5/24(日) 掛川・曇時々雨

 ふ~・・・完全にばてた。肉体的というよりは,精神的に一足早い夏バテである。本日は,朝一で2ヶ月ぶりの散髪をしてきた後は,週一の恒例行事(風呂掃除・掃除機がけ・洗濯)を手がける気力もなく,ベッドでダラダラするのみ。脳死問題というめんどくさい議論をビデオニュースで見ちゃったせいもあるかなぁとは思うが,まあ,精神的な疲労が蓄積されているんだろうな。やっぱり論文書きはしんどいや。2本(実質的には3本)並列であれこれやるモンじゃないねぇ。大した量じゃなさそうだろうけどさ,ワシの場合,完全に単著だからね,言っときますが。
 つーことで,先日の多倍長計算(実際にはそこへ行く前に終わっちゃったけど)講座の資料は追々アップしていきます。CentOS + GCCの環境だったけど,Windows + Visual C++のと手間はそれほど違わないかな? むしろ,後者の方が面倒なことも多いかも。でもまぁ,GMP互換のMPIRというパッケージが正式リリースされたから,WindowsでGMP+MPFR計算はこれから増えていくのかなぁ。今年の後半あたりで余裕があれば試してみたいかも。
 で,MPIRについて,Torbjorn氏の紹介コメントが

MPIR. This “angry GMP fork” might be an alternative to the real GMP for some Windows users, but they’ll have to deal with lots of anti-GMP sentiments.

・・・”Angry”なのはアンタだろう,Torbjorn・・・。
 今日はぼちぼちやって寝ます。今週末は寝倒しデーをつくんないとダメかも。

5/23(土) 掛川・?

 ふひ~,現実逃避しすぎて,晩飯抜きで今日のSSH実験講座の準備を完了させる羽目に。まあでも何とかA4版12pt 27ページの資料が出来上がった。本日使ってみて手直ししてからアップします。当分,SSHがらみでこうした講座が必要になるようなので,C++とMPFR/GMPを使って多倍長数値計算のネタを増やしていこうっと。
 色々書きたいことはあるけど,早く寝ないと講座に支障を来すので,もう寝ます。続きは終了後に。

5/21(木) 掛川・?

 結局,締め切り間際にならないとセルモーターさえ回らない自堕落な中年になってしまったということなのである。で,夜中の12時を過ぎてようやく「ブルン」と鳴いたところ。うう・・・。
 こういう時に限って現実逃避ネタがいっぱい降ってくるものだ。まず,注文していたMathematica7が到着。
mathematica7.JPG
 ほぼ10年ぶりの(ワシにとっては)アップデート。パッケージを開けるとCDが2枚入っている。
2cds_in_mathmatica7.JPG
 一枚は「おうちで使ってイイですよ」というオマケらしい。まぁライセンス管理が厳格すぎて使いづらいという声は昔っからあったからなぁ。Webで何でも出来る時代では当然の措置。
 ・・・という舌の根も乾かぬうちに,Wolfram|alphaがリリースされた。何でも1 linerならMathematicaのみならず,自然言語的な命令でも実行ししまう優れものだそうで。試しに

N[pi, 100]

100 decimal digits of pi

とかやってみると面白い。ついでに

{{1,1/2,1/3},{1/2,1/3,1/4},{1/3,1/4,1/5}}

と3×3のHilbert行列を突っ込んでみると,この性質を診断してくれる。むぅ・・・あの10万円,何だったんだよぉ~,金返せ~(という程のモンでもないけど)。
 サイバネットシステムから,Matlabのサポート業務をすべてMathWorks日本法人に引き継ぐとメールが来る。まあワシは当分Scilabがメインなのでどーでもいいけど,美味しい業務を失った後,「千尋の谷」に落ちることがないように祈る。株価はもう落ちまくっているようだが。
 千尋の谷で思い出したが,古谷三敏の名作マンガ「寄席芸人伝」に,のほほんと育った2代目噺家の話があったな。名人である自分の父親に弟子入りして,甘やかされた生活を送っていたボンボンが,父が病気で倒れ死ぬ直前に枕元で,「これからお前は千尋の谷に落ちるんだ」「男なら這い上がれ」と告げられる。実際,その後,このボンボンは大した実力もない上に,父親という後ろ盾も失って世間の冷たい風に当たる羽目になるわけだ。
 世襲政治家ってのは楽なのかな?・・・と,この話を思い出して,ワシは考えてしまうのであった。
 明日じゃないもう今日は千尋の谷なので(別名:自業自得地獄)もう寝ます。

