うだうだ日記 ... 日々のウダウダを記述した価値のない文章


6月27日(火)
 ん〜,現実逃避中〜。

 ここんとこ,数値解析のトピックとして「精度保証」ってのがあるね。結構前からInterval Analysisやらなんやらとのカラミで続いていた物が,計算機のパフォーマンス向上で要約使い物になってきたってことかな。まあ,喜ばしい限り。

 んで,わらしもちょっとはやってみよーかな,とごそごそやってたことはあるんですが,今じゃすっかり元通り,誤差誤差したところで,論文も量産できずにウダウダしてます。「はやり物には一応手を出せ」ってぇのは戸川隼人先生の名文句ですが,実用になった手法はすでにはやり物とは呼べませんな。もっとも私ゃ実用を通り越して枯れちゃってるアルゴリズムを使ってあーだこーだとこねくり回しておりますがね(^^;)。と,ひがみっぽいことを申しておりますが,ひがむってぇことは逆に有用性は認めてるのですよ,私ゃ。誤解なきよう。

 んでもいまいち気に入らないのは(いい加減わらしもひつこいね),「精度保証」(特に丸め誤差の話ね)てぇのは手法の話が殆どで,解こうとしている問題の性質は抜け落ちちゃっていることが多いのね。これはつまり,問題にdependしないってぇのが利点なわけで,「この問題はあーだこーだ」という議論は必要としないのが良いわけ。手法なんだから,適応範囲を狭めるこたぁないわな。

 しかし,そこで語られるものは一般論であって,個別の問題における解釈が抜け落ちちゃってる。これはWilkinsonのbackward error analysisの負の遺産だよねぇ。・・・てなことを考えてたらいつまで経っても現実に戻れないのでこの辺で(^^;)。

6月26日(月)
 うー,あれこれ弄っているだけで全然進まない>BNCpack。小刻みに刻んでただ今Ver.0.0.6(未公開)。


6月15日(木)
 式パーサ,機能を付加していったら何か変(^^;)。ま,いっか(よくないって)。全面的に書き直しだな,こりゃ。

 NTTの定額IP接続サービスが「フレッツ・アイ」(西日本, 東日本)という名前で本格開始! が,この掛川エリアで提供されるようになるまでどのぐらいまたねばらないのかしらん。静岡・浜松は真っ先に提供されている分,指くわえて眺めていなければならないってぇのはちと酷じゃございませんのこと?>みかか(死語か?)
 しかしまー,提供されちゃったら,いよいよ24時間運転サーバってことになるなあ・・・。IPアドレス固定じゃないから着信は無理として,発信はばんばん出来る訳だから,ますます回線か混雑して,アタックが増えそうな気配。こっちも防戦しておかないと駄目ね。
 ま,当分は皮算用ではある・・・(泣)。

6月10日(土)

5月14日(日)
 BNCpackの大改造(という程でもないかな?)をぼちぼち始める。

 狸の皮算用で,夏のボーナス(出るらしい)の使途を考える。殆どは貯金と中国ツアー(無事帰ってこられるのであらうか(泣))で費やされるので,自宅Linuxマシンの改造・職場の自腹マシン構築・書籍代・ソフト代しめて○○万円程費やす予定。もー,仕事は家でやることが増えたので,職場マシン並の環境を揃えようという計画。LinuxとGNUのおかけでソフト代はだいぶ助かるようになり,ハードウェアも10万円で結構な環境を揃えられる。ええ世の中だねぇ・・・で昔を思い出すと,PC-9801VX/FAu2そしてPC/AT 486 33MHzマシン,しめて70万ぐらい費やしたわけだよねぇ・・・・あああの投資は巡り巡って,お母さん,どこに消えたのでせうね? いつものことながら腹立たしい。今のITブームのきっかけは我々古参(?)パソコンユーザの投資があったればこそだ!(かどうかは知らないけど)と叫びでもしないとやりきれない。

 んで,当時買った部品のうち,つい先日まで動いていたSCSI 100MB(!)の外付けHDDは異音が酷くなってきたので本棚のお飾りになった。が,CanonのLBP-A404Eは未だ現役ばりばりで,壊れる気配はまるでない。なんて丈夫!今や無きマ○電機で15万円程で購入した物だが,今まで購入したPC関係の物としては一番有効活用されて,減価償却はとっくに済んでしまった希有な存在。Canonがトナーの供給を止めるまで使い続けることになりそうだ。

