2/27(金) 札幌・雪

 もう札幌でblogを更新する機会はないと思っていたが,HOKKEの会場の無線LAN環境が劇コミになっちまってDead lock状態。なのでワシは途中抜け出して札幌駅地下のPronoでこれを書いている。あ,やっぱ独り占めの環境は快適だわ・・・って,週末の喫茶店でPC広げている奴が他にいるかってぇの。世間は花金(死語?)だってのに,何やってんだワシ。
 うは~,ようやっと紀要原稿下書き2本分が仕上がったぁ~。後はしばらく寝かせて来週に最終校正することにしよう。内容の瑕疵はある程度は仕方ないとはいえ,せめて誤植を20か所以上も放置したままの原稿を書いちゃう三島親父みたいなことは避けたいからね。読むほうが嫌になるってばさ(嫌になった奴→ワシ)。
 さて,明日の内職・・・あわわ,お仕事は当初の予定通り,次週末の京都行の件。今回の紀要原稿で前半部分のデータはまとまったので,あとは肝心の部分の数値実験だな。実はこれが難題で・・・明日頑張ろうっと。
 んではバッテリが尽きちゃいそうなのでこの辺で。

2/26(木) 札幌・雪

 どわぁ~,昨日調子に乗ってblogの更新をPacketWINでやったら通信料金馬鹿っ高,約1.2万円も分捕られてしまった。どっちかってぇと,画像とかテキストのuploadよか,バックグラウンドで動いていたAvastのアップデートやWindows Updateでパケットを消費しちまったようなのであるが,それにしても高い。うーん,そんなに使う機会はないんだけど,一応ちゃんと定額サービスにしておいた方がいいかなぁ。とりあえず,掛川に戻ったらauショップで相談してみよう。
 全く,貧窮シフト体制だというのに,これでは浪費シフトではないか。まぁケータイに限らずどこの通信会社でもコスト管理に躍起になるのは仕方のないことではあるが,ワシの唯一の憩いの電脳空間までそのしわ寄せを受けるようでは困ったモンである。つーことで,本日はまた札幌駅地下のProntoからお送りしております。
 つーことで,本日から土曜日まで北大通い。今日は午後からなので,午前中は久々に大通を散策してみた。さっそく丸井さんを表敬訪問。
maruiimai2009-02-26.jpg
 ちゃんと営業しているんだけど,なんか人少ない・・・淳久堂書店が南館に入ったので,そちらメインでうろちょろしたけど,結構ガラガラ。平日の昼間だから閑散としているのは当然かなぁと思い,徒歩で札幌駅まで移動したらエライ人ゴミ。ああもぉ完全に集客エリアは大通から札幌駅に移動しちゃっているのねん。丸井今井の再建には高島屋と伊勢丹・三越が名乗りを上げているそうだけど,先行き厳しそうだなぁ。まあしかし,大通りが寂れると,ススキノも共倒れになりかねないので,頑張っていただきたいものである。
 ところで2月に入ってから突然GoogleのWebRobotに

rate-limited-proxy-72-14-199-116.google.com – – [26/Feb/2009:12:25:39 +0900] “GET /weblog/archives/000603.html HTTP/1.1” 200 4134 “-” “DoCoMo/2.0 N905i(c100;TB;W24H16) (compatible; Googlebot-Mobile/2.1; +http://www.google.com/bot.html)”
rate-limited-proxy-72-14-199-116.google.com – – [26/Feb/2009:12:26:07 +0900] “GET /weblog/archives/000916.html HTTP/1.1” 200 6985 “-” “DoCoMo/2.0 N905i(c100;TB;W24H16) (compatible; Googlebot-Mobile/2.1; +http://www.google.com/bot.html)”

つーのが加わったようなのだが,”rate-limited”ってどういう意味なのかなぁ。収集する意味があるPageRank値以上のページしか集めないとか?
 あ~,やっぱりパケット量気にせず通信できる環境はええのぉ・・・つーことで今日はこの辺で。次は掛川に戻ってからかなぁ・・・って,そんなことやっている余裕があるかどうかは分らんが。

