3月30日(日) 土山(滋賀県) -> 掛川・晴
研究集会を終えて帰宅。途中,ちょっと道に迷う。カーナビが欲しいな。今週中に論文ドラフトを完成させる予定。むー,どうなることやら。 ということで,しばらく日記の更新は控える予定。更新があったら,仕事に行き詰まっての逃避行動と思って差し支えない。
こんだけメディアリテラシーの勉強になる戦争は珍しい。合衆国のABC TVでは,かなり中立的なニュース映像の読み解き方を解説する番組を放映していたし,幸い第三者的立場にいられるここ日本では,もっと客観的な報道が日常的に行われている。全世界的に,報道に対して懐疑的になる練習をしているようなものである。戦況がこの先どう変化するかは不明であるが,メディアに対する接し方がレベルアップされることは間違いない。
また,アラブの放送局,アルジャジーラの活躍も見逃せない。アリアドネのMLでURIが流れたのでちらっと見てみたが・・・むー・・・,宗教は違うが,ナンマンダブナマンダブ・・・。
ぷちめれ・・・BK1 | Amazon -> 森川嘉一郎「趣都の誕生 萌える都市アキハバラ」幻冬舎, 4-344-00287-3, \1500
事実に意味を求めるのが学問の基本の一つであるが,いわゆる理系と分類される分野の場合は意味の数を絞って故意に狭く観察するのに比べ,文系と分類される分野ではなるべく多様な意味付けをあれこれと考察するのが普通のようである。その意味では本書は紛れもなく文系に分類される。
アキバ(秋葉原の略称)の商店街の目立つ部分が,電機パーツ・家電->PC/PCパーツ->マンガ・同人誌・アニメと変遷してきたことは,1980年代後半から1990年代までアキバを闊歩してきた者ならば誰しも気が付いていただろう・・・と思ったら,あの山形浩生さんは全然気が付かなかったそうな。ほんとかぁ?
その変遷がどのような原因によってなされたのか,という事実関係だけを知りたいと思って本書を購入したのだが,いやあ,その背景はものすごーく面倒なことになっていたことを思い知らされた。日本の航空機がクジラ・ポケモンからシロウトの子供の絵までペイントされてしまったと思えば,北○○の脅威から我々日本国民を防衛すべく日夜スクランブル発進準備を整えている戦闘機まで園田健一の,かのいしかわじゅんに言わせれば「オタク絵の人気作家」の絵を,機体の土手っ腹に晒していたのである。うーん,そのうち日本が誇るロケットH2Aにはあさりよしとおあたりがデザインを施しそうな勢いである。
「オタク」という分かったようなわからんような言葉の定義論争は上手に避けつつ,オタクがオタクたらしめる重要な感情「萌え」をきちんと定義してその要素を取り出して見せてくれる辺り,著者は一級の学者であるのだなあ。キャリアを見ると,もうかなりベテランの域に達しつつあるようだ。今回,本書が販売力のある幻冬舎から出版されたことで,「萌える街秋葉原」の全貌の丁寧な解説が広く読まれることは大変に結構なことである。本年のサントリー学芸賞,間違いなしか? と思ったら,既にサントリーから助成金を受けていたのね。侮れない,恐るべし,サントリー。
3月28日(金) 東京->掛川・晴
ピーカンいい日より。掛川の桜は3分咲き程度。満開は近い。
昨日帰宅する予定が,新幹線の最終に乗り遅れてカプセルホテルに宿泊し,今朝の始発で戻ってくるハメになった。それはいいのだが,止まったホテルの暖房が効きすぎて蒸し暑いのなんの。パンツいっちょで横になっても汗が出る。少しうとうとした程度でさっさと引き払って新幹線の中で仮眠を取った。まだ眠い。が,仕事があるのだ。頑張らねば。明日は奈良だ。
3月24日(月) 掛川・曇後雨
すっかり春の雨である。戦争は長引きそうな雰囲気が漂い始めた。
戦争といえば,英語の表記が,Strike on Iraq, War in Iraq, War on Iraq, War with Iraqと,StrikeだのWarだのonだのinだのwithだのと様々ある。ニュアンスは大体想像できるけど,それが正しい認識なのかどーかよーわからん。
「千と千尋の神隠し」,アカデミー賞受賞。めでたい。
一日中,GMP&MPIと格闘。やぱりcommunicatorを使いこなせないと,ライブラリの再構築は難しいなあ。本腰入れてMPIの勉強をせねば。とりあえずはMPI-1の仕様を眺めて,MPI-2も見ておかねば。となると頼りになるのはやっぱりここ。打ち出して出張に眺めておこう。
寝ます。
3月23日(日) 掛川・晴
日中はもう長袖シャツ一枚でいい。暖かい陽気である。緊張の糸が切れてしまい,研究は一休み。明日で一気に出来るかしらねぇ・・・つーか,明日しかないじゃん。26日からはまたぞろ長距離移動が続く。
こぶ平が正蔵を継ぐという記事。元に戻ったということだな。弟にならって,また雷門で御練りとなるのかしら?
