9/18(火) 駿府・曇り時々晴

 台風が九州から日本海側に抜けていった影響で,三連休最後の昨日は急な土砂降りがあったりした。本日は朝方雨が残っていたものの,その後は雲間から太陽が見えたりして,いい陽気になりそうである。つーても,まだ早朝だから希望的観測。
 しかし9月になってから,朝晩は大分涼しくなって熱帯夜からは解放されたものの,日中30度を超える真夏日が続くのは困ったもの。10月に入るまでは暑い中での講義ということになりそうである。早く冬にならないかのう。
 三連休最終日は午後から論文投稿最終調整,夜になってようやっと投稿処理完了。TeXのコンパイルまでやってくれる投稿システムってのは初体験だが,結構面白い,と同時に,結構メンドクサイということを知る。日本語処理をしないで済む英文誌だからこそのシステムなのかな。日本だと奥村先生のTeX on Webが有名だが,最近のマシンスペックならアクセスが立て込んでも大丈夫なのかしらん?
 何はともあれ,昨年秋から取り組んできた課題に一区切りできて,とりあえず一段落。あと2週間でもう一論文,と行きたいところだがそーうまくいきますやら。挨拶回りとかゼミやら講義やらの準備も入ってくるからなぁ。おまけに査読仕事が二つ貯まってしまっているし。ま,なるよーになるか。
 プライベート生活は,London旅行から戻って時差ぼけも治り,ようやく平常に復帰。家事仕事の大半は神さん主体で,ワシは皿洗いとトイレ風呂掃除とゴミ出しと洗濯が担当。割と旨く言っていると思っているが,さて神さんのご意見は?
 朝ご飯が出来たそーなのでこの辺で。さて頑張って仕事しようっと。

9/16(日) 駿府・晴

 三連休だが,我々夫婦はLondon観光の疲れを癒やすために徒歩圏から出ず,せいぜい神さんの実家まで往復する程度。お土産としてLondonには不在だった蚊に二カ所刺された。うち一カ所は食事中に潰しちゃったので,ちとスプラッタなことに。
 観光中にTesla C2070マシンが到着したので,Windows 8 Enterprise x64とScientific Linux 6.3 x86_64デュアルブートマシンとしてセットアップし,ベンチマークをチマチマ。予算の都合によりメインメモリが16GBしかないのが玉に瑕。この制限さえなければ1024段2048次のRunge-Kutta法のベンチマークも可能なのに~(と言うだけならタダ)。まぁ神戸の埋め立て地に発てたマシンの使用権でも貰えればナンボでも計算したるがな,と豪語しておこう。
 マシンの外観はこんな感じ。
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Teslaカードというと,HPCアクセラレータ専用というイメージだったが,最近のはちゃんとビデオ出力が付いていて,グラフィックスカードとしても使えるとの事であった。
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 さて,恒例のMagmaベンチマーク結果はこんな感じ。行列積([DS]GEMM)は上,LU分解([DS]GETRF)は下。
lapack-magma-1.2.1-testing-dsgemm.png
lapack-magma-1.2.1-testing-dsgetrf.png
 GTX680や640と比べるとさすがに倍精度計算が高速化されていることが分かる。一方,単精度計算はさほどでもなし。やっかこの辺はKeplerコアに軍配が上がる。ふ~む,この辺,680やC2070それぞれで結構使えそうな部分がある感じではあるな。
 稚内で約一名の物議を醸した論文,あともうちょっとの手直しで何とかなるかな。神さんが出かけている隙にやる気が戻ってくれば頑張ろうっと。

9/10(月)ロンドン→駿府(の途中)

