うだうだ日記 The Diary of T.Kouya's UdaUda Daily Life
... The Unworty sentences which describe my UdaUda daily life in April, 2003.
... 日々のウダウダを記述した価値のない文章: 2003年4月
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4月29日(火) 掛川・晴
 ヒンヤリして気持ちの良い朝。シーツとタオルケットを洗う。・・・ふと気が付いたのだが,この「タオルケット」って言葉は「タオル地の毛布」という意味で,"towelket"なんだろうな。日本で作られた造語かと思って検索したらそこそこ見つかった。やっぱりJapanenglishらしいですな。

 GbE用CSAをサポートしたマザーボードが登場しつつあるようだ。しかし写真を見ると,軒並みCPUでもない中核チップにファンだのごついヒートシンクだのがくっついている。これにPentium 4用のさらにごっつくでっかいファンが据え付けられて,電源やケースにも排気用ファンが回転する。そろそろPentium 4マシンは計算する暖房機器として活用できるのではないか。こたつマシンは既に改造バカ一台に取り上げられているが,そのうち湯沸かしPCだのア○ヒソーラーPCだのCPU熱発電PC(リチウム電池代わりにはなりそうだな)だのが登場するんだろうな,きっと。わしの職場には既に3台のPentium 4マシンがあるが,今年の夏はもの凄いことになりそうである。

 ここんとこ文章書きとプログラミングばかりで肩が凝りまくり。スポーツクラブが唯一の憩いの場。今日も朝から論文書き。しんどいが,踏ん張りどころであるが故に手を抜く訳にはいかない。がんばんべー。

 Ghostscriptによる,Poorman's Acrobat Distillerの作り方。夏休みまでにOpen Officeを使ったWindows環境を作らないといけないのだが,これも使えそうだな。試してみよっと。

ぷちめれ・・・BK1(未掲載?) | Amazon -> 横溝正史「金田一耕助ファイル11 首」角川文庫, 4-04-130443-1, \495
 メディアミックス路線を突っ走り始めた角川書店が(というより,当時の春樹社長が)横溝ブームを巻き起こし,殆ど「横溝正史全集」というぐらい,殆ど全ての作品を文庫に収めてしまった時期があった。今回,そのうち金田一耕助モノだけが装丁を新たにして書店店頭にずらりと平積みされている。何かあったんですかね?・・・と帯を見たら「横溝正史生誕百年記念」なんだそーな。もうそんなに経っちゃったのねぇ。どうせ出すなら,中島河太郎さんらの解説も一緒に納めてくれれば良かったのにねぇ。本書は解説一切なし。ちょっとさ,新規の読者を開拓しようって気が少しでもあるならそんくらいのサービスは考えてくれよと言いたくなる。ちなみに本書は以前,「悪魔の花嫁」というタイトルであった。
 推理小説(探偵小説と呼ぶべきかな),つーか,小説自体久しぶりに読んだが,作品自体は面白かった。やっぱり金田一耕助にキャラ萌え状態となった。いいよなあ,この雰囲気。コロンボに繋がる,冴えない風体だが頭の切れる男というのは大変に魅力的である。ワトソン役となる等々力警部(東京)と磯川警部(岡山)のキャラが全く異なり,しかも良い味出しているのが好ましい。映画では,前者は加藤武の当たり役であったし,後者は若山富三郎が飄々と演じていたよなあ。懐かしい。・・・ああダメだ,思い出ばかりでまとまんないや(いつものことだが)。しょうがないので,金田一の推理パターンを解説している部分を抜粋する(P. 285「首」から)。

 この男(金田一耕助)はそれが適当とおもわれる時期がくるまで,絶対に口を割らない男なのだ・・・・・・ということを,磯川警部はいままでの経験で,肝に銘じて知っている。しかも,この男の知っていることは,みんな自分も知っている。だからこの男の口を割るのを待つまでもなく自分も推理の積み木細工を,組み立てることができてもよいはずなのだ。それができないというのは・・・・・・警部は結局自分の無能をあきらめ,この男が適当と思う時期がくるのを待つより手はなかった。