東海道新幹線の品川駅開業に伴うダイヤ改正についての発表。のぞみが増発され,ちょっと値下げ。こだまはそのまま。割を食うのはひかりで,静岡と浜松に停車する列車が減ることになる。掛川は元々こだましか止まらないから関係ない。むしろ乗り継ぎには便利になる。・・・と,資料のPDFファイルを見ると,静岡でのひかりの便数は変わず,浜松ではむしろ増えるのだ。うーむ,よく考えてあるな。浜松行きの終電は相変わらず21:33発で,これがもう少し遅くなれば最高なんだが。
GSLのマニュアルの単行本第二版発行。Typoとbug fixが主だそうだが,買うべきか,どーしよーかな?
まだ序文しかまともに読んでないので,ぷちめれとしては紹介しないが,O'Reillyの"Google Hacks"は便利な本であるので,リンクのみ示しておく。序文にはGoogleの技術チームが寄せているが,
Virtually every engineer at Google has used an O'Reilly publication to help them with their jobs. O'Reilly books are a staple of the Google engineering library, and we hope that "Google Hacks" will be as useful to others as the O'Reilly publications have been to Google.
という言葉,社交辞令もあるだろうけど,編集者冥利に尽きるよなあ。
3月22日(土) 掛川・曇
戦争が始まったが,日本の静岡の掛川は暖かい陽気である。ここで紹介した,武田徹さんの「戦争報道」,あまり派手に売られている気配がなかったのだが,この度の戦争をきっかけとして書店に平積みされるのだろうな。ニュースを見るにも本書を読んで予備知識を付けておくと,大分見方が変わるだろう。私は私的な筑摩の回し者であるので,改めてお勧めしておく。
山田風太郎が,印象に残っている言葉として,
「山田,列外へ!」
というのを挙げていたのを思い出す。体の弱かった山田は戦時中の軍事訓練を外されることが多く,その際には教官がこの言葉を吐いたそうである。いい言葉だ,ぼくはいつも列外にいた,と語る山田の心情は,「悟り」に通じるものがある。いや,自分もですね,最近は
「T.Kouya,列外へ!」
と言われているような状況に陥ることが頻繁にあるのだ。言われた瞬間は屈辱感が全身を覆い,その後は倦怠感が襲ってくる。・・・そしてもっと時間が経つと,次第にそれが諦念となり,そしてようやく「開き直り」と「怒り」が同時に沸き起こってくるのである。で,今でもこうしておまんまが食えているということなのだ。・・・なんかちょっと山田の悟りとは違うが,それは年齢のせいだろう。定年まで勤め上げられたら,山田と同じ心境に達することが出来るのかなぁ。
ドタバタと忙しい日が続く。今週から来週に書けてが山場だ。ということで,さっさと予定していたPC Clusterの文書をアップしておくことにする。ScaLAPACKのインストールまで触れた文書がなかったので,その点だけはちょっとお役に立つかも。来月初旬にはMPI&GMPで並列多倍長計算の文書もリリース・・・できるかしらん?
