シトシト,死都死都,糸吐糸吐・・・などと「敵」ゴッコしたくなる程の曇天の下の雨。天気図を見ると,鹿児島沖にある低気圧が前線を引き連れて太平洋べりをズリズリ北上しながら発達していく模様。これが梅雨前線になっていくのかなぁ。気温はちょっと夏には遠いか,というぐらい。暑いよりは助かるが,さてこの夏はどうなるやら。
「後ろに座っている学生ほど,教師に厳しく,自分に甘い」。今更だけど,教員にも同じことが言えるよな。「アンケート結果の悪い教員ほど,学生の能力のせいにしたがる」ということを実証してくれる研究,誰かやってくれないかな。
銀嶺バスなんて聞いたことがないなぁ,と思って調べてみたら,あら,ワシが帰省の時に千歳空港からいつも乗る北都交通のグループ会社なのねん。観光バスのワンマンシステムとか謳っているけど,ようは人減らしを徹底して推し進めている会社って事だよな。採算を取るのが年々厳しくなっているバス会社としてはやむを得ない方向なんだろうけど,それが今回の事故の原因と関係があるなんてことにならなきゃいいが。
それにしても,稚内に向かうにしては随分変則的なコースを辿るのね。鉄道が廃止された中間地の客を取り込むという戦略なんだろうが,こんな長い道のりの殆どが一般道というのは気苦労も多そうである。
結局,GWは思いっきり休養を取ってしまった。今週末には某シンポジウムの講演予稿の締め切りだというのに何も手つかず。明日以降ガンガンやって,水曜日に一応完成させて,金曜日午前中に仕上げて投稿,の線で行くしかない。つーか,それでどーにかなるだろ,という怠け者精神が頭に巣くっていて,ワシの肉体をコントロールしていたのであろう。予定にもなかったMovable Typeのupdateをやらかしてしまったのは,少しは真面目に働かねば,という少量の真人間の精神を押しつぶそうとする,怠け者精神の謀略に違いない。・・・とゆー愚にもないことを書き連ねるのもその現れか,それとも真人間と怠け者の仲裁に立って,ともかく社会的体裁を取り繕うとするコティさん的精神の発露か,さてどっち?
何にせよ,ボチボチ毎月一つは講演予稿を書かねばならない,という生活がいいのかどうか検討する必要はあるよな。いや,そうやって締め切り仕事が次々に来ない限り,ワシが仕事をするはずもなく,それ故にこのスケジュールを自分に課すことに決めたのだが。ま,いつまでもこんな生活できる訳もなく,せいぜい40前半までとは思っているのだけれど(それ以外の外的要因もありそうだし),少しずつでも質の確保を考えるようにしないとまずいよなぁ,とは思う。その第一歩は本年度より踏んだつもりだが・・・。躓く前に,今月中にもう一つの論文投稿も準備しておかねばなるまい。よーし,頑張るぞー。
そろそろ慌てて明日以降のことを考えます。
5/5(土・祝) 掛川・?
とりあえず,コツがつかめたのでMovable Typeを3.35-jaへupdateしてみる。結局,テキストデータのみバックアップをとって,新規インストールすることにした。スタイルシートやテンプレートはVersion 2時代の奴をベースに使っているので,昔の奴を全部コピペしておかないといかんのだったか。一応これで見た目は昔のまんまになったと思う。
教祖様のページがいきなり地味になっていたのが不思議だったのだが,あのスタイルシートは3.3x時代になってからのデフォルトなんだよな。ワシもちらっと使ってみたが,何だか気持ち悪くなって,元に戻してしまった。何度も書いているけど,もー何より字がちっちぇのは耐え難いのである。
・・・しかし編集画面のTextareaもちっちゃくなったな・・・あ,これ押すとチマチマ行の調整が出来るのか。いろいろ変わっているのねぇ。ここで保存,と・・・おおっ,記事保存処理でSSL接続+Basic認証が維持できなかったbugが直っているぞ。これはありがたい。いや,このblog編集はaccess_logを汚さないよう&いかがわしい奴に触られないよう,Basic認証噛ませてSSL接続でやらかしているのだが,3.171以前は記事保存のタイミングで何故だが認証が一端リセットされて,やり直さねばならない羽目になっていたのである。このめんどくささが解消されただけでもver.upした甲斐があったというものだ。
とゆーことでひとまず寝ます。
5/4(金・祝) 掛川・晴
