吾妻ひでお「うつうつひでお日記 その後」角川書店,DVD「らき☆すたOVA」角川書店

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[ Amazon ] 「うつうつひでお日記 その後」ISBN 978-4-04-854246-3, \900
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[ Amazon ] 「らき☆すたOVA」\5800
×月×日(△)
 今年(2008年)に入って,少し鬱気味。最初はいつもの逃避行動かと思っていたのだが,本当にやる気が出ない。といって,危ない行動への衝動があるわけじゃなし,食欲が無いわけでもない(脂っこい物を食べなくなったぐらい)ので,「今年は鬱の年」と割り切って過ごすことにする。そーいや,吾妻ひでおも,アル中から立ち直ったと思ったら鬱になっちゃったんだよなぁ(「うつうつひでお日記」参照)。まあ,それまでの仕事量・稼ぎはダントツに先方が優れているので,比較しちゃ失礼な話ではある。
 吾妻さん公式Webページの日記連載,毎月欠かさず読んでいるが,特に励まされるわけでもなし,といって絶望の淵に立たされることもなく,「ただ生きている」という日常が淡々とつづられている。鬱には励まし厳禁,とよく言われるが,具体的にどういう接し方をしたらいいのかは難題だった。そーか,こーゆー読み物を与えるのも手かな,と思った。少なくともワシにとっては薬とはいかないまでも,癒しにはなっている・・・かな?
□月○日(◎)
 「らき☆すた」のOVAが9月に出るらしい。公式ホームページに告知が出ていた。かろうじて放送されていたラジオ番組も打ち切られたし,さすがに人気は落ちているだろうが,まだ元気な若者どもの固定客はある程度の量,存在していると見越しての発売か。興味が湧いたので,Amazonの予約ボタンをぽちっとなする。萌えアニメを買うのは,セラムン以来だなぁ~・・・って何年前だよ。
 そーいや,「うつうつひでお日記」は,Comic新現実終了後,一時的にコンプティークに掲載されたことがあり,読者サービスも兼ねてか,コンプティーク連載陣の模写のカットが乗っていたりする。当然,らき☆すた原作者・美水かがみさんの模写もあって,茫洋としたみなみちゃんを選択していた。吾妻さんらしいな,と思った。
△月×日(□)
 げげ,吾妻ひでおが倒れたか(P.40)。夜中にトイレに入ったら一瞬気絶して倒れたということらしい。幸い精密検査でも問題はなかったようだが,その後,吾妻ひでお死亡説が流れた(P.100)のも,これに尾ひれが付いて拡大されちゃったのかも。よくあるっちゃよくあることだが,「Comic リュウ」で毎回審査員しているんだし,ホントに死んだら大々的に告知されそうなもんである。
 吾妻さんは元気です。ちょっとお痩せになったようだけど。
◇月●日(▽)
 らき☆すた本編をYouTubeとニコニコ動画にてタダで見てしまった贖罪も兼ねて,角川グループホールディングス(GHD)の株を購入。買った後でアメリカの金融市場がおかしくなり,以来毎日,胃が痛い生活を送るハメになる。せめて配当と株主優待に期待して,自分を慰めるしかない。鬱なのに更に自分を追い込んで(しかも経済的に)どーするよ。
▲月◇日(×)
 2社目の株主になる・・・バカだ,俺。ついでに言っておくと,今年中にもう2社の株主になる予定。バカの4乗ですね。いや,サイバラ先生のFX取引ほどではないけどさ。
 Amazonから,クレジット情報が無効になっていると通知届く。放置しておくと発売日にらき☆すたOVAが届かなくなってしまう。大変だ!
 引っ越した時のままにしていたのが原因だった。慌てて修正。あとは届くのを待つだけだ。
9月26日(金)
 「らき☆すた OVA」届く。早速視聴。即感想。
 1つ目・・・いつものらき☆すた。さすが原作者がシナリオを書いただけのことはある。
 2つ目・・・オンラインゲーム用語,さっぱり理解できず。寄る年波を感じさせられる。
 3つ目・・・みっくみっくにしてやんよ。かがみんに萌え~。
 4つ目・・・ワシでも再放送しか見てないぞ,このアニメ。
 5つ目・・・そうなんですか,そうなんです(年だから許されるよな,この程度は)
 6つ目・・・いいのか角川,仮にも売れ筋の軍曹をこんな扱いして。視聴者としては面白いから許すけど,株主としては複雑だ。それにしても,みんな「ビューティフル・ドリーマー」好きだなぁ~。リアルタイムで映画館にて見た世代としては感慨に耽るのみ。
 総論・・・次のOVAは・・・なさそな雰囲気。でもワシは出たら買います。あ,でも,株主優待でタダで貰えちゃったりして?
9月27日(土)
 いきつけの本屋さんに「うつうつひでお日記 その後」が入ってますか~,と訊くべき所を「うつうつひでお日記DX」(文庫版)といいまつがってしまった。どっちにしろ,両方入荷してなかったからいいんだけどさ。
 仕方がないので,ワシが唯一,掛川にてまともな大型書店と認定しているところへ4代目パルサーを駆って乗り付け,オレンジ色でない「うつうつひでお日記 その後」を入手できた。あ,やっぱWeb連載のまとめバージョンなのね。でもバックナンバーは消されちゃうし,資料としても貴重。書き足しもあるし。
 改めてじっくり読んでみると,いしかわじゅん以上に辛辣な(=正直な)一言批評が多くて感心させられる。敵味方という区分を付けず,自分がどう思うかだけを綴るってのは,こーゆーことなんだな。故に,当たってると思うこと多し。
 今の日本に漂う閉塞感が,吾妻ひでおの状態と重なることが多いってのは単なる偶然なんだろうか。もちろん,ワシの鬱状態は偶然以外の何者でもないのだけれど,この3者のシンクロ鬱状態,もうちっと面白がれないもんかなぁ。「楽しく過ごす鬱」・・・矛盾してますかね? 今の吾妻ひでおの状態はこれに近いモノが感じられるので,ワシも参考にして,日々鬱々と過ごすことにしようと思う。
9月28日(日)
 らき☆すたOVAにくっついてきたBGM集(初回販売品限定)を聞きながら,さーて,いい年こいて萌えアニメを見ているというこっぱずかしい状況をどう誤魔化していこうかと思案。あっ,そうだ,萌えの元祖の日記とくっつけて書いちゃえばいいや,と閃く。まぜてしまえば分からない~・・・っと。で,吾妻ひでおを見習って,さらさらと架空日記も混ぜて書いてしまった。さーて,どんくらいフィクションが入っているのでしょうか? もう書いた人間も分からなくなっているのでありました。