日本を脱出した途端に台風18号が上陸したようで,成田も羽田も大変なようだ。15日午前に出発したワシの便も土砂降りに見舞われ,天候調査とのことで出発が1時間遅れたぐらいだからなぁ。当分台風になりそうな熱帯低気圧もないようなので,帰国時はオンタイムで到着できるかしら?
つーことで,1時間遅れ,KLMだからSchipholで1h45mしか余裕のないトランジットの旅,最初から波乱含みでどーなるかと思いきや,結論を言うと何とかなったのであった。気流のせいなのか,欧州方向の便は定刻より早く着くようになっていたおかげと,トランジットが同じ航空会社だったので,成田で乗継後の便の搭乗手続きも終わっていたおかげが大きいと思われる。実際,ワシよりもっと時間的にシビアなParis便とかLondon便への方々も何とかしてもらえたらしい。
とはいえ,ワシの場合,到着が1時間遅れて空港に降り立ったのは16:00ぴったり。45分後の便だから急ぎ足で何とかなるだろう・・・と考えていたら,Schipholの場合(他は知らん),シェンゲン協定圏(EU + α)以外の国々から来ると,乗継エリアが違ってて,入国審査を通過しないとシェンゲン協定圏への乗継もできないようになっていたのである。
慌ててImmigrationまで走ったが,アフリカ系とかイスラム系の方々がいると審査が長引くのか,ワシが並んだ列は全然進まない。しかも若いおねーさんがしっかりゆっくりチェックしているので二重に遅い。ワシなんかも「マドリード?何のため?何日滞在?」としっかり聞かれた。美人だったから許すがあれがブ(以下略)。
結局,E22からC9まで(これがえらく遠い)走って移動し,出発10分前に到着。KLM係員は慣れているようで苦笑でお出迎え。多分,成田からの便で乗り遅れた人はいなかったんじゃないのかな。
つーことで,無事Barajasに到着,しかも定刻より10分も早い・・・ってことは帰りの便は10分遅れるのかしら? 今度は2時間以上余裕があるから大丈夫だと思いたいが,さてどーなるやら? あんなに余裕のないトランジットなのに,預けた手荷物もすんなり出てきた。昔と違ってもう荷物トラブルってのもなくなったのかな。Schipholでの厳密な(?)審査のおかげか,入国審査もなし。荷物もらって出口に向かったらもう到着ロビーであった。
空港からはタクシーも使わず,Metroで移動。切符の買い方が分からなかったので,親切な交通局(?)のおばさんに教えてもらった。Destinationの番線を選択する必要があったのね。Aeropueroto T1-T2-T3 -> Chamartinは€4.8なり。30分ぐらいかな? 日曜日だったせいか,随分すいてたな。
念のため,成田で定額制のUSB通信モデムを借りたのだが,手持ちのauスマホは難なくVodafone ESにつながったし,泊まっている安ビジネスホテルも無料WiFiがあったりして,無用だったかな。まぁせっかく金払ったので,こうして状況報告も兼ねて更新しているという次第。日本時間 – 7時間の時差があるので,ただいま現地時間,午前4時ぐらいです。もう一眠りできるかな?
さて,あとは帰国前にもう一度状況報告できればいいかな,と。無事Renfeに乗れるといいな~。ケータイいじって事故るなよ。
9/14(土) 掛川->成田・晴
ふ~,風はだいぶ秋の雰囲気になってきたが,まだ真夏日が続いている。んっとにもうちっと手加減してほしいよな。2020年の東京五輪は真夏の一番暑い時期にやるようだが,あんな時期に灼熱のアスファルトの上でマラソンなんて,死にに行くようなものではないか。タダでさえcrazy hotな日本の夏がglobalになるのかと思うとやるせない。
この夏はずーっと計算しっぱなし。つーても自分がやったのはプログラムを作って走らせただけで,計算自体はマシンがやっていたのだが。何とか計算が終わったのは福岡出張直前だったりする。まぁそれでも何とかこの夏のノルマはこなせたので良かったかな。
つーことで,ぷちめれ祭りは終了。映画も3本見たし,もうちょっと感想を書き連ねたかったが,まぁ今回はこんなもんで。次回は12月下旬の予定。
さて,明日からスペインに行く。今日は前泊で成田どまり。明日10:35発のKLMなんだが,マドリードまでの直行便がないので,どのみちトランジットせねばならない。ワシの場合,HISで格安切符を買ってしまったので(それでも16万円),スキポール空港での余裕は1時間40分しかない。11時間もかけてロシアを横断してオンタイムに着くのかどうか甚だ不安である。
つーことで無事トランジットに成功したら,マドリードで更新する予定。更新がなかったらどっかで足止めくらっていると思っていただいて結構である。
今日はもう少しスライドをチェックして遅寝する。時差ボケしないで過ごせればいいなぁ~。
武田一義「さよならタマちゃん」講談社
[ Amazon ] ISBN 978-4-06-352477-2
本書はタイトル通り,腫瘍に侵された自分の金タマとおさらばする経験をした著者(奥浩哉のアシスタント)が描いた闘病マンガである。従って,いわゆる「闘病記」の一種であるのだが,エッセイマンガ,とは言いづらい。表紙の通り可愛らしくちんまりしたキャラクターが持ち味のマンガだが,多くのエッセイマンガのようにあっさり軽くは読めないのだ。「イブニング」に連載されていたということもあって,かなり構成的に優れたストーリー漫画になっており,いろんな要素を取り込んだ読み応えのある作品なのである。ワシは夫婦の情愛にホロリとさせられたが,人によってはもっと違うエピソードに涙腺を刺激されるであろう。それだけ「多面的」な漫画になっている,ということはもっと声高に褒められてしかるべき作品である。
能條純一「人生讃歌 能條純一短編集」小学館
[ Amazon ] ISBN 978-4-09-185317-2, \800
大御所過ぎて語るのもはばかれる雰囲気のある能條純一であるが,折角読みやすい短編集を出してくれたのだから,この機会に言いたいことは言っておくべきと考えて取り上げることにする。
小川隆章「アンモの地球生命誌」双葉社
[ Amazon ] ISBN 978-4-575-30548-7, \1000
本書がどーいう文脈で双葉社から出版されたのか,ワシはさっぱり分からないのだが,夏休みの読書感想文のネタに困った時に役立ちそうなものとして本書を推薦したい,つまらん科学書より面白い漫画を読んだ方が何倍も勉強になる,ということはワシの40年以上に渡る読書遍歴によって証明(?)されている訳だが,本書に関しては,題材もさることながら,純粋に漫画として大変面白いのだ。躍動感のある古代生物描写は深海生物に胸ときめかせているガキどもにも面白がって貰えること間違いないのである。