うひぃ~,ベッドから落っこちるかと思ったぁ~(気象庁の震度情報)。でも新築マンションのおかげか,今んところ本棚から本がバラバラ落っこちた程度で済んでます~。
掛川市内は倒壊した家も火事も停電もなく,ゆっくりと犬を散歩する人がいたりして,震度6の地震があったとは思えないほど平穏無事。ま,おおごとにはならんでしょう。
とりあえず,職場の状況を見てきます。・・・稼働しっぱなしのマシンがすっ飛んだぐらいは覚悟しないと駄目かも・・・頭イタ・・・。
ただいま~(AM7時),とりあえず職場のマシンは無事でした。サーバマシンも今んとこ無事稼働中。HDDのトラブルはこれから出るのかもしれないが,バックアップを取っておけばまぁ当分は大丈夫でしょう。
え~,こんなでかい地震でも東海地震そのものじゃないんだ・・・どーせなら早く来てくれと思う今回の地震でありました。
なかせよしみ「でもくらちゃん」リュウコミックス
[ Amazon ] ISBN 978-4-19-950136-4, \571
先日,友人から「お前はしぶとい」と言われた。
最初は意味が分らなかったが,言われてみれば,確かにワシは結構しぶといかもしれない,と今更ながら思い当たった。24歳で就職し能登半島に飛ばされつつ仕事と平行してDr.取って6年,それから間もなく静岡の方に転職して10年,合計16年もの間,何だかんだ言ってもコンスタントにダメダメなものとはいえ,アカデミックキャリアを積み重ねてきたのだから,自分の能力に比して,まぁよくやってきた方だよなぁと,自分の書き散らしてきたものを眺めながらシミジミしてしまうのである。大体このblogにしたって,自分用のメモ代わりの日記であって,まさか人様から多数閲覧してもらうようになり,批判までして頂けるようになるとはついぞ思ったこともなかった。ましてや,顔見知りの方から「blog読んだよ!」と面と向かって言われて肩身の狭い思いをするなんて,想像の外である。・・・そっか,ワシは案外「しぶとい」人間なんだと,四十路を迎えてようやく会得したのである。
しかし,世の中上には上がいる。ワシより5歳も年長,四十路後半にしてComicリュウの新人発掘コンテスト「第4回龍神賞」に応募し,見事審査員の一人である安彦良和の推薦を得て銅龍賞を獲得した,なかせよしみである。
名前と自画像(の長く伸びた後ろ髪)から女性だとばっかり思っていたら,受賞コメントに「家内が喜びました」とあって,ありゃ男性だったか,と知ったのである。どーりでコミティア50thプレミアムブックに堂々と生年月日が書いてある訳だ。応募当時で44歳,現在は45歳になる「新人」は,しかし正確に言うと既に1999年にデビューして現在も連載も持っており,その意味から言えば立派なプロである。リュウ・大野編集長はコミティアでなかせの同人誌も継続してウオッチしていたようで,期待が高いせいか,応募作については「評価は余り高くない」「線・構図などが,この段階で固まってしまっていいのか,という気持ちがある」と述べている。もう一人の審査員,吾妻ひでおの評価も「SFとしてはありがち」と,「水準以上ではあるけど,もっとオリジナリティというか,この作家特有のクセみたいなものを見せてほしい」とあまり高くない。
再(再々か?)デビュー作「うっちー3LDK」はComicリュウ2009年4月号に掲載されているが,ワシが読んだ限りは,安彦良和の意見も,大野編集長・吾妻ひでおの意見もそれぞれ正しいところを言い当てているように思える。多分,多数決を取ったら大野・吾妻の評価を支持する方が多いだろう。しかし,少数派かもしれないが,安彦のように,なかせ作品がツボにはまる読者が必ずいると思われるのだ。このあたりの機微を大野がすくい取ったのか,それとも本人に発破をかけるつもりなのかは知らねど,昔から同人誌・商業誌で書き継いできたシリーズをまとめた単行本を先駆け的に出版したのである。それが本作,「でもくらちゃん」である。