5月3日(水)
 大学一年生用のMuPAD入門Textをupする。

 この手の本は世にいっぱいあって,Mathematicaなんてそれこそ焚書にしてもいいくらいいっぱいある。そのうち「できるMathematica」なんてのが出ても不思議ではないぐらいある。なんでこんなにあるのか。一つ,売れるから。二つ,読むのが楽だから。三つ,書くのが楽だから。そんなところだ。書くのが楽というのは,今回やってみてよく分かった。いくらでも書ける(うまく書けるかどうかは別として)。書いてみると,修正すべき点とかいろいろ出てきてナンボでも拡張できそう。しかし,なーんかつまんない。苦労して書いたってぇ実感がない。そりゃそうだ,半分以上はMuPADの出力結果の張り付けなんだから,共著者に「MuPAD」って入れとかないと駄目だよね。

 つーことで,Version UpしつつこのMuPAD入門書はダラダラ仕事として続いていくことになるのでせう。で,ユーザとしてのMuPADへの興味も殆ど失せました。代わりに,Octaveについて興味がむくむく。O'Reillyあたりが本を出すかと思ってたけど,近頃は科学技術関連ソフトの本はちっとも出してくれない,プログラミング,ネットワークばっかり(それでもいい本が多いとは思う)。

 Octaveってぇと,単にお安いMatlab互換ソフトとしか見られてないかもしれないけれど,GNUだし,source code丸見えだし,数値計算ソフトウェアとしてはこの上なく内部構造が丸見えの優れもの。その辺きちんと押さえて,なおかつ数値計算のエッセンスも組み入れた本を書こうとすると,結構分厚くなるし,何より自分の仕事に直結させることができて,もう興味ビンビン(古語)。DDEのパッケージなんてのもShampineとかが精力的に作っているし,ああもう早く手がけたくて仕方がない・・・と言うだけならタダ(笑)。誰かやってくれません?

4月29日(土)
 gmp 3.0.1が出てました。はいぇええ〜。gmp_randinit, mpz_probab_prime_pのメモリリークバグ修正とマニュアルの修正。
 CVSも用意する予定ということで,共同作業の準備も着々らしい。うーむ,すごいな・・・。マニュアルもざっと読んでみたけど,translateする必要がないぐらいすっきりしている。どうしようかな。

 あー,GWだけど仕事が〜(好きでやってるからいいんだけど)。所謂,GW進行じゃなくってGW中も進行,なのだな。Explicit Runge-KuttaのGMP化とりあえず終了。しかし,こんなもんどれほど必要があるのかねぇ,多倍長で。Class化されてないC onlyのgmpを使ってプログラムしていると,殆どアセンブラ気分〜。だいぶ慣れたからそれもまたたのし。しかし,困ったこともあって,こっちで作った関数の中にmpf_tの一時変数が必要な場合,単にmpf_initしちゃうとmpf_set_default_precの設定値が使われちゃって,gmp関数群のflexibilityがなくなっちゃうのよねぇ。自分の用事には困らないんだけど,gmpの精神には反する(と思う)。ってえことは,一時変数を内部で使っている関数の引数には必ずbit数指定もできるようにし,mpf_init2を使うようにしないといけない。あー・・・BNCの設計をまた変更かな。gmp 3.1出た後だと,mpfrクラスをどうするかってぇ問題もあるし,どっちみち全面的にやり直しが必要であることは確実〜。夏休み後半はそれだなぁ。あとサーチエンジン(.JP Search)も〜。しぬぅ〜。

 多倍長計算を前提とした数値計算ライブラリの設計,一度真面目に考えてみないといけないな。

4月21日(金)
 ↓こんな事書いてたらgmp3.0がリリースされてた!おおお,早速getしてcompileしてmanualをtranslateだ!(期待しないように)

4月17日(火)
 プログラム実行時間計測についてごちゃごちゃ書き出してたらいつまで経っても終わらない。いつまでもうだうだやっててもしょうがないからえいやーあと書き始めたら,何とかなりそう・・・で安心しちゃって失速する。で,これを更新しているという次第。ロシア人体質かな?
 ○大の博士会(Dr.を貰った人だけが入れるという高慢チキな会)から「博士のすすめ」という小冊子が届く。会費を払ってないからとっくに首になってるハズなんだけど・・・まあいいかとちょっと読む。うーむ・・・(以下検閲削除)。
 そーいや,gmp 3.0って先月にはリリースされてなきゃいけないんだよねぇ・・・予告出しちゃうと後に引けないから当人もつらいけど,期待して待っている方もちと気分的に落ち着かない。前に作者にメール送ったら「今忙しいけど,contributeしてくれる?」という返事が来た。お役に立つなら好きなモン使って下さいってメールして,それ以来音沙汰なし。ま,気長に待ちますか。

