昨晩はこの秋初めての遠州名物空っ風が吹きすさんでいたことだけは確かだが,今日はそれほどでもなかったかな。寒かったけど。典型的な冬型の気圧配置。まぁ,冬らしくなってきたのはいいことである。そろそろおでんを作りたいのだが,今週末かなぁ。ビシッと冷えてくれると作りやすいので助かります。
むぅ,とうとう11月ですよああた。もうクリスマス商戦真っ只中に突入するのですよ,われわれ日本人は。四の五の言う間もなく,年賀状を買わされ(あ,明日買って来よう),今年一年を振り返りつつきぃ~よぉ~し~ぃ~こぉ~のよぉ~るぅ~を歌わされて挙句の果てに年越しそばを食って寝たらもういくつ数える間もなくお正月ですのよ奥様。早いよねぇ~んっとに。今年は近年まれにみる不作の年だったので,来年は50の大台に安心して乗るための助走をせねば。
体重,ついに65kg台に突入した。
つーても,ほとんど66kgだがや。これ以上体重を減らす予定もないので,この辺で漸近安定してもらいたいものである。本日は夕方に2時間ほど学生さんの模擬面接にお付き合いしたので,その分痩せたかしらん?
科研費の書類書きも一段落したし,これで某査読論文がうまく掲載されれば言うことなしなんだが,全然音沙汰がないな。せめてrejectならrejectと言ってほしいもんだが。確かにワシは先週,某ロシア人の論文をrejectしたが,あれは「たりぃ~文章書くのめんどくせ~から前に書いたこの論文(かな?)参照してね~」的な,日本ローカルで見てもひでぇ代物だったからであって,そのお返しにワシの論文をrejectするのは筋が違うではないか。神様help!じゃない,編集委員様,お助けを! ってワシも某情報処理学会の編集委員なんだが,全然論文回ってこないなぁ。つーか,もうNA関係の論文,投稿してくる人もおらんから,お役御免でいいんじゃね?
・・・で何だったっけ。あっ,ワシの論文,どうなったっけって件だった。まぁ,遅くても今月中には結論が出るはず。落ちたら黙っているからそのつもりで。つーか,初投稿の学会誌だから様子が皆目わからんのよねぇ。
そうそう,12月半ばに帰省がてらHOKKEに顔出しすることになりましたよ(出張じゃななくて純然たる有休。交通費も当然自腹)。せいぜい内職をがんばろうと思います。ほんっと,研究会ってプログラミングに最適な環境でさぁ~。ワシのMacBook Airも国内に到着したようだし,
薄い菜切りボウチョウみたいな筐体をせいぜい自慢しまくってきますよ。って,みんな参加者は買っていそうな感じだが。
つーことで,12月の土日は3,4日がうちの忘年会,19日まで帰省ってことで,もう2回も潰れてしまいました。これ以上は疲れるのでもうどこにも出かけませんよ,ええ。卒研もセミナーも佳境に入るしねぇ。
明日は神保町古本祭に日帰りで出撃予定。せいぜい歩き回って運動してきますよ,ええ,買いまくってやりますよ,本をいっぱい。
つーことで明日に備えてもう寝ます。
10/31(日) 掛川・曇
台風14号は太平洋沿岸を離れたまま,上陸せずに去って行った。で,グズグズな天候だけを残した。少しは生暖かい空気を運んでくるかと期待したのだが,寒いまま。皆,今年は夏からいきなり冬になって秋がない,と言っているが,全く,衣替えの心の準備が整わないところで気温低下したままになってしまったので,昨日バタバタと靴下を厚手のものに取り換え,半そでシャツを片付け,セーターと手袋と冬物シャツを引っ張り出してきたのである。ま,これで体制は整ったな。来るなら来い,冬将軍! 但し,お手柔らかにお願いします。痩せちゃったので,寒さがダイレクトに沁みるのよねぇ。
ダイエットモードを解除した。今後は66~67kg定常状態を維持できればよしとする。その代り,スポーツクラブ出勤を毎日欠かさず,腹筋強化を12月年末まで続けることにしたい。ん~,胃が小っちゃくなったので,晩飯の必要性がなくなり,夕方に「何を食おう?」と考える手間が省けていいこっちゃ。これで仕事が進めば言うことなしなんだが。