 「磯川警部」を「読者」と読み替えれば,全くもって読み進みつつも感じるイライラがよく分かって頂けよう。あーもー,偉大な作家に手玉に取られている無能な奴とののしられても仕方ないよなあ,という気持ちの良い読了後の脱力感が心地よかった一冊でした。未読の作品もこの機会に読んでみようっと。

4月27日(日) 掛川・曇
 日中はもう長袖シャツ一枚でも汗ばんでしまう。あーこれから夏の猛暑突入なのね。こちらは東電ではないから,クーラーの節約なんて考えなくても大丈夫・・・でも浜岡原発はまだ止まったままだっけ?

 月末まで更新を休むと宣言した途端にFIT2003の投稿が済んでしまった。査読が通ったらここで派手に宣伝するが,ダメだったら黙っているのでそのように判断されたし>読者
 あとはInformation誌への投稿論文を今週中に仕上げるのみ。SWoPPは申し込みました。今時CG法を取り上げるたぁ,我ながら図太くなったものである。
 SWoPPは,30講演募集の所を25番目に申し込みをした。が,最終的には43件もの応募があったようである。他の研究会部門では申し込みが定数に達せず,締め切り延長まで行っている。
 うーん,これは科学技術計算の隆盛を意味するのなら大歓迎だが,単に「研究の都合が良いからHPCをやっている」という風潮としか思えないな。いや,それだって,唐沢俊一さんに言われるまでもなく,数が多いところに優れたものが生まれるという定理を考えれば,歓迎すべき事なのである。しかし,13講演もオーバーしちゃって,どうプログラムを組むのやら。幹事さんは頭が痛いことでしょう。一応,研究会所属者を優先するっつー方針はあるが,殆ど加入者なんじゃないのかな。ってことは,定員に達しなかった研究会の時間配分をぶんどって,HPCだけでもparallel session開催ってことになるのかな。ま,こちとら単なる一参加者だから,気楽に高みの見物としゃれ込もうっと(ヤナ奴)。

 地方選挙終盤戦,今日は掛川市議会議員選挙があった。投票率は73%を超えたそうである(市民向け放送より)。わしも午前中に投票所へ行き,市長が困りそうな人を(そればっかしや)選んでおいた。わしの職場は隣の市なので,平日日中は選挙カーに悩まされることはなかったが,自宅にいたらさぞかしうるさかったことであろう。それも昨日でおしまいである。今日からは静かな田舎町の風情が戻ってくる。もう新茶シーズン真っ盛りである。

 ということで久々のぷちめれ。

ぷちめれ・・・BK1 | Amazon -> 小林よしのり責任編集「わしズム Vol.6」幻冬舎, 4-344-00326-8, \1000
 原稿が上がったぜうりゃーっという勢いで本屋に飛び込んだら,早速本書が目に飛び込んできたので躊躇なく購入してしまった。表紙のよしりん,今回は流氷の上でワインを乾杯である。よくやるよ。表紙の表情は寒さにこわばっているように見える。
 毎度の如く,マンガと対談を読んであとはボチボチ目を通すと行った不届きな態度を続けている。今回は「新しい歴史教科書を作る会」で活躍した高森センセが加わった。旧仮名遣いである。どうせなら漢字も旧字体を使って頂きたかった。今ではGTフォントもあるし,古典文学もばっちりコンピュータ製版できますぜ。
 雑誌のトーンが,よしりん編集であるから当然であるが,反米一色になってしまった。これは今の日本世論の多数が共感していると思われる。よしりん,メジャー路線は今も堅持しているという証であるか。ジャンプ出身者である感性が,メジャーを外さないということなのか。

