昨日は夜に浜松でうなぎを食ってきてサッサと寝たため,本日は午前3時起き。このぐらいの時間だと涼しくていい。あ,雨まで降ってきた。一日中降ってくれると暑さよけになるが,中途半端に午前中に止んでしまったりすると,午後にその湿気で更に不快になったりする。雨雨降れ降れもっと降れ~(誰の曲だったっけ?)
萌えるひとりものとしては,なるたけひとりものの先達の書いた本を買うようにしているのだが,これは全然食指が動かなかった。どーせあれだろ,金持ちの東大教授の自慢話しか書いていないのだろうと高をくくっていたのであるが,やっぱり正しかったみたい。
そーいや,いまや森まゆみも大学教授なんだよなぁ。業績云々より,世話焼き母さんっぽいところは今の大学には一番必要は資質かも。サイバラとタッグを組んだら面白そうなんだが,キャラがかぶっちゃうかな。
今日は高大一貫実験講座(午前のみ)。日曜日の”Blog入門”はざっと資料は作ったものの,まだ見直しが必要。さてどーなりますやら。
では今日も一日頑張ります。
ただいま。雨は日中のあつい時間には止み,夜に入ってまた降り始めた。昼間に太陽光線によって暖められたアスファルトからは湯気が立っていたな。明日朝まではぐっと涼しくなるであろう。ありがたや。
講座がどうなったかは聞かれたくないし言いたくない。ま,次年度に乞うご期待ということで一つ。
終了後,買ったばかりのCuo2Quad 6600 マシンにCentOS 5 x86_64をインストール。いきなり”Select Device Driver to Load”メッセーが出てDVDからインストールができない。あれこれググってみたら,結局ブート時に”linux pci=nommconf irqpoll all-generic-ide”と指定することで何とか作業が進んだ。最もフォーマット時に止まっちまった感じだが・・・まだ悩みは尽きそうもない。
全く,あらかじめ約束していた奴らに2度もスッポカされるといい加減人間不信になるよな。まあ○○だから○○までは付き合ってやるけどさ,そんな奴らを○○人としてまともに相手できるはずもなく,といってクドクド説教する気にもならず,まあ一生そうやって生きていけよという気分。ま,いいやね。
寝ます。
奥田祥子「男はつらいらしい」新潮新書
[ Amazon ] ISBN 978-4-10-610228-8, ¥680
東京に出たときに必ず寄るのが丸善・丸の内本店である。東京駅北口から歩いて数十秒という立地の良さに加えて,早めに出かけることの多いワシにとって,朝には開店しているでかい本屋というのは大変ありがたい存在なのである。難点と言えば,ワシのメインターゲットである漫画・文庫・新書の新刊置き場のスペースが小さいことか。新書なんぞは幅1メートルぐらいの小さい平台と細長い表紙台に,話題になりそうなものがチマチマと載っているだけである。ワシはあまり「話題のなんちゃら」とゆー類のものは読まないようにしているので,この棚に置いてあるもの大部分はスルーしてしまうのだが,本書はちょうど岡田斗司夫の「いつまでもデブと思うなよ」と同時発売だったため,岡田本を取るついでについ眺めてしまったのである。
第1章「結婚できない男たち」の最初の文章を追いかけていくと・・・うーむ,ワシは岡田本を抱えつつ,この奥田本に釘付けになってしまったのである。そして確信したのだ。「これはワシが読まねばならぬ本だ」と。
最近気がついたのだが,どうもワシは軽いマゾ体質のようなのである。いや,ブラック師匠のように,女王様にムチで攻められるのが好きだということではない。そーゆー肉体的な痛みにはからっきし弱いのだが,精神的に「チクチク」というレベルで攻められるのが好みのようなのだ。最近は特に,日本社会の少子高齢化に拍車をかけている一因として攻められるのが快感なのだが,これは酒井順子に「調教された」結果であろう。つい先ごろも秋月りすに攻めて頂いたが,これはここに書いた通り女性がメインの作品なので,男のワシとしてはちょっと物足りなかったのである。