あ,そうそう,トップページ記事限定だが,Tweetボタンをつけてみた。どんくらい使えるモンなのかよく分からねど,はてブよりはグローバルスタンダードだろうということで。Facebookも登録してみたけど全然活用方法が分からん。共通点があるってだけの見ず知らずの人間にガンガンアタックしまくるずうずうしい奴じゃないと向いてないような気がする。ワシはブツブツつぶやくだけのTwitterが好きなので,当分はお付き合いするつもり。IS03が届いたらますますブツブツが増えるかな? ケータイよりは打ちやすいだろうと思うので。
昨日はちみっとここのサイトに接続できないトラブルがあった。その証拠ログ↓。
通信が不安定な状態が続いたが,5分程度かな? 復活後は何事もなく安定。仮想サーバがおかしくなったか,通信路にDoSアタックでもあったか,Web Arenaのサイトには何も報告がないので詳細は不明のまま。まぁ復活したのはいいことですけど,あんまし頻発するようなら,V3への移行を急いだ方がいいのかなぁ・・・今の状態だと,2月下旬か3月にならないと手がすかないので,それまでは様子見かな。
それはいいとして,さくらインターネットのVPSサービスも気になるんだよなぁ。月々980円でCentOS 5の環境が手に入るんだから,コスト削減にはもってこい。Web Arena並に安定してれば考えるんだが。まずは契約してみて様子を見るっていうのがいいのかな? 通信自由な卒研専用サーバも欲しいところだしね。
さて,もう11月である。世間は一気にクリスマスシーズンに突入,ワシも来年の研究計画を立てていろいろ策動しなくちゃいけない。書く書く言い続けている猿のオナニーみたいな状態だったY博士文書も,方針は決まったし一気に書き上げるしかない。予定では今月中に下書きを上げたらまずは大師匠の意見を仰いで,関係者にコンタクトを取って取材しないとね~。こーゆー仕事,本来なら応用数理学会とか情報処理学会あたりでやってほしいんだけど,情報処理学会のは概略しかわからないし(でも必須文献ではあるよな),遠藤諭さんが先にやってしまったよな。しかしあれじゃワシにとっては不満なので,自分なりに歴史観をまとめたいのだ。な~んか,日本だと「マイナス」の部分を書かないってことが多すぎてね~,ことさら強調する必要はないけど,やっぱり失敗とか欠陥とかの記述がないのはよろしくないよね。どこまで書けるかは不明なれど,まずはまとめておこうという訳。
それと並行して計算も進めないといかんのだが,まだシステムの大枠を描いただけで,計算による検証はまだまだ。次週にはある程度,見積もりは取っておかないといかんのだが。でないと,研究発表申し込みも躊躇しちゃうよね~。
さて,今日は少し頑張って仕事します。
10/30(土) 掛川・?
昨日から雨が続く。太平洋沿岸を舐めるように進みつつある台風14号の影響らしいが,その割には冷たく寒い。熱帯性低気圧の親分なんだからもっとねっとりした生暖かい空気を運んできても良さそうなモンだが。そろそろ猛暑の夏のエネルギーも尽きているのかもしれない。
さて,先週から断続的に続けてきた漫画ぷちめれ祭り,ここで一段落とする。ホントはもう1,2冊紹介したかったが,だんだん薄味になってきたので,このあたりで小休止。続きは12月に入って,年末の満州祭りに突入する前に1週間ほど続けてみたい。全く,電子書籍への移行が一向に進まないまま,新刊点数ばかりが増え,自炊ばやりの昨今であるから,紹介したい本が溜まりに溜まってしまうのである。12月まで,ぷちめれのエネルギーを貯めておくのである。
で,突如の祭りのきっかけとなった某誌某原稿の件であるが,めでたく(?)二宮ひかると決定した。Tweetでも「シュガーはお年頃」をお勧めされたので,これを読んでから取り掛かる予定。まぁまた締切直前になるのかなぁ? でも頑張って書きます~,Wさんしばしお待ちを~。しかしあれを読み返すとなると・・・自分ことじゃないのに,自分のことのようにみっともなさを突き出される感じになって,ちとむずがゆいのよね~。