現実逃避てがら,RedHat8.0でも動作しなかった,RioworksのNUVIA-LのEthernet(3com)を弄くり倒す。3C920Bという奴らしいのだが,チェックしてみると3c90xドライバで動作するらしい。んが,これが動かないんだ。で,改めて3ComのドライバページをチェックしてみたがVersionは102のまま。仕方がないので,/proc/ioportsをチェックして,3c90x.cを眺めると,どうやら
442: //#ifdef BRIDGEPORT_SUPPORT
443: case NIC_PCI_DEVICE_ID_9201:
444: DBGPRINT_INIT(("Revolution NIC found\n"));
445: break;
446: //#endif
のように,443行目〜445行目までを有効にすれば使えることが分かった。これでinstall3c90xし,/etc/modules.confに"alias eth1 3c90x"を追加し,/sbin/modprobe 3c90xしてドライバを組み込む。あとはIPアドレスを設定してreboot。立ち上がり後,dmesgして
divert: allocating divert_blk for eth1
3Com 3c90x Ethernet Driver Version 1.0.2 2001 <linux_drivers@3com.com>
が表示されていればおっけ。ふ〜,これで数ヶ月のイライラが解消されたわい。
あ,ちなみにこの操作をして不具合が生じても責任取りませんからね。念のため。
あーもー,車に頼り切った生活をしているせいか,足が弱ってひどいことになっている。毎日ジョギング,とまでは行かなくても,30分程度の散歩ぐらいはする必要があるなあ。
疲れたので寝ます。
ぷちめれ・・・BK1 | Amazon -> 石川・佐藤・堀・住元・原田・高橋「Linuxで並列処理をしよう -SCoreで作るスーパーコンピュータ-」共立出版,
4-320-12051-5, \3200
MPIとOpenMPの両方をサポートした分散処理統合環境SCoreの概要を短くまとめた良書である。インターフェースを独自に開発したというものではないため,見かけ上は単なるPC Clusterの入門書か?と思われそうだが,パフォーマンスを底上げするための基盤通信部分(PMライブラリ)の性能アップが計られているという点は大いに喧伝されるべきだ。また,Top500に名を連ねているClusterマシンを構成するPCの台数が10^2オーダになっていることを考えれば,管理技法(これは既存のものがベース)も自動化していかねばならず,その辺りも含めてちゃんと解説してあることは,地に足が着いていて大いに入門者には役に立つだろう。日本の理工学書の特徴は,短く要領よくまとめてあるという点にある。が,往々にして内容も薄くなってしまうきらいがあるが,巻末にマニュアルページが付加されていることもあって,本書は後々までリファレンスとして役立つこと必定である。IT関連学科の専門科目,もしくはゼミで使用するテキストとしてふさわしい内容である。
なお,本書で紹介されているSCoreは2003年3月22日現在で5.4.0がリリースされている。本書に付加されているCDの内容よりも更新されているので,これから本書を購入されるのであれば,PC Cluster ConsortiumのWebページをチェックする必要がある。
3月17日(月) 掛川・?