しかるに! 本書は紛れもなく,中年男をメインターゲットにしている上に,読売ウイークリー編集部に在籍している著者が実地に調べた結果に基づくノンフィクションである。更に,本書の記述の多くはインタビューから成り立っており,ワシが思い当たる限りの「ダメさ」を抱えた中年男の生の声に満ちているのだ。これが痛くないはずがあろうか。ワシは丸善を出て東京駅の改札を抜け,宿のある蒲田に向かう京浜東北線の車中で本書をじーっと読み続けたのである。そしてワシの脳内では冷や汗をかきつつ,「これはワシに当てはまる・・・かな,いや違う,ああっ確かにそうだ,いやいやワシはここまでひどくはない・・・と思うけど・・・結果が結果だからやっぱり当てはまるかも」と自問自答の無限ループにはまってしまったのだ。
この第1章を読了するまでの数時間は,ジェットコースターに乗りつつ,隣席の奥田から「アンタからはイヤ汁((c)酒井順子)が出ている」と囁かれているようなものであった。これは・・・快感である(バカ)。
第2章「更年期の男たち」,第3章「相談する男たち」,第4章「父親に「なりたい」男たち」はワシにとってはまだ他人事の話題であったし,負け犬の著者が共感できる部分が少なかったためか,感心はしたものの「攻められる快感」は味わえなかった。ま,あと10年もすれば更年期ぐらいは体感できるだろうが,これは将来の楽しみとしてとっておくことにしたい。
ワシが嵌った第1章に何が書いてあるのかは,皆様のお楽しみとして秘密にしておこう。しかしこれだけは言える。ここには結婚できないダメ男の良いサンプルが掲示してあり,奥田がたどり着いた結論は至極常識的だ。この点,安心して今の日本社会にお勧めできる良書であると言える。文章も大変読みやすいが,これは新潮新書全体に共通している特徴なんだろうな,きっと。
8/19(日) 東京->掛川・晴時々曇
久々に東京をぶらぶらできた一日だった。行動記録を時系列に並べてみると下記のようになる。・・・おっと忘れてた。日本語とASCIIの切り替えはスペースキーの左右にある「英数」キーと「かな・カナ」キーで出来るんですな。これで大分楽になった。何分,newbieなのでご勘弁を。
まず朝8時起床,急いで風呂に浸かって朝飯を食って東京駅へ。コインロッカーにこのクソ重い黒いUNIX Note PCと購入した本を突っ込んでおくためであるが,休日はロッカーの争奪状態が激しいのである。ワシが着いた時には既に8割方埋まっていた。なんとか一番安い300円のロッカーを確保できたのでまあよしとする。
その後少し時間をつぶすべく,御茶ノ水から神保町へ坂を下って喫茶店へ。夏休みと土日が重なっているせいか,靖国通りは閑散としていた。
茶店で早速読了したばかりの新書のレビューを書いたらちょうど時間となる。半蔵門線・神保町駅へ移動するも,途中の古本屋は軒並み休み。次に来るのはいつかなぁ。
で,午前11時過ぎに地下鉄を乗り継いで新木場へ出てから国際展示場駅へ到着。12時15分前だったかな。
このぐらいの時間になると,戻る人と行く人の量がほぼ均衡している。スムーズに西館へ移動して,知人に挨拶。お土産の交換をして,3つばかりサークルを回ってさっさと会場を後にする。滞在時間30分かな。ま,ワシの場合はこんなもん。しかしまあ久しぶりに夏の会場に来てみると,我ながら自分が老けているのを再確認させられた。うーしんど。
帰りは新木場から京葉線経由で東京駅へ。
13:23発の名古屋行きこだまで帰宅。指定席を取ったが喫煙席であった上に,自由席がガラガラだったので,そちらへ移動して快適な1時間45分を過ごすことができた。15:15分頃到着,自宅でAirMac(どーにかならんかこのネーミング)の設定をしてこれを書いているという次第。
もう少し涼しくなったら,職場に行って明日の準備をします。今日はこの辺で。
8/18(土) 掛川->東京・曇
結局,なーんにも進まなかったな,この休暇期間中は。まあ予測した通りではあるが。
MPFR Version 2.3.0のリリース準備が進展中。diff取ってみたら,結構チマチマとマニュアルの変更もあるので,翻訳もし直さなきゃな。つーても来週が終わらなきゃ無理。ぼちぼちやるしかないな。
泊まる予定はなかったが,明日は知人がコミケに久々の出店とのことなので,ご挨拶に行くことに。つーことで定宿を確保。最後の一室だった。やっぱりコミケのせい? ついでに細々とした買い物をして,夕方には帰還予定。月曜からはねじ巻いていろいろとやんなきゃなぁ。
今日も持っていく予定のなかったLet’s Note R3(酷使してゴメン)を持参し,資料を作成しながら出かけます。もー,全ては休暇を休暇として過ごしてしまったワシの怠惰のせい。
