5/3(水・祝) 駿府・晴

 薫風が心地よいGW真っ只中,寒暖差は相変わらずながら気温の底上げは順調に進んでいて,もう朝晩の上着は薄めのものでよいかという頃,皆様いかがお過ごしでしょうか。

 もうちっと頻繁に更新したいと思っていたが,思いのほか,1月以降の連続投稿はさすがにキツくって,ここに書いた通り,査読論文原稿3本(+査読2本+責任エディタ1本),講演予稿1本,国際会議アブストラクト1本(+アブスト査読3本),紀要原稿1本を2月から4月いっぱいまで書いては投稿,書いては投稿,合間に出張・講演とやっていたらまーこれがまたシンドイシンドイ。今週の日曜に最後の査読論文原稿やっつけてやっと人心地ついて,お詫びしたBNCmatmulのドキュメント書きに取り掛かることができたという次第。αバージョンはGW明けになりますスイマセン。蕎麦屋の出前じゃないけど「今やってます」状態。
 まぁしかし,五十路超えて自分の限界にチャレンジするというのは良い経験ではあった。これは修了した院生さんにも言ったんだけど,学術的な流行り廃りは当然あって,自分の守備範囲が広ければ,「流行り」に乗ることはさほど難しくないが,ワシみたいに一穴主義で深く掘ることを専らとする輩はそうそう自分が乗りこなせられる「流行り」がそう沢山来るわけではない。今回はたまたまそこに乗れるbig waveが来たモンで,ここぞとばかりにガシガシ書きまくった,つーか,波乗りしながら書きまくることができたということなのである。あれだ,筒井康隆が書き下ろし長編「虚構船団」書き終えた直後にテンションハイとなって,短編書きまくった状態に似ているといえば似ている。その中の一辺が「旅のラゴス」最初の一編「集団転移」になったんだから,やっぱり乗りまくっているときには乗らないと。「踊る阿呆にみる阿呆,同じ阿保なら踊らにゃソンソン」なのである。
 とはいえ,外部公開を伴う原稿・プレゼン準備というものはそれなりに体力が必要で,老骨に鞭打ってできうる限り頑張ってはみたものの,前述の成果がワシの限界ということも思い知った訳である。はーしんどかった・・・が,ある意味,ここ四半世紀やってきたことの集大成が出来上がった感があって,思い残すことはないことはない・・・ことは全くなくて,むしろやりたいことがますます増えてきた今日この頃なのである。

 こちらの学術的活動と並行して,研究室・実験室の大掃除・リニューアルも,学生さんの手が必要な大がかりなものは大体終わった。本学設置時から使ってきた,背もたれがひしゃげた椅子は全部廃棄して最新のメッシュタイプ椅子に交換,PCも院生さんの助力を得て組み立てマシンとしてWin11に入れ替えて実習用は全部交換,おかげで白くて日に焼けた筐体が一掃され,黒くてガタイのデカいマシンに一新された。プロジェクタは65インチ液晶TVに交換,ワシが就職時(30年前!)に東京で買ったスチール机も廃棄したし,まぁ随分広かったのねぇこの部屋はと驚いた次第。額縁ょ~時代に積層された書類の類はまだシュレッダーにかけてないけど,急ぐものではないから,整理しながらボチボチ片付けていきまする。あと定年まで10数年,できうる範囲で人生の片づけを行っていきましょうぞ。

 つーことで,時間と余裕と金があれば,久々のぷちめれを書きたいと思いまする。老眼鏡3つ作って書類書き用(長短焦点)・読書用(短焦点)・PC用(中焦点)と使い分け体制がようやく整い,40代まで普通に行っていた読書活動が普通にできるようになってきたので。

 さて,ヤマザキマリ先生と山下達郎の,どっちがMCだかゲストだか分からんNHKラジオ番組を聞きながら,ドキュメント書きに戻りまする。