2/25(水) 掛川->札幌・雨

 ワシの馬鹿~。次週末に三つの締め切りを抱えるようなスケジュールを組み腐ってからに~(号泣) 一年ぶりの札幌入りなのに,仕事抱えてこれから飛行機に乗ります。つーことでこれから逃避のためのblogモードに入ります。って,いつも逃避がてら書いているから,変わりないんですけどね。
 先週からチマチマとLAPACK 3.2ATLAS3.8.3を弄っているのだが,どーゆーわけか,単純にgfortranでコンパイルしたLAPACK(+BLAS)の方が,ATLASよか速いケースがある。まあそれだけブロック化っつーものの威力がすごいってことなんだろうけど,突き詰めると,それ以上どーこーしたところでたかが知れているともいえる。これ以上,効率を上げようとすると,Intel Math KernelGotoBLAS(著者ご本人によるスライドPDF)しかないっていう状況は当然かもねぇ。ちなみにBNCpackの倍精度線形計算ルーチンは劇的に遅いです。たぶんGSLもそう。行列のindex指定操作に関数呼び出しを使うようなことをしちゃいかんという教訓を得ました。ぎゃっふん。
 先週土曜日に開催された日大理工学部数学科創設50周年パーティ。

 盛況でございました。ワシはさっさと帰ってきたけど,うちの大師匠はと言いますと
big_teacher_for_us2009-02-21.jpg
・・・かように,神田明神の御神輿の先導役を務められるほどお元気でございます(担いでいるのは現役の学生さん達)。多分,ワシより長生きすると思う。
 では行ってきます。
 つーことで,羽田空港ラウンジから,PacketWINにて接続中。ケータイ買い換えてから,「そーいや高速接続ができるんだっけ?」と昨年末に気がついて先日設定,ここで本格運用中というわけである。ボチボチ,フレッツスポット探し回るのもめんどっちーしねぇ。さすが2.4Mbpsというだけあって,Web閲覧とかこのblog更新なんかは不自由しない。
cherry_blossom_first_ment_at_kakegawa2009-02-25.jpg
こーんな↑画像のうぷも難なくこなせる(掛川で見た今年最初の桜の花)。問題はパケット料金。調子に乗ってるとひどい目にあいそう・・・である。
 つーことで本日の更新はこの辺で。

2/20(金) 掛川・?

 あれこれ〆切が本日押し寄せてきて死にそうになっているワシなのであった。で,日記も手短に。
 ほぼ日の連載対談中,「うつむき加減のケネディの肖像画」(White House Historical Association)ってのが気になったので調べてみた。うーん,確かにいいかも。
 「日本の大学に学ぶ価値など無い?中国人留学生の劣化と急減の背景」(ダイヤモンドオンライン)。いや,今更「?」なんてつける必要はないよ。中国に限らず日本だって韓国だって,今じゃトップクラスの大学生は米国のトップ級大学院に入るものなの。今や,東大の大学院だって,研究科によってはスカスカ入れちゃう(出られるかどうかは別)状況なので,国内でそこそこ優秀なレベルの受け皿になっているとか。で,私大の院は定員割れとなる訳である。グローバルスタンダードは,ますます進展していくんだろうなぁ。
  ピンク映画(懐かしい響きだねぇ)が今の監督を育てた,という記事(毎日新聞)。エロ漫画も一緒だわな。ファンタジーを超越した凄まじく濃いSEXシーンを描く技量が,他のジャンルの作品にも当然生きてくるわけで。
 「煩悩が作品を描かせる」(by 一条ゆかり)ってこと,もうちっと規制一辺倒の石頭連中に知っておいてほしいモンである。
 道教大,セクハラ・アカハラ教員解雇(読売新聞)。セクハラの件は論外として,アカハラの件は,他大学でも同様の事例はありそうだけどね。徹夜で卒研させたりするのが好きな教員もいるが,ワシは絶対徹夜の強制はしないことにしている。効率は上がらないし,後々まで疲労が抜けなかったりするしね。よほど体力があって,気がついたら二三日徹夜していた,なんて奴以外は,毎日少しずつでもコツコツやるってほうが絶対にいい。軽快なウサギより鈍足なカメが好きなワシなのであります。
 明日も早いので寝ます。東京日帰り,死にそうだぁ~。

