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mpq関数の種類はとても少なく,特に入出力関数が殆どありません。ここで述べる関数はmpq_t型変数の分子と分母に直接アクセスを行うものです。
本章の最初に述べたように,分子と分母をそれぞれ代入すると,mpq_t型の値が標準形から外れたものになり得るので(see Rational Number Functions),mpq関数を適用する前にmpq_canonicalize関数で標準形に直しておく必要があります。
opの分子と分母への参照をそれぞれ返します。この参照を使ってmpz関数を直接利用することができるようになります。
有理数の分子と分母を代入したり,取り出したりすることができます。これらの関数は,
mpq_numref や mpq_denrefを呼び出し,mpz_set関数を組み合わせることで実現しています。この関数を使うよりは直接mpq_numref や mpq_denrefを使うことをお勧めします。