GMPマニュアル翻訳日記(1)

 GMPのマニュアルの翻訳を思い立ってから3年目,ようやっとあとひと月ほどで終える目途が付いたのでここで「後戻りできないように」そのプロジェクトの報告を行うことのにするのである。つか,そのうち誰かやるだろうと放置していたんだが,利用者は潜在的に多いはずなのに誰も日本語訳をしようとはせなんだ。使うだけ使ってContributeもナシか非人情な・・・と思っても,英語で十分事足りる世の中だし,まぁ今時翻訳などしても詮無いことではあるんだけど,「多倍長数値計算入門(一応100ページほどできているけどまだ仮称)」を書くにあたって,これだけはやっておかないとダメだろう,という自分に課した「勉強」の一環として取り組んでいるので,世の流行り廃りはどーでもいいのである。

 つーことで,本日頑張ったおかげで,「第15章アルゴリズム」以外の部分の下訳は完成した次第である。

 何で最新版の6.1.2じゃないんだという向きには

文句言うならテメェがやれ!

と言っておく。ま,完成の暁にはdiff取って書き換えする予定だけれど,どーせそんなに変わっている部分はないし,それよりむしろ翻訳する側としては

もちっと饒舌な解説削れTrobjorn!

と言いたくなる。まー,20年以上に渡って営々と開発し続けてきただけあって,CPUアーキテクチャやOSの博物館かこれはというぐらい古いシステムの話がごまんと残ってたりするのである。MMXってねぇ・・・懐かしいねぇ・・・と年寄りには訳してて感慨深いんだけど,不要だろうこれって記述が山ほどある。せめてForkしたMPIRはあっさり書いてほしいと思っているんだがその気はないらしい・・・だもんで,ワシの「多倍長数値計算入門(出版のあてもないけど仮称)」はごっそり削って骨だけにしてやると画策しているのである。

 つーことで,これからしばらくは「GMPマニュアル翻訳日記」を書きつけていくことにした。これやっておけば自慢(と言い訳)ができるので嫌でも翻訳が進むこと請け合いである(そうか?)。Twitterだと流れちゃってやっぱダメだ,自分なりのメモは分かりやすい場所に残しておかないとねぇ。