NetPIPE 3.7.1 for Win32

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NetPIPE(NPtcp, NPmemcpy) for Win32 and Visual C++.NET 2003
Original Version : NetPIPE 3.7.1 + GNU getopt.c/getopt.h
2008-01-23 (Wed) Version 0.0 Patched by T.Kouya
Sources, NPtcp, NPmemcpy, MD5sum
Contact address: Please refer to the bottom line on http://na-inet.jp/
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** What’s “netpipe371_win32.zip” ?
In order to follow newly released NetPIPE Version 3.7.1, we also released it for Visual C++.NET 2003, including the patched sources (*_tkpatch.h/c) referred to NetPIPE-win32.zip based on Version 3.6.2. You can obtain two binaries, netpipe371_win32_tcp.exe & netpipe371_win32_memcpy.exe, corresponding to NPtcp and NPmemcpy, respectively.
** Caution
1. This project and patched sources are published under “GNU Public License”. For more information about this license, see http://www.gnu.org/licenses/gpl.html .
2. The executable and patched source files are WITHOUT ANY WARRANTY.
3. If you can sophisticate our sources or original NetPIPE for native Win32 environment, we hope to publish their sources under GPL.
** The simplest usages
* netpipe371_win32_tcp.exe
@TCP server side: run “netpipe371_win32_tcp.exe” without any options.
@TCP client side: run “netpipe371_win32_tcp.exe” with “-h [IP address of the TCP server].”
* netpipe371_win32_memcpy.exe
is a runnable standalone.
 See “dox/README” file in NetPIPE.3.7.1.tar.gz for detailed options.
○目的
 NetPIPE Version 3.7.1がリリースされたので,そのソースと以前Version 3.6.2用に書いたパッチ(NetPIPE-win32.zip)を元にVisual C++.NET 2003でコンパイルできるようにしたものです。NPtcp相当のバイナリ(netpipe371_win32_tcp.exe)とNPmemcpy相当のバイナリ(netpipe371_win32_memcpy.exe)が生成できます。
○注意
1. 本プログラムはGNU Public Licenseに従って公開されています。ライセンスの
詳細はhttp://www.gnu.org/licenses/gpl.htmlを参照して下さい。
2. 本プログラムは無保証です。
3. もっとましなパッチを作ってくれた人はぜひとも公開して下さい。
○一番簡単な使い方
* netpipe371_win32_tcp.exe
 TCPサーバ側: netpipe371_win32_tcp
 TCPクライアント側: netpipe371_win32_tcp -h TCPサーバのIPアドレス
* netpipe371_win32_memcpy.exe
 そのまま単独で起動してください。
 オプションの詳細はNetPIPE.3.7.1.tar.gzのdox/READMEを参照して下さい。

1/22(火) 掛川・?

 さぶ〜。平年並みの気温ではあるが,寒いのはやっぱりイヤだ。かといって暑いのもイヤ。常春の島,マリネラの国民にしていただけませんか?>殿下
 サイバー大学の単位履修時における本人確認問題について,内田樹先生奥村晴彦先生がそれぞれの思想と立場で私見を述べられている。奥村先生のblogにはまだ文科大臣のコメントへのリンクがないようだが,読売新聞の報道を追認する内容になっているので以下に引用しておく。

 インターネット上ですべての講義を実施している株式会社立の「サイバー大学」(吉村作治学長)が学生の本人確認をしていなかった問題で、渡海文部科学相は22日の閣議後の記者会見で「これまでも厳重に指導をしてきた。にもかかわらず指導を守らないのなら、厳しく対処しなくてはならない」と発言、サイバー大が今年4月までに学生の本人確認をしなければ、学校教育法に基づく改善勧告も視野に厳しい措置を取る考えを示した。

 ワシはこの問題に関連する2つの疑問を持っている。まず第一点は,日本の教育機関として,受講生の認証をIDとパスワードだけで行うことが果たして妥当かどうか?,ということ。奥村先生はICカードも加えた三点セットは厳しすぎるのではないかと考えておられるようだ。が,サイバー大学はスクーリングを一切行わないのであるから,本人かどうかをまず最初に確認することができないということを考えると,認証を厳しくすることはやむを得ないのではないかと,ワシは思う。この点は文科省の方を支持したい。
 そして第二点。スクーリングの手間が掛からないサイバー大学において,四年間で271.4万円という学費は果たして妥当な金額なのか?,そしてこの金額に見合った教育効果を受講生は受けることが出来るのか?,という疑問がある。教育機関の経費の多くは教職員の人件費と,キャンパスの維持費であるが,サイバー大学の場合,サーバ設備以外のインフラは既存の大学に比べて相当少なくて済む筈である。体育の講義を行うためのグラウンドも体育館もなく,PC教室だって不要,ネットワークだって受講者の負担でプロバイダと契約せねばならぬ。まさしく内田先生言うところの,ビジネスとしての単位の切り売り商売であり,儲かることをよしとするということは吉村学長自ら述べている(Internet Watchの記事から)。