4月24日(木) 掛川・雨
 FIT2003投稿用原稿,佳境に入る。土曜日で完成し,日曜日推敲,月曜日にはなんとか投稿できるのではないか。査読で落っことされる可能性が高いが,ま,どうせ一般講演に回るから,それはそれでレベルが分かって良い。しかしA4で2ページとは何にも書けない。くどくなっているのかなあ。
 SWoPPは投稿をどうしようかと思案中。あんましネタの使い回しをしていてもいかんし。今時・・・ではあるが,多倍長版CG法の話をきちんと整理しておくのもよいか。申し込み締め切りは明日の五時。結果出さなきゃ(^^;)。
 つーことで月末まで更新を休みます。

4月22日(火) 掛川・?
 マジメに仕事に没頭すると天気を忘れてしまう。・・・単に年のせいか?

 多倍長版並列CG法,30分ほどチマチマやっていたら出来てしまった。なんてあっけない。ま,これでベンチマークテストの準備は全て完了。明日はデータを補完しつつ,論文書きに没頭するぞ。どーにか締め切りには間に合いそうである。

 ということで疲れたので寝ます。明日も頑張ろう。

4月20日(日) 掛川・雨
 ぢとぢとした日。早くも梅雨突入かと思わせる天気。蒸し暑くないだけマシである。蛙は喜んでいることでありましょう。

 はてな代表へのインタビュー記事。我がサイトにも「はてなアンテナ」からのチェックが定期的に入るようになってきた↓。ずぼらな輩が増えてきたということか。

xxxxxxxxxxxx.kyotoxxx.ne.jp - - [20/Apr/2003:07:20:04 +0900] "HEAD /nasoft/ HTTP/1.1" 416 - "-" "Hatena Antenna/0.4 (http://a.hatena.ne.jp/help#robot)"
xxxxxxxxxxxx.kyoto.xxx.ne.jp - - [20/Apr/2003:07:20:05 +0900] "GET /nasoft/ HTTP/1.1" 206 2097 "-" "Hatena Antenna/0.4 (http://a.hatena.ne.jp/help#robot)"

 JR東海がのぞみ停車駅での無線LAN環境を実験的に導入とのこと。わーい早速申し込み・・・と協力プロバイダ一覧を見たらOCNも@niftyもないでやんの。ちぇっ。

 そもそもこちとら典型的な引きこもりタイプの人間なんであって,仕事だしそれなりに楽しいこともあるし何よりお金が入るしで「仕方なく」馬鹿面下げて世間と折り合いを「やむを得ず」付けているだけなのである。三十路を越えてようやく,人の批判なんぞ聞いていても仕方がない,耳に入って「これはいかん」と気が付いたモノを除き,全て無視してかからないことにはなーんにも出来やしない,という事実に気が付いたのであった。馬鹿は馬鹿なりに走るしかない,多少無様でも進めないよりはマシと割り切りが出来るまでの葛藤は結構苦しいモノでありこそすれ,ムダではなかったと今にすれば思える。
 誰しも一度は通る道なのであるけれど,そーゆーことってのは馬鹿であるが故に,経験しないと骨身に染みてはわからんもんなのだ。・・・前にも書いたよな。確か。ん〜,再帰的に人生訓を語るようになったか,いよいよジジイは本物だな。

 前期の講義が終わったら,ゆっくり谷根千見学でも行きたいなあ・・・。後期はドタバタしそうで1月まで暇取れそうもないし・・・。遊ぶなら夏から秋にかけてしかないな。どーせ某研究会の幹事役なんだし,公私混同して温泉旅行でも組んでやろうかしらん。

 ・・・などとうだうだを書き連ねていないと,あやしうこそものぐるほしけれ。バックに流れるはPetshop boys。シンセの機械的な音が流れていると一番安心して駄文が書き連ねられる。Classicだと柔らかすぎて子守歌にしかならないのよねぇ。

