Next: , Previous: , Up: GMP Basics   [Index]


3.1 ヘッダファイルとライブラリ

GMPを使うために必要な宣言は全てgmp.hに集約されており,CとC++コンパイラ のどちらでも動くように記述されています。

#include <gmp.h>

但し,GMP関数のプロトタイプ宣言のうち,FILE *パラメータを含むものは<stdio.h> をインクルードしている時のみ使用できます。

#include <stdio.h>
#include <gmp.h>

同様に,va_listを含む関数,例えばgmp_vprintf関数のプロトタイプ宣言用 に<stdarg.h>をインクルードしておく必要があります。また, gmp_obstack_printf のような関数が使えるようにしておくには,struct obstackパラメータを含ますので, <obstack.h>をインクルードしておきます。

GMPを利用するプログラムは例外なくlibgmpライブラリをリンクしなくてはなりません。 例えばUNIXおよびUNIX互換OSでは‘-lgmp’オプションをコンパイル時に指定します。

gcc myprogram.c -lgmp

GMPのC++関数はlibgmpxxライブラリに分離して格納されています。C++の利用を 可能にしたい場合(see Build Options)には,これをビルドしてインストールしておいて下さい。 例えば次のようにリンクして使用します。

g++ mycxxprog.cc -lgmpxx -lgmp

GMPはLibtoolを使ってビルドします。アプリケーションは必要に応じてそれをリンク時に 利用することができます(see GNU Libtool in GNU Libtool)。

GMPがデフォルトではないディレクトリ位置にインストールされている時には,‘-I’や ‘-L’オプションでコンパイラに正しいパスを教えておく必要があります。また,共有ライブラリ を使う際にはそのランタイムパスを指定しなければなりません。