昨日のエントリーは,書いてしまってから冷や汗が出てきた代物なので,さっさと流すに限る。ワシみたいな下人にとっては殿上人みたいな存在なので,まあ本人が目にすることもあるまいよ,と高をくくって気楽に書いてしまったが,やっぱり今後も研究会などでご当人とニアミスする可能性が高いってのは厄介である。ワシは知らんぷりをするので,皆さんも「御注進」なぞなさらぬようにお願いしたい。
次は野崎先生の本を予定しているのだが,こっちのほうが当人と顔を合わせる心配はない分,そんな気遣いをしなくて済むはず。つーても読了するのは当分先。数学の本は,読み流すだけでも時間がかかるよな。
今朝の「とくダネ!」を見ていたら,今年からGWを構成する祝日に変更があり,
4/29・・・昭和の日*
5/3・・・憲法記念日
5/4・・・みどりの日*
5/5・・・こどもの日
となったとのこと(*が変更)。ふーん,まあどうでも良いが,祝日の間に挟まれた「国民の休日」という奴が2009年まで登場することがないそうで,そっちの方が寂しい。一年に一度ぐらい,特に何に対してお祝いを強制されることのない祝日という奴があってもよろしかろう。
先日のGW期間中の平日に旅行代理店と7月上旬のおフランス行きの件で打ち合わせ,大体の日程が決まる。こんな感じ。
7/6(金) 成田→ANA→CDG/CDG近くのホテル泊(多分Ibisのどれか)
7/7(土) CDG→TGV→Renne→St.Malo/Eden泊
7/8(日)~7/12(木) St.Malo滞在
7/13(金) St.Malo→Renne→TGV→Paris/Monparnasse近くのホテル
7/14(土) CDG→ANA/飛行機泊
7/15(日) ANA→成田
St.Maloで一日潰す必要が出来たので,初めて楽天トラベルから予約したのがEden。さーてトラブラずに無事宿泊できるのか?
帰りの14日は夜八時発の飛行機なので,少しParis見学の予定。前回は通過しただけだったモンなぁ。余裕がないのでLouvre見学は無理だが,どっかちっちゃい美術館の一つぐらい入ってみたいな。
あ,忘れていたが,先日投稿した論文がacceptされたら,Eiffel Towerの前でシェーのポーズで記念写真を撮ると決めていたのだった。そうなったら是非行かねばなるまい。最近はシェーのポーズを知らない日本人が増えたので,「ほほう,久しぶりにポンニチがあのポーズをとっておる」と懐かしがってくれるオジサンも一人ぐらいはいるであろう。ま,通ったら,の話である。
例によって,体が「休日なので休もうぜ」モードに入ってしまって,ちっとも仕事がはかどらない。悪いことに,近頃料理に目覚めてしまって,煮物だのパスタだのと,ヒッキーモードで何やら作ってばかりいる。ほーんと,外食しなくなったよなぁ,近頃は。
ボチボチやって今日も一日過ごします。
一松信「数のエッセイ」ちくま学芸文庫
[ BK1 | Amazon ] ISBN 978-4-480-09041-6, \1000
一松信,という存在を最初に目撃したのは,多分,日本数学会の年会,もしくは数値解析シンポジウムだったと思う。ワシが修士の頃だから,今からえーと・・・(脳細胞の劣化が激しいのでしばしお待ちを)・・・15年ほど前になるのか。数値解析シンポジウムに初めて参加したのは大学4年生の時だから,ひょっとするともうちっと前かもしれない。まあ,そんなことはどうでもいい。ともかく,一松は大変に目立つ存在だった。
常に講演会場の大体最前列に座り,研究発表の最中,ずーぅううっと「うんうん」と例の甲高い声で頷きながら話を聞いている変なオジイサン。それが一松なのである。もちろんワシもその「うんうん」攻撃にさらされた一人であるが,慣れるとそれほどイヤではない,とゆーか,一松が居るのにあの「うんうん」が聞こえてこないと逆に不安になってくるのである。一度,某M君は講演中に「そうかな?」という一言が聞こえてきてギクリとした経験があるそうだが,ワシは羨ましいなあと思ったものだ。つまり一松に疑問を抱かせる話題を振った,という事でもあるんだから。
聞くところによると,あの「うんうん」の癖は若い頃から続いているそうで,若かりし一松が御大から「うるさい!」と怒られたこともあったらしい。ふーん,てぇことはつまり,相手がどんな若かろうとベテランだろうと分けて立てなく攻撃(?)していたってことだ。これは,かなり凄いことである。そしてこの徹底した平等精神が,一松の存在を一種独特のものにしていると言えるだろう。
