卒研,ボチボチ佳境で,残るはAS君のPerl scriptのみ。これが結構難題で,次週までに解決できないようなら,こっちも本腰入れてチェックしなければならない。やっぱり実装は難しいなぁ。A君の卒論テーマに関係するワシのビデオ撮りは本日無事終了した。よって,AS君以外のメンバーは卒論書きへ突入である。頑張れよ~。おまえも頑張れよ・・・ってのは既に古いか。
奥村LaTeX本の第四版が出るそうなので,Amazonで早速予約。ワシは初版から持っているので,これで・・・何冊目だ? 暇があったら全部並べて証拠写真を取ってお見せしたいものである。
MSDNに入っている特権を利用して,DVDに焼いたVista Businessをインストールしてみる。いきなり実機にぶち込むにはちと不安なので,VMware上にインストールする。
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ああやっぱりDVDは偉大だなぁ。もうCDをとっかえひっかえインストールするのイヤである。ま,どのみちDVD2枚組,3枚組・・・と増えていくんだろうけどね。CD-ROMが一般化したときにはしばらくこれで楽になるな,と思ったものだが・・・歴史は永久に繰り返すのである。
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とゆーことで,無事動いておりまする・・・しかし画面構成が変わると面倒だなぁ。少し慣れなきゃ。
@niftyのcocologが二日間以上の大規模メンテナンスに突入。ワシはユーザじゃないのでどーでもいい話だが,楽しみにしているPodcast番組の行進が止まってしまうのだけはちょっと悲しい。パフォーマンス向上はまだ道半ばのようだが。
まさかPerlでシステムを組んであるんじゃあるまいな。DBMSの問題なのか,Interfaceの問題なのか。結局は自社開発したシステムを使っていないツケが来たということなんだろうな。Googleを見習うべきであろう。
Tukaがサービスを終了し,auへの一本化を図るようだ。ワシは早々に移行しちゃったし,ま,時間の問題だったな。しかし吸収合併されてユーザも社員も普段通りにしていられるってのは幸せなことである。ちとうらやましいぞ。
ふーん,Golubって,HPに在籍していたことがあるんだ(今から40年前)。こういう発見ってのは学者ならではだな。ちょっと嬉しい。
寝ます。
12/6(水) 掛川・?
> ということでしばらく更新がおろそかになります。頻繁に更新するようなら,
> 現実逃避と思って頂いて間違いないぞ。
と書いた舌の根も乾かぬ内に更新している奴は何処のドイツだ,もとい,どこのどいつだ。つーか,「更新しないぞ」と書くということは,blogの更新を気にかけているという証なのであり,本当に更新する暇がなければ,blogの存在そのものを忘れてしまうのである。従って,「更新しないぞ」と書くと,忙中閑ありの閑においてつい筆を,いや,キーボードをたたいてしまうのであった。
昨日は浜松にてパネル展示と講演聴講。まあワシなんぞはいてもいなくてもいいようなモンであったが,ホテルの飯はうまかったっす。
JRを使って往復したので,暇つぶしに本を2冊持っていったのだが,それがたまたま(ホントなんだよ),「シュミじゃないんだ」と「朽ちていった命」・・・ワシはとんでもない罰当たりなんじゃないだろうか。
帰りの列車内で新たに購入したいしいひさいちの新刊を読んでいたら,同じく帰りがけのS先生に「漫画なんか読んでるー」とからかわれる。うーん,今のいしいひさいち作品は「漫画」といっていいのやら悪いモノやら。だんだんピカソの晩年の作品のような,「石井被災地(おお,この名前は誤変換から生まれたのか!)作品」としかカテゴライズできそうもない領域に,少なくとも絵のレベルでは確実に突入したというしかない。4845の作品に至っては,5分ばかり意味を考えてしまったが,かようなハイブロウさのレベルも常人には真似できない高さである。それ故に,いしいひさいちのパチモン漫画家(やくみつる等)がポピュラリティを得ているとも言えるのである。
あ,そうそう。溜まりに溜まった読了済みの本のぷちめれは年末にまとめて書く予定。乞う御期待(している奴がいるのだろうか?)
