Next: Floating-point Functions, Previous: Integer Functions, Up: Top [Index]
本章ではGMPの有理数演算を実行するための関数群を解説します。これらの関数はmpq_
から始まる名前になります。
有理数はmpq_t
型のデータオブジェクトとして格納されます。
全ての有理数演算関数は,オペランドは標準形であることを仮定しており,演算結果も標準形にします。 ここでいう標準形とは既約分数(これ以上通分できない分数形)であり,分母は必ず正として与えます。ゼロの表現は0/1に統一されています。
単純な代入関数は,与えられた値を標準化することはありません。演算が実行される前に,値を標準化しておくのはユーザーの責務になります。
opに対して通分を実行し,分母を正にします。
• Initializing Rationals: | 初期化関数と代入関数 | |
• Rational Conversions: | 変換関数 | |
• Rational Arithmetic: | 演算関数 | |
• Comparing Rationals: | 比較関数 | |
• Applying Integer Functions: | 整数から有理数への変換 | |
• I/O of Rationals: | 入出力関数 |