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3.3 関数の種別

GMPライブラリには6種類の関数があります。

  1. mpz_から始まるのは符号付き(多倍長)整数演算を行う関数です。扱うデータ型はmpz_t型です。 総計約150個の関数があります。(see Integer Functions)
  2. mpq_から始まるのは(多倍長)有理数演算を行う関数です。扱うデータ型はmpq_t型です。 大体35個の関数があります。分子と分母はそれぞれ別個に整数演算関数で計算することができるようになっています。 (see Rational Number Functions)
  3. mpf_から始まるのは(多倍長)浮動小数点演算関数です。扱うデータ型はmpf_t型です。大体70個の 関数があります。(see Floating-point Functions)
  4. 基盤的な高速自然数演算を担う関数群です。これは上記3つの関数群の内部で使用される ものですが,極力高速な処理を実現したいユーザが直接自分のプログラムに使用することもできます。 この関数群はmpn_から始まる関数名になり,扱うデータ型はmp_limb_tの配列です。 良く使うのは大体60個の関数です。(see Low-level Functions)
  5. 上記の4種類に加えて,メモリ割り当てのためのカスタマイズ関数(see Custom Allocation)や,乱数生成用の関数(see Random Number Functions)があります。