ちょっと用あって40年前のY博士執筆の論文(つーか,プログラム)を眺めている。ふーん,この当時には既に任意桁計算可能なALGOLコンパイラがあったのか。ちょっと感心するぞ。話には聞いていたが,この数表の桁数はさすがである。
あとはこの零点を計算して・・・明日中には計算はしたいな。さてどうなるやら。締め切りは来週いっぱいだ!
とゆーことで寝ます。更新は・・・ま,そん時の気分次第ということで。
12/4(月) 掛川・晴
西高東低冬型の気圧配置。北陸でも初雪がようやく降ったようだ。まあ原油が高騰しているから,灯油をあまり消費せずに済むのはありがたかったのだが,さすがに師走に入ると一気に平年並みの寒さになるのだな。今年の年末も一人アパートに籠もることになるのだが,さて灯油缶とミカンをどんくらい使い/食い尽くすのかなぁ。
VMwareでPC clusterを作る実習,全然進まず,TCP/IPネットワークの変更だけで大騒ぎになり,結局,VMをもう一台増やすだけで終わってしまった。次週でケリを付けたいな。
MSDNからダウンロードしていたVistaがやっと全部落ちた。ボチボチ暇を見てインストールしたいのだが,さて,職場の少しガタが来だしたマシンのリプレース用PCをそろそろ入手しなきゃなぁ。それよか講義用のゴツイNote PCを入手するのが先か。予算10万未満でCore 2 Duoマシンも入手できるようになってきたし,デスクトップが先かなぁ。もう少し悩むことにしよう。
夜に電話あり,ちょっとプライベートなことでお世話して貰っている人にご迷惑なことになってしまったことを相談する。元はといえば,当方の煮え切らない態度が全ての原因である。いい年なんだからちゃんと自分でケリを付けなきゃなぁ。
さてもう本格的に次の研究テーマに邁進しなきゃぁ。ということでしばらく更新がおろそかになります。頻繁に更新するようなら,現実逃避と思って頂いて間違いないぞ。
んでは。
11/29(水) 京都->掛川・晴
生ぬるい空気の中,京都で大御所の講演を聴き,帰宅。色々と写真やらビデオやらを撮ったのだが,公開すると出演料を取るとか言うA先生のような方がいらっしゃるので止めておく(ウソです)。
京都行きの間に

などというWeb資料を作る。こういう懇切丁寧な資料を作ってマニュアル的に教育するってのはどうかと思うんだが,近頃の○○○○は○○なのでこの手のモノは案外喜んでくれる。しかしそれって結局○○の○を○○○いるだけなんだがな。それをヌケヌケとやってしまうワシもワシだが(以下略)。
次週からこれを使ってMPI clusterをVMware上に作ってもらう予定。一通り済んだら公開します。
上記資料を作るのにあたって,いい機会だからとW3Cが提供しているAmayaのWindows版をインストールして使ってみたが,訳の分からんところで落ちるわ,カーソルの移動がまごつくわで,商用のAuthoringツールと比べると相当使い勝手は落ちると言う印象を持った。
仕方ないので,久々に秀丸エディタを使ってHTMLを手打ちする。定型的な箇条書き分ばっかりの内容なので,結果的にはこの方が早くできた(様な気がする)。
あ,MPFRが2.2.1にマイナーVer.up。ワシの翻訳もそのままリンクが残っている。”not much differnce”だそうな。それよか,まともなC++ classを出せよな。
寝ます。
池田清彦「科学はどこまでいくのか」ちくま文庫
[ BK1 | Amazon ] ISBN 4-480-42281-1, \640
筑摩書房 (2006.11)
通常24時間以内に発送します。