コンピュータへの応用も広く視野に入れ,(たぶん)60年以上も縦横に活躍し,今も現役であり続けている一松の業績を,ワシごときが把握することなぞ当然できる筈もない。しかし,その「ケタ違い」の仕事ぶりの一端を知ることが出来るものとして,ワシは「数学とコンピュータ」(ちくま学芸文庫に入れてくれませんかね?)を挙げておく。これは「数学」を「コンピュータ」に載せるための2大流派「数値解析」と「数式処理(記号処理)」それぞれについて,ほぼ等分に論じた新書サイズのコンパクトな本である。だから読了するにもそれほど時間がかからない・・・と思ったあなた,それは甘い。まーなんとゆーか,話題が豊富すぎるのである。最初は「とっちらかっている」としか思えなかったが,何度も再読しているうちに,単純に知識をひけらかしているのではなく,一つの考え方に対してカウンターとなる考え方を引っ張り出してきたり,そこから派生する別の問題を引き出してきたり,つまり,実はとっちらかっているどころか,ちゃんと話題の間には繋がりがあったのである。
大体,人間の脳に詰め込める情報量というのはそれほど多くない。それ故に,覚えておくべき情報を取捨選択する必要がある訳だが,そのためには「方便」が必要である。「バカだから覚えていられませーん」という正直さをもった人間はマレであり,普通は「なんとか主義」という奴を取捨選択のフィルタとして使用し,「ワシの主義に反する」とかなんとか言っちゃって,知識量を意図的に制限する。そうでないと脳がパンクしてしまうからである。情報が右から左へだだ漏れしてしまうのである。
「数学とコンピュータ」は,このようなフィルタを取っ払い,字数制限いっぱいに知識を詰め込んでしまったため,ワシみたいなバカは一読してもそれを把握できず,何度も読み込まなければならない本になってしまったのである。なので,「話題の繋がり」を理解できるようになったのは三十路過ぎた頃になってしまった。不幸なことに,現在の出版状況はこのように「手強い」本の版を長期に渡って保有することが出来ず,ようよう評価が定まって来た頃には絶版になっていたりする。
本書は30年前に出た単行本を文庫化したものであるが,さすがに一般読者を相手に書かれた短いエッセイが主体なだけあって,ワシがだだ漏れさせてしまった「話題の繋がり」を気にすることなく読むことが出来る。・・・とはいえ,π(円周率)の計算など,ワシにとっては既知の話題ならともかく,「正多角形のタイル張り」なぞは,一日潰して絵を描きながら「えーっと,これがこう繋がって・・・」とやらないと,ちゃんと理解できたとは言えそうもない。この手の結構歯ごたえのある問題も含まれていて,しかもコンピュータと数学との結節点上にあるものが多いのは,やっぱり一松らしいよなぁ,と感じる。
ヤノケン(矢野健太郎)の「角の三等分」も先頃,ちくま学芸文庫に収められたが,そこに現代代数学からの長い注釈をつけたのも一松だった。そういや,20世紀の終り頃,岩波から応用数学のシリーズ本が出ていた時に,執筆者の一人が予定していた分が出せなくなり,急遽,引っ張り出されたのも一松だった。中国に出張中だった一松の所に電話がかかってきて大いに慌てた,というエピソードを自身が前書きに書いていたが,困った時には一松に頼め,というのは今も続く出版界・学界の伝統のようである。まあそれだけ懐が深く,書いたものに信頼がおける,という証でもある。最近はあの「うんうん」があまり聞けなくなってちょっと寂しいが,執筆活動ではまだ当分引退ということはありそうになく,心強い限りである。すいませんが,もう少しこのバカにも理解するための時間を頂きたく,末永くお付き合いさせて頂きたいと思う次第である。
5/2(水) 掛川・晴
ほんとは一日有休の筈が,午後はずっとお仕事となる。まーしゃーねーけどさ。
Movable Typeを3.35にupdateしようとしてハマる。テンプレートの初期化をすると,何故が文字化けが発生し,初期化後はテンプレートにアクセスできなくなる。どうやら日本語の一部がShift-JIS(サイト設定はUTF-8)になっているようだが,原因がつかめず。面倒なので元のVersionに戻してしまった。試行錯誤している最中にここを覗いた人はさぞかし面食らったことであろう。どーもお騒がせしました。
やっぱりupdateするなら,dbディレクトリの中身をすっぱり消して,クリーンインストールすべきだと思いました。
松尾スズキが体調不良のため舞台を降板とのこと。本人のblogもしばらく更新が止まるらしい。才能はあるんだろうが,あんまり体は丈夫じゃないのかなぁ。初めて見た時から何か腺病質な感じがしたが。何はともあれ,首をくくったりせずに無事復帰して欲しいものである。
今日はこのぐらいにして寝ます。