 今これを書いているのはロンドンのホテル,朝6時である。グリニッジ標準時を持つ国なので,日本との時差はかっきり+9時間,午後3時である。先週の水曜日,9/5(水)からこちらに滞在しているので,今日で6日目となる。これから朝飯を食って,朝9時にはヒースロー空港へのお迎えが来る筈・・・とゆーとずいぶん優雅な大名旅行のようだが,空港~ホテルの送り迎えがあるだけの簡素なものである。飛行機だって往復エコノミーだし。これから12時間近くあの狭っ苦しい席でブロイラーのように機内食を食い続けるのかと思うと,大変楽しみである。機内食,ワシは大好きだし。
 この6日間,3日目に湖水地方に出かけた以外はロンドンを神さん共々ウロウロしていた。記憶が確かなうちに,この新婚旅行(の割には極めて日常的であった)の記録を書きつけておく次第である。
9/4(火) 駿府→成田
 飛行機は明日の午後の便なので,当日自宅を出発しても余裕で着けそうなものだが,神さんもワシも久々の海外旅行なので,パッキングや移動の時間が楽になるよう京成成田駅近くのビジネスホテルに前泊することに。新幹線と成田エクスプレスを使って昼過ぎ早めに到着したので,成田山新勝寺を参詣,旅の安全を祈願する。日本食が恋しくなった時のために,200円の割れ煎餅を買っておく。しかし日本は暑い。9月に入っても残暑厳しき折,皆様いかがお過ごしでしょうか。ワシらは既に成田山往復でバテております。
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9/5(水) 成田→ロンドン
 12時間の機内ブロイラー状態を経て,無事ロンドン・ヒースロー空港に到着。British Airwaysに乗ったのは初めてであるが,まぁ特に良くも悪くもなし。つーか,エコノミーを選んでおいてサービス云々する資格なぞない。
 JTBの方の先導でホテルまで送り届けてもらう道中,眠くて仕方なし。ここで寝ると時差ボケが治らないぞ~という脅しを受けたので,チェックイン後すぐに眠気覚ましのハイドパーク散策するもさして効果なし。早々に寝る。
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9/6(木) ロンドン
 本日は明日の湖水地方オプショナルツアーの手続きをHISロンドン支店で行う以外の用事は特になし。地下鉄への乗り方もよく分からないので,マーブルアーチからピカデリーサーカスまでのこのこ歩き,三越ロンドン支店を覗いてからHISへ。尋ねるついでに,バッキンガム宮殿の衛兵交代が本日行われるかどうかを確認したところ,やっているとのことで,そのまま宮殿前へ。あのコロンボ警部も見学に励んだ交代の儀式を堪能する。終盤はほとんど大衆向けサービスのコンサートになっていた。観光で稼ぐのにも官民挙げての協力が必要なのだな~。
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 その後,ナショナルギャラリーでターナーの機関車の本物を見る。
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 これが山下達郎の曲なったのかと感慨深い。しかし言われないと機関車を描いたとはわからんぐらいボケボケ。若いころのターナーの絵も展示してあるが,こちらは写実的なかっきりした描写の,悪く言えば特徴に欠ける絵を描いていたことを知る。年と共に手を抜くことを覚えたらしい。ワシも早くそういう境地に達したいものである。
 あまりにでかい美術館なので,1/4程度をさっと眺めて早々に帰還。
 ホテルでサービスについてきたアフタヌーンティで夕飯。めちゃくちゃ量の多いお菓子を全部食ってしまって,神さんと二人でうーうーいう羽目に。痛む足はサロンパスで養生しつつ就寝。
9/7(金) ロンドン→オクセンホルム→ロンドン
 朝から晩までピーターラビットとどっかの詩人(よく知らん)で有名な湖水地方で観光。つーても,ロンドン・ユーストン駅からオクセンホルムへの往復で5時間以上を費やしたから,半分近くはヴァージン特急の旅を楽しむ(?)旅となる。
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 現在,湖水地方に定住している日本人ガイドの方はお一人だけだそーで,その方の案内でピーターラビットの作者が地上げしまくって自然のまま放置してある湖やら森やらシダやらをじっくり見物する。最後は自作(?)のロケットジェットエンジン付きボートと共に沈んだ湖(どこだっけ?)でお別れ。ナショナルトラストってのは森ビルみたいなもんなんだと理解。
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 移動が続き,疲労困憊して22時ごろホテル到着。早々に寝る。
9/8(土) ロンドン
 前日の強行軍に懲りて,ゆるゆると大英博物館を見学しようということに。その前にビッグベンとウェストミンスター寺院を見学。ニュートン,マクスウェル,グリーンの墓石があって感動。肖りたい肖りたい(無理)。
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 肝心の大英博物館に到着する前に結構疲労する(学習しない夫婦だ)。
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ナショナルギャラリー同様,こちらもめちゃくちゃでかいので,見たいものをさっと駆け抜けるように切り上げる・・・が,何だかんだで三時間以上はいたような。かわいいチェスと,結構美人さんのミイラの現物が見れたのでよしとしよう。
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 しかし,イギリスくんだりまで来て星野之宣の漫画を買うことになるとはなぁ。2010年にビッグコミックで連載された作品の英訳,結構面白く,時差ボケが治らないままやたら早起きしてしまった朝の時間に一気に読んでしまった。
 結局,ウロウロしたせいで本日も足の痛み収まらず,神さん共々サロンパスくさい足の裏を形成することに。
9/9(日) ロンドン
 実質的に本日が最終日。ちょうどパラリンピックの閉会日に当たるらしく,観光地はどこもやたらめったら混んでいたようだ。ワシらはビッグベンとタワーブリッジを外目で見つつ,ロンドン塔へ。
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ローマ時代からの建て増し建て増しで形成された城だそうで,イギリス王室御用達の監獄として随分活用されたようである。古いものを大事に使うことは好ましい。日本のお飾り・天皇家と違って,イギリス王家はちゃんと権力闘争をしてきたのであるな。ガラス球にしか見えないでかいダイヤモンドをあしらった王冠も見れて結構面白かった。フィッシュアンドチップスもロンドン塔のレストランで食えて満足。ローストビーフなんぞ食わんでもいいと思った(神さんがどう思っているかは知らんが)。
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 午後からは紅茶で有名な小ぶりなデパート(名前は忘れた)と,ハロッズというでかいデパートでのショッピングにお付き合い。自分に興味のない買い物はとことん疲れるものだということを痛感。
 本日も結構歩いてしまって疲労回復ならず,早々に寝る。
9/10(月) ロンドン発
 朝一にチェックアウトを済ませてヒースロー空港へ。精算の際,いきなりルームチャージとアフタヌーンティーの料金が入っていたので文句を言ったらあっさり取り下げ。悪気はないらしいが,いちいち疲れる。
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 やたらにデカい空港5番ターミナル,Cゲートはシャトルで移動というのもスケールがでかい。本来なら成田空港もこのぐらいのでかさを誇るはずだったのだが,ボタンのかけ違いで,地元住民にも日本国民にとっても不幸なことになっている。このでかい空港がロンドン中心部から地下鉄一本で来られるところにあるってのが羨ましくて仕方ない。羽田はもう拡張も無理そうだしなぁ。まぁアジアのハブは仁川に譲るとしよう。
 ヒースローでは持ち金を使いつくし,クレジットカードの暗証番号も忘れた神さんのために3万円の財布(中身より高いケース!)を買わされる。その他いろいろ見て回る。このショッピングへの情熱は大したものであると毎度関心。
 また12時間かけて痛むケツを宥めつつ,時差ボケ解消のため早々に寝る。