5/18(月) 掛川・晴

 沖縄・奄美は梅雨入り。東海も,既に梅雨のような悪天候が続いている。今年の梅雨入りは早いのかな? 暑かったり寒かったり,気温が一定していないのが困る。
 そのせいか,新型インフルエンザも一気に流行しそうな感じ。政府の対応も,パンデミック並の体制から,弱毒性が明白になったこともあって,緩やかな普通のインフルエンザ並みの体制に移行することを表明したりとめまぐるしい。悪しきポピュリズムの影響かな?
 そーいや,ヤマトがまた復活するそうで(朝日新聞)。「完結編」の時にも,「どーせまた復活するのさ」と皆が口を揃えて言っていたが,何だかんだと結構時間がかかったな。リアルタイムで劇場で見た世代からすると,森雪の痴態に興奮するというより呆れて以降は,あんまし興味がないのよねぇ。ガンダムよりヤマトを好むファンとしては,松本零時的ヤマト(TV版)の方が好きなんだよねぇ。
 古代進役の富山敬さんは物故して久しいし,ワシが見に行くことはないだろうが,どーゆー強引な言い訳で真っ二つになったヤマトが復活するのかは少し気にはなるなぁ。
 読売新聞が銚子市長選候補者を告訴(読売新聞)。個人と企業とかがマスコミを訴えるってのはよく聞く話だが,これは逆なんだね。何だか情けない候補者だこと。今,夕張破綻に関した本を読んでいるんだが,選挙にはいろんな人が出てくるモンで,全くこんなのが市長になったらどうなるんだという輩も少なからず混じってくるらしい。銚子の場合,市立病院反対派が一本化できずに乱立しちゃったという事情があるようだが,それももともと同床異夢な連中が集まっていたからではないのかな?
 ここ10年で期待はずれに終わった技術一覧(PC Watch)。個別の記事についての言及が面白い。Vista

PC Magazine said, “Call it a nice-to-have product rather than a must-have.”

という評がいいね。ボロクソに言うほどでもないし,セキュリティ強化についてはよく分るが,結果として重たくなっちゃって,結果,「入れるのは悪くない,けど,必須ではない」ものになっちゃった,少なくともユーザにはそう評価されちゃっていると。
 YouTubeについては,設備投資額に稼ぎが追いついていないと。まー,Googleも似たようなモンだからね。徐々に有料化という方向に舵を切っていかないと,景気に左右されやすい広告費に頼るだけではやってけないだろうなぁ。
 しかしこの二つについては”Failures”というにはちょっと酷じゃないかぁ。もう少し動向を見てから結論を下しても良かったような気がする。ま,所詮はネタなんでしょうけど。
 京速コンピュータ,無駄な公共投資のようなモンだから即座に止めちまえという声もあるらしい(馬鹿馬鹿しいのでリンクはしない)。まあ一理はあるけど,ワシがSWoPPで聞いたH先生の計画によれば,もともとFが担当しているシリアル or 小規模計算の部分の需要が一番多いので,そこにも注力したシステムにする予定とのこと。だから,大規模ベクトル計算部分がポシャったからと言って,全面的に取りやめにするのは,当初の計画の趣旨から言っても違うんじゃないの? という気はする(このような事態を予測して両面計画にしていたとすれば,その先見の明は褒めておきたいが,多分違う)。浮いた予算でPC clusterを配れというのもありかとは思うが,高々Xeon 4core 2~4way程度のマシンでいいんだったら,自腹で買えっつーのそんなもん。ユーザからしてみれば,信頼できるストレージに繋がった,現状のPCよか高性能の,かつ高信頼性のある(税金サポート付きの)小規模計算環境があることが望ましいのは確か。余った予算はこっちにつけるとか,アップデートのために費やすとかして,少なくとも当初の計画で可能な部分は実現すべきかと思いますがねぇ。
 ま,ポシャったところでワシには全く関係のないことであるし,ここでわざわざ弁護してやる義理もないんだが,前途有望な若い人もいることだし,全く計画の全貌も理解せずにガーガー批判する評論家が多いようだから,ワシが知っている範囲で少し弁護の材料を出してみただけ。個人的には前にも書いた通り,あまり従来のアーキテクチャ屋さんのお仕事を保護しろとは思ってない(棄ててもイイぐらい)ので,今後の展開については野次馬的な興味しかない。さて,どーなるんでしょうかねぇ。
 今週土曜日用のテキスト,順調に遅れ気味。今日はもうダメなので,明日に回します~。もー,中途半端なつぎはぎC++ classライブラリなんて大ッキライだ! ワシは自分のライブラリを愛用していくことにしようっと。

