5/2(月) 掛川・曇

 ボチボチ寝たいのだが,晩飯を菓子パン二つで簡単に済ませた呪いが降りかかってきて,腹が減って仕方が無い。やむを得ず,せんべいをかじりながらこれを書いている。寝る前に物を食うのは控えるべきなんだが,あいにく近年は胃腸の調子が良く,たまにはこうしてだまくらかさねば他のところに支障が出る。腹が多少出っ張ってくるのは健康な証拠と割り切らねばならない。
 暦通り,本日は出勤する。今年度は前後期とも月曜日に講義が集中しているので,そうそう休むわけにはいかない。与えられた任務を着実にこなす。本日休暇を取った日本国民全員にワシの祟りを降りかけてやりたい気分である。
 ある日突然思い立って,このところ毎日,家ではお茶を沸かしては冷やしている。使用済みのペットボトルにこれを小分けにして職場で飲み干しているのである。飲み物代節約という利点もあるが,容器代が安い上にどこに捨てても問題ない,というメリットの方が大きい。容器が古くなったら取り替えも楽である。そこいらへんの自販機から適当な銘柄のペットボトル飲料を買ってくればいい。
 というわけで,「生茶」のペットボトルからこげ茶色のほうじ茶を飲んでいる怪しげな教員を見かけても無視して頂きたい。
 せんべいを2枚食ったのでボチボチ寝ます。この三日間でどこまで出来るかが勝負っ!

4/30(土) 掛川・晴

 一昨日の夕方から昨日まで偏頭痛に悩まされ,布団でうーうーうなっていたら,貴重な連休初日が潰れてしまった。
 本日は,cs-pccluster2の構成PCのうち一台を復旧ついでに,Windows 2003にService Pack 1をあて,残りのマシンにWindows Updateを施していたら終わってしまったのであった。あーしんど。ま,これでしばらくは安心して使えるな。OSのInstallよりupdateに時間が掛かるようになったのは面倒だが,セキュリティに対する意識向上には役立っている。人間,切羽詰らないと何もやらないってことなんだろうな。
 頭痛による遅れを取り戻すべく,風呂入って寝ます。

4/27(水) 掛川・?

 この日記を更新しようとした刹那,天気を度忘れしてしまう奇病に掛かってから結構経つ。最近更に悪化しつつあるようだ。人と交わるのが嫌いな内向的人間はボケるのも早いと言うが,三十路半ば過ぎにして脳細胞が枯渇しかかっているのであろうか。剣呑剣呑。
 某顧客第一主義を貫こうとして早数年のPCショップに出向き,職場で購入する物品の注文をする。ついでに自宅のマウスを光学式のM$製Intelli Mouse Explorerに変更すべく購入し,ために夕食は自宅で袋入りインスタントラーメンをすする羽目になる。給料日からたった一週間ほどで貧窮状態に陥るのは,給料が安いからではなく,こうした浪費が原因なのであった。
 ワシはホイールマウスのクリックにはExplorerを割り当てているので,何よりホイールの感触が気になるのである。以前の純粋ホイールonlyマウスは「カリカリ」であったが,こいつは「ネリネリ」という感じ。ギヤの感触がまるで無く,ちょっと気色悪い。まあすぐ慣れるだろうけど。
 それよか,キーボードの交換をしなきゃいけないんだった。Filcoの最上位ものを希望しているのだが,案外置いていないものなのである。無理してでも先週アキバに出かけたついでに探してくるべきだったのだが,新学期になって精力減退傾向に拍車が掛かって早々に帰ってきてしまったのである。こりゃ,SciCADE05のついでに名古屋で探した方が早いかも。それまでは職場からちょろまかしてきた6年物の奴で我慢するほかないな。
 明日を乗り切ればGWである。が,暦通りに出勤することになるので,あんましまとまった時間が取れないのであった。どーなることやら。
 寝ます。

4/26(火) 掛川・曇

 寒いんだか暑いんだか,微妙な日が続く。ドンよりしたまま梅雨に突入するのだろうか。昨年の反動で今年は冷夏になると嬉しいのだが,そうすっと景気に影響するし,なかなか世の中ままならない。
 昨日は繋がらなかったJR西日本のWebページ復旧。何か事故があると,アクセス集中のためか,大概繋がらなくなってしまう。JRのような資本力のある大企業なら,緊急時のためのLoad-balancingぐらい導入して欲しいものである。
 今週もあとちょっと。木曜日が終わった時点で一区切りつくので,土日でSciCADE05の準備をしなければ。SWoPP2005の原稿もGW中に何とかしなきゃぁ。滞っているテキスト執筆も復活しなければ。・・・などと色々と計画を立てつつ,全部片付いたためしがないのであるが。

小林信彦「物情騒然。」文春文庫

[BK1 | Amazon ] ISBN 4-16-725616-9, \619
 まあ大体,「団塊の世代」以上の方々の言うことをいちいち真に受けて聞いていては身が持たないのである。こんだけ財政赤字を抱えつつ,今までどおりの年金支給額を維持することは無理。支給額を抑えつつ,年金受給者からも幾分かの負担をお願いするため消費税率のupをするか,どっかの補助金をカットするか,政府の機能を小さくして支出を減らすか,いずれは決断することになろう。どれから手をつけるかは政治的な力学に左右されるだろうが,「どれもこれも一切ダメだ!」という主張をまともに聞く必要がないことだけは断言できる。勝手に言わせておけばよろしいのである。「我々の既得権益を守れ!」という主張には「ワシらの権益はどーでもええっちゅーんかいっ!」という反論で十分だからである。
 故に,この方々のこーゆー主張は気楽に聞けるのである。聞き流せばいい話だからである。それを一切除いた後に,ためにする部分が残るのであればそこだけを記憶しておけばよい。最近のなだいなだや小林信彦の著作にはこの手の聞き流せばよい嘆き節が多くなってきて少々うんざりしている。が,それでも読み続けているのは,まだ「ためにする部分」があると思われるからである。
 本書は連載コラム「人生は五十一から」をまとめたもので,4冊目にあたる。ワシは文庫化されたこのシリーズは全部読んでいるが,一番の売りは著者が体験してきたエンターテインメントの歴史についての記述であろう。それも長く続けているためであろうが,「繰言」めいてくるとちょっとくどい感じがする。著者のお年を考えるとやむを得ないのであるが,愛読者としては著者の「老い」が感じられ,少し悲しい。解説の芝山幹郎に言わせるとこの点は優れたワインの「高原状態」を示す指標となるのであろうが・・・うーん。
 それでも,帰りの新幹線車中で一気読みしてしまったのは,やっぱり基本的には一定水準をクリアした「おいしいワイン」である証拠なのであろう。老いたとはいえ,著者の筆力はまだまだ健在,ということである。その点だけは保証する。