すっかり寒くなってきたなぁ。温州ミカンの季節も本格化し,スーパーの店頭に並んでいる奴も青みがすっかり取れてダイダイ一色となった。年末になると静岡ではボチボチミカンシーズンが切り替わる時期で,正月おこたに入りながら食うには熟れすぎて余り美味しくない。11月が一番良いものを食える訳で,これからガンガン食いまくってミカン星人とならねば。
本日は参議院の補欠選挙。ここ静岡と神奈川の補選の結果で参議院の力関係も変わるとあって,選挙カーが結構やかましかった。それも昨日で終わり,結果が本日出るわけである。ワシは典型的な「付和Ride on」(@Rhymester)な奴なので,
ご期待通りの投票をした。今んとこ,それが良いとワシは思っているんでね。
さて一週前の事前調査結果(朝日新聞)と比べてどうなるか? 自家製おでんでも食いながら待つことにしよう。やっぱり自分で昆布からダシとって作ったものが一番うまい。政治も,せめて選挙には参加したって実感が沸く「自前のもの」が一番イイ。
毎週恒例のビデオニュース。今週は神保さんがお休みで,武田さんと斎藤さんによるNコメ。”The Cove“の話題が良く整理されて参考になる。イルカ捕獲のシーン,ワシは別段残酷とは思わなくて,「食い物」と「愛玩物」の中間に位置する生物に対するワシの冷酷さが自覚できたのは良かった。内澤旬子さんの連載がまとまったものを読むともっとこの感情への理解が深まるかな?
メインはライフリンク・清水さんによる自殺問題について。このblogの右にも小さくリンクを張ってあるが,地方って総合相談窓口の場が少ないよね。このあたりが問題か。しかし国にどーこー文句付けるより,NPOとかNGOが主体的に動いた方が切磋琢磨で良いものが出来るような気がする。
番組中で言及されていた内閣府の自殺率調査結果,確かに探すのも大変だし,あんまし大々的なニュースにもなってなかったと記憶する。地域ごとの細かいデータもあって,自治体側としてはあんまし出して欲しくないものであることも確かだろうが,データがないと議論も出来ないからねぇ。いたずらに高い地域の自治体職員をぶったたいても仕方がない。地域の住民と一緒に「どうしたらいいでしょう?」と相談しながら地道に努力する以外の解決策はないので,まずは具体的方策を考えて実行していくってことしかないよね。
さて,ボチボチ仕事しますか。
10/23(金) 掛川・曇
朝方の寒さは本格的になってきた。ボチボチ暖房機器の選定を本格的にやらねばならないのだが,結局いつもの無印良品になってしまうような気がしてきた。近場(ららぽーと磐田)で現物を見ながら購入できるし,ボーナスが出たらオイルヒータを一台買ってみることにしようっと。
ふ~,何とかWebプログラミングの教材が出来上がってきた。明日にでも一応完成させて,日曜日に講義資料を作ってしまえば後は楽・・・のはず。
本日はアンケートと集計結果をまとめて出すためのPHPスクリプトを作ったのだが,どーもSQL素人のため,効率的な文を作ることが出来ず
という甚だみっともないものでお茶を濁すことになりそう。まぁ,ここは若い力に期待して,実習中にbrush upできればいいか(適当)。
一仕事終えた週末金曜日はららぽーと磐田でうだうだ過ごすことにしている。金曜日の夜ともなると,こんなド田舎でも結構人がいるもんだねぇ。今野浩先生の新刊をみっけたので早速購入。金融がらみの問題が起こるたんびにインタビューして没にしまくった日経の贖罪精神がもたらした本なのでしょう,きっと。11月にはぷちめれにしたいな。大体,サボっていたせいで紹介すべき本が溜まっちゃっているので,年末前に少しお蔵出ししておかないとぉ~。
風呂入って寝ます。
10/21(水) 掛川・快晴
うひぃ~,冬が一足先に訪れたようなピーカン晴れ&放射冷却。ん~,一気に寒くなると,新型じゃなくても風邪引きそう。あ~,暖房機器の選択を本格的に始めねば~。でも今月は物入りなので,買うのは来月。「金がないのは首がないのと一緒」(@サイバラ)という名言が身に染みて感じられる秋の一日。