3月18日(土)
 小朝の「苦悩する落語」(光文社,カッパブックス)を読むと思い当たることがいっぱいあって,結構胸にズキズキ来る。

 最近,自分で理屈こねるのが好きになってきた。代わりに人様の理論や理屈を聞くのがイヤになってきた(まあ人間そんなもんさ)。何でかってぇと(そら,もう理屈こねだした),理屈は論理だから展開パターンは共通している。んで飽きる。が,帰納法的な論理展開だと,種となる事象がある訳ね。誰それがどーしたこーした,それを見てこう思った・・・という「誰それがどーしたこーした」の部分。ここは「ん〜,ちょっと考えてみるか」という気に起こさせた事柄だから,パターンにはまらないものが多く,面白い。んでも,その後の論理展開がありきたりだと「もうちょっと考えようがあるだろう」という風に憤っちゃって,「俺ならこう考える」ってな具合に自分で理屈をこね出す。うまくいくと「俺様の理屈の方がいい」と天狗になって人様の理屈が嫌いになり・・・という次第。融けてバターになっちゃうか?

3月13日(月)
 札幌の勉強会に出席していた証拠写真が出ていた。Lorenzの原論文を布団で読み始めたらあっという間にZZz....

2月29日(火)
 BNCpackのベースが出来てきた。LU分解とCG法のimplementが出来上がり,「ほっほっほ,多倍長のCG法,ほっほっほ,100次元のFrank行列も楽ちん〜」とか「ほっほっほ,100次元のLotkin行列もさーらさら,多倍長でさーらさら」と一人楽しむ。あとはExplicit Runge-Kuttaと補外NIM法か。ものは出来ているから,くっつけるだけなんだけど・・・後者はともかく前者は多倍長でどれほど意味があるのか,作ってて疑問が湧く。ま,一応つけておくか。
 gmpのVer.3はこの3月に出るという予告がある。さーて,早速対応できるかな?(たぶん無理)。

2月16日(水)

  1. MuPADの"Advanced Demonstration"の翻訳終了。日本語下手糞の上,代数知識不足により訳文悲惨きわまりなし。手直しの方に時間がかかりそう。
  2. 浜松市教育委員会に出向き,要点の定まらない質問をしまくる。でも楽しかった。
  3. 丸め誤差についての覚え書き,ようやく最初の導入部書き終わる。次はIEEE754規格の話。制定から20年も経つような規格がそのまま使われているってのは,とどのつまり,floating-pointはトレンドじゃなくなっていて,桁を延ばしたりしても喜ぶ人は少ないってことなんだろうな。せめて4倍精度ぐらい,CPUでサポートしてほしいのだけれど・・・ま,無理でしょうな。
  4. 静岡にきてから初めての積雪。studless(って英語あるの?) tireに履き替えようかと思いつつ,面倒なので融けるのを待って出勤。
  5. この日記,更新した分をupするのを忘れてた(^^;)
1月8日(土)

 多倍長計算をごしゃごしゃといじくりまくる。gmp, MPFUN, MPPACKを比べてみると、今のところgmpがダントツで速い。他の2つも思うほど遅くはなかった。うーむ、食わず嫌いせずにもっと早くやっときゃよかったな>多倍長計算。
 昨年12月に小規模な研究会に呼んで貰って久々に丸め誤差の話をした。レジメをお師匠さんに後で見せたら、相変わらずの大風呂敷だというごもっともなご指摘を頂戴した。それぐらい高揚してたんだけど、なんせ久々だったからねぇ。でも、やっぱり自分は浮動小数点数を眺めつつ、あーだこーだとごちゃごちゃやるのが好きなんだなあ、と改めて実感。世の流れとは逆行しまくりなんだけど、Global Standardな時代にLocal privateにどっぷり浸かってるのってば、マゾ的快感を感じるよね。
 つーわけで、久々に日記更新。相変わらずトップページは寂しいけど(^^;)、ぼちぼち現実逃避てがらやりますかねぇ・・・(あてにならんけど)。



Back