うは~,気温はさほどではないが,湿気がものすごい。全身に霧がまとわりつくような中を浜松へ出かけることに。ん~,Cauchy-Riemannの関係式って,こんなに解説するのが面倒だったかなぁ。この調子では,複素積分に2回かけないとダメかも。つくづくワシの話はくどくなってしまった。年寄りの証拠だな。
職場で受けたハシカの抗体検査結果が出た↓。
母親に聞いたら,母子手帳にはハシカの予防注射を受けた記録があったそうな。以来,ハシカにかかったことはないし,その後に改めて予防注射を受けた覚えもないので,幼き日にワシの血管に注入された僅かな抗体が三十数年間,育成されてきたということなのかしらん?
吉村昭のエッセイに,ハシカの感染を恐れてオロオロと逃げまくるというエピソードを描いたものがあったが,その中で,本人も認識しないうちに感染して抗体を持っているということもある,という医者の話があった。その伝でいくと,ワシの抗体は周囲からの薄い感染によって鍛えられてきた可能性もあるかなぁ。何にせよ,ワシは吉村のように慌てる必要はないのであるな。一安心。
給料日なので,久々に帰宅途中で新刊の一気買い。社会人のたしなみとして,せめて千円札の数枚は財布に入れておくべきだと思っているワシだが,晩飯を食う前にたしなみを忘れてしまい,小銭だけで食えるものを捜すハメになる。帰宅したら残金百円未満。この上,日曜日に東京往復の用事が入り,一気にビンボーになる。金もないし(給料日当日だというのに!),もう鬱だの何だのとグタグタしていられないので,明日と往復の新幹線車中は仕事三昧ということになりそうである。金を使う暇もないほど,働かねばならぬ。
つーことで,先ほども某所から「なぜケータイに出ない!」とお叱りを受けたが,ワシは登録してある電話番号からかかってきた時にしか出ないし,大体職場でも自宅でもマナーモードにしっぱなしの上,ワシの目の届かないところにおいておくので,出ないのが普通だと思って下さい。連絡を取りたければメールでよろしく。つーか,メールで連絡が取れないような輩とは縁を切りたいと本気で思っている今日この頃であります。
忙しい週末になりそうなのでさっさと寝ます。
6/18(水) 掛川・?
日中は少し蒸し暑くなってきた。沖縄が梅雨明けしたので,ここ東海地方もあと数週間で梅雨明けとなるだろう。今年は暑くなるのかなぁ。ここ数年は夏休みの行事が多くて死にそうになっているので,農作物に影響が出ない程度に涼しいとありがたいのだが。
nvidiaのGPUで1TFlops越え(PC Watch),ねぇ。今はIEEE754単精度の話だが,64bit幅になるのも時間の問題だろうから,倍精度で1TFlops越えも当たり前になるんだろうなぁ。この前のHPC研究会の講演を聞く限り,実際のアプリケーションでこの性能を維持しようとすると色々障害が出てくるようだが,研究はますます盛んになるな。これでますます日米のアプリケーション開発能力に格段の差ができるのであろう。最新のSIAM News(まだWebには掲載されてないけど)には小柳先生の「日本では(かつての)ベクトル化技術がアプリケーションをスポイルしてきた」という発言が載っていたが,うーむ・・・。
Firefox 3.0が正式リリース。職場のマシン(Vista Bussiness, 32bit)にさっそくインストールしてみた。
メインの環境に入れるのはセキュリティパッチが二つ三つ出てからにしようと思っていたが,まあ普通に使う分には問題なし。ちょろっと画面が乱れるところがあって,やっぱし少し早まったかな,という印象。
それでも感心したところはある。SSL認証の分かりやすさはいい。オレオレ認証だと開けないようになっていて,例外処理をしてやらないといけない↓。
ちゃんとした証明書があれば,こんな感じで↓,一目で分かる。
数千円/年ぐらいの,ドメインを維持する程度の費用で証明書が取れるのなら,ワシのサイトにも導入したいのだが,何とかならんもんか?
怪しげなワシの研究の一環として,係数表をアップしようとしているのだが,馬鹿でかいファイルになってしまうので圧縮を試みている。
0 chev32768-100.dat
16732365 chev32768-1000.dat
164197365 chev32768-10000.dat
0 chev32768-20.dat
上記のファイル(ゼロバイトのものも含めて)をbz2, gz, zip形式に束ねてみました。結果がこれ↓
77990286 chev32768.tar.bz2
84889321 chev32768.tar.gz
84889534 chev32768.zip
圧縮プログラムは,CentOS 5 x86_64に標準の
Zip 2.31 (March 8th 2005)
bzip2 Version 1.0.3, 15-Feb-2005
gzip 1.3.5(2002-09-30).