 「公正な監査を受けずに税金を逃れる大学法人や宗教法人がある中、株式会社立のサイバー大学では決算報告書を公開し、しかるべき利益が上がれば税金を納めるべきと考えている。このように大学改革を一生懸命やっている人間に対して、何の利益があってこのような記事を書くのか。我々には謝る理由はないので、法的対応も検討する。(経営に関与する)ソフトバンクには優秀な弁護士がいるので、読売新聞社は覚悟して欲しい。」(吉村氏)

 加えて最後はソフトバンクの威を借りての言論封殺的な恫喝である。それが大学人の言うことかね? ま,確かに認可大学ではあっても利益至上主義に走っている所が無いわけではないが,それを公言しているところは皆無である。言わなきゃいいという訳ではもちろん無いが,「利益が上がる」と公言するのも教育機関としてはどうなんですかねぇ。
 まあ株式会社立の大学は何かと風当たりが強いんだろうから苛つくことも多かろうが,人間相手の仕事なんだから,忍耐強く頑張って欲しいものである。
 卒研,概要までは全員仕上がった。しかし4人しか居ないとはいえ,6〜8回もダメ出しするとワシは一人で30回近く文章を推敲せねばならない。毎年のことではあるが,××な××を直すのはかなり労力が必要なのに,それをこんだけ繰り返しさせられると,神経が参ってしまう。真面目にやればやるほどシンドイ作業である。
 サイバー大学の先生方は,直接学生とディスカッションする機会がそれほど持てるとは思えないのだが,卒研指導はどうするつもりなんだろう。まあ懇切丁寧な指導なんか不要な学生さんばっかりなら問題はないが,そもそもそーゆー方々ならばわざわざサイバー大学に通う必要もないよなぁ。
 やっと頭が研究モードになってきた。早速一つのバグ発見,早々に直す。さて今週中にはこのネタは片付けてしまわないとなぁ。
 つーことで今日はもう寝ます。

常識の浸透圧

 日本画家の片岡球子が103歳で亡くなった。何を書いても野太く不細工な野性味あふれる物体になってしまう特異な画風の持ち主だった。小学校で30年も小学校で教鞭を執っていたそうだから,子供達の絵に何か惹かれるものがあり,その影響を受けての画風だったのかなぁと思わなくもない。とまれ,103歳となれば大往生には違いない。感慨深いものがある。
 さすが文化勲章画家だけのことはあって,片岡球子の訃報は大新聞社のWebページでは軒並みトップニュース扱いになっていた。朝日しかり,毎日しかり,日経しかり,そして読売も・・・なのだが,もうお分かりだろう。ワシは読売の記事のこの部分に引っかかりを覚えたのである。

 82年、日本芸術院会員となり、89年には文化勲章を受章。最近まで制作意欲は衰えず、2005年、100歳を記念した個展では、「一生懸命上手になろうと毎日、へたな字を書いている」と書などを出品していた。生涯独身を通した。