4月19日(土) 掛川・曇
 前日から持病の癪が・・・じゃない偏頭痛が出て,布団でうーうー唸っていた。夕方頃にようやっと回復して仕事を始める。前日の夕食から,種付きプレーンを少々とホットミルクを飲んだっきりである。一向に食欲が湧かない・・・と書いていたらようやく腹がグーグー鳴りだした。今頃遅いわ。馬鹿め。今日はこれから久々のスポーツクラブで汗を流すのだ。誰がお前なんぞのために食料を補給してやるもんか。苦しめ苦しめわははははは・・・とヤケクソ気味に自分の腹に言い聞かせる。

 しかし,ダイエットと称して肉を食わなくなって久しいが,全く苦しくないどころか,体調は全体的にすこぶる良い。あれだけ通い詰めていたマクドナルドにも全く行かなくなったし,自炊率が凄く高くなっている。この調子で夏まで乗り切ろう。目指せ体重70kg未満!

 現実逃避がてら,久々に筒井康隆のと宮沢章夫のエッセイ集と,横溝正史の金田一耕助モノを読んでいる。久々に読むと,横溝の作品は心地よい。残酷な描写は大正ロマンの香りがあって上品だし,何より,江戸川乱歩の孤独感とは正反対の賑やかさがあって,読了後は街にでも行こうかなあという気分になる。乱歩の作品は,昔,宮田一雅の上品な切り絵が表紙の角川文庫で,2冊(黒蜥蜴ともう一冊・・・忘れた)を除いて全部読んだが,登場人物だけが蠢いている感があったのに対し,横溝のは背景にも登場人物以外の様々な人間がいて華やかさが感じられた。マンガで言うと,初期の手塚治虫のモブシーンと同じものを横溝には感じていた。その分,犯罪者の動機付けが社会的・・・っつーか他者との関係から生まれることが多く,多分に自分本位なわしとしては物足りなかった。この点は,むしろ乱歩の作品に多い,犯人の内的な動機から犯罪を犯してしまう,それも嬉々としてやってしまうという所が心地よかったのである。「屋根裏の散歩者」なんて傑作は絶対に横溝の資質からは描けなかったろう。今にして思えば,乱歩は散文詩に近いものを娯楽作品にしてしまう力量を持った芸術家,横溝は金田一耕助という,明智小五郎よりもずっとリアリティのある愛すべきキャラクターを生み出す事の出来た,優秀な推理小説家だったのだなあと結論付けられようか。この辺り,小林信彦に論陣を張って一冊著して欲しいものである。

 家の傍らのどぶ川で存在を誇示していた蛙2匹(憶測),まだいる。しつこく鳴き続けている。偉いなあ。

4月17日(木) 掛川・晴
 今朝もちと肌寒いが,天気予報によれば日中は25度近くまで気温が上昇するとのこと。あー,まだ4月半ばというのに職場のクーラーはフル操業モード突入か。わしの居室はPCがたくさん(といってもたかが知れているが)あるので,タダでさえ暖かいというのに。暖かいに熱いが乗されて蒸し暑いになるのね。あー春の恵みを体感する間もなく夏の猛暑に焼かれるのね。やだやだ。

 本が読めないフラストレーションが貯まってこの日記↑,段々妄想系になりつつある・・・のか?ギャグでは脱力系が流行っているが,元祖はやっぱりマギー司朗だよな。久々に笑点で見かけて嬉しかったっす。

 並列計算,残りは多倍長版CG法(今頃かいっ)のインプリメントのみ。FIT2003用のネタ元になるプログラムは大体おっけ。あとはどれだけでかい××の○○○○式(秘密にするほどのモンじゃないと思うが,いちおう投稿するまでは伏せ字にする)が計算できるかだな。「GMP on MPI」,今月末にはアップしますです。あー,メディアレビューもほったらかしだった。高義と寿猫の助力を仰がないと〜。っていうか,こっちから催促する前にとっとと書いて寄こせよっ。
 SWoPP用のネタは今週末にちろっと挑戦してみることにする。どこまで出来るかなあ。でもやんないと。うまくすればJSIAMの年会まで引きずれるかな。
 L先生(頭文字だけでも伏せた意味がない(^^;))にはInformation誌に投稿するとか宣言しちゃったしなあ,GW中には仕上げて投稿しないと。
 あーもー,久々に論文書きたい書かねばモードに突入しちゃった感がある。誰か助けてクレー。・・・と,宣言した割には完成しないことが多いんだよね。有言不実行の狡いオトナになっちゃったか?>ヲレ
 あ,RedHatもUpdateしないといけないんだなあ。いつの間にRedHat 9なんだか。Kernelのmajor updateもないのにチマチマ上げるんじゃないっ。でもGUI環境の安定性が増すなら許す。しかしこの更新頻度はMicrosoftより酷いんじゃないの?