あ,そうそう。MacBook Air,欲しくなって13inchの奴を4GB RAMに増量して注文してしまいましたのよ。ほほほほほほほ。学割が効くので-5000円,オプション品も含めて約13万。128GB SSD入りでこの価格とはね~,CPUは一世代前のものだが,Core i7/i5なんてあの薄さじゃ,筐体触ったらやけどするわ。ワシとしてはAtomマシンよりずっとましなMS Office(特にVisio)の動作が期待できて,NetBook並みの重量で(1.3kgならトントンだ),Windows 7 x64が快適に動作することが不可欠。MacOS X ? んなもん,iTunes専用環境として使えりゃええんだわ。大体,Yahoo! JapanなんてIE on Windowsじゃなきゃ見れないサービスが多いもんなぁ。
到着は次週末,早ければ木曜,最悪,土曜(出勤日・・・トホホ)。楽しみである。ん~,IS03が来る前にあれこれいじってみようっと。ただ,以前買ったMacBook blackのHDDがすっ飛んでしまい,再起不能になっているのが気がかり。水曜日に神保町に出撃するので,銀座のApple Storeに寄って見てもらおうかなぁ。換装費用+αで治るようなら使いたいし。
先週末はイレギュラーに研究室開放することになって,バタバタだったのだが,まぁそれでもお客さん皆無ということにならずに済んだ。
しかしいかんせん集客力がなさすぎるので,お土産を渡せる親しみやすい題材を考えないとなぁ。オープンキャンパスなら学生さんの説明を聞いてもらうだけでいいんだが,お祭りとなると,それじゃぁ面白味がなさすぎるしな。ゲームは他の研究室でもさんざんやってるし,何かアイディアがあるといいのだが。来年までゼミ生と相談しながら考えるか。
ダイエット強化の季節もそろそろ終わりにして,定常状態に戻したいのだが,胃が小さくなったのか,晩飯が入らなくなった。3コマぶっ続けの特別プログラム終了後でもかけそば一杯で満足。もちろんその後でスポーツクラブでいつものメニュー(腹筋・背筋・エアロバイク・ストレッチ・水泳)をこなす頃には腹がグーグー鳴っている。でもそのまま寝た方が次の日の目覚めが気持ちいいし,何より,まだ出っ張ったままの腹が少しへこんでいるのが良い。このまま内臓脂肪を減らして66kg~67kg台を維持できればいいのだが,さて今後どうなりますやら?
眠くなったので寝ます。
田丸浩史「ここ10年分のヒロシ」富士見書房
[ Amazon ] ISBN 978-4-04-926268-1, \1200
もうここでは何度も何度も何度も何度も書いたが,ほんっっとに日本のエッセイ漫画の殆どは「ダメな自分を笑って下さい」という判で押したような体裁を取っている。そういう姿勢の方が読者の共感を得やすく,妙な嫉妬心を刺激することなく「ばっかで~ははは」とか「そうそう俺(私)もそう思うし」という無害な小市民的連帯感だけを掬い取ることができる,ということもワシはここでは何度も何度も何度も何度も書いてきたわけである。つまり一言でいえば,そーゆー体裁を取ることが「ベタ」なのであり,それこそが日本のエッセイ漫画の「王道」でもあるわけである。
しかしそんな態度を取れるのは新人のうちだけだ。だんだん冊数を重ねるにつれ,つまりは,冊数を重ねるほどの売り上げと人気を誇るようになってくると,そんな態度にも綻びが生まれ,ついには隠しきれなくなる。なおもダメさを強調するとそれこそが痛々しい,とゆーか,そらぞらしい,ということになり,開き直って金を使いまくる様を描いてしまったりするようになって,中村うさぎが生まれたりするのである(マンガじゃないけど)。
しかし,彼らにも同情すべきところがないわけではない。どれほど長期間活躍しようと,どれほど自著が売れようと,売れない頃に抱えてしまった劣等感からは逃れられず,ついつい福満しげゆきのように,どうかblogとかにこの漫画の感想を書いて下さるとありがたい,ってなことをあとがきに書き続けてしまうのであろう。綺麗な嫁さん貰って大手雑誌の連載2本抱えて子供まで作って都営住宅からも離脱した立派な社会人のくせに,いつまでもいつまでもいつまでもいつまでもうじうじと「下から目線」的物言いを続けてしまうのは,まぁ,仕方のないことかもしれない。あのエッセイスタイルが定着してしまったからには,開き直った福満など,誰が読むもんかと言われかねないところもあるしなぁ。
にしてもさ,田丸浩史ってちと微妙なところにいるよなぁ,と思うのである。「オナホール=田丸浩史」というほどロリコンダメヤンキー系漫画家として定着した田