9/11(火) 成田→駿府・晴

 飛行機の中で5時間ほど寝たらしい。神さんはあまり眠れなかったとのこと。行きの時差ぼけを抱えたままロンドン滞在していたことが功を奏したか。
 機内食,行きもそうだが,量がちょうどいい具合で,以前ほどてんこ盛りではない。メインディッシュが12~3cm×20cm×3cmばかりのケースに入っており,カレー,パスタ,英国朝食等。それに10cm四方のデザートが入っているというパターン。燃費の悪い欧米人(特にアメリカ人)には物足りないかも。しかし,ロクに動かずに座っているだけなんだから,十分である。
 結局,ロンドンに行ってからというもの,IS03が繋がらず,何とかFree WiFiを使って通信するだけが関の山であった。この辺を読むと,どうもPRLファイルを最新版(56)にしなかったのが原因らしいのだが,行く前に53にはしてあったんだがなぁ・・・。ま,万歩計とカメラと辞書としては役に立ったからいいけど。
 明日は早速名古屋出張。英語論文の校正も戻ってきたので,今週中には投稿したいな~。
 神さんも寝たのでワシも寝ます。

9/4(火) 駿府->成田・晴

 ん~,ここんとこドタバタした日々を送っていたが,それもこれで最後である。
 まずJSIAMの年会でよさこいソーランっぽい若者の踊り(南中踊りというらしい)を見せて頂いたのち
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 プロペラ機にて札幌へ移動し
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 大して好きでもない都市に好きと言えと強要された後
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 これから成田空港よりLondonに旅立とうというところなのである。
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 戻ってこれなかったら,切り裂きジャックに襲われたと考えていただいて結構である。
 まぁ何とか,昨日までに論文の英文校閲をインドに投げたし,GPGPU用のマシンも届いたようだし,日本に帰ったらあれこれやらなきゃいかんことが多いな~。産学官連携フォーラムでの研究発表(10分ぐらいだそうな)も依頼されたので,これから慌ててGPGPUの専門家面しなきゃならんしなぁ。10月はGPGPUの季節となるか,なってほしいな~。
 では行ってまいります。