ファイル整理と,先週から引き続きのMPI&GMPベンチマークテストで日が暮れてしまった。
Windows上で,OS以外は全てFreewareという環境を作ってみたらどうなるかと,めぼしいところをリストアップしてみた。結構,これで何でもかんでも出来ちゃうのよね。多くはRingサーバから落とせるってことは,それだけ偉大な仕事をしているということなんだろうな。改めて管理人の方々に感謝感謝。Cygwin全部を入れようとするとかなり容量を食う(圧縮したものでも500MBtyte以上)ことも,ダウンロードしてみて体感できた。
Download from Ring Server
1. Open Office 1.0.1 [ja]
Date: 2003. 3/17
URI: http://www.t.ring.gr.jp/pub/misc/openoffice/localized/ja/1.0.1/OOo_1.0.1_Win32Intel_install_ja.zip
2. TeX & dviout
Date: 2003. 3/17
URI: http://www.t.ring.gr.jp/pub/text/TeX/dviout/
URI: http://www.t.ring.gr.jp/pub/text/TeX/ptex-win32/current/
URI: http://www.t.ring.gr.jp/pub/text/TeX/ptex-win32/gs/
URI: http://www.t.ring.gr.jp/pub/text/TeX/ptex-win32/utils/
3. FFFTP
Date: 2003. 3/17
URI: http://www.t.ring.gr.jp/pub/pc/forest/f/ffftp/ffftp-1.91.exe
4. TeraPad
Date: 2003. 3/17
URI: http://www.t.ring.gr.jp/pub/pc/forest/t/terapad/tpad078.exe
5. Apache
Date: 2003. 3/17
URI: http://www.t.ring.gr.jp/pub/net/apache/dist/httpd/binaries/win32/apache_2.0.44-win32-x86-no_ssl.msi
6. Lhasa
Date: 2003. 3/17
URI: http://www.t.ring.gr.jp/pub/pc/forest/l/lhasa/lhasa017.exe
7. Ghostscript & Ghostview
Date: 2003. 3/17
URI: http://www.t.ring.gr.jp/pub/text/CTAN/support/ghostscript/aladdin/current/gs800/gs800w32.exe
URI: http://www.t.ring.gr.jp/pub/text/CTAN/support/ghostscript/ghostgum/gsv43w32.exe
Download from other sites
1. Acrobat Reader JA 5.1
Date: 2003. 3/17
URI: http://www.adobe.co.jp/products/acrobat/readstep.html
2. MuPAD Light 2.5.2
Date: 2003. 3/17
URI: ftp://ftp.uni-paderborn.de/pub/MuPAD/distrib/windows/mupad_light_252.exe
3. Octave+forge.exe
Date: 2003. 3/17
URI: http://sourceforge.net/project/showfiles.php?group_id=2888
4. ActivePerl
Date: 2003. 3/17
URI: http://www.activestate.com/Products/ActivePerl/
5. Ethereal
Date: 2003. 3/17
URI: http://www.ethereal.com/distribution/win32/
Optional Softwares
1. Cygwin (About 550 Mbytes)
Date: 2003. 3/17
URI: http://www.t.ring.gr.jp/pub/pc/gnu-win32/md5.sum
URI: http://www.t.ring.gr.jp/pub/pc/gnu-win32/setup.bz2
URI: http://www.t.ring.gr.jp/pub/pc/gnu-win32/setup.exe
URI: http://www.t.ring.gr.jp/pub/pc/gnu-win32/setup.exe.old
URI: http://www.t.ring.gr.jp/pub/pc/gnu-win32/setup.ini
URI: http://www.t.ring.gr.jp/pub/pc/gnu-win32/release/
疲れたので,今日はこれでおしまい。寝ます。
3月16日(日) 掛川・曇後雨
もう梅雨が来たのかと思わせる,昨日に引き続いてどんよりした天気。昼に汗を流しに出かけたら,帰り際から雨がぱらつき始めた。風流・・・かな?
超久しぶりに「だらしな村」更新。だらしな日記も更新されている。むー,藤田さん,料理の腕がめきめきと上達中と見た。元々うまいものを食うのが至上の命題って人だから,一条ゆかり先生同様,素質はあったのよね。材料を購入する手間が省けた分(生協の宅配サービスを使っている),拍車がかかったようである。
これもまた久しぶりに,TV朝日のサンデープロジェクトの後半部をつらつらと眺める。イラクの臨時駐日大使という人が出演していた。立場上,苦しい弁明をせざるを得ず,ちょっと気の毒であった。
対照的だったのは,田岡さん。米軍の作戦行動を説明するのがそんなに嬉しいか?というぐらい張り切っていた。でもこれがミリタリー関係者(オタクも含む)の偽らざる心境なんだよね。
ところで,バクダットで「人間の盾」をしている人たちって,北○○と一触即発の事態になった時は,やっぱり平壌で同じ事をするんだろうか?
