6/30(土) 駿府・曇り

 ぼつぼつ,サボっていたサーバ移転作業を開始する事にする。WebArena SuitePro V2からV3への移行である。
 手順は大体次の通り。

  1. 旧サーバを稼働させつつ,新サーバを準備。ネットワークに接続しておく。
  2. /home/user以下をコピー。
  3. /etc/httpdをコピーし,Apacheの環境を移行。
  4. MySQLを起動し,rootアカウントを透谷してデータベースを移行。
  5. MovableTypeを移行。MT4からMT5はデータベースのアップデートを自動でやってくれるので便利。
  6. Primary DNSの移行。dnscheck.jpで動作を確認したら,Primary DNSを変更要求。変更後,大体1日ぐらいで移行できる。
  7. Postfix, dovecotの移行。
  8. mailmanの移行。/etc/mailman以下,/var/lib/mailman以下をコピーすればいい。
  9. 新サーバを再起動してDaemon類の自動起動を確認する。

 前回と違って,今回はCentOS4からScientific Linux 6への移行だったので,環境設定はほぼそのまま使えるので楽。後はDNS移行後,不具合の手直しをチマチマしていけばいい。
 つーことで,サーバも移転作業を済ませたし,後は論文をシャカシャカ書くのみ。頑張るぞ~っと。
 

6/20(水) 駿府・台風一過

 季節外れの台風4号,東海地方に昨晩上陸して本日未明には東北の太平洋側に抜けたようである。ワシは東海道新幹線が動いている時に帰ってこれたので良かったが,その後すぐに掛川以西からはストップしていたらしい。今日もまだその影響が残って,午前中は新幹線に遅れが発生する見込み。全く自然という奴はメンドクサイものである。
 先週の土曜日に結婚式本番。
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 実際,当事者になってみると全く余裕もなく,流されるままにその場にいたら終わっていた,という感じ。人生でこういうイベントはそうそうないものだが,じっくり味わっている暇なぞないものなのである。
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 つーことで,我が家には売れ残った(?)ブーケが残されたのであった。
 木曜日から秋田に出張,今日はその準備に勤しまねばの娘。ボチボチ風呂掃除せなイカンのでこの辺で。

6/11(月) 駿府・曇

 東海地方は先週梅雨入り。今日も曇天で絶好の梅雨日和(そんな言葉あるのか?)。節電ばやりの昨今,暑いよりはいいけどジメジメ気候が続くのもやりきれん。適度に晴れて欲しいが,空梅雨も困る。最適化というのはかくも難しい。
 先週は数値解析シンポジウムに出かけていたわけだが,年寄りの参加が減って,相対的に若い人,特に筑波大・東大・早大・埼玉大・名大の院生さん達が多かったな。良き事である。次世代を育てるべき所で集中的に有用な人材が育っているってのが最近の傾向。まぁ酒飲んで愚痴るだけの年寄りは有害なだけなので,これからは年寄りも二分化していくのかしらん。ワシは酒は飲まんが,あんまし育てる方は自信がないので,自分の趣味を追求して行くのみである。
 さて,今週は結婚式前の最終準備期間。つーても殆どは神さんが担当しているので,ワシはサポートのみ。論文通っていれば髭なしの予定だったんだけどなー,と今更言っても仕方ないが,まぁこれはこれでいいか。
 朝ご飯が出来たよーなのでこの辺で。色々停滞しているが,何今週が過ぎれば進んで行くに違いない(楽観的予測)。