4月16日(水) 掛川・晴
 こういう天気の良い日の朝は放射冷却現象のためか寒い。今朝もタオルケットをけっ飛ばして布団一枚のみ羽織っていたのだが,寒さで目が覚めてしまった。ようやく風邪も治ってきたというのにまたぶり返しそう。

 本家だらしな日記,更新。むー,手の込んだ料理が多いなあ。食い道楽な人は自炊が得意になるって言う話は本当だったのね。こちらもあと3kg贅肉を落とせば標準体重になる。70kgを切ってようやくBMI値(ButaMannichikazukuataI)は「標準」なのである。無茶だよなあ。

 「ソフトウェアとしての数値計算」,大した追加もなしに今年も更新。徐々に付け足していきます。分厚くなるだけで,減ることはなし(-^^-)

4月15日(火) 掛川・雨
 朝目覚めると,タオルケットをけっ飛ばし,布団一枚で寝ていた。もうそんな季節なのであるなあ。冬物のパジャマを片づけてTシャツとパンツという夏仕様の格好をすべきか。しかし朝方はまだちと肌寒いからなあ。どうしようかなあ。

 冷蔵庫の中身が気になって仕方がない。以前は腐敗するに任せていたのだが,もったいないという感情が年と共に高まってきて,在庫一掃のために弁当を作ったり自炊に精を出したりしているのである。今日は昼に焼きそば+ハムそぼろ+シューマイ,夜は小松菜のお浸し+缶詰のパイナップル+プチトマト+シューマイをおかずに佐藤のパックご飯をかき込むという献立。専業主婦の方は笑うだろうが,朝からこんだけ作るとかなり体力を消耗する。面倒ったらありゃしない。日々,子供とダンナにえさを与え続ける主婦の方々は全く偉大である。

 夜遅くに帰宅すると,そばのドブ川から蛙の鳴き声が聞こえてきた。ちょうど二匹分。春だなあ。

 禁を破って一般書籍を買って読了してしまった。しょうがないので紹介する。

ぷちめれ・・・BK1 | Amazon-> 坪内祐三「新書百冊」新潮社新書,4-10-610010-X, \720
 「編集時代」に「新潮社が新書戦争に突入する」という記事が載っていた。へぇ,また増えるのかあ,と思った記憶があったので,書店の新書コーナーに見慣れない地味な茶色いカバーが並んでいるのを見てすぐにそれと気が付いた。もったりすったりうだうだくどくどの養老孟司先生にも惹かれたが,やっぱりこっちを選んでしまった。今わしはプログラミングの真っ最中。そこで現実逃避としては,その仕事に全く何のパーペキに役に立たないであろう本書が最適だと判断したのである。その判断は正しかった。ここで紹介されている新書は,神田神保町通いのベテランである著者がよーやっと手に出来たものがやたらに多い。読みたいなあと思っても,日々仕事に忙殺されるサラリーマンにはそうそう手に入らないモノばかりなのである。ああ,まったくもって無意味で役に立たない,素晴らしい本である。しかも「読みタイヨー」という飢餓感が増すばかりで,副作用の方が大きい。紹介されているきっちり100冊の新書,折角ですから新潮社新書に入れて頂けませんかねぇ。