先日亡くなった生島治郎氏の小説を読んだことはないのだが,「タフでなければ生きられない。やさしくなければ生きる資格がない」という有名な台詞(チャンドラーだっけ?)を,この日本語文にしたのはこの人だった,という追悼記事をどこぞで読んだ。原文は"tough"(タフ)ではなく"hard"なんだそーな。それを「タフ」と言い換えたのは生島氏の独創的なところであった,という。むかーしの中学生日記という説教臭くてヤな番組でこの台詞を引用していて,そこだけ感心したのを思い出した。今読み返しても,含蓄があってカッコ良い文句だよね。
ぷちめれ・・・BK1 | Amazon -> 小林信彦「名人 志ん生,そして志ん朝」朝日新聞社, 4-02-259820-4, \1200
a 本書は,既収録・未収録のエッセイから,志ん生・志ん朝そして落語に関するものを抜粋して再編集したものである。ここでも取り上げた著者のコラム集の読者であれば「あ,あれだ」とすぐ分かるものも多い。
b 大瀧詠一も書いているが,小林の功績は,自分の感性を信じて書いていいんだ,ということを広めた点にある。本書や同じ著者による東京三部作(私説東京繁昌記,私説東京放浪記,昭和の東京・平成の東京)で貫かれているのは,自分を育ててくれた東京,もっと狭く言えば,昔の両国(今の東日本橋)の持つ「味」に対する限りない郷愁と,時代の流れでそういうことは他人には理解しづらいものになってきているが,私はそれを死ぬまで持ち続けるぞ,という緩やかな偏見である。その頑固さは見事である。
c しかし,小林の言に従えば,私も含めた世代は東京落語を理解できない人間ということになるのである。確かにそうだろう。が,突き放した言い方になるが,小林の言うホントの東京落語が残っていくとすれば,現在の環境の激変ぶりに逆らってしかあり得ず,それは骨董品にしかならない。骨董的な味わいを残すために,現代にも通じる話芸としての座を放棄するのであれば,自然とそうなるのである。従って,私は今30代〜40代の若手真打の「分かりやすく楽しめる話芸」を目指す方向性を積極的に評価したい。故に,小林の論を全面的に受け入れることはできない。
d 但し,そうした頑固オヤジだからこそ,ホントの東京落語のニュアンスを漱石の「吾輩は猫である」に見て取ることが出来たのである。これは本書の第4章に収録されている。この章に関しては,素直にシャッポを脱ぎ,全面的に小林の論に賛成したい。ブンガクインテリが笑いをちゃんと捕らえることが出来ていないという批判はその通り,が,それは大学におけるかつての「お勉強」で習得できるモンではないから,この辺の改善はむしろ今,そしてこれからの若手インテリに期待したいところである。
e 最近の小林の著作にはあとがきを,このように段落の最初にアルファベットの小文字を付けて始める形式で記述している。何か意味があるのだろうか? ちょっとオシャレな感じがしているので,ここでも真似してみた。
f あとがきの最後の文,「どのみち,ぼくは見られないのではないか。」は悲しい。無理からぬことではあるのだけれど,もっと頑固オヤジの繰り言を聞きたいのである。末永きご活躍を祈念したい。
3月15日(土) 掛川・曇
ハレの日だというのに,曇天。普段の行いが悪い連中が多いせいか。無理もない。うんうん。
最近のシェーバーの進化は大したものだ。一昔前の製品では,無精に伸ばした数ミリ程度の髭は全く刈ることが出来なかったが,いまじゃガンガン剃れてツルツルになる。地道な努力が積み重なった結果なんだろうな。Project Xで取り上げないのかしら? 中年ヲヤジ向け番組としては格好のネタだと思うのだが。
おほほほほほほほほほほほほほほ。よーやく,MPI分散処理でGMPが使えるようになったわよ。cpi.cをそのままmpf_t化したのである。ちゃんと計算時間も短くなってる。
[tkouya@cs-southpole mpibnc]$ mpirun -np 1 ./cpi
Process 0 of 1 on cs-southpole
pi is approximately 3.1415926535914136, Error is 0.0000000000016205
mpf_pi :0.3141592653591377120392261544020361714537033964578884039526176330584948
573346838e1
mpf_h :0.43596540178571428571428571428571428571428571428571428571428571428571428
57142857e-5
wall clock time = 0.971916
[tkouya@cs-southpole mpibnc]$ mpirun -np 8 ./cpi
