Benchmarking on AMD FX-8350(1)

 AMD主催の勉強会に出席してきたのである。
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 何でもFX-8350とM/B+弁当をくれるという。で,先週の水曜日,いそいそと東京駅傍の森地上げ屋ビルに引越したてのAMD日本支社に出かけていたという次第である。

 タダでハードを提供してやる代わりに↑これを埋め込んだ記事を書かないと逆さ貼り付けの上,市中引き回しになるとのことである。
 つーことでさっそく組み立てて水枕を組み込んだのである。これが先週末までのお話。
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 まずはてっとり早く,手持ちのパーツをくみ上げて,16GBのRAMに32GBのUSB 2.0メモリを突っ込んでScientific Linux 6.3 x86_64をインストールした。ブート時にFirmware Bugと表示されるんで肝を冷やしたが,動作そのものには影響がないようである。あとでBIOS updatesしてみよう。

[Firmware Bug]: cpu 0, invalid threshold interrupt offset 0 for bank 4, block 0 (MSR00000413=0xc010000001000000)
[Firmware Bug]: cpu 0, invalid threshold interrupt offset 0 for bank 4, block 1 (MSRC0000408=0xc010000001000000)
[Firmware Bug]: cpu 0, invalid threshold interrupt offset 0 for bank 4, block 2 (MSRC0000409=0xc010000001000000)

 さて,ワシの目的はもちろん多倍長計算のベンチマークテストである。倍精度FPについてはあとでLAPACKベンチを行って確認する予定である。
 いつもの通り,MPFRのベンチマークをやってみる。比較用としてワシの環境下では最速のCore i7-3930Kの実行結果を使ってみるとこんな感じ。
mpfr-bench-fx8350vsCorei7-3930K.png
 AMDの方は,Core i7じゃなくてi5対抗の製品と考えてほしいと言っていたが,結構いいところまで行っているように感じる。勿論i7のほうが高速で,100桁~10000桁計算ではFXの0.97~1.24倍高速になっており,概ね1.1倍といったところ。しかしまぁ価格を見ると(kakaku.com参照)

FX-8350 ¥17,270~¥20,050
Core i7-3930K ¥42,600~¥60,636

ってなもんだから,i7を欲しがる人には,少なくともGMPのMNPカーネルの速度に関してはFXは十分お買い得といえるのではないかな。まぁ,これは整数演算ベースのベンチマークなので,倍精度FPをぶん回したい人に向いているかどうかはまだ不明。
 とりあえず今日の報告はこの辺で。次はマルチスレッド並列性能について比較してみよう。これも結構期待できそうな数値が出ているから,一応,8 coresを謳うだけのことはあるようだ。

中島守男「先生!!原稿下さい。」講談社

[ Amazon ] [ Kindle ] ISBN 978-4-06-217297-4, \619
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 ああ下らない。相変わらず中島守男は下らない。デビュー以来,一貫して豊満な女性をセクハラしまくるような昭和テイストなオヤジのエロスを追求してきた中島が,「小説現代」に毎月チミチミと5ページずつ連載してきた作品をまとめた単行本を満を持して刊行したのだ。素晴らしい。あまりに作品の魅力がありすぎて,せっかく買ってきた本書はワシが読む前に神さんがけらけら笑いつつ,さっさと読了してしまった程だ。
 中島の作品は本当に芯がぶれない。「吉田家のちすじ」では長男の嫁,時代劇に初挑戦した「月夜のお曜」では年若いミステリアスな娘,そして本作では美人編集者,いずれもグラマラスなムチムチ女性を秘宝館ののぞき窓から見るがごとくに堪能させてくれるのである。それでいて,下卑た厭らしさを感じさせないのは,洗練された線がもたらす緻密で上品な画風によるものだろう。「月夜のお曜」では初めて完結したストーリー物にチャレンジしていたが,今後のこの方向への展開も期待させてくれた一方,も少し下らない方向への深化(?)も見てみたいなぁと思っていたのである。本作はその意味で,期待通りの下らなさ全開(分かると思うがほめ言葉です)の出来だったのだ。わしが小躍りしたのも無理はないのである。
 全く本作の主人公である美人編集者を嘗め尽くすベテランエロサスペンス作家はとんでもないセクハラおやじだ。マツタケ食わせて作品執筆の意欲に火をつけるわ,下着の色を執拗に聞いてくるわ,あまつさえ,スポーツクラブのプールでハイレグ競泳水着(なんというマニアック!)姿を堪能するわで真に羨ましい限りだ。このムチムチ肉体へのあくなき嗜好に,同じく豊満な女体への欲望を燃やすワシとしては(以下略)。
 とはいえ,やっぱり全体としては上品さの漂う端正な作品になっているところが,ワシの神さん(念のため言っておくが女性である)も素直に受け入れた所以であろう。昭和的オヤジエロスと上品な画風の微妙なバランスの上に立った中島作品は量産せず,コツコツと積み重ねていって欲しいものである。