4月13日(日) 掛川・曇後晴
 暖かい一日であった。日中は長袖シャツ一枚で過ごせた。

 円丈は元気だなあ。座椅子芸か。もうボチボチ還暦だというのに大したものである。
 わしは今年で34歳だが,同年配でも体を壊したという人が出てき始めている。仕事を続けていく上で,健康かつ頑健であるということがいかに重要な要素であるかをひしひしと思い知らされる。日本は平和ボケしているというが,それでもこうした一定の淘汰が行われているのである。頑張らなきゃな。

 イラク戦争はそろそろ幕引きである。ニュースも国内のものが増えてきた。日常が戻りつつある。

 地方統一選挙前半戦。掛川では全く面識のない県議会議員の選挙があった。とりあえず,知事が困りそうな人を選んでおく。
 掛川では選挙終了後に栞をくれる。こんなの↓。

4月11日(金) 掛川->浜松・曇
 少し寒い日。相変わらず並列計算ばっかり。来週中にはインプリメントしなきゃ。日曜にどこまで出来るかが勝負。ずーっとプログラミングばっかりなので,暫く一般書籍はお預けだな。

 寝ます。

4月8日(火) 掛川・曇後雨
 合宿研修から帰宅する。

 自らの行く末をぼんやりと考えつつ,足元ばかり見ていた。

 人より自分,自分より空。

 寝ます。

4月6日(日) 掛川・晴
 論文はまだ仕上がっていないが,日記付けが習慣化してしまっているため,一端止めると禁断症状が出てしまう。たまらず再開することにする。今月末には仕上げてやるっ。

 戦争はどうやらイラク側の敗北が決定的となったようだ。段々,イラク側の公式発表が昔の日本の大本営発表の如くなってきている。もっとも,アメリカ側の報道も,嘘は付かないまでも,真実を隠蔽する,あるいはあえて何も言わない,という点では似たり寄ったりである。「隠蔽」の危険性については武田徹さんが朝日新聞の取材に答えて記事になったようである。わしも言われるまでは明確には認識できなかった。でも,これは当事者側に立てば当然の行為と言える。わしだって,自分に都合の悪いことを自ら喋ったりしないもんな。

 大体いい年になってまで,病気でもないのに人からあれこれ言われないと行動できないってのはもはや致命的であり,肉親や友人以外の第三者がどうこう怒鳴り倒して直るものとは到底思われない。これが日常生活程度のことなら兎も角,金銭を得るための仕事においてもそうなら,あっという間に馘首,あるいは日干しにされるだけだろう。どうも「天職」っていう言葉を勘違いしているとしか思えない。「天から授けられる」仕事ってのは,自ら行動せずに与えられるものではないのである。運が良ければ,まあそういうこともあるかも知れないが,自分の能力がそれ程ではない,という自覚があるなら,無様でも良いから行動しないことにはどうしようもない。・・・という事実が骨身に染みて分かってくるのは就職してから数年経ってからなんだよねぇ。ホント,凡才は経験からしか学べないモンですな。

 並列計算,相変わらず面白い。数値計算を並列化する手法をまとめた本ってなんかないかなあ。線型計算については既にLAPACKっていうお手本もあるんだが,もっと基盤となる初等関数とか非線型方程式の処理なんかになると,なかなかお目にかかれない。論文レベルならあるんだろうが,集める気力がない上に時間ももったいない。結局,誰でも思いつけるレベルの事を地道に積み重ねていくしかないかなあ。「数値計算はIEEE754倍精度が基本」ってのは,否定はしないけど,もう終わっているんじゃないかしらん。時間と精度とコスト(時間以外factor)の観点からきっちり論じる時期に,とっくになっていると思うのだが。・・・ということは自分でやるしかないか。頑張ろう。