Process 0 of 8 on cs-southpole
pi is approximately 3.1415926535913807, Error is 0.0000000000015876
mpf_pi :0.3141592653591377120392261544020361714537033964578884039526176330584948
573346828e1
mpf_h :0.43596540178571428571428571428571428571428571428571428571428571428571428
57142857e-5
wall clock time = 0.126814
Process 2 of 8 on cs-room443-b02
Process 4 of 8 on cs-room443-b04
Process 6 of 8 on cs-room443-s02
Process 1 of 8 on cs-room443-b01
Process 3 of 8 on cs-room443-b03
Process 5 of 8 on cs-room443-s01
Process 7 of 8 on cs-room443-s03
[tkouya@cs-southpole mpibnc]$
で,ちょっとGoogleってみたら,既に12月にこういう投稿があったのねん。見落としていたわい。この人の場合は,一つのmpf_t variableをばらしてsend/recvしているのね。わしのはちゃーんとpackしてあるもん。MPI_Type_structしてMPI_Type_commitして型定義もちゃんと出来ているんだもん。MPI_Reduceも動くんだもん。汎用性があるんだもん。・・・大した違いはないんだけどね。どっちかってぇと,packingのoverheadがある分,こっちのほうがちょっと不利かもしんない。
次は,GMP用のping-pong bench, Allgather/Allreduce/AlltoAll benchですかねぇ。しかし,出来ることが分かっちゃうと,つまんないね。
ぷちめれ・・・BK1 | Amazon -> ゆうきまさみ「ゆうきまさみのはてしない物語 〜天の巻」角川スニーカー文庫,
4-04-429001-6, \648
この年になってまでスニーカー文庫を買うことになろうとは思わなんだ。以前,単行本にまとまっていたものを文庫化したものだが,注釈やら年表やら対談やら後書きやらが満載されているので,既読の方にも購入をお勧めする。もともとはニュータイプ誌のコラムであるが,創刊以来18年,現在も連載が続いているという。こうなると,ゆうきまさみのネームバリューよか,時代資料として貴重である。あ,西村しのぶのコラムも13年分が一冊にまとまってて(文庫化はまだ),これも同様に貴重である。2冊揃えて購入すべきである。
そーいや,この文庫の表紙,スニーカー文庫の定番,ファンタジー物のパロディだよね?
3月14日(金) 掛川・?
全く,一日中訳の分からない用事やら,訳の分かる用事やらで埋まってしまって何が何だかワカラン。それでも何とか,MPIの学習(研究というレベルにないという意味)が進んで,GMPを分散処理に載せることは出来そうだ。月末のワークショップでは,その話でもしようかしら。しかし,結論が見えている話ってのはつまらんねぇ・・・。
スポーツクラブで汗を流した帰り際,直ぐ横のロッカーでは別の男性が着替えていたのだが,ぱりっと糊の効いたワイシャツにスーツという格好であった。もう夜の11時になろうかという時間である。ホストの方かしらん? とすれば,体が基本の商売だから,仕事の一環として鍛えに通っているのだろうな。どの世界でも,そこそこメシを食っていこうとすると一定の努力は必要なんだな。こっちもがんばらなきゃ。
明日は午後から卒業式であるが,早朝から出勤しなければ貯まった用事が片づかない。O澤先生,もう暫くお待ち下さいまし。
ぷちめれ・・・BK1 | Amazon -> 柳家小三治「もひとつ ま・く・ら」講談社文庫, 4-06-264791-5, \733
エアロバイクを漕ぎながらこつこつと読み進み,ついに読了した一冊。前作もここで紹介したけれど,こちらも同様に面白い。「笑子の墓」なんて,まくらを超えて,立派な人情話になっていて見事である。どこに向かうのか全く分からないようでいて,きちんと人に聞かせて金が取れる噺になっているのは,もう名人としか言いようがない。大笑いするギャグが在る訳ではないが,かといって格調が高すぎる訳ではない。程の良い話芸をじっくり堪能できる良書であるが故に,順調に売れているのだろうな。むべなるかな。
3月12日(水) 札幌->掛川・?