山田祥平さんのWindows 7礼賛記事,アホらしいのでほとんど読まずに来ていたのだが,今度は「Windows XP撲滅」と来た・・・あのさぁ,「こんだけ安定して使えるようになった環境を何でわざわざM$の都合でupdateしなくちゃならんのよ?」というのが大方のユーザの本音なんだよ。大体,Windows 2000だってそれほど不満はなかったんだ。ハードウェアを慌てて買い換えるほど,機能向上が著しかった昔とは違って,グラフィックス以外はせいぜい数倍程度しかパフォーマンスが変わらないのに,何でまた壊れてもいないハードウェアを取り替える必要があるのか。ましてや,セキュリティだのアプリケーションだのの問題で,今動いている環境を総取り替えするためにはドンくらい時間をかけてバックアップ&インストール作業をせにゃならんのか。いや,ワシは趣味だから喜んでやるし,これからVMware上でのパフォーマンスもチェックしますけど,Windows 7がふつ~のユーザにそこまで面倒かけてまでupdateさせる価値のあるOSだとはワシは思えない。ましてやフリーのLinuxじゃなくて有料なんだからね。来年はOffice 2010が控えていて,そっちの方がド高いソフトなんだから,更新するならOfficeと併せてやった方が良く,ハードウェアも更新するならそのタイミングでするのがbetterと考えるのが正しいコスト意識を持った良識ある日本人ってモンでしょう。・・・いや,この機に会津若松市みたいにUbuntu + OpenOffice + 中古PCってのも一興か?
本日はデータベースと戯れます。
10/20(火) 掛川・曇
さぶ~。扇風機を片付けて羽毛布団を出した直後に,朝の冷え込みが厳しくなった。うーむ,正解正解。つーても,10月も下旬に突入したので当然なのだが。昨年はエアコンだけで冬を乗り切ったが,足下が寒くなるのが難点。こたつを購入するという手もあるが,そこから出なくなっちゃうのが難点。灯油を導入するというのも手だが,何のためのオール電化生活なのかという疑問が沸いちゃうのが難点。こうなると,オイルヒーター導入という手しかないのだが,はてさて,どのぐらいの暖房効率があるのか不明なのが難点。・・・難点だらけで迷っている間に冬が終わってしまうような気がしてきた。
それにしてもFirefoxの重たいこと。家では未だにAthlon 64 X2 3800+というロートルCPUを使っているのだが,曲りなりにもDual-coreだし64bit環境だしGraphicsボードも取っ替えたのに何なんだこの重さは。職場ではCore2Quad 6600マシンで使っているが,32bit環境でもこっちの方が快適。重たいときにはGoogle Chromeに切り替えて凌いでいるが,めんどくさくてかなわない。Windows 7には年末当たりで本格的に切り替えようかと思っているが,さーて,快適になるのかどうか・・・とはいえ,マシンを取っ替えるほど不自由は感じてないしなぁ。どーせ金もないし,暫く悩むことにしようっと。
やぁっと少し鬱が晴れてきた。次年度はゆるゆると過ごさせてもらう予定。今後は趣味の活動(つーても結局仕事になるんだけどさ)で遊ぼうっと。計算計算。
鬱と言えば,加藤和彦の自殺の引き金になったらしいが,ちゃんと(?)離婚後も女性と同居していたんだな(日刊スポーツ)。自分を大切に思ってくれる女性が近くにいても,鬱はそう簡単に治らないということなのか。自己評価の高い人は衰えてきた自分を許せないということなのか。うーむ,ワシみたいな凡人には理解できない心境なんだろうな,きっと。
さて,本日も教材作りに頑張ります。
小谷野敦「禁煙ファシズムと断固戦う!」ベスト新書
[ Amazon ] ISBN 978-4-584-12249-5, \686
