そろそろ静岡のソメイヨシノは咲き出しているようなのだが,職場の桜並木はまだつぼみ。3月に入ってから寒気が継ぎ目なく押し寄せてきて,開花を妨げているようだ。来週にはお掃除の神が我が家に滞在される予定なので,その時には満開になっているといいな。
福島第一原発,タービン建屋に溜まった水の処理で立ち往生らしい。放射能を含んだ汚水を貯めこむために近場のタンクをやりくして排水するようだ。色々批判する声はあるが,初動を誤ったツケが大きいので,今となっては場当たり的なのは当たり前で,抜本的に一気に解決するはずもない。地道に頑張ってもらうしかないよな。でもまぁ爆発的現象はなんとか食い止めているようなので,ハラハラすることはなくなったかな。時間が経過して再臨界が起きなければ熱量が上がることはないので,事故の収束にまだ時間はかかるだろうが,フランスに助けを求めたようだし,まぁ先行きそんなに心配はしていない。原発周辺の土地も産業もパーになったし,尖閣諸島とその周囲の国土を失ったことは取り返しのつかない大失敗だが,「原発依存」という病からは解き放たれたと思えば,まぁいい転換点かも。・・・それにしても損失は計り知れないけどな。
原発にかまけて・・・という訳ではないが,明後日締め切りの原稿,とても書く気にならず,依頼主に「すいません,できません」というお詫びメール送ったら,一月伸ばしてやる,というご返事。諦めて清々しい気分になっていたら,もっと頑張れと言われたわけで・・・ハイがんばります~。
大震災以来,ここのNHK・JCO事故報告本の記事へのアクセスがドカンと増えた件。ヒット数のグラフを描いてみた。
建屋の水素爆発が起こってからは徐々に減っていたのだが,東京で水道水から基準値以上のヨウ素131が見つかってドカンと増え,検出されなくなったらまた減っているという状況。まぁ分かりやすいというか,この程度の知名度しかないサイトの記事でも世の中の動きのサンプリング調査は可能なんだな,ということがよく分かるな。
しかしまぁ,JCO事故もそうだけど,原発の現場って,ことに作業員と指揮系統との「デバイド」がひどいように感じる。ハッキリ言えば,知識量と学歴の差が激しいような感じ。メディアではこの話題を避けているようだけど,原発事故の現場で働いている人たちと,本社で記者会見に出てくるような人たちとのデバイドはずいぶん深いように思えるのだ。誰かこの辺の事情を調べて書いてくれる人いないかなぁ?
どのみち,チェルノブイリ以降,原子力のイメージは決定的に悪くなってて,若い世代が好んで就く仕事ではなくなっている。今回の事故で更に原発で働こうとする人はいなくなる・・・となれば,もう現状動いている原発を維持する人員を確保するだけで精いっぱいなのでは? ワシには「もう無理である」という声が聞こえて仕方ないのである。
さて,風呂入って寝ます。明日は静岡で昼食会なのである。黙々と飯を食う予定。
Posted by tkouya at March 29, 2011 11:19 PM