あー疲れた。NTT DocomoのPHSカードの調子が悪くて,自宅でも会場でも繋がらず,結局,日記の更新が出来なかった。
それにしても忙しくて目が回りそうである。今日はもう寝ます。
3月6日(木) 掛川->札幌・晴
これを書いている今,AM8:46。AM 9:22掛川発の新幹線で羽田に向かう。はてさて無事到着できますやら。
Sendmail,結局,RedHat 7.3のままだとsendmail 8.12.8へのVer.Upは難しそうなので,fixされたパッチをbackportしてもらったものをインストールする。ちなみにRedhatの公式文書はこちら。
で,RedHat 8.0へのVer.Upを敢行するも,理研のFTPサイトからのISOイメージのダウンロードに手間取って時間切れ。ちょっと心配だけれども,まあ帰宅するまでは持ちこたえてくれるでしょう。RedHatのbackportに期待。
んではこの辺でキーボードから離れます。続きは札幌にて(あるのか?)
3月4日(火) 掛川・晴
前日とは打って変わってピーカン晴れ。久々に万年床を干す。
宮脇俊三さん,死去。うーん,隣家の北杜夫さんはさぞお悲しみでございましょう。ご冥福をお祈り致します。
税務署へ行く。払ってきましたよ,\x9100! うがーっ,毎度の事ながらムカ付く。ま,次年度以降は半減する予定なので,ちょっと安心してますけど。
sendmailに穴が見つかったとかで,8.12.8へVer.up・・・しようとしてドつぼにはまる。。こーゆー緊急を要する時にはRingのmirrorって頼りにならないのよね。膨大な数のソフトウェアを扱っているから仕方ないのだけれども,mirrorに分散する必要性ってのはこういう緊急時なんだよね。管理する方の労力を無視して勝手な意見ではあるのだけれど,それが出来ないようなmirrorって意味あるのかしらん?と思ってしまう。
青空文庫を覗いてみたら,寺田寅彦の「科学に志す人へ」が登録されていた。今でも十分通用する内容。っつーか,これ以上あれこれ付け加えることはなさそうなぐらい完璧。
ぷちめれ・・・BK1 | Amazon -> 小林よしのり編集「わしズム Vol.5」幻冬舎,4-344-00302-0, \952
相変わらずマンガから先に手をつけ,次は対談,連載評論は一番後回しで,西部邁の時評に至ってはまともに一読すらしていないという不届き極まりない態度で読んでいる。ゴー宣は学習マンガチックな内容である。よしりんは本格的に日本古代史をマンガにするつもりなのかしらん? 「夫婦の絆」では幽霊の役割が変化しつつあることを予感させる内容。
今回一番面白かったのは,末永さんの連載エッセイ「シモジモの人々」で,痴漢(つーか変態オヤジ)に遭遇した顛末を書いている。警察の取り調べってこーゆーもんなのか,と勉強になりました。エッセイは女性に限りますな。
・・・とここまで書いていたら軽い地震。美濃方面で震度3だそーな。
3月3日(月) 掛川・雨後曇
一日中ドタバタしていた。紀要原稿2本提出。出来はめっちゃ悪いが,まあ出したんだから,と一息つく。明日は確定申告をしなくてはいけない。全く,Webで申告書が書けるぐらいなら,そのままsubmitしてくれよと言いたくなる。何で貴重な有給休暇を費やしてまで金を払いに行かねばならないのか。菓子折の一つも下げてそっちから訪ねてきたらどうだ!・・・って,ホントに向こうから来られると大変な事態となるのだが。
某団体で飲む。そろそろお開きにという段階で,支払った金額を確認しようと各自のレシートを持ち寄ったところ,泥酔したT氏がそれをくしゃくしゃっと丸めてぽいっと窓から放り出してしまった。「こんなものはね,こう」と軽い口調である。
ああ,わしもこうやって物事をくしゃっぽいっと出来たらいいだろうな,と思いつつ,わしには一生できないだろうな,きっと「くしゃっ」としても「ぽいっ」という段階で思いとどまり,そのままずるずると持ち続けるのだろうな,死ぬまで「ぽいっ」と出来なかった大量の「くしゃっ」を抱え,そして焼き場で灰になるのだろうな・・・と,しばしサンブンしてしまいました。
