5/27(水) 掛川・曇

 少し気温が下がったようで,4月下旬並だそうな。過ごしやすくて快適。月曜日・火曜日の午後は疲労回復のために前倒しの寝倒しデーとさせて頂いたので,ストレスが高じて犯罪に走る(読売新聞)ようなこともなく,本日の仕事を無事終えたのであった。しかし拓大って,そんなに論文書きのプレッシャーが強いのかな? 着実にコツコツと一定のレベルの仕事はしてきた方のようだが。
 栗本薫さん死去(毎日新聞)。癌になったことは見知っていたが,それほど悪かったとはしらなんだ。腐女子の元祖のような方だったからなぁ。J・Gardenとかで追悼イベントでもやらんとイカンのではないか? 何はともあれ合掌。56歳てな現代では若死にという印象だぁね。
 あ~,次々に故障が発生していくPentium Dクラスタの補修作業を完了した。今回はNIS/NFSサーバも故障しちゃったから焦ったのなんの。土曜日の実験講座が終わってからで助かった。
 故障の内訳だが,今のところ
・[4台] Graphics cardのファンが逝かれてカードのみ炎上(火は出ないけど,焦げはする)
・[3台] 格安450W電源が昇天
というものばっか。DELLの16 port GbE switchがまるごと昇天したというオマケも付いた。2005年から順次揃えていったマシン群なので,まあ次々と寿命を迎えているのであろう。にしても,だ,ファン付きのnVidiaカードって,何でこんなにファンがぶっ壊れるんだか。今のところCPUファンが止まったということがないのは,やっぱ良いベアリングを使っているんだろうなぁ。思ったよりHDDが丈夫で,今のところすっ飛んだものはナシ。
 対照的に,そろそろ10年目を迎えようというPentium III(知ってるか?)クラスタは,未だUNIXの講義用に現役であるが,こいつはHDDの故障が殆どで,電源ストップが2台程度。やぁっぱり電気を食わないマシンは優秀だなぁ。しかしそろそろお払い箱にしたいところなんだが,壊れないんだこれ。・・・執念でしょうか? 執念のデカならぬ執念のPCと命名すべきか。
 ともかく修理はしたので,これでなんとか20並列までは実験可能な体制には戻った。さて,6月中には並列実験をガシガシ・・・やりたいもんだがどーなるやら。
 風呂入ってもう寝ます。

論文の書き方も色々ある

 今年に入って,興味のある問題が出てきたので,あれこれ参考文献を渉猟している。最近はググる(げ,ATOK2009では標準登録されるんだ,これ)と主要なものは最低限,どこの雑誌に載っていてAbstractはこれ,程度の情報は取れるし,もうちっと深く探索すると,掲載論文そのもののや,それと寸分違わぬpreprintが著者のWebページからタダで入手できることが多い。だもんで,面白くなってどっさりDLしてプリントアウトしてざっと眺めているのである。
 集めてみると面白いモンで,「ああ,やっぱりそこの部分はそうやるのか」という,かゆいところに手が届くように書いてあるものもあれば,「どーしてそこのところを言及しないのよ。全然分らんぞ!」とワシみたいなアホに冷たいものもあり,論文の書き方も色々だなあ,と感じる。当然,アホなワシが書くと「アホなワシにも分る」ものになってしまうので,特に後者のように書いてある論文が好みである。ま,反面,二番煎じ的な内容が多いので,あんまし重要度は高くないが,なに,分らないものを神棚に上げて飾っておくよりよっぽど役に立つというものであるし,大体,ワシ自体が既存のアルゴリズムの有効な活用法という,完全な二番煎じを狙っているので(つーか,使えない理論家には辟易しているのでね),いわば「お仲間」なのである。
 で,そーゆー二番煎じ論文を集めてみると,よくもまぁこんな内容で査読に通ったよなぁ的なものが多くてびっくりする。日本語の学会論文誌の方がよっぽどレベルだの流行だの内容だのに厳格だったりするので,ホントに世界には山のように論文誌があって,レベルもまちまちだと思い知らされる。まぁ,ホントに疑似科学に踏み込んじゃっている怪しげなものもあるけど,そういうものを避けておけば,英語で書いた論文の方が通りやすい,つまり,論文のレベルに合った雑誌は見つかるってのは事実なんだなぁ。してみれば,日本語の論文ばっかのワシは結構真面目にやっている方なのかと思ったりして(嘘ですからね)。
 そろそろ土台が固まってきたこともあり,論文の量産を目指そうかと思っているので(出来るかどうかは別よ),下手でもイイから英語で書こうと決意するに至ったのは,そーゆー二番煎じ論文集めの賜と言える・・・のかなぁ?