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7.3 初期化代入関数

GMPは初期化と代入を同時に行う便利な関数群を提供しています。これらの関数名は mpf_init_set…で始まります。

浮動小数点変数がmpf_init_set…で一度初期化されると,通常の浮動小数点数関数同様に,入力元変数か出力先変数が使用できるようになります。一度初期化した浮動小数点変数に対しては,これらの初期化代入関数を使わないようにして下さい。

Function: void mpf_init_set (mpf_t rop, const mpf_t op)
Function: void mpf_init_set_ui (mpf_t rop, unsigned long int op)
Function: void mpf_init_set_si (mpf_t rop, signed long int op)
Function: void mpf_init_set_d (mpf_t rop, double op)

ropを初期化してopの値を代入します。

ropの精度は,mpf_set_default_prec関数でセットしたデフォルト精度となります。

Function: int mpf_init_set_str (mpf_t rop, const char *str, int base)

ropを初期化して,文字列strの値を変換して代入します。代入操作についてはmpf_set_str関数の解説をご覧下さい。

ropはエラーが発生した時でも初期化は行われます。(即ち,mpf_clearを呼び出さなくてはならない。)

ropの精度は, mpf_set_default_prec等の関数でセットされた現在有効なデフォルト精度になります。