5/31(木) 掛川・?

 講義と実験でいっぱいいっぱいの木曜日なので,天候はよく分からず。午後の実験中にいきなり雷が落ち,スコールのような雨が降ったようだが,帰る時にはすっかり止んでいた。
 いやぁ,2人とも老けたなぁ(日本語の記事はこちら)。ゲイツはもう引退間近だし,ジョブスは一度失脚してNeXTPixarを立ち上げ,ついにAppleへ復帰。ゲイツだって,Windows 2000出してなきゃ,今頃はLinuxやSolarisの天下だったかも知れず,二人して波瀾万丈の20年でしたなぁ。・・・あ,親父くさ。
 ライセンスを発注した六長屋から,再び連絡が来る。
 「お奉行様,実は・・・という計画が近々あるのでございまするが,あのライセンスは現行の・・・にしか適用されませぬ。今,お買いあげ頂いてもすぐに・・・となってしまうやもしれず,お知らせした次第です」
 「な,なんと。・・・とは,ちと早すぎはせぬか? まあよい,よくぞ知らせてくれた。して,その・・・はいつ頃になりそうかの?」
 「ソフトウェアのこと故,不確定要素は多々ございますが,7月上旬~中旬を予定しておりまする」
 「ふぅむ,ワシは8月下旬に早速使いたい用事があるのじゃが・・・」
 「万が一予定がずれ込むようでしたら,・・・の用意もございまする」
 「ほほう,そちも抜け目ないのう。それなら当方もしばし待つとするか。よいな?」
 「ご理解がお早くて助かりまする。しからば,発注は当面ストップさせて頂きまする」
 「うむ。しかし,六長屋・・・」
 「は?」
 「そちも・・・全く抜け目ないのう。さすがメリケン仕込みのまーけてぃんぐ戦術を学んできただけのことはあるな」
 「恐れ入りまする」
 「六長屋,楽しみに待っておるぞ」
 「ははー」
 ・・・何かワシがとんでもない賄賂を貰っていそうな会話になってしまったが,

金を払うのはワシだ!

 勘違いしないように。
 ま,連絡があったのはありがたいことだが・・・えーと,喋っちゃいけないことが増えてきたなぁ~。僕って大人になったなぁ(ルン)。
 本日,別論文(事例報告だが)計画を発動することを決める。来月のNAS2007をけっ飛ばしたので,結果的に時間ができたからな。うまくいけば7月いっぱいでまとめるし,うまくいかなきゃそれまでさぁ~。ってなもんで。
 風呂入って寝ます。

5/30(水) 掛川・?

 寒。つーか,平年並みなんだそーで,先週までの暑さが異常だったと言うことか。来週もこの調子らしいので,暑いのが苦手のワシとしては助かる。
 ふーん,奥さんも出馬か。それはいいのだが,理由がふるっている。

 若尾さんは同日、「私は残りの人生を女優として続けていきます。政治に関心はありませんでしたが、私が出ることによって、共生新党の政策により関心が高まれば幸いです」とのコメントを出した。

 ダンナの政党の人気取りのためだけに出ます,と言っているようにしか聞こえないのだが・・・。
 これで本当に当選したら,立川談志以来の快挙である。頑張って頂きたいものである。ワシの一票を捧げるつもりは毛頭ないが。
 Movable Typeのライセンス購入を申し込んだら,「ダンナ,実は・・・というライセンスがありますがいかがでゲス?」というお返事を六長屋から頂く。もちろんワシの返答は,「越後屋(じゃないけど),そちも抜け目ないのう。では早速その・・・を50台分貰おうかの。ほっほっほ」である。
 ワシのささやかな研究費で処理できる程度の金額とはいえ,こういう訳の分からない商売をされるとソフトウェア不振に陥るよな,まったく。今回はその預託に預かることができたので良しとするが(ズルイ),ワシはますますCopyrightで守られたライセンス商売に批判的になってしまった。
 風呂入って寝ます。

5/29(火) 掛川・曇

 寒。天気予報通りである。こう寒暖の差が激しいと風邪引きも増えようというもので,体調不良を訴えて休む学生さんが多い。あいにく当方はバカなので,そーゆーものとは今のところ無縁であるが,いつまで持つやら。
 NAS2007キャンセル。当然である。主催者の方にはご迷惑をかけるが,了承して頂く。
 小生御大のメール返信本日返す。当方の作業量は最小で済みそうだが,それ故にちゃんとテストしないとマズイ。指定箇所だけだが,しっかりやろうと思う。
 1月にあった某研究会で,ワシが突っ込んだ講演が論文誌に掲載されていなかった。大概,講演できるものなら論文誌にも載るようなのだが,ワシのせいだとすれば(査読した訳じゃないけど),どうもすいません。
 寝ます。

