梅雨時なので,ジトジト・・・していたかどうか定かでない。していたような気がするが,結局一日原稿の前で(正しくは,原稿TeXファイルを開いた秀丸の前で)うーうー言いつつ,Twitterに逃避するという惰弱ぶりを晒すだけだったので,良く覚えていないのであった。
つーことで現実逃避がてら,思いついたことをだらだらと書き連ねてみる。
福島第一原発事故以来,あちこちのメディア(主としてネットが多いが)から引っ張りだこの小出裕章先生について,トンデモだという声が少し聞こえてくる。
まぁ,万年助手(助教)ということについては,ご本人があの年で博士号を持ってないってところに一番の理由がありそうだし,査読論文が少ない(つーか,寄稿する雑誌が問題視されてるみたいね)ということも原因だろうし,大体,旧帝大では「肩叩き」っつーのが日常茶飯事で,拒否すると出世できないということはざらである。それが非道ともワシは思わない。だから,万年助手=「トンデモ」という証拠にはならないし(トンデモな万年助手さんってのは実在はするけど),ワシが聞いている限り,videonews.comの解説,結構いいところ付いていると感じている。圧力容器破損の可能性をいち早く指摘していたのは小出先生だったし。
確かに技術論に徹するべきとされる分野で政治的主張を織り交ぜる論(これのIV以降とか)を展開するってのはどうかという気はするけど,核に関しては多分に政治的なお話になるし,そこを含めて考えないと論にならないという主張は理解できる。しかし,単に左翼的な主義主張だからといってトンデモ扱いされるってのはどうかという気はするし,大体,じゃぁ右翼的ならいいかというとそういうモンじゃないだろう。政治的な主義主張を除いた技術論の部分の合理性だけ見ると,特におかしな主張をしているという感じはしない,てのがワシの意見。主張してきたことには一貫性があるし,と学会的な定義で言うところの「トンデモ」な方ではない。むしろ定見のなさで言えば武田先生の方が・・・という感じ。
さて,Linux用にはIntel CompilerがMath Kernel付きで無料で使えるってことで,DGEMM(倍精度行列積)計算でFlops値を測ってみた。比較対象は,「単純な3重ループ実装(simple)」,ATLAS(Scientific Linux 6用標準パッケージ),Math Kernel(IMKL)である。環境はCore i7 860 + Scientific Linux 6 x86_64 + ATLAS + icc + IMKL。
順当に,IMLK(12GFlops) > ATLAS(10GFlops) > Simple(0.7~3GFlops)という結果になった。中々面白い。特に小さい次元数だと,IMKLもATLASも結構ぶれがあって,下手すりゃ3重ループで書いた方がマシ,という所も例外的に存在する。この辺,突っ込んだら結構面白い使い道がありそうだ。
さて,明日,じゃない今日も出勤なので,ボチボチ寝ます。
Posted by tkouya at June 17, 2011 11:12 PM