11/23(金・祝) 駿府・曇

 世間的には三連休初日ということになるのだが,うちの職場は出勤日。おそらく全国のあちこちの大学でも15コマこなすために平常講義日にしているところが多いんじゃないのかな。しりあがり寿のマンガじゃないけど,「勤労できることに感謝しろ」な日になっているのかも。
 といいつつ,ワシは非常勤の講義がなくなったので有給休暇を取らせてもらっている。つーことで色々なお仕事は月曜日まで繰り越しになっております。悪しからず。
 ・・・で,今年度の4年生向け就職活動戦線が縮小されて,担当のお仕事もほぼ終わってしまったので,愚痴をいろいろ書きつけていたら収拾がつかなくなったので全部消してしまった。田中文科大臣じゃないけれど,確かに大学生のレベル低下はその通りだが,原因の過半は「大過なく卒業させる」ことだけに汲々としているワシらの方にあるんだよなぁ。欧米並みに30%程度の中退も出してもいいなら,残り2/3の学生の底上げは相当できるし,ちゃんとGPAで評価してもらえるんなら,2.0以下の学生には相当問題があるってことは現状でも分かってもらえそうだけどねぇ。もう少し企業も大学の成績を参考程度でいいから気にしてほしいな。
 更新に間が空いてしまったせいで,高尾山に行ってきたとか
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 コミティアに行ってきたとか
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 AMDの勉強会に行ってきて
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 これ貰ってきたとか
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って話が抜けそうである。AMDについてはちゃんと連載記事として更新しなきゃならんので,インストール作業が終わり次第,あれこれベンチマークを取ることにしよう。
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 ちなみに↑これはAMD弁当。美味しかったでございます。以降の書きっぷりが大人しかったら弁当に懐柔されたということで。
 にしても,なんで写真がみな横倒しなのかなぁ? => JPEG形式からPNG形式にしたら治った。Movable Typeはどんどん遅くなっていくし,時間があったらupdateしてみたいんだけど,治るのかしら?
 ではこれから神さん孝行して参ります。続きは月曜日以降に。

11/15(木) 静岡・?

 寒さこらえて,まってます~・・・ってどの程度書いたらJASRACが飛んでくるのやら。東芝の開いたパンドラの箱,著作権管理団体への影響が相当でかそうだが,どーなるのかな。まぁ個別対応に関してはますますガッチリやられそうな感じではある。
 恐怖の週15コマ体制,それも明日までとなった。いざやってみると,確かに余裕はなくなって,ちょろっとは進めようかと思ってた研究も全然手つかずとなる。今年初開講となる科目もあるから,そのせいでさらに余裕がなくなったせいもある。○○○○○の対応のせいで更に空き時間が埋まってしまったということもある。まぁ余裕のない時に限って更に余計な仕事が増えるというのは致し方なし,イカ刺しはうまい。
 逆にそんだけ色々走り回っていると,体のほうは慣れてくるもので,段々と極小余暇時間に集中して考え事ができるようになる。ボツボツやれそうだなぁ~,と思っていたところで恐怖の15コマ体制が終了となった。来年度は少しは余裕ができるかな? それ以上に老化現象が追い付いて息も絶え絶えになったりして。・・・などと弱音吐いていては,毎日チャリで法多山の登り坂を駆け上りつつ,研究も管理職業務もシャキシャキこなしている「数少ない」尊敬できる方々からは逆さ縛りのカキツバタにさせられそうである。
 余裕がないといえば,家庭の方でもこうやって日記をつける暇もない・・・とゆーより,付けると罪悪感が出てくるとゆーかなんと言うかヘドモド。今日は神さんが皿洗いをやってくれたのでちみっと時間ができたけど,毎朝バタバタでございますよ。夜帰ってくると,ちみっと語らって風呂入ったらバタンキューだし(お互い)。
 ぷちめれ,溜まりすぎちゃったので12月に集中して片づけるしかないなぁ。いい本いっぱいあるので忘れないうちに書き付けておかねばの娘。
 では行ってまいります。