では行ってきます。
宿に着きました。早速ヨドバシで買ったM…じゃなかった黒いUNIX Note PCでこれを書いてます。
・・・使ってみて思ったのだけれど,いやーやっぱ使いづらい。まだ慣れていないせいもあるけど,キーバインドが違うというだけでもかなりのストレスですな。大体,この日本語とUS ASCIIとの切り替えだってめんどっちい何のって。CTRL+Shift+Jって何だよ。左手の指が吊っちまうぜ,まったく。Windowsだと右クリック一発の操作が,マウスタップを日本指で突っつかなきゃいかんとは。うがーっ,メンドくせー(なら買うなよ)。
あ,ぼちぼち集合の時間なのでこの辺で。K先生にお渡しする資料は新幹線車中とヨドバシ店内の喫茶店で下書きをでっち上げて,秋葉のKINKO’Sで打ち出しました。便利な世の中になったというべきか,ギリギリまで締め切りを延ばせるようになっただけなのか。
この黒いUNIX Note,充電完了まで・・・げげ,さっきより20分も延びてやんの。まだ一時間ぐらいかかるそーです。
では行ってきます。
ただいま。うー,久々に食い過ぎたー。これから歯磨いて,風呂入って寝ます。Firefox突っ込んだので,大分使い勝手は良くなりました。ターミナルから直接UNIXコマンドが使えるのはありがたいですねぇ。もう少し使い込んだら,使用レポートをまとめてみよーっと(って,ほかの仕事はどうしたよ)。
秋月りす「35歳で独身で」講談社
[ Amazon ] ISBN 978-4-06-364681-8, \952
あじ・・・あじ・・・。まあ8年前に買ったクーラーだし,所詮は8畳用だから仕方ないとはいえ,設置してあるリビングの窓を明け放しておいた方が風が通るだけいくぶんマシ,という状況はどうかと思うよ。だから電気屋を呼んでいるんじゃないか。時期が時期だけに忙しいので,今日の午後5時までに来訪する,という以上の約束はできない,というのも,まあ分かるよ。こっちも三十路後半の宮仕えの立場だからさ,お互い大変だねぇという感じで穏やかに「分かりました」と言いましたよ,確かに,ええ。しかし遅いよな・・・暑いのを我慢して待っているんだから,理性では分かっていても,この中年太りした脂肪層からにじみ出る中年臭い汗の不快さには我慢しかねるんだよなぁ。早く来ないかなぁ。分解掃除したところで効果の程はたかが知れているんだろうけどさぁ,早く来て欲しいよなぁ,ホントに。
・・・秋月りすは,好きですよ。うん。たぶん,今の日本でいしいひさいちと双璧をなす四コマ作家といえば,彼女しかいないんじゃないかな。
もちろん,毎日新聞で連載を持っている森下裕美や,北海道新聞の新田朋子もかなりのもんだ。静岡新聞の吉本どんども結構面白い。しかし失敗例もある。さくらももこが佃公彦の跡を継いで4コマに進出したけど,ありゃあ空前絶後の酷いシロモンだ。あれを見れば,エッセイで名をなしたプロ作家でも平均的に面白い4コマ作品を生み出し続けるのがいかに難しいか,よくわかるんじゃないのかな。
だから,いま名前を挙げた森下・新田・吉本は日本の新聞四コマのスタンダードと考えていいと思うのだけれど,秋月は当然そのレベルに達しているだけじゃなく,いしいが持っている冷徹な知性も兼ね備えているんだ。だてに手塚治虫文化賞を受賞していない。連載していたのが朝日新聞だったという事情を差し引いても,あの小うるさい審査員から特に反論はなかったというぐらいだから,実力は万人が認めていると言っていい。
その秋月が今も連載を続けているのが「OL進化論」だ。あの入れ替わりの激しい青年誌で生き残っているだけでも大したモンだけど,「OL」なんて言葉をまだ生き延びさせていることはもっと喧伝されていいと思うな。今時,まともなレベルの教育を子供に授けようと思えば,両親共働きが当たり前で,男女とも正社員なら,女性だけを「OL」と呼ぶことはないんじゃないかな。大体,僕の世代だと「OL = 結婚前の腰掛け」というニュアンスだったモンなぁ。未だにそーゆー目で女性を見る会社もあるそうだけど,少子高齢化が進むこの日本が移民政策をとらない限り,いずれその手の古い体質の会社は人材確保に苦労すると思うね。ザマミロ。