大島弓子「グーグーだって猫である 3」角川書店

[ BK1 | Amazon ] ISBN 978-4-04-854097-1, \1100


 大塚英志がプロデュースしていたComic新現実 Vol.6(2005年8月26日発行)の編集後記「なにもしない日記 完結編」に次の記述がある。

×月×日 仕事場近くのマンションが売りに出ていたのでちょっと気になって見に行く。表札に「大島」とある。やっぱり、大島弓子先生が「サバ」とくらした部屋だ。内装はすっかり直してあって今は不動産屋の持ち物だとか。柱にサバの爪あとでも残っていれば引っ越したのにねぇ、と思う。

 これを読んだ時,ふーん,大島弓子はあのマンションを売り払ったんだ,と,少し感傷的になったのを覚えている。
 ひとりものが,引越をする。
 どんな事情によるものなのか,興味が湧くのはゲスの根性を持っている人間ならば当然であるが,大島弓子の場合,大抵見当が付く。名作「サバタイム」「サバの夏が来た」を読んでいた古手の読者でも,現在も角川書店の広報誌「本の旅人」で連載中の本作「グーグーだって猫である」から入ったおにゅーな読者でもきっと,「理由は猫だな」と思うに違いないのだ。そして引っ越したからには,「猫に何かあったのか・・・?」と,少し心配になってくる筈なのである。
 「グーグーだって猫である」の1巻は2000年12月,2巻は2002年11月にそれぞれ発行されていたが,このマンション売却の経緯はまだ単行本収録分には描かれていなかった。そのため,ワシはこの引越を大塚から始めて知らされたのである。そしてこの度,遅れに遅れてようやく敢行された3巻において,その理由が初めて著者本人から明かされることになったのである。理由はもちろん・・・であるけれど,詳細は単行本をお読み頂きたいのである。
 ひとりものの女性マンガ家の自宅 or 仕事場が猫ハウスになっている,という事例は何も大島に限ったことではなく,枚挙に暇がないくらいあるようだ。しかし,そうなってしまった理由,「猫が好き」になってしまった,その奥底にある本当の動機については,恐らく千差万別なのだろうと想像する。
 大島がマンションを引き払って一戸建てに引っ越してまで手に入れた猫との共同生活。その本当の動機は,未だよく分からないし,そこを蕩々と語ってくれるような作品ではない。ではないが,ちょっとおサボり気味のお手伝いさんであるNさんと大島との関係と,猫たちとの関係の二つは,随分違うなと感じる。その違いに,多分,本当の動機の確信があるのだとは思うが・・・ま,詮索はよそう。
 ワシとしては,ともかく,4匹(グーグー,ビー,クロ,タマ)が9匹になり,また4匹に戻って,今は再び9匹になってしまった猫たちとの共同生活が東京の西側で続いていることを知って,一安心しているのである。
 それで十分,なのだ。

5/27(日) 掛川・晴

 暑うぅい・・ってどっかのエロ漫画みたいな台詞を吐きたくなるぐらい暑い。つーても,湿度は低いから,かなり気持ちいい陽気である。明日以降は一気に寒くなるようなので,今のうちに一足早い夏の気分を味わっておこう。味わいすぎて,こんなことになっては困るが。
 全日空のコンピュータシステムがトラブルで大量の欠航便が出た模様。以前にもやらかしているよな,確か。あんときはF通のシステムだったらしいが,今のはどうかわからん。何にせよ,人力で対処できる規模を越えているだろうから,トラブったら最後,ということなんだな。
 「できるかな クアトロ」が出たので,ここで一発,真面目なサイバラ論を書こうとして途中で挫折中。いやー,ついついいつもの調子で「ワシの感情にこう訴えてくるのだだだ」などと書いてしまうのだが,それでは凡百のblog記事と同じ代物になってしまうし,サイバラの思うつぼに嵌っているだけだ。いかんいかん・・・となって,途中で放り投げてある。ま,次週当たりでまだ現実逃避したくなったら再開するかもしらんが,いやー,やっぱりサイバラを研究するのはむずかしおすなー。
 と,気が付けばもう5月も仕舞いである。結局,次の論文を手がける手がかりを掴んだだけで,一向に進んでいないぞ。ちょっと(つーか,相当)難しい所にかかっているのだが,ここを越えると一気に世界征服!じゃない,一応のWorld standardレベル(の下)には到達できるのである。日本では誰も真面目に取り組んでいない所だからこそ,ワシが先鞭をつけてやる~,と意気込んではみたものの,やっぱり難しいのであるな。しかしまあ,今やっておかないとこの先ずーっとこのまんまという感じになってしまうので,6月中にはケリを付けてやらねばならないのである。
 つーことを決意しただけで疲れたので寝ます(先行き暗いぞ)。
 ・・・と安らかな休日の最後に,小生御大からとんでもない指令(まあ予測の範囲内ではある)が・・・。
 見なかったことにして寝ます。それともワシもメール破産宣言しようかしらん?