ぷちめれ・・・BK1 | Amazon -> 武田徹「戦争報道」ちくま新書,4-480-05987-3, \720
本書はタイトルから連想されるようなものとはちょっと趣が異なる。メディアはいかに戦争を伝えたか,というだけのものではない。むしろ,戦争を通じて「メディアとは何なのか?」という,著者のライフワークとも言うべき根元的な問いの方が強い。新書という決して多くはない紙面を全3章(第2次世界大戦,ベトナム戦争,湾岸戦争以後)に分割し,更に一章分を2,ないしは3つの話題に焦点を絞って,論考を深く行っている。従って,網羅的な情報を期待する人にはお勧めしかねる。が,ここで論考している事項が根元的な所に根ざしている故に,むしろ今でも,というより過去でも未来でも普遍的に通用しうる内容と言える。
個人的には,コッポラの映画「地獄の黙示録」の論考が一番興味深かった。この映画は原作が「闇の奥」という作品で,舞台をベトナム戦争に求めただけのものだと思っていたが,もっと複雑な事情があるらしいということが段々と見えてくるのである。関係者が一様に口を重くしているために明快な結論は得られていないが,どうやら別の事件から題材を得ていたらしい・・・ということが判明してくる下りは読んでいてドキドキしてしまった。
著者自身は戦争の場に飛び込んで取材をした経験のないジャーナリストである。が,報道される内容は文章や映像でしかなく,事実がどのように伝わったかはそれらを注意深く読み解くことでしか分からないのである。従ってこの作業が出来る人間であれば,体験は不要,とは言わないまでも,必要条件ではない。本書はこのことを十分知らしめてくれる証拠となる。
3月1日(土) 横浜->掛川・雨後曇
最後の非常勤講師懇話会だったはずなのだが,ま,いろいろあって出席せず。すっぽかしてすいませんでした。
久々に東京に出たので,本を一気買い。慶應義塾創始者一名,行方知れずとなる。
昨日は,大師匠のところで古い富士通製PCの復旧作業を6時間かけて行った。なんでそんなにかかったのか。手元にあったのは,ブート出来ないWin98SEのCD-ROMが一枚のみ。起動用FDもなし。DOSもない。で,まずは大師匠のメインマシン(Win95)から,CD-ROMにあるCABファイルをextractコマンドでばらし,仮の起動用FDを作成した。次にそこからDOS/VレベルでCD Driveを認識させるため,ATAPICD.SYSとかいうデバドラを組み込み,MSCDEX.EXEを動かした。これでよーやっと,CD-ROMのsetup.exeが起動でき,ファイルシステムがおかしかったのでFDISKとFORMATをやりなおし,すっぴん状態のWin98が復活したという訳である。これが長時間費やした理由である。ま,最後は意地になってましたけどね。久々にちょっと楽しかったっす。
幻冬舎Webマガジン更新。相変わらず,だらしなマンション購入記,更新が遅れている。慣れっこになってしまった。
2月のクリック数ランキング結果が出る。どーにか63クリックに届いてちょっと嬉しい。まあ,月平均としてはこんなモンでありましょう。先月が多すぎたんだよな。
ちなみに,○は2月の日記に登場したもの,△は1月以前の日記に登場したものである。無印はメディアレビュー分である。△と無印は,サーチエンジン経由のアクセスが大部分を占める。過去の蓄積も結構馬鹿にならないな。継続は力なり,ですか。
そーいや,Googleのキャッシュ更新,まだみたいですね。遅れているようである。折角書いた中島らもやとり・みきの記事がいつまで経ってもサーチされないじゃないのよさ。早く更新されないかなあ。
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