内田樹の著作から「構造主義」という現代思想を知り,橋爪大三郎によってそれが現代代数学の考え方の影響を強く受けているということを知らされ,ちょうどタイムリーに山下正男の「思想の中の数学的構造」が文庫化されたので,ちょっと深くその辺りの事柄が分かるのかな,と期待しているところに本書もまた文庫化されたのである。池田清彦の文章のうまさは既に知っていたので,早速入手して読んでみた。
池田が標榜する「構造主義的生物学」とやらがどんなものなのか,その片鱗でも分かるのかな,と期待していたのだが,その期待は裏切られた。しかし,ちくまプリマーブックスの一冊として書き下ろされただけあって,やっぱり文章は面白く,適度な性格の悪さがスパイスとなって,ピリ辛の現代科学技術論に仕上がっている。但し,部分的な突っ込みの鋭さには感心させられつつ,著者の導く結論がことごとく科学技術悲観論に到着するだけで,その具体的な回避策も解決策も提示されずに,未来を放り出しているのは頂けない。
科学技術万能論というものが色褪せて,今や先進諸国では理工系大学への希望者が減りつつあるのは本書でも述べられているように事実であり,そのことを嘆くつもりはワシにはない。まあ個人的には自分の職場の未来が明るくない,ということは困ったことではあるが,今の日本社会がどれだけ科学技術に従事する人間を求め,そいつらが生み出す成果に見合う待遇をしてくれるのか,となると,かなり疑問であるので,いわゆる「理系離れ」現象は自然なことであると納得しているのである。
逆に言えば,それだけ世間が科学技術研究者に対しては,成果を期待しつつも,一定の「うさんくささ」を持って見ている訳である。科学技術が軍事と密接に結びついて発展してきたということが周知の事実となって久しい上に,研究者も人間であって,性格の悪い奴らもいるし(平均値より悪いように思う),金や名誉に転びやすい性質も備えていることも,各種のニュースでいやんなるほど知らされ続けているのである。そりゃ,「あいつらを野放図にしておけば,軍事機密の技術だって転売しかねないし,何に使うか分かったモンじゃないぜ」と思われるのは当然であり,昨今聞かれる「研究がやりづらくなった」という研究者間の愚痴は,その世間の風潮の現れが原因の一端ではないかと推察されるのである。
さらにここで逆に考えてみれば,そのような世間の監視が厳しくなったことで,野放図な科学技術の発展というものに一定のブレーキがかかってきたと言えるのである。もちろん,今後も人権を無視した科学技術の乱用や犯罪が根絶されることはないだろうし,池田が指摘するように政治と科学技術の蜜月は進んでいくであろうが,それが全面的なカタストロフィーへとなだれ込んでいく前触れであるかのような言説というものは,どうも信用しがたいのである。つーか,池田センセーは悲観的な要素だけを選択的に取り上げるのがお上手なのである。本書に述べられている事はかなりの部分当たっているのであるけれど,現実というものはもっと巨大で果てしがないものなのだよ,ということは,少なくともプリマーブックスの対象読者である中高生の諸君に伝えておく必要があろう。
だいたい,本人は東大出て山梨大学の教授になり,いまや早稲田大の教授であるにも関わらず,何がおちこぼれ学者なものか,エリート路線まっしぐらの癖にちゃんちゃらおかしい。確かに政府の審議会に呼ばれるような特権的エリートではないのかもしれないが,人文系の方々にはない生物学の専門知識を売り物にして思想界に切り込んでいく著作を数多くモノにしている売れっ子(印税はたかが知れているかもしれないけどさ)ライター学者として確固たる地位を占めているのである。そーゆー影響力のある学者の著作,しかも一般向けの文庫本に,悲観的見通しだけを書き連ね,それを食い止める方策の提言もなしでは,無責任といわれても仕方ない。
あ,もしかして提言が出来るほどの能力がないから「おちこぼれ」なのかしらん?