を用いた。数字ばっかしのファイルということもあるんだろうが,やっぱしbz2が断トツで圧縮率がいい。とりあえずはこれで配布ファイルを作るか。
某所から相談事あり。何でも,修論の主査が指導学生の中間発表をトンズラしたとのこと。他に用事があったからと当の教員はぬかしたらしいが,失念していたとか突発的な病気とかならともかく,教員の第一業務を確信犯的にすっぽかすってのは,うはー,すげーとしか言いようがない。うちの職場では主査が必ず司会をすることになっているので,進退問題になりそなモンだが,世間にはいろんな大学があるもんだ。「ま,大学というところはね・・・」という,アドバイスともつかない話をして,頑張んなさいと言っておく。ま,ワシのD論の時だって(以下検閲削除)。
ひと仕事して風呂入ってBSマンガ夜話見て寝ます。
6/17(火) 掛川・晴
ん~,シンポジウムから戻ってきたら,また鬱状態になってしまった。社会的地位を皆無にするほど悪性ではないけれど,自分が興味を持つこと以外,他人からの依頼は全て「めんどくせー」状態。つまり,今のワシは大変に無愛想なのです。これは全て鬱がなしているものなので,ア○バで暴れないだけマシだとお考え下さい。つーか,暴れるほどの気力もないんだけどさ。
山形さんの批判的書評。相変わらず面白い。これだけのものを書かせるんだから,案外名著かも,と思ってしまったりして。柳下さん紹介の本も面白そうだけど・・・鬱なので難しいものは読めそうもないのが残念。なので,ちょっと思ったことだけを書いておこう。孫請け評論だな。
ポルポトや毛沢東の晩年は極端な左思想の,ヒトラーや日本の国家主義的抑圧体制は極端な右思想の例として取り上げられるし,実際そうなんだろうと思う。だから,そうならないように世の中,極力中庸を目指すべきで,自身の感情の発露として「ときどきラディカル」になるのは致し方ない,というのが小谷野敦の論であるとワシは理解している。これは大部分の人が納得するところだ。
とはいえ,「ときどきラディカル」部分をきちんと論理的に語ろうとする時,無限遠点に「理想」を設定してその方向にドライブさせるように文章を持っていく,そういう論者が多い。で,その理想,極端な左右思想例に結びつきやすいものが,やっぱり多いんだなぁ。山形さんが怒っているのは左の理想に繋がるってこと。右の理想へ繋がっていると批判されるものは,まあ,沢山ある。小林よしりんへの批判は殆どこれだ。
しかしワシはその手の,理想方向への危険性を指摘する論に少し飽きちゃっているのである。だって,ロングスパンで歴史を見ていけば,その「理想」ってのはいい方向に働く「機能」があったからこそ理想に設定されるようになったんで,そうそう代替がきくようなモンなのか,と思うのである。行き過ぎた例も出てきちゃった今では「そこそこに抑えておきましょう」という中庸路線が定着しているけど,裏を返せばその理想が持つ「機能」を否定できないから全廃できないでいる,とも言える訳だ。山形さんが中庸論者の理想として設定しようとしているのがNash均衡だが,それだって理想化された条件の元の理論でしかない。自然現象のようにどうやったって避けようのない絶え間なく外部から作用するノイズに対しても均衡をある誤差限界の範囲で維持できる「頑健なシステム」を作ることは,やっぱり歴史的検証が不可欠。思考の土台である人類が死滅するまで思考し,改善し,時には改悪しちゃってもまた復元する,この絶え間ないプロセスを続けるほかないのである。
このプロセスに対して,極端な左右思想に繋がる理想ってのが持つ機能はそうそう否定できるものではなかろう。もちろんこういうものを対処療法的にぶったたく中庸論者がいるという前提があってこその「機能」ではあるが,うーん・・・ちょっとぶったたき方がワンパターンか過ぎないかしらん? もうちっと芸が欲しい,というのが,無責任な観客としてのワシの意見である。教師は芸人であるべきってのは森毅の思想だけど,文筆で飯を食っている評論家はまさに芸人そのものなんだから,語り口に新味を込めることを,できないまでも心がけて頂きたいモンである。
飯食って行ってきまーす。
6/15(日) 秋田->掛川(予定)・曇
結局,ちゃんと午前中の講演を聞いたシンポジウム参加者は,秋田県立大とホテルの方々のご尽力で
1.同じ系列の奥羽山荘に宿泊する組
2.大曲発の高速バスで帰宅する組(大曲まではホテル側の送迎付)
3.秋田空港から飛行機を使う組(秋田空港まではホテル側の送迎付)
の三組に分かれて全員何とかなったのであった。ワシは3に便乗させてもらって,秋田空港経由で秋田市に出ました(友達と飲む約束があったもんで)。主催者のO先生は「後世に語り継がれる」シンポジウムだとおっしゃっていたが,個人的にも思い出深い(?)ものとなった。何もワシの講演中に起きなくてもなぁ~。ダブルH先生からは,お前が地震を呼んだのかって言われちゃうしぃ~。
あ,九天社は自己破産なのか。出版物の案内などはまだこちらで読める。しかし,これを見る限り,最近は完全に二番煎じのすぐ売れそうな安易な企画の本ばかりだったんだな,と思う。それだけ資金繰りが苦しかったのかなぁ。にしても,結構面白いものも中にはあるので,せめてそれぐらいは他社で版を維持してほしいものである。
さーて,本日はさっさと家に戻って家事をこなして仕事モードに入らないとぉ~。んでは。
6/14(土) 角館->秋田(予定)・曇時々雨
今朝,ワシの研究発表中,突然でかい揺れが長く続いた。げげ,このまま喋り続けていいのかな~,とオロオロしているうちに揺れはストップ。ワシの発表は無事(と言えるかどうかは別として)終了。
問題はその後なんだよなぁ。とりあえず本日は秋田市内に宿泊して,明日午前中の飛行機で帰る予定なのだが,角館から秋田市へ行こうにも列車は止まってしまって復旧の見通しは立っていない。幸い,宿で秋田空港行のバスは出してくれるそうなので,それを使って移動し,空港から秋田氏に行くほかない。それが午後三時出発ということなので,無線LAN環境のある宿のロビーから,暇つぶしがてらこれを書いているという次第なのである。
つーことで,この日記が再開されてなかったら,まだ秋田で足止めを食っていると思ってください>皆様