昭和20年の終戦直後に出茂倉(でもくら)家には双子が生まれ,昭和42年にその双子がそれぞれまた双子を生み,この4人から平成に入って3人ずつの娘が生まれた。つまり,1×2×2×3 = 12ということで,ちょうど1ダースの,個別認識が本人達にもヘアバンドの力を借りなければ出来ない娘の集団ができたというのが本作の基本シチュエーションである。で,画面に12人の子供がわらわらとゴキブリのように這い回る・・・というと気持ち悪そうだが,かわいさもプラスされているから,雰囲気は異様なれど,まぁ,普通のシチュエーションコメディとして読むことは出来る。この1ダースの娘集団の謎は,単行本の最後当たりで明かされるのだが,このきちんとした「オチ」のつけかたは,とり・みきの単行本とよく似ている。長期間にわたってあっちこっちの媒体に掲載されたバラバラの短編を編んでみて,足りなそうな所を書き下ろしで埋めたら,うまい具合にまとまりがでた,そんな感じのウェルメイド単行本なのである。これは結構マニアックなツボを刺激しているように思えるので,アリの集団に萌えるタチの方にはお奨めしておきたい。
個人的には本作より,今シリーズ連作になっている「うっちー3LDK」が単行本としてまとまる方が楽しみなのだが,果たして大野編集長は,せめて原稿が一冊分溜まるまでなかせよしみをComicリュウ誌上で泳がせてくれるのであろうか? ワシ同様,細いながらもしぶとく商業漫画界に踏みとどまってきたなかせに,ワシは共感を覚えずにはいられないのである。
水島新司「野球傑作選1 くそ暑い夏」ヤングジャンプコミックス
[ Amazon ] ISBN 978-4-08-877651-4, \562
水島新司のマンガを購入して読むのは久しぶりだ。実家には叔母から譲り受けた「ドカベン」(チャンピオンコミックス)が揃っているが,読み返すことは余りない。大体頭に入っているし,読み出したら止まらなくなることが分っているからである。特に不気味な高知代表(土佐なんとか高校だったか)との死闘は一番心に残っているもので,あの憎たらしい笑い方をするチビが最後の最後でボールを取るところなぞは,思わず頑張れと心中で叫んでしまう・・・ああ,かように読むどころか語り出しても止まらなくなってしまうのである。
加えて,近頃ようやく引退が決まった「あぶさん」(ビッグコミックス)なら,たいていどこのラーメン屋でも床屋でも病院の待合室でも揃っていたりするから,わざわざ購入して読む必要もない。どこから読み始めても,「ああ,あぶさんも歳だなぁ」とか,「ハゲチャビン親父がマンガに出てくれたら面白いのになぁ」(もう出ているかな?)などと思いながら楽しい時間を過ごすことが出来るのである。
そう,水島新司のマンガは,日本人の親父ならなら誰しも一度は目にしたことのある普遍的な共有物であり,いつ読んでも期待を裏切られることのない希有なものなのである。
久しぶりに読んでみようかとワシが手に取った本作は,ビジネスジャンプに連載されている短編シリーズである。共通するのは夏の甲子園球場で活躍する高校球児が主人公というのみ。一作ごとに異なるキャラクター達が,さわやかな活躍を見せてくれる。それでいて,老練なストーリー展開と描写力によって,一作一作が短編とは思えない程の読み応えがあるのだ。「短編小説とは人生の断面を切り取って提示するものである」ってのはどっかの作家が言ったことらしいが,水島のこの短編シリーズはまさしくそのお手本と言うべき,若い高校生達のみならず,周囲の大人達の人生の切り口も提示して豊かな世界を築き上げているのである。
本作には,鈍くさいけどチームの要になる奴,心に負い目を持ったかつての剛速球投手,力量ではピカイチだが運や人間的魅力に欠ける奴,ちょっと間が抜けているけど巧みに試合を運んでいく奴等々が登場する。彼らが紡ぐ物語はとても魅力的で,そして唸るほど巧みに編まれている。今は日本各地にマンガを教える大学や専門学校があちこちにあるようだが,本作は実作の教科書として,すぐには到達し得ないけど目標とすべきものを次世代の作家達に提示してくれるものとワシは確信しているのである。
