2/29(土) 駿府・曇時々雨

 今年は暖冬で春はすぐそこにあると思っていたら,冬将軍が最後のひと頑張りをしてくれたおかげで今週はいつもの寒さに戻っている。早咲きの桜や梅は終わりかけであるが,本命の染井吉野が開くのはまだ先のようである。

静岡マラソンもコロナウイルス禍で中止の憂き目にあう

 にしてもコロナウィルスの奴,なかなか生命力溢れるご活躍で,学会シーズンのはずの3月の予定が軒並み潰れまくっている。日本応用数理学会とかHPC研究会とか,ろくすっぽ人の集まらならないマイナーなところから,情報処理学会のように大所帯のところまで中止中止中止である。ワシが行く予定だった出張講義も先方の方からお断りされる始末。おかけで「原稿執筆にはぴったりの状況になりましたね」などと編集者の方から言われるし,実際,今日は神さんが軽い風邪で寝込んでしまったせいで,滞っていた紀要原稿も,それを流用して書く予定だったPython数値計算本の第4章もあらかた出来上がってしまった。この調子ではPython本は今月中に偏微分方程式のところもできてしまいそうだし,余勢で情報数学基礎本の新章まで書いてしまいそうである。ま,原稿執筆とプログラミングには最適な状況であることは間違い無いので,せいぜい有意義に過ごすことにしたい。

 同年輩の方の訃報は気になるもので,筒井康隆のご長男逝去のニュースには驚いた。ツツイストなら皆知っている方であるが,食道癌,気がついたときにはステージが進んでいたとのこと。ワシも喉に違和感があって医者に行き,内視鏡で調べてもらったら逆流性胃腸炎と言われたので,癌かどうかの判断は自分では難しいモンなんだろう。ワシの手元には御子息が挿画を手がけた「聖痕」の単行本があるので,これを眺めながら合掌することにしたい。・・・そうそう,この小説の主人公,造形のモデルはこの御子息だったんじゃないのかなぁと,読み終えてから思ったんだっけ。

蜜蝋という手法によるものだとのこと

 神さんの風邪,軽いものだったようで,アイスとうどんとカスタードケーキ食ってベッドでiPhone見ながらゴロゴロしている。食欲は旺盛だし,咳も全く出ないので,コロナでは無い模様。こう急激に寒くなっては,コロナ以外のインフルエンザや風邪やノロが蔓延る訳で,日本政府のお節介で2週間の遠出ができなくなったのを幸い,せいぜい家と職場でやるべきことに傾注しないとなぁ。いつ死ぬかわからんし。

 つーことで,なるべくここの更新もマメにやりたいものである。

2/11(火・祝)駿府・晴

 冬だから当然なんだけど,先週までは生温いどころか日中は汗ばむ陽気だったのに,急激に寒くなってきた。コロナウィルスの流行と同期している感もあるが,寒いうちは治ることはなさそうである。今年は,少なくとも前半は国際交流も滞りそうで,国内とオンラインでできることをやるしかないだろうなぁ。

 ということで,先週末に国際集会の論文投稿を済ませた。最終締め切り厳守とかいう割には,今現在も投稿サイトは開きっぱなしでファイル受付もまだできそうな雰囲気。この高田純次的テキトーさは見習うべきなのかもしれぬ。内容的には我ながら安直なので,まぁ蹴られそうな雰囲気ではあるが,やるだけやったからいいや。今年はこの関連テーマでちょっと遊ぼう。・・・と書いたらHPC研究会の予稿提出一週間前だとの告知メールがきた。人のこと言えんけど,講演数が最盛期に比べると減った上に投稿者が高齢化しているよなぁ。フツー,査読付き国際研究集会って世の中になっちゃったから,日本ローカルなところがショボくなるのは止むを得ないけど,若手を呼び込むためにはもっと研究会のコンセプトを変える必要があるかもなぁ・・・ってワシが考える話じゃないけど。日本のサイトはかっちり締め切り期限で閉じちゃうので,今週ちょっと頑張らんと。

 日曜日には一年ぶりにコミティアでお買い物。1月中はドタバタしてたので行けるかどうか微妙で,高速バスの予約もキャンセルしてあったのだが,状況が落ち着いたのと,論文投稿後の憂さ晴らしも兼ねて新幹線で行くことに。

コミティア 131。東ホールは五輪準備のため閉鎖中につき,西ホール1〜4を使用。

 この時期は必ず,ちばてつや・文星芸術大学学長の講座が入っていて,何というか時代の変遷をしみじみ感じる。まぁワシみたいなモンまで額縁ょ〜やってんだから,竹宮惠子やちばてつやクラスなら学長になっても不思議はないわな。しかし,ちばてつやを迎えていながらサイトに顔写真はないし,ちばてつやの偉大さを称えるページもないし,あそこの大学広報は何やってんだか。宝の持ち腐れもいいところである。そんな杜撰な扱いでもちゃんとコミティアみたいな場にも出てきて宣伝に一役買ってくれるという人格者だから,奉仕活動に邁進できるんだろうけど。
 買い物は1万円ほど使って終了。常連になっているサークルの方々もワシ同様,年取ってきている。かと思えば,プロの方々も普通に参入してきたりして,この界隈,相変わらず面白い。やっぱり老若男女,キャリア混合で人の出入りの多いところに活気も生まれるのだなぁ。松屋のシュクメルリ定食を食してカロリー多寡になり,これも久々に神保町をぶらついて元気を貰って新幹線で特急帰宅。やっぱ高速バスより楽だわ。

シュクメルリ定食を新橋の松屋で食す。

 予稿あげたらさっさとPythonに戻らんといかん。今月末までに紀要原稿上げて,その余勢で3月中にPython仕上げに取り掛からんと。偏微分方程式と疎行列の扱い,スプライン補間と最小二乗法もチャンとせんといかんしなぁ。・・・あああ,「情報数学の基礎」新装版の方も考えんといかんのだった。段々,ブックライターになりつつある昨今である。

 今日はまったり過ごします。