 腰骨がヒリヒリし出した。稲妻が走るのも時間の問題か。もっと背筋・腹筋を鍛えないとダメか。

 Spamがひどくなってきたなあ。SpamAssassinの導入を検討すべき時期かも。

 読了した面白い本が貯まってしまった。ここで一挙に公開する。

ぷちめれ・・・BK1 | Amazon -> 小谷野敦「中学校のシャルパンティエ」青土社, 4-7917-6020-4, \1800
 しばらく本書が出版されていることを知らずにいた。何気なく有隣堂の在庫本サーチを「小谷野敦」でかけてみたら,これが出てきたので慌てて購入した次第。
 音楽,特に小谷野先生がお好きなクラシックに関するエッセイをまとめたものである。といってもどっかで連載したという訳ではなく,大半は書き下ろしのようである。相変わらずの,何事にも是々非々で臨む「中庸,ときどきラディカル」小谷野節が健在で,ファンとしては嬉しい。一気に読了した。個人的にはもうちっと赤裸々な自己顕示があっても良さそうなモノだが,この一線に留まっているところが,「文学」作家になりきれずに,「文学」者たろうとしている証なのだろう。良かれ悪しかれ,これが限界なんだろうな。
 それにしても,この先生の経歴は謎である。特に,阪大の常勤職であった所から,明大・東大の非常勤職へ転じるまでの経緯が全く謎。どうも「個人的にいろいろあった」臭いのであるが,よーわからん。まあ,あと十数年して「小谷野敦全集」でも出版されれば(筑摩書房が出すかな?)明らかになるだろう。それまではいろいろ想像して,第三者の勝手な妄想で遊んで過ごすことにする。

ぷちめれ・・・BK1 | Amazon ->鷺沢萌「酒とサイコロの日々」新潮文庫, 4-10-1325189, \476
 日記にはもういちいち書くのも面倒なくらい,日々スポーツクラブに通っている。矛盾するようだが,おかげで仕事がはかどるようになってきた。その理由を説明しよう。まず,スポーツクラブは平日午後11時まで開いている。クラブでは簡単なストレッチと自転車漕ぎで50分ほど過ごした後,プールで数百m(まだkmというorderではない)泳いで,シャワーを浴びる。合計90分〜120分かかる計算になる。ということは閉店時間から逆算して,午後9時過ぎ入ればいいことになる。この時間までは仕事が出来る,というか,この時間「まで」仕事をしていなければならないのだ。そして,自転車漕ぎの間は退屈なので本を読む。時には行き詰まったプログラムリストのプリントアウトなぞを読んでいたりする。これがまたはかどるのである。ということで,夜遅くまで仕事はするし,運動するので腹は減るし,すこぶる調子が良い。おまけに本まで読めるのだから,この日記のネタには困らないのである。
 という訳で,自転車漕ぎ中に読み終えたのが本書である(長いよ)。「エッセイは女性に限る」というのはとり・みきのみならず,いろんな人が口にするテーゼであり,わしもそう確信する一人である。が,性に合わない,あるいは合わなさそうな作家もいて,例えばくらたまなんぞはどーにも買って読む気がしないし,中村うさぎなんかも浪費以外のネタがなさそうですぐに飽きそうであり,林真理子もあのダイエットの成果を見せつけられれば,努力家であることは認めざるを得ないが,やはり面白くなさそうなのである。この著者もそういう一人であり,そもそも純文学系統の作品を書いていて若くして認められた才女なんて,ジェラ心ばかり駆り立てられて,まともに評価できそうもないじゃんよ。それが札幌丸善で手に取って買っちゃったのは,ひとえに日高トモキチさんの表紙絵がかわいかったからに他ならない。うまいよなあ,絵。センスが良くて,ユーモアもタダ酔わせるマンガ家はそう多くないのだ。・・・と,絵ばっかり褒めるが,中身のギャンブルエッセイもなかなかよ。ぶっ飛び具合はさすがにサイバラさんには負けるが,うまいよ,やっぱり。読者のジェラ心をちらとも刺激しない己のダメっぷりを書き飛ばすのは,プロだから当たり前なんだろうが,脱帽である。さすがに読了した後は,「そもそもそんだけつぎ込めるってことはそんだけ稼いでるからだろうがっ!」というメディアリテラシー教育の成果が発揮されるのであるけれど,それは後の祭りである。あくぅかんアンドーさんじゃないけれど,「大変おいしゅうございました,はい」と,素直に告白しておく。