8/8(土) 掛川・快晴
いやぁ~,気持ちの良い快晴である。梅雨明けしたとはいえ,今夏は天候不順が続いていて,こちらの気持ちまでじとっとしてくるから,こういうピーカン晴れは貴重である。本日・明日は職場でオープンキャンパスが開催されるので,無理矢理移動させられるお客さんにとっては涼しいに越したことはないのだが。矛盾である。
うう,うっかりしていて途中まで書いていた記事が消えてしまった。「高給取りの年寄りは死ね」なんて書いたから,まず「高給取りの年寄り」であるワシが抹殺されてしまったのであるな。いや,ワシが意味するところの「高給取りの年寄り」ってのはワシよりも年上のくせに地位も給料も高いのに(以下略)。
昨日は採録決定となった論文を「郵送で」送った。
大体,査読者・校閲者間ではPDFでやりとりしていた原稿を著者に版下作成させるってのはどうなのかと思いつつ,いやここは大人の態度で「クソシステム」などと罵倒してはいけないと気持ちを落ち着かせてプリントアウト。納車の手続きに行く途中の郵便局にて投函。さーて,あとは別刷り(って,あるんだっけ?)料金の支払い・・・頭イタ~。
そんなこんなで予定の時間から30分も遅れて,EVを華々しくデビューさせたフランス人をCEOに頂く国産自動車メーカー配下のディーラーに到着する。店長さんと工場長さんに挨拶されて恐縮。遅れてすいません~。
で,15年乗ったパル子と今度の新車との記念ショットを撮る。
当然のことながら,パル子はスクラップになる。「お紺昇天」のような濡れ場を展開する暇もなく,あたふたと一通り新車の説明を聞いて職場に戻る。お疲れ様でした>パル子
しかし,15年も経つと二回り近く車内装備が変わっていて,良くできた制御機械に操られているような感覚になる。カーナビも最新型となるとDVDもTVも見れるし,音楽はHDDに貯め込めるし,動くAVルームか。ヘッドライトもエアコンも「AUTO」に合わせておくと自動的に制御されるし,人間がやることがドンドンなくなる。パワステは更に軽くなって,しかもマニュアルからCVTに移行したから,運転と言うよりはゴーカートを操作している感じ。もういっそのこと運転操作も自動でやってくれんかのう。
今度の車,どいういう名前にしようと思ったが,結局
ということにする。いや,他のメーカーの同タイプの奴にはこんな曲線がないからね。「マガリ太郎」は当然,「BAR レモンハート」に登場するキャラクター「マガリさん」から頂いたもの。前の車が長女だったので,今度は長男ということで「太郎」・・・って,何でコンなどーでもいいことを書き連ねているのか。
まあ,パル子同様,末永く,できれば10年以上はよろしくつき合って下さいませ>マガリ太郎 車両保険もつけてやったんだからさぁ。
さて,久々に朝のウオーキングをやって疲れたのでもう寝・・・じゃない,飯食って出勤しまーす。説明役,よろしくね~>T.Kouya研4人衆
8/6(木) 仙台->掛川・曇
まだ仙台にいる。本日ワシの講演があるのだが,どういう意気込みを持ってやるのかとか,終わった後の聴衆(皆無だったりして)の反応等については何も言いたくないのでパスしておく。
本日から仙台は七夕祭りになるようで,昨日は前夜祭という位置づけだったようだ。仙台駅の飾り付けが見事。
仙台駅の混雑ぶりもすごかったが,目的の牛タンは食べられました。どーもお付き合いいただきましてありがとうございました>Y先生,Nさん
さて,黙祷を捧げたら出発します。土日はオープンキャンパス2連荘。もうひと頑張りしなくちゃぁ。
ただいま~。静岡を過ぎてからTwitterに書き込もうとしたらエラーになってしまった。今確認してみたらトラブってるみたいね。何があったのかなぁ? ・・・あ,DoS攻撃に晒されてたのか(日経新聞)。
発表も終わったし座長も済ませたし,後は風呂入って寝るだけ。明日は納車日なのでドタバタしそう。まだトランクに積んだままのゴミ,全然片付けてないし~。