久々に天気を忘れるほどベンチマークテストのデータ整理に没頭。一日潰して何とかA4用紙8ページに詰め込む。さて,これから文章を2週間かけて練らなきゃ。何せ,自分が何をしたいのか良く分かっていないのだ(ぉい)。
やってみると面白いモンで,いくつか発見がある。Pentium DにもAthlon64 X2よかベンチ結果が優れている所があるのだ。
一つはIEEE754倍精度計算。普通にdouble型を使ってプログラミングしたんじゃ分からんが(そうするとPentium 4にすら負ける),ぎちぎちにTuneしたATLASなら,なんとPentium Dが一番性能が良かった(ワシが使った範囲内での話)。こんな感じ↓。
ちなみにFLOPS値はATLASページのTimingsデータよか1/2以下のものになっているのでご注意を。
もう一つは,Gigabit Ethernetの性能・・・というより,ドライバが安定して動作する,ということ。さすがは天下のIntel,足腰が強いやね。
それに対して,nVidia nForce4のドライバは安定していないようである。
・・・最高性能こそいいのだが,これだけ通信が安定しないと,ユーザとしては一抹の不安を感じざるを得ない。なんとかしてくれぇ。Athlon64 X2マシンに40万も自腹切ったんだからさぁ。
あ,どっちもFedora Core 4 x86_64での結果です,念の為。
お,とうとうIntel Mac(NoteとiMac)が出たか(PC Watch)。Core Duoマシンかぁ。出先で並列計算できるとは嬉しいねぇ(それしか頭にないのか)。Officeがネイティブで走るUNIX環境というのは強い・・・と思ってたんだが,OpenOffice 2が思いのほかいい出来だからなぁ。今更Macという気がせんでもない。
ぼちぼちやってから寝ます。
1/9(月・祝) 掛川->東京->掛川・晴後小雨
午前中はベンチマークテストの結果をいそいそと整理するも終わらず,データを全部修理上がりたてのLet’s Note R3にぶっこみ,それを抱えて11:40発のこだまに乗り込む。品川到着までにある程度進むが完成せず,帰りの浜松行き最終新幹線の中で一応の完成を見る。こんなタイトに仕事するのは久しぶりである。
本日は毎回恒例(高齢?)の日本酒飲み会。久々に池袋で飲んだためか,飲み会の最中にコップをひっくり返して割ってしまう。人生初の迷惑な酔っ払いと成り果てる。といってもビール一杯飲んだだけだが。おかげで帰りの新幹線に乗る頃にはすっかり醒めて,仕事に勤しめた訳である。
飲み会の前に少し時間があったので明治神宮へ。JR原宿駅から結構な人ごみである。ちょうど成人式帰りの振袖さんたちもちらほら散見される。華やかでよし。

本年2回目の初詣(?)である。帰り際におみくじを引くも,ここのやつには吉も凶もなく,説教くさい短歌のみが記されている。ワシのは
たらちねの 親につかへて まめなるが
ひとのまことの 始なりけり (明治天皇御製)
であった。一人実家から離れて暮らしているワシに対する嫌味であろうか。
帰りは境内を突っ切って,小田急線参宮橋駅から新宿へ。紀伊国屋新宿本店をうろつくも,正月明け早々ということもあってか新刊殆どなし。えみこ山の新刊一冊のみ奪取して飲み会会場へ向かったのであった。
さて,明日もいそいそとデータ整理に勤しむ予定。明後日には今度こそ目処をつけねば。
目処をつけるために寝ます。
1/7(土) 掛川・快晴
昨日とはうって変わってピーカン晴れ。午前9時頃にはストーブいらずの室内気温となる。原油高の昨今,ありがたいことである。大雪に見舞われている日本海側の方々には深くご同情申し上げる。
Amazon経由で本年初の売り上げがある。奥村先生のアルゴリズム本。\77の紹介料が入る。
昨年一年ではワシに紹介料が入ったDVD・CD・書籍はそれぞれ1枚・4枚・42冊あった。合計\60757の売り上げで,ワシはそのうち\1826を紹介料として貰った。うーむ,ワシの嗜好には営業能力がないことがはっきりしたな。月割りすると,DVD-R一枚分ぐらいの実入りであって,これが本業なら一月で夜逃げしているであろう。ちなみに,2004年の売り上げは¥78031,2003年は¥31074,2002年は¥18948となっている。さて今年はいくらになるかな?