 ・・・ふーん,つまり何かい,ノーベル賞を取ろうが,文化勲章を取ろうが,どんな高潔な人生を歩んだ人であっても,「独身」であればそれを突かれるという訳なのかい?
 いや,「独身を通した」だから,それは褒め言葉なのだ,という人がいるかもしれない。しかしそれはお人好しの発想であり,かつ,既婚者のものに違いないのだ。そしてこの記事を書いた読売新聞の記者も既婚者に相違ないのである。
 いや,ワシは既婚者に対して僻んでいるわけではない。僻みたくなる既婚者が居ることも事実だが,同情してしまう既婚者も枚挙にいとまがないのであるからして,既婚者を見ればパブロフの犬よろしく負け犬の条件反射的に僻むわけではないのだ。それにワシは何度も強調しているように,人は結婚するのが自然であり,結婚はするべきだと主張している。二人以上を養うに十分な収入があり,人格的に破綻を来していないのであれば,成人となった人間は結婚して当然だというのが世間の常識であり,ワシもそれは大いに首肯する。
 だからワシは片岡球子が独身であったことを指摘していることに対して,引っかかりを覚えたのではない。カチンと来たのは「独身を通した」の「通した」という部分に対してである。ワシはこう言いたいのである。
 「何故素直に「生涯独身でお気の毒にねぇ」と書かないのか?」と。
 まあ,日本の良識を代表し,社主が「たかが選手」(ワシは一生忘れないからな,この言いぐさ)を支配しつつ,日本の2大政党を尚早にもくっつけようとしている新聞社の記者ともなれば,悪口をストレートに表現できないのは仕方のないことでは,ある。あるが,「独身を通した」とは何事であるか,とワシは言いたい。しかも追悼記事の最後にとってつけたようにこの「独身を通した」と書くとは,何と根性悪であることかっ! 小学校で30年も教鞭を執り,その後も大学で芸術を教え,死ぬ直前まで画業に勤しんだ高潔なる人生を全うしても,「独身を通した」というその一言で「あ〜あ,お気の毒様なことですねぇ」という纏められ方をしてしまうのである。
 嗚呼,悲しきかな「独身」。かの酒井順子は名著「負け犬の遠吠え」において,「負け犬よ,仕事に精を出せ!」とカツを入れて文章を締めくくった。しかし,酒井先生,読売新聞のこの追悼記事を書いた記者は,そのようなあなたの教えを一言で打ち砕いたのであります。どんなに仕事に励もうとも,死んだ後は「独身を通した」と嫌みを言われてしまうのであります。なんと非情なことなのでしょう,酒井先生!
 ・・・とまぁ,同じく独身のワシはつい憤ってしまったのであるが,よく考えてみれば,このワンマンマン社主(@いしいひさいち)をいただく読売新聞の記者の「独身を通した」発言は,世間の意見を代弁しているだけとも言えるのである。つまり片岡球子が大往生を遂げた今,誰しも故人の芸術性を褒めちぎった後,やっぱり「お一人でしたのねぇ」と,ため息と共にその死を締めくくってしまうに違いないのである。これはつまり「負け犬でしたのねぇ」「何故,負け犬のままで終わってしまったのでしょうかねぇ」という,同情と憐憫と勝ち犬の持つ上から目線という奴を象徴しているのだ。
 しかしそれに抗することは無駄であり,それは負け犬としては悄然として受け入れるしかない「常識」なのである。この記者が思わず書いてしまった「独身を通した」という一文は,この常識の持つ浸透圧によって押し出されてしまったものに違いないのだ。
 「独身を通した」・・・ねぇ。思わず憤ってしまった,同じく現在進行形で「独身を通」しつつあるワシとしても,やっぱり,片岡球子に対しては「何でまた独身のままだったんですか?」という疑問を持ってしまうあたり,常識の浸透圧に慄然としてしまうのであった。

1/18(金) 掛川->浜松->掛川・晴

 さっぶ~。この冬一番の冷え込みらしい。つーても初雪が降るでなし,日本海側に比べれば気楽なモンである。
 さて,静大非常勤もあと残り2回。ホントはもう一回あるが,イレギュラーに火曜日にやらねばならないので休講。つーことで常微分方程式を2回講義したら定期試験をやって終了。次年度の依頼が来ないので,今回で最後かな? 華々しく難しくしてやろうかと画策中・・・でも問題作成が面倒だからなぁ。もう少し悩むことにしようっと。
 MacBook Air発売開始。うーん,無線LANのみだと,有線LANしか備えていない旅先のホテルで困ることがありそうだなぁ。家で使うにしても,GbEが欲しい時もあるし。何にせよ,昨年MacBookを買ったばっかりなので,食指が動くことはないな。それよかLeopardを導入するかどうかを考えねば。この際,一気にBootCampを導入して,WindowsもNativeにシャカシャカ動かす環境を作った方がいいかもね。
 一番惹かれるのは1kg台の重量だが,小さいだけならLet’s Noteの方がよさそう。工人舎はもっと小さいマシンを作っているけど,作りがちゃっちくて,筐体がぺなぺなで,CPUもショボイので論外。あーゆーものはケチくさい団塊親父が老眼をものともせず買って更に目を悪くするための姥捨てツールでしかない。・・・え?特定のモデルはおりませんですよ,ほほほほほほほ。
 何にせよ,ワシには関係のないマシンであるな。今使っているMacBookが逝かれてしまう3年後ぐらいに検討するかも。
 16GBのSDカードが一万円切りかぁ(PC Watch)。安くなったモンである。ビデオ撮りには絶対HDDが必要とばかりにEverioとかSonyのHDDハンディカムを買っちまったが,SDカードがこれだけ大容量化して,SSDが64GBなんて容量になると,衝撃に弱いHDDは敬遠されるだろうなぁ。時代は常に流れ,止まることを知らないのだな。
 ここんとこ真面目に仕事をしていないので,胃腸は快調,ストレスフリーである。おかげで便通がよく,本日も出かける直前に肛門が刺激されてトイレに駆け込むハメに。もう少しで電車に乗り遅れるところであった。しかしメタボ腹は相変わらず。高千穂さん見習って自転車通勤でもしなきゃダメかなぁ。引っ越したら考えようか。ガソリンも高いし,節約になって一石二鳥だしな。
 マンションの銭払いは予定通り,内覧会後ということにしてもらった。もめるかと思ったらあっさりオッケー。面倒なことを言い出したらキャンセルも覚悟していたので拍子抜け。しかし本当にこの調子で2月に竣工するのか? 不安は尽きない。
 あ,秋田の研究会のプログラムができたか。どーれどれ,どなたが喋るのかなぁ・・・げげっ,常連さんは少ないぞ・・・やめときゃ良かったか。夏に喋ったっきり,全然進んでないモンなぁ。論文にするすると言い続けて半年,うー・・・3月までには何とか・・・するぞ!
 明日から共通テスト。ワシは二日目の担当なので,明日は英気を養わせて頂きます。で,月曜日に本年度最後の講義,ゼミ,と。卒研は概要が出来てくる・・・筈だよな。一発で出来ると思うなよ>4年生。短い文章が一番難しいのだ。
 ぼちぼちやって寝ます。

