なかなか秋晴れと対面できない,と書いたら,本日はピーカン晴れ。でも放射冷却のせいか,かえって寒い。ちょっと暖房を入れる。
昨日はMPIの教材となる,ごく短いプログラムを完成させる。Send/Resv, Bcast/Gather/Scatter/Reduce/Allgather/Allreduce/Alltoallを使った,IEEE倍精度と多倍長の例である。全部で16本。
んで思ったんだけど,こーゆー短い例題を使って解説している本ってのは,全然ないのね。個別に教材として先生はいるんだろうけど,本になったものはないんじゃないのかな。欧米にもなさそうである。
確かに,MPIってのは大規模な計算をするために使われるのが普通なので,小さな例題なんぞ,あっても大して役に立たない。また,プログラミングスキルが高い人しか使わない(使えない,かも)ので,短い例題よりは,いきなり並列Jacobi反復法のプログラムを提示して貰った方が即戦力として使える。・・・でもねぇ,一向に普及しないのはやっぱり適切なTutorialが少ないから,というのも大きいんじゃないでしょうか。敷居が高い,とか,アセンブラのように複雑,ってのは認めるけれど,こうまで一般化してないってのは,まずいんじゃないでしょうか。
ちょっと検索をかけてみると,例えばこんなのがあって,かなり良くできている。んでも,もっと軽めの,説明もきっちりとした印刷物としての本が出版されていてもいいでしょ。
しかも多倍長と来たら・・・壊滅状態だもんなあ。日本ではT大学のI先生のグループが先陣切って頑張っていたけれど,科研費の報告書はあれど,ついぞその成果を分かりやすく述べた本が出たという話を聞いたことがない。・・・ああ,いかんいかん,やることやらねば。・・・でも,なんか・・・ムラムラとやりたくなってきたぞい。うーむ・・・どうなることやら。