作家(という肩書きでイイかな?)・小谷野敦の激烈な「禁煙ファシズム闘争」は,氏のblogを愛読している人間にはよく知られていることだろう。本書は日本パイプクラブ連盟などの媒体や自身のblogに綴ってきたその主張をまとめた約200ページの新書である。大変読みやすく,一日も掛からずにあっさり読み通せたから,現在では少数派になりつつある喫煙者の主張を保存しておくにはもってこいだろう。ま,「最後の喫煙者」の主張,とまでは今の時点では至ってないけど,小谷野が言うところの「禁煙ファシズム」が行き着くところまで行けば,こうしてその主張が出版されることもなくなるかもしれない。ことにこういう激烈な反撃文はますます出版されづらくなるかもしれないのだ。
本書にも小谷野の「文章作法」の激烈さを非難するAmazonレビューが引用されていたりする。ま,それは確かにそうかもしれない。しかし,ここは一つ冷静になって小谷野の主張するところだけを整理してみようではないか。
・駅のフォームや道路・公園など,外気に対して完全に開放されている公共の場所での完全禁煙は行き過ぎ。喫煙所を設けろ。
・健康増進法は「分煙」を勧めているのであって,「完全禁煙」推進のための法律ではない。
・マナーを守らない喫煙車の行いには怒りを覚える。車からの吸い殻のポイ捨てなど言語道断である。
・タバコが健康に悪影響を与えないなどとは言っていない。肺がんとの因果関係は完全に証明されたわけではないが,肺気腫や喉頭癌などタバコが原因の呼吸器系の病気は確かにある。
・・・とまぁ,「言い方」を変えると,至極穏当な中庸的な意見を述べているに過ぎないことがわかる。そう,反論が口汚くなったりすることはあるが,言っていることは「タバコの煙は直ちに健康を悪化させるような毒物ではないのだから,喫煙の場所を適当な所に設けてくれ」と言っているだけなのである。それをかさに掛かったように喫煙者を追いかけ回してとがめたり罰金を取ろうなんてことは止めて欲しい,ということに過ぎないのだ。
ただ,難しいなぁ・・・と思うのは,この問題,かなり根が深く,歴史も長いということがあって,解決できるとすれば,ただ一つの方法しかない。つまり,この「禁煙ファシズム」という「空気」を,「禁煙ファシズムなんてかっこわるいぜ」という空気に変えていくほかなく,それも小谷野のような突撃兵を先頭に,ある程度の数の賛同者と共に「分煙」の主張を声高に行い続けるより方法がないのである。
その結果どうなるか? 適度なところで落ち着けばいいのだが,またぞろ我が物顔のマナーの悪い喫煙者が問題を起こして嫌煙者の悪感情を引き起こして更に強硬な「完全禁煙ファシズム」を引き起こし・・・という,いつ果てるともしれない「空気の波」として引きずることになる可能性が高いとワシは想像しているのである。実際,小谷野も本書で指摘しているように,かつては,ことに昭和50年代ぐらいまでは列車も会社も学校の職員室も煙でモウモウとしていたと記憶している。その頃でも嫌煙権を主張する頑固な少数派はいたのだが,「へっ,小うるさいこといいやがる」と,多数を占める喫煙派からは侮蔑されていた。
それが今では立場が完全に逆転しており,喫煙派に相当不利な「空気」が作られてしまっている。それを称して「禁煙ファシズム」というのは正しいのだが,かつては「喫煙ファシズム」がはびこっていたことを考えると,結局,適度な「分煙」を境として喫煙派と禁煙派が綱引きを続けていく以外の解決策はなく,揺れ戻しは常に引き起こされるだろうという,甚だ疲れる結論しか出ないのである。
疲れるけど,しかし,人間社会のダイナミズムは大なり小なりこの手の「ファシズム」的な「空気」によって生まれているのだから,ある程度の揺れ動きは仕方ないと諦めるしかない。今,ちまたではタバコ以上にもっと依存性の高い薬物が蔓延りつつあるという状況だから,ひょっとすると,麻薬に嵌るよりタバコでも吸ってれば?という風潮にならないとも限らない。ワシ自身は喫煙者ではなく,小谷野同様,潔癖すぎる空気は望ましくないと思っているので,適度な分煙には賛成である。けれど,そーゆー禁煙と喫煙(分煙)の間にいるワシのような付和雷同的な輩が,現在の禁煙ファシズムを形成し,ひょっとすると次にまた来るかもしれない喫煙ファシズムを作り上げるかもしれないのだ。そんくらいの「自覚」をワシみたいな禁煙ファシストどもも持つべきで,それを認識する為にも本書は有益な書であると,ワシは確信しているのである。