1/15(火) 掛川・?

 卒論執筆佳境である。まあ,もうちっとだ,頑張れ>4人
 TBSラジオ・ストリーム1/14(月)タチヨミスト☆SHINGOさんの週刊誌チェックを聞いて気になったので,週刊現代1/26号を買ってみた。あったあった,「総直撃!「ニセ博士」大学教授25人の「実名」と「言い訳」」。所謂,Degree Millから博士号を取ったと称している(いた)大学教員のうち,回答があった25名についての記事である。P.166に25人の一覧表があり,「本人のコメント」が面白い。誰が言っているかは記事を確認してもらうとして,気になるものを挙げてみると・・・
 ・「業績の中身を評価してもらった。付き合いの一つだ。」
 ・・・何のお付き合いなんだか・・・。
 ・「2年で約130本の論文を書いて修士号を取得。確かに日本語で論文を(書いて)提出したが,日本校の教授は日本人だ」
 ・・・いやぁ,130本の論文ってのは凄いなぁ。どうやって2年間でこんなに書けるのか,ワシは是非知りたいぞ。しかし日本語で論文を書くぐらいなら,日本の大学に出せばいいのにね。
 ・「学位を取るのに4年かかって,レポートをきちんと書いた。お金を払ってポンともらえるものではなかった」
 ・・・博士号って,レポートをきちんと書いたら必ず取れるとゆーもんじゃない筈だが。
 ・「日本語の論文を2年がかりで作成して学位を取得した。学内調査でも,問題ないと判断されている」
 ・・・どういう意味で「問題ない」という判断だったのか,知りたいな。
 一番の傑作はコレ。
 ・「日本の大学だって,海外ならば非認定校だ。ディプロマミルと同列視されるのは,とても不愉快だ」

 ・・・ま,いろんな「教授」がいらっしゃるようで。
 ただ看過できないものもある。
 ・「個人情報なので答える必要はない。」
 あーのーなー,Dr.をどこでどういう論文を書いて取ったかってのはきわめて重要な「公開情報」だぜ。非公開の「博士論文」なんてモンはないの!
 そーいや,「数学」には毎年Master/Doctor取得者のリストが出るのだが,最近は名前を公開したくないという輩がいるらしく,名前が出ないものも散見されるようになっている。

バカじゃねーの?
名前が出るのがイヤなら,学位なんか取るな!

と言いたい。安くない税金投じて日本の高等教育は維持されてるんだから,胸張って広報してもらいたいモンである。
 ちょっと気の毒なのは吉村作治先生。「迂闊だった。早稲田大学にも博士論文を同時提出しており,結果的には問題なかったと思う」と言っている通り,確かに早大から博士(工学)を取得しているんだよね。そのことぐらいは書いてあげなきゃ>週刊現代
 しかし,何でまたDegree Millに手を出したのかな。やっぱり文学博士が欲しかったのかな?
 そういや,正月明けに早々と再査読報告書を送って以来,久々に査読を抱えていない日々を送っていたのであった。いやー爽快爽快。しばらく送ってこないでよ>某編集委員様
 某シンポジウム(ワシが言ったら某にならんがな)の主催者の先生から,F先生とワシに名前を貸せ(幹事になれ)というご依頼。断る理由もなし,名前が出るお仕事ならナンボでも引き受け末世((c)高橋留美子)と返信。
 ボチボチやって寝ます。