では行ってきます。
だだいま。
ATLASベンチ,Fedora Core 4のRPMは3.6.0ベースで,IntelのEM64Tへの対応が不完全なようで(アセンブラルーチンはAMD64のみ対応らしい),RPMでもSRC.RPMからやり直しても結局Illigal Instruction エラーで動作せず。次元数が小さいと問題なく計算できるところが不思議。
結局,現時点での最新版3.7.11をソースからコンパイルしてやり直し(泣)。こりゃ今日中には終わんないや。明日中にデータが取れれば御の字ってところである。
Redhatが手放したのも分かるよな。こんだけCPUも含めたPCパーツのアーキテクチャが多様化してくると,サポートなんてそう簡単にできやしない。Fedora のような実験環境で人柱さんたちに試してもらって,安定していることが確認できたところだけ頂く,というは賢い戦略である。
ということで,安定した環境が欲しい人は別のdistributionを使いませう。でないと,yum updateだけで一日潰れたりするんだから(泣)。
ATLASのコンパイルができたところで寝ます。
1/6(金) 掛川・曇
全く太陽が姿を見せず,一日中気温が上がらず。仕事始めとしてはちょっと威勢がよろしくない。
さあ心機一転ガンバローとPCの電源を入れたら途端にWindows Updateを要求される。昨年末に騒がれたWMFの脆弱性を修正するパッチらしいが,出鼻をくじかれるよな。仕方のないことであるが。
Windows XP x64を使い始めてから気が付いた不具合を列挙してみる。
(1) Media Playerに「ブツブツ」という異音が定期的に入る。
(2) CDから音楽を取り込むと時たま失敗する(音の入っていないファイルになる)。
(3) Teraterm Pro (TTSSH)で接続していると,一定時間後に接続が勝手に落ちる。
(4) Firefox, IEどちらにおいても,オレオレ認証を使ったSSLで接続してこのblogを書いていると,エントリーの更新時に必ず一旦SSL通信が切れる。
(5) サイトよっては,IEを使っていても”IEを使って下さい”という警告が出る。ちなみにUser-Agent文字列は
IE 32bit版 — Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.2; WOW64; SV1; .NET CLR 2.0.50727)
IE 64bit版 — Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.2; Win64; x64; SV1; .NET CLR 2.0.50727)
Firefox — Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 5.2; ja; rv:1.8) Gecko/20051111 Firefox/1.5
である。NT 5.2なんだな,XP x64って。
(6) ドライバ類が圧倒的に少ない。プリンタが直結できないので不自由この上ない。
結局,Windows Vistaが出るまで我慢するしかないのかなぁ。ろくにサポートする気がないなら出すなよな>M$ まあ飛びつくワシが愚かといえばそれまでだが。
そーいやVisual Studio 2005,インストールして,NetPIPEがコンパイルできることは確認したが,それっきりになっている。遊んでいる暇がないのが悲しい。
あ,そうそう。blogに書くのを忘れていたが,ワシの愛機Let’s Note R3が年末に故障してbootしなくなったので,購入元のヨドバシの保障で直そうと宅急便で送ったら,なんと無料(送料のみこちら持ち)で戻ってきたのであった。異音がしていたのでCPUファンの故障による熱暴走だと思っていたのが,内臓HDD(40GB)がすっ飛んだためと判明,無償で松下が直してくれたらしい。松下万歳!
で,今のところ我が家で唯一LBP-1210と接続できるマシンとして,年賀状の返信を一生懸命印刷してくれたのであった。いやぁ,これがなかったら今頃は返信すらしない冷酷な奴というレッテルを貼られていたことであろう。もう一度,松下万歳!
ということで,イソイソと仕事モードに戻ります。久々にMuPADでプログラミングしようとすると勘が鈍っていてイカン。
小林信彦「テレビの黄金時代」文春文庫
[ BK1 | Amazon ] ISBN 4-16-725617-7, \638
今では古典になってしまったが,成長のモデルとしてロジスティック曲線というものがある。グラフにするとこんな感じである。
特徴は,成長の速度が三パターンに分類できるところにある。
勃興期(ネーミングは自己流です為念)の立ち上がりが遅く,急成長期に一気に駆け上り,飽和期には成長がほぼストップする。
本書で述べられているのは,著者が覗き見た急成長期のテレビ業界である。特に「放送作家」が大量に必要となるバラエティのはしり番組について,日本テレビの立役者であった井原高志を中心に描いている。それが本当に急成長期=黄金時代であったかどうか,ということについては異論もあろうが,TV番組制作のシステムが確立し,「イグアノドンの卵」→「シャボン玉ホリデー」→「11PM」→「ゲバゲバ90分」という,今でも人口に膾炙する名番組の多くが生まれていった時代であり,その後はオリジナリティが払底していったところから見て,概ね著者の見方は正しいと思われる。
小林信彦の偏見はつとに有名だが,客観データと他書からの引用も豊富な本書の記述自体には見るべきものが多い。飽和しまくって,これから先は現状維持が精一杯という時代を生きねばならないワシらとしては,単に急成長期の立役者達の活動を羨ましがるのではなく,そこからせめて現状維持のための知恵を授かりたいものである。