特集・アルコール依存を理解するための本

 中川(前)財務大臣が,G7後の醜態記者会見の責任を取って辞任した。本人の弁によればアルコールが入っていたせいではない,ということだったが,酒好きであることは確かであるらしい(J-CAST)。
 このJ-CASTの記事にもある通り,今回の会見は別としても,これだけ酒による問題行動が傍目にも明らかで,しかも常態化しているとなれば,「アルコール依存(面倒なので,以下アル中とする)」と判断されても仕方なかろう。落語の枕じゃないけど,ろれつの回らぬ声で「おれはよってなぃい」と言うのが「酔っぱらい」の定義そのものだからだ。自分の判断ではない,他人から見てどうなのか,というのが重要なのである。
 つーことで,アル中を理解するための本を三つばかり紹介してみたい。
 まずは,医者の書いたものから。久里浜病院で長らくアル中患者と付き合ってきた,作家でもある,なだいなだの「アルコール問答」(岩波新書)。手始めとして読むには最適かと思う。仮想の患者(社会科の教師)が夫人に付き添われて来院するところから,医者と患者の問答形式で「アル中」というものがどういう病気かということを分かりやすく解説している。ワシはなだいなだの言説には信頼が置けないものがあると常々思っているが,ことアル中に関しては専門家として信頼しているのである。アル中から復帰した講談師・神田愛山との共著もあるそうな(その1その2@お台場寄席)。
 次はアル中の体験者のものを二つ。当然,中島らもは外せない。小説だが実体験に基づいたものとしては「今夜、すべてのバーで」(講談社文庫)がいいか。感動の押し付けみたいなところがあってワシはあまり好みではないけど,さすが(?)専門病院に入院しただけあって,久里浜式スクリーニングテストなんかも掲載されており,参考資料としてはいいんじゃないかと思う。
 そして,これも当然だが,失踪から復帰してアル中になってしまってまた復帰した(こう書くとホントにすげぇな),吾妻ひでおの「失踪日記」(イーストプレス)も外せない。現在,月刊Comicリュウにて,中塚圭骸とのダラダラ対談記事「吾妻ひでおの失踪入門」が連載されているが,この中で中塚が吾妻の失踪はアル中寸前の状態からの遁走で,結果として「治療」になっていたという指摘をしている。これを読んで,なるほど,失踪から戻ってきた後にアル中になってしまったのは,「再飲酒」と呼ぶべきものだったのだなぁと,納得したものである。本書の中でも医者が解説している通り,アル中はHIV同様不治の病で,一度罹患してしまったら,一生アルコールとは縁を切るしか生きる道はない。再飲酒とは「再発」に他ならず,事態は悪化するのみである。
 「アルコール問答」に登場する社会科教師は,酒を切らすことができない連続飲酒状態だった吾妻ひでおと違って,昼間は全く普通に生活しており,本人には全く病識がない。しかし夫人は,夜に飲んだ後は迷惑この上なく,しかも休肝日もなく毎日飲んでいるから,これはアル中に他ならないと主張する。両者の言い分を聞いた医者は,教師に対してこういう例えを使ってアル中という病気を解説する(正確な引用ではないので,間違っていたらごめんなさい)。

 あなたは連続飲酒状態になったのをアル中と思っている。しかし奥さんは現在でもアル中だと主張される。
 こう考えたらどうでしょう。
 連続飲酒状態が大阪,全くの平常状態が東京とする。今のあなたは,東京から大阪に向かっている新幹線に乗っている状態なのです。確かに今はまだ小田原かもしれない,熱海かもしれない。しかし,現在の状態を続けていては,確実に大阪に辿り着いてしまいます。程度の差はあれ,治療を始めた方がいいことはお分かりでしょう?

 ワシが一番感心した,アル中という病気の説明がこれである。正確なところは本で確認してくださいな。
 で,中川前財務大臣だが・・・果たして彼はどの辺にいるのかしらん? 静岡? 掛川? それとも,もう既に米原を越えて京・・・。