まあでも,2007年8月現在で27巻も出ている作品だし,秋月りすが面白いと気が付いたのはごく最近なので,僕が持っているのは「かしましハウス」(全8巻)と「おうちがいちばん」(1巻, 2巻)ぐらいかな。たぶん,「OL進化論」は往年の「サザエさん」のように,病院の待合室に鎮座していて,時間があればつい読破してしまう,というスタンダードな読み方をされているのだと思う。だから全巻揃えているという人は案外少ないんじゃないかな。で,多分,全巻読破しているような人は,この「35歳で独身で」シリーズをそれほど重要視していないのではないかと思うんだ。膨大な数の平均的に面白い4コマ作品集の中では,多分埋もれてしまってそれほど印象には残らない筈だよ。
だけどさ,それを今更ながらほじくり出してやろうという,偏屈な編集者が講談社にはいたんだよなぁ。もちろん同じ講談社から出てヒットした「負け犬の遠吠え」の影響が大きいんだろうけどさ,「我が社にはあれがあった!」と気が付いたのは大したモンだと思う。多分そいつも負け犬なんだろうけど(違ったらゴメン),いや,こうして一冊にまとめてみると,まーなんというか,秋月りす恐るべし,と誰しも,特に負け犬はそう感じるんじゃないのかなぁ。
初出が全く書かれていないのでよく分からないんだけど,ここに収められている10章・135作品はここ10年以内に描かれたものから抜粋したようだ。絵柄的に安定しているから,多分そう。で,このうちオスの負け犬が主人公の作品は13作品しかない。圧倒的に(メスの)負け犬が多い訳だ,この「35歳で独身」な連中は。まあ秋月が女性だからという理由なんだろうけど,それに加えて,オスの負け犬に対する世間のイメージが「おさんどんしてくれる人がいなくて可愛そう」と固着化されていることが大きいと思うな。つまり,同じ「35歳で独身」でも,男に対しての哀れみのパターンが少な過ぎるんだよ。逆に言えば,女性に対してはいろんな見方をされるということでもある。もちろん「伴侶が居なくてかわいそう」と同情される一方で,「ダンナと子供に縛られずに自由でうらやましい」という見方もされるワケ。後者は多分少数派だとは思うけどね,でも既婚者からはそう言われることが多いと酒井順子は書いていたな。それも表面だけのことで,内心は違うと酒井は断言してたけど,そーでもないんじゃないのかなぁ。それもまた偽らざる本心の一部だと,僕は思いますけどね。
だから,負け犬でも35歳でもない(もっと上)秋月でも,負け犬を主人公にした方がネタが作りやすいんだよ。本人もあとがきで「いつもネタ出しには苦しんでおりますが,このシリーズは案外スムーズにできあがります」って言っているモン。本人は「タイトルがよかった」せいだとして,「35歳で独身で」が「ぴったりくる,と思」ったそうだけど,このぴったりという感覚は,女性に対してのものだ,と僕は思いますね。世間が感じている「35歳で独身」女に対するさまざまな思いをすくい取ってネタにするのは,秋月の冷徹な目があればさほど不自由しないんだろう,きっと。
でまあ,このシリーズだけ抜粋された本書を読み終わって,つくづく「38歳で独身」の僕としては,つまらんなぁ,と思う訳ですよ。いやこのマンガは面白いよ。そうじゃなくって,さっきも言ったように,中年独身「男」に対する世間のステレオタイプなイメージが,だよ。
中年独身男ってのは,いろんな「ダメさ」の固まりなんですよ。そこんところを枡野浩一や小谷野敦が一生懸命布教してくれているのだけれど,結局,受け取る方はダメさの差違という奴にはからっきし鈍感でね。「ダメさ」は一つしかないと思っているんだよ。いや,「ダメさ」ってのは見習うべきモンじゃないから,そう深く考えたくないのは当然だろうけどさ,見方を変えればマーケティングにも使えそうだし,いわゆるエンターテインメントの多くが同情と憐憫と嘲笑をベースとして成立していることを考えれば,「ダメさ」の用途はいろいろあるんじゃないのかなぁ。だからもっと世間にアピールできるメディアを持つ人に「ダメさ」を喧伝して欲しいと願うワケなの。秋月さんなんかがもっとたくさんの「35歳で独身」ダメ男を描いてくれるとありがたいんだけど,まだ男尊女卑思想が根強い日本では難しいのかしらん?そうなると・・・どなたか適当な人,いませんかねぇ?
・・・とグダグダ書いていても,まだ電気屋さん,来ないなぁ。・・・暑い。うー,そろそろ麦茶,冷えたかなぁ。・・・暑いなぁ。