5/14(木) 掛川・?

 ふひぃ~,何でワシはこんなに論文を書かねばならんのか。論文書き・銭くれ書類書き奴隷になるのは国公立大の教官だけで十分なのではないか。あの方々(と一定の配慮をする奴)は殆ど税金で飯を食っているようなモンだから,国民の小間使いになるのは当然なのである。
 翻って,うちみたいな学生さん達の学費で食っている私大は,学生さんのお世話を焼くのにひぃこら言わされるのは当然なのであるが,それ以上の責務はないはずだ・・・なのにワシは何でこんなペースで論文を書いているのだろう。ここんとこ毎月一本,予稿だの論文だのを書きまくってるぜ。あーもー,ワシがやりたいのは純然たる計算とプログラム書きだけだからして,結果が出ればそれで十分なのである。
 それなのにぃ~,今日は共著英語論文下書きに足りないところをざっとつけたしてお抱えインド人にproofreadingをお願いした。来週の木曜には仕上がってくるはずだから,それをTeXに起こしてチェックしてもらってから再来週にはさっさと投稿しちまおう。それが終わったら自分の論文のreviseだぁ~。頑張ろう,1査読論文/年のペース維持のためにぃ~(って目標が小せぇなぁ)。
 へぇ~,NECと日立が京速コンピュータから手を引くとな(PC Watch)。そしてFしか残らなかった,というオチかい。これからどうなるんだろうなぁ。予算は付いちまっているし,建物はできちまっている上に,肝心のハードウェアの最終組み立てはこれからなんだよねぇ。まあワシの知ったこっちゃないのだが,関係者はさぞかし大変であろう。しかし,HPCも随分高齢化が進展しちゃっているから,もう日本の老骨アーキテクチャ屋さんごと丸めてゴミ箱にポイでもいいのかもしれん。ワシ? ええ,数勘定にも入ってない一匹狼計算屋なので,世の潮流とは関係なく生きていきます。こーゆー時には純然たる単著で論文書きが出来ているってのはかえっていいのかもしれん。寂しさを~,小脇に抱えて~,生きていきますぅ~っとくらぁ。
 冗談抜きで,100 coreがすぐそこまで来ている(PC Watch)って時代なんだから,ユーザーからしてみれば,ふつーのPCで十分以上の性能がやってくるのだ。当然使い切れないほどのリソースが載っているのだからして,それを使い倒さないでおく法があるものか。維持費だけで億単位の銭がかかるスパコンよか,身近なPCをどーにかして利用価値を高めるよう国民にノウハウを還元する方がよっぽど喜ばれるってモンでしょう。
 それに,一昔前なら,私企業でも必要なスパコンは買ってくれたモンなのに,いまじゃGoogleやYahoo!やM$はPC clusterのお化けみたいなモンで自社のデータセンターを運営している。で,目下の問題はCPU性能よかI/Oのボトルネック解消とくれば,スパコンも流行らなくなるわけさ。
 明日はもう一頑張りして,次週土曜日の講習に備えます。へっ,給料泥棒は屁ぇでもこいて安穏と朽ち果てやがれってんだ。