11/2(金) 駿府・?

 10月下旬からいきなり寒くなり,11月に入ると途端に冬の装いが必要となる程に。自宅にはガスストーブを導入したので,居間はいいのだが,ワシの引きこもり部屋はエアコンしかないので足元がスースーしていけない。慌ててファンヒーターを引っ張り出して何とか落ち着いた。
 どうも,ここ最近は空きが極端に短くなり,夏が9月いっぱい,11月になると急に冬に移行するということになっているらしい。秋の装いをする暇もなくコートを着こまなければならないというのだから,そりゃ風邪ひきさんも増えるわな。まぁうちの○○はそもそも○○○○ってところもあるけど。いやもちろん○○も○○○んだが。
 10月第一週まで論文書きに追われてヘトヘトになっているところに,非常勤2コマ+特別プログラム6コマが追加され,あまつさえ3年生向けのゼミを1コマ増やしたところに,元々の担当講義4コマが追加されて,卒研も含めると一週間25コマ中,15コマ拘束される仕儀となった。その合間に未内定者向けの面談などが入って更にすごいことに。そーゆー疾風怒濤のような日々にもようやく体が慣れてきて,大学祭も終わり,何とかblog更新する心の余裕が出てきたのである。はーしんど。今月下旬には投稿した論文の査読結果が返ってきて,ドーンと落ち込んでいるかもしれず,まだ結果の分からぬ今のうちにやることやっておかないとなぁ。来年9月にはスペインに行きたいし~。英語も勉強しておかないとなぁ。
 そーいや,昨日で頼まれていた査読結果を返信。結構面白い内容の論文だったけど,理論的なバックグラウンドが分からないので,その辺をちゃんと書いてくれ~という条件付き採録(minor revision)とゆーことで返信したけど,さてワシの英語でどこまで真意が伝わるやら。エディターの小生御大がいいように直してくれることを期待期待。しかし締切二日過ぎても何の音沙汰もないってのは,寛容なのか,見捨てられているのか。
 かと思うと,締切一週間過ぎた某News Letterの査読は「あんたの査読も~いらない」というメールが来てお仕舞というアッサリさ。もちろん一度は催促が来たけど。「いや~どーしよーかなこれー,難しいなぁ」と頭を抱えていたら期限切れになってしまったのであった。その後の経緯を聞くと,やっぱり速攻でrejectにされたよーで,真面目にきっちりやっているのは分かるんだが「あと一歩がないと難しい」という判断なんだろうな。まぁ人によっては評価の高いものになるやもしれず,この辺が専門論文の価値判断の難しいところである。勿論,誰が見ても素晴らしい!,という内容のものもあるが,大方は,ほめる人もあり貶す人もあり,なのである。その辺をうまく掻い潜って,業績を積み重ねていく世間知も学者先生には必要なのであるな。ワシは全くその辺には疎いので,まぁお若い人は世話好きで人付き合いのいい指導教官を見つけるべし。ワシも大師匠の甲斐甲斐しいアドバイスのおかげで生きてこられたよーなもんだし。
 そーいや,投稿した論文には大師匠と副査の先生への謝辞を書いたんだったな。あれが通れば一応は「御礼」が出来るわけだがはてさてどーなりますやら。
 朝飯ができたそーなのでこの辺で。