ぷちめれ・・・BK1 | Amazon ->かわぐちかいじ「COCORO<心> 1」白泉社文庫, 4-592-88611- 9, \695
ぷちめれ・・・BK1 | Amazon ->かわぐちかいじ「COCORO<心> 2(未完)」白泉社文庫, 4-592-88612-7, \695
 マンガの好みも年と共に時事臭くなってきたと見えて,時代物が好きになってきた。この分野,絵がうまい人は得である。ディテールがかっちり描けていると,それだけで魅力倍増である。
 本書は週刊モーニング誌で連載されていたものをまとめたモノであるが,以前,講談社で単行本になってたと記憶する。それがなんでまた音羽グループでもない白泉社から出版されたのか,謎である。ゲスの勘ぐりでは,「沈黙の艦隊」ほどのビジネスにはならなかったと見える。
 んでも,ケレン味たっぷりのエネルギーを放出しまくる演出はこういうルネサンス期の猥雑さを描くにはぴったりで,書き割りのようなこしらえモノの現代の舞台よりかはマシなんじゃないのかと思える。残念ながら本作品は主人公の青年ダビンチが少年時代のミケランジェロと出会ったところで第一部完となってしまっている。惜しい。人気がなかったのかなあ。もしかすると,青池保子が描いていた「メロディ」あたりで連載再開,なんてこともあり得るのかしらん?何はともあれ,早く続きが読みたい。第2巻のかわぐちかいじの談話を読む限り作者は再開の意志を示しているのだから,ね。

 ということで,3月分の結果を以下に示す。さすが,pas-net唯一のアダルトコンテンツ(笑),「ひとりで生きるモン」がやっぱりトップである。そこからリンクを張っている2冊も上位に食い込んだ。以上3冊,のべ22クリックを実行した男性諸氏が「勃たなく」なっていないか,ちと心配ではあるが。

2003/03/01-2003/03/31
商品名 クリック
ひとりで生きるモン! 9
純情ももいろ日記 7
けしからぬ話 6
タンポポ・ハウスのできるまで 5
我輩は施主である 4
バロン―猫の男爵 4
だらしな日記―食事と体脂肪と読書の因果関係を考察する 4
ゆうきまさみのはてしない物語 天の巻 3
三文役者 特別編 3
デル・カント・バジェット 3
Linuxで並列処理をしよう―SCoreで作るスーパーコンピュータ 3
バスボーイQ 3
天下無双の建築学入門 3
「おかあさん」の時間 2
占いはなぜ当たるのですか 2
ほぼ日刊イトイ新聞の本 2
私の翻訳談義―日本語と英語のはざまで 1
1限めはやる気の民法 1
膨張する事件 1
戦争報道 1
パラサイト・シングルの時代 1
コイソモレ先生 1
私説東京放浪記 1
お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方 ― 知的人生設計入門 1
「核」論―鉄腕アトムと原発事故のあいだ 1
TCP/IPとソケット―クライアント/サーバ構築法 1
アンダー・ユア・スペル 1
お母さんは「赤毛のアン」が大好き―吉野朔実劇場 1
笑芸人 (Vol.9(2002冬号)) 1
個人美術館への旅 1
ラスト・ブックマン 1
新・シングルライフ 1
アマニタ・パンセリナ 1
文章術の千本ノック―どうすれば品格ある日本語が書けるか 1
聞いちゃった!―決定版「無名人語録」 1
科学を育む 1
合計 83

 ホント,オレってうだうだと書くのが好きなんだなぁ。呆れてしまった。でも楽しい(ルン)。


Tomonori Kouya : tkouya@na-net.ornl.gov
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