秋晴れの良い天気。清々しい。しかし,朝晩と日中の気温の差が激しくなって,服装の調整がめんどくさい。寒いなら寒い,暑いなら暑いと一貫してくれた方がありがたい。一番良いのは常春の島マリネラの如く,涼しいまんま,なんだが,「涼しい」という状態は,暑いと寒いがあってこそ存在する概念であって,変化に伴う一時的な状態に過ぎない。そこがかえって愛おしいと思わせる一番の原因なのだろう。嗚呼全く世の中ままならない。
OpenOffice 1.1.0が正式にリリースされた。どうやらRC5がそのまま1.1.0へ格上げされたものらしい。暫く様子を見て,日本語localizedが完了したものを貰ってくることにしよう。
DKA法のベンチマークテスト,本格的にあれこれやりだすも,BNCpack, MPIBNCpackの機能追加も合わせてやるハメになる。まあこうやって段々と便利になるんだが,逆に言えば,もう後戻りできないぐらいの機能が積み込まれてしまっているのである。今時なら,多倍長計算を楽にプログラムしたいのであれば,OpenMPのomniF77とか,先日も書いたIntelのFortran90コンパイラを使ってFMLIBを使う方が楽である。苦労してSend/RecvやらCollective Communication関数と格闘する必要はないだろう。やりたきゃ止めないけど。
んでも苦労してMPI対応したわしのライブラリは,折角ですからちゃんと生かしたいな。Globus対応とかね。あ,いや,言ってみただけです。今それどころじゃないので。
で,肝心のDKA法は,どーも収束が悪い。初期値もかなりギリギリ根に近いところに配置したにもかかわらず,だ。で,絵を描いてみたら,ありゃりゃ,初期値がおかしい部分がちらほら。全部異常というわけではないので,見逃していたのである。この辺がどーやら影響しているようだ。
もう128次だの256次だのという代数方程式を300桁以上の桁数で相手にしていると,数値データを目視するだけではどうにもなりませんなぁ。初期値の異常もExcelでプロットしてみて判明したのである。大規模シミュレーションでは数値そのものと直接触れる機会が無くなり,Visualizationだけを見ることになる。超低速並列分散CPUであるところの脳には大量の数値データを処理する能力がなく,直感的に把握できる図形に頼らざるを得ないのであるなあ,と実感。
ともあれ,もっと低次のものからちゃんと解くようにしないといかんな。ということで,案外長期戦になりそうな予感が・・・いかんいかん,今年中には投稿しなきゃいかんのだ。これから手がける○○行列の原稿が上がったらすぐに取りかからなきゃ。論文書くぞ。今年中にあと2本じゃ! ファイトッ,オー(古いかけ声だこと)。