.0" 200 2600 "-" "Googlebot/2.1 (+http://www.googlebot.com/bot.html)"
crawl6.googlebot.com - - [05/Jan/2003:03:50:51 +0900] "GET /media/nishikeiko.html HTTP/1.0" 200 8127 "-" "Googlebot/2.1 (+http://www.googlebot.com/bot.html)"

 さて,明日からお仕事,お仕事。今度こそ,翻訳,やらなくちゃぁ。

ぷちめれ・・・吉野朔実「お父さんは時代小説(チャンバラ)が大好き」角川文庫, 4-04-364001-3, \495
 発行はほぼ一年前,昨年の2月。本の雑誌社から出ていた単行本を文庫化したもの。ベテラン(だよね?)漫画家・吉野朔実の,本を題材にしたショートエッセイ集というところか。常識人・吉野にかかると「完全自殺マニュアル」も中性化されちゃうのね。小林よしりんとは対極の位置にある淡々として端正なコマ割りと絵は心和む。巻頭の,元はカラーだった作品が白黒になっているのはいいとして,この印刷が汚い(フキダシの写植張り込みが浮き出ている等)のが難点ですね。
 続編として,まだ文庫化はされていませんが,「お母さんは「赤毛のアン」が大好き」「弟の家には本棚がない」があります。わたしゃ文庫化を待ちきれずに全部買って読んでしまいました。損はしません。よきかな。

1月4日(土) 掛川・晴
 ああ,とうとう何もしないまま3が日が終わってしまった。毎年同じこと繰り返しているよな。今年も先が思いやられる。トホホ。

 Googleのメディアレビューのキャッシュ,ようやっと11月30日更新分が表示される。これで「西炯子」で検索に引っかかるようになった。ただいま36番目に初登場。ベストテン(古い)か,オリコンか。武田徹さんの記事が引っかかるにはあと一月は必要なのね。今度から月刊Googleと呼ぶことにしよう。

1月3日(金) 掛川・曇
 どんよりしている。昨日は風邪と頭痛悪化のため,一日中布団でごろごろ。本は読めたけど仕事進まず。どーすんべー。

 箱根駅伝(復路)をつらつら眺めている。日大,久々に3位入賞なるか? しかし,1位の山梨学院大と2位の駒沢大の争いと,10位近辺のシード争いにばっかり焦点が行ってしまい,全く目立たない。さすが「優勝争いに縁のない古豪」(日大新聞より)だけのことはある。あっ,8区のタスキリレー場面は2位の駒沢大が渡ったところでコマーシャルを入れやがった。何をしやがるNTVっ! 今度から「メディア写りの悪い古豪」と呼んだらどうか。
 とはいえ,毎年ある程度確実にシード圏内に入るってのは力が安定しているからであって,本来は褒めてあげなきゃいけないことなんだよね。3位おめでとうございます。ご苦労様でした>選手一同。
 TV画面に映る都内の映像には雪が舞う。どこぞで偉いさんの首が飛んでいそうなクーデター日和でした。

 新年早々,GSLとGMP共にマイナーバージョンアップ。

だそーで。

 蛍光灯がチカチカし出したので取り替える。暖色系ってのを買ってきたら,見事に赤い。うーむ,千と千尋DVDのようだ。「アカイ,アカイ,アサヒ,アカイ」ってのもあったな。真っ赤っかな部屋でこれを書いているミギィな私。

ぷちめれ・・・加藤典洋 編集「別冊本とコンピュータ5 読書は変わったか?」トランスアート, 4-88752-173-1, \1300
 昨日病床(大げさな)で読んだ一冊。「活字が印刷された紙の束を読み進む」という行為が今どう変化しているのか,今後どのようになっていくのかを様々な立場から考察している論文集。
 第一部・・・巻頭の永江朗の文は,データに基づく論考で一番明快だ。つまり,今の日本では読書という習慣が無くなりつつあるどころか,むしろ多くなっている。問題はじゃかすか新刊を出し続ける出版側にある,というもの。尤も,読者にしてみれば,自分好みの,あまり売れない著者の本が手にはいるようになった原因がそれにあるわけで,この状況は嬉しくも悲しくもあるのだが。
 第二部・・・世界各国の知識人に,自国において「読書の習慣が失われたか?」を質問し,その回答をまとめたもの。ヒステリックに「読書文化を守れ!」と叫んでいるのは一名のみで,あとはWebやMailをとした新興メディアに対してもおおむね好意的。まあそんなもんでしょう。
 第三部・・・編集人加藤とドイツ文学者の池内紀,IT技術の側を代表して西垣通による鼎談が面白かった。人文系の加藤・池内が新興メディアに対して好意的なのに対して,西垣が保守派。うーん,なんか理系頭の鈍さってのが露呈したような。ゆとり教育批判ってのも,主に数理系の知識の減退を恐れる理系側からよく聞くんだよね。どっちが良い悪いじゃなくて,学問的な性格から来る相違なのかしら?と思ったりしました。
 学生さんのレポートなんか読んでも,大体どっかのマスコミが言っている意見そのまんまってのが多いんだよね。特に一,二年生。まあ無理からぬことなんだけど。ポータルサイトには無難な意見やニュースが集約されて,それを読むだけで満足しちゃうという状況が一方にある。Webでもメルマガでもも少し突っ込んだ内容のものもあるにはあるが,そーゆーのはなかなか辿り着けない。The Internetをあまり使い込んでいない,というか社会そのものへの基礎知識の足りない時期には,ある程度纏まった論考に触れて貰いたいというのが正直なところ。そのためには今のところ,活字を印刷した紙の束を読んで貰うのがいいと考えている。
 また,近頃Googleの情報更新の遅さが問題になっている。勿論対抗馬は出てきているけど,結局同じ問題に直面するんじゃないか。Webに限定しても,そろそろ一社では情報を補足しきれない所まで来ている現状では,サーチエンジン連合でも出来て,分散してデータとページランクの更新作業を行う必要性があるでしょう(これは早稲田大の山名さんとかが提唱していたこと)。しかし,そうやってランクを作ってしまうとこれはWebの序列化ってことに他ならない訳で,それとは別の対抗馬が存在しないと価値が流動化しないので困る。それはやっぱり活字を印刷した紙の束しかないんじゃないでしょうか。
 個人的には以上の二点で私は「まだ紙の束は必要」派だったりする。「本とコンピュータ」にはもちっとニューメディア側の論者を揃えて,そっちの議論も深めて欲しいなあ。今のところ,二対一ぐらいで,頭の柔らかい人文の方々が多いようなので,頭の固い理系頭の頑固親父的意見も読みたい所です。

1月1日(水) 掛川・曇
 まずは無難なご挨拶から。

あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

 風邪,悪化はしないけど調子出ず。日がな一日,TVも見ず,WebとMailを眺めて過ごす。怠惰なり(おおっ文人調!)。

 この日記,五年目に突入したのであるなあ。ぼちぼちわらしの周りの人には日記の存在が知られてきた。が,「日記が面白い」と言われるのもどーゆーもんだか。古川ロッパか,わしは。少なくとも,ホームレスになってWebと縁を切るか,興味が薄れて書けなくなっちまうか,それまでは続けるでありましょう。しかし,昔の日記を読んでも,いかに自分が成長してないかよく分かりますな。コームインでもないのにこんなにaccountabilityを果たしていてよいのでありましょうや?

ぷちめれ・・・紀田順一郎「日本語大博物館」ちくま学芸文庫, 4-480-08661-7, \1500
 文庫だが価格は高い。ま,そんだけの価値のあるものなので妥当でしょ。時代としては幕末〜ワープロ一号機誕生までの,日本語に関わった人々,事象を扱っている。漢字廃止論ってのは加藤弘一「電脳社会の日本語」(文春新書)の第4章でさらっと触れているのだけれど,イマイチ詳細が分からなかったのだが,本書には具体例としてカナモジカイをはじめ,様々な事例を図版入りで端的に解説してくれているのであらかた理解できた。つい先頃まで(だいぶ収束した感があるな)がやがやしていたUnicodeに関する問題(なのかどーだか)に直接結びつくものではないけれど,そこに現れた民族主義的なかほりに繋がる動きが昔からあったことを知るために役立つ一冊。紀田順一郎の文章はすっきりしていてわかりやすいので,その点でもお勧めです。

ぷちめれ・・・小林信彦「コラムは誘う -エンタテイメント時評 1995〜98-」新潮文庫, 4-10-115838-X, \552
 解説不要の,小林信彦による,主として映画に関するコラム集。ここに取り上げられる映画は殆ど未見なのだが,あらすじや雰囲気を短い文ですっきりまとめて紹介してくれるので,何となく分かった気分になる。その手腕は凄い。真似したいな〜。無理だろうけど。本書の続編がハードカバーで同時に発売されていたけど,もう今月は金使いすぎてビンボーモード。よって来月に回すことにする。

 で,先月のアクセス記録。うーん,藤田香織さん,ジワジワと人気上昇中ですか。柊あおいの「「おかあさん」の時間」が上がってきたのはどーゆーわけでしょう? あとはぼちぼち。もちっと人気があって,なおかつあまり取り上げられない著者の作品を題材にすべきなんだろうな。とはいえ,今年は仕事に本腰を入れたいので,堅めの本が多くなるかなあ・・・。高義に頑張って貰うしかないか。

2002/12/01-2002/12/31
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だらしな日記―食事と体脂肪と読書の因果関係を考察する 11
「おかあさん」の時間 7
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合計 60

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