卯月妙子「人間仮免中」イースト・プレス

[ Amazon ] ISBN 978-4-7816-0741-2, \1300
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 卯月妙子,という名前を初めて知ったのは,西原理恵子の「人生一年生2号」に掲載された座談会の記事からである。ウンコを食うAV女優,という触れ込みだったが,ずいぶん不幸そうな顔の女性であったという印象が強い。AV女優を営みつつ漫画家もやっているらしい,ということもその記事から知ったが,読もうという気にはならなかった。従って,本書で触れられている卯月の前著については全く知らない。画力がどの程度向上・・・いや,低下したのか,ということも全く分からない。
 本書の漫画の絵はひどいの一言に尽きる。褒めるところを見つけるのも大変なくらい下手糞だ。はっきり言って,今どきの小学生の方がよっぽどうまい絵を描くだろう。
 しかし本書の魅力は絵ではない。現実と妄想の境をさまよう主人公・卯月妙子の精神のありようをドライブする物語の力強さであり,還暦過ぎのやり手サラリーマン・ボビーさんとの愛の営みであり,そしてエキセントリックな生き方をせざるを得ない人間の魂の咆哮なのである。それらをこの下手糞な絵から読み取れるかどうか? それができない人には本書はお勧めしない。これからワシは本書をワシの神さんに読んでもらう予定だが,果たして結果は・・・? ワシはドキドキしているのである。
 それにしても,知識人と称される者たちの「聖なる売春婦」妄想ってどうにかならないものなのかな,とつくづく思う。小谷野敦が常々それを批判するのは当然だし,第三世界の現実を鴨志田譲と見て回ってきた西原理恵子も,売春というのは「最後の手段」であることを述べている。ろくすっぽ関係性を結んでいない男に肉体を売り渡して弄ばれ,一回こっきりでポイ捨てされて平気な女性はそれほど多くない,ということは,もっと広く伝えられるべきだと思っている。そして男優以外には直接肉体を弄ばれるわけでもないAV業界に集う女性たちも,基本的には思慮が足りないか,エキセントリックな精神状態を持て余した結果そうなっているのであって,基本的人権が配慮されるのは当然としても,それ以上に聖なるものとして「もてはやす」のは明らかにおかしい。以前,売春を肯定する書物を読んだことがあるが,それは自身の体験を語りつつ,感情のほとばしりが論旨をゆがめている,痛々しい代物だった。その時ワシは,売春なんてやるもんじゃないな,という確信を得たのである。
 本書を読む限り,卯月もその種の人間であるらしい。のっけから歩道橋を飛び下りるシーンから始まる,その痛々しい人生は,まともに語るとお涙ちょうだいの物語に成り下がる可能性もある。しかし,下手糞な絵とテンポの良いコマ運びが妙に明るいものをワシに授けてくれるのだ。それは多分,エキセントリックに生きざるを得ない卯月のカラッとした開き直りと,その精神を支える野太いエネルギーの発露がもたらす「生きる糧」なのであろう。ボビーさんという男気のある年寄りとの出会いと,そこから生まれた愛欲生活は,その結果として生まれた副産物のようにも思えてくる。これからの人生,そんなに長くないかもしれないが,ワシとしては折角助かった命に幸多かれと祈るばかりである。
 10年ぶりの単行本という本書,読む人を選ぶことは間違いないが,「選ばれた人」には卯月妙子の「生きる糧」が授けられること,間違いないのである。

6/6(水) 駿府->伊香保温泉(予定)・曇り時々雨

 今日の昼間は東海地方に真夏日が訪れる可能性あり,ということだが,関東方面は涼しい,というより肌寒いぐらい。高崎に着いたら小雨もぱらついてきた。これから伊香保温泉に向かうわけだが,山の中はさらに寒いかも。いちおう薄手のジャンパーは持ってきたが,そんなんで間に合うかどうか。寒かったらどこにも行かずにずーっと宿の中に籠っていることにしよう。
 つーことで,これから金曜日まで第41回数値解析シンポジウムに参加するのだが,ワシが申し込んだポスターセッション,幹事先生の関係者(つーか教え子の皆様)が殆どで,なんだか完全部外者はワシともう御一方だけみたい。まぁ暇なのはいいことなので,明日はポスター(PDF)の前でぼーっと突っ立ってお茶でも飲んでいることにしよう。小谷野敦先生の新刊も入手できたので,時間つぶしはいくらでもできるし。
 時間つぶしといえば,うっかり早めの新幹線で高崎に来たら,次の上越線列車,乗り換えまで1時間もありやがんの。一時間2本の割合で列車はあるのだが,時間配分がおかしい。おかげで渋川の一歩手前でこういう記事更新でもしてないと時間が余ってしまうのである。
 つーことで,忙中閑をつぶしている次第であります・・・あ,SWoPP2012のプログラムが上がってきた。しかしまぁこんな時間帯の最終の講演,誰が聞きに来るのやら~。一生懸命準備はしていきますけど,集客の責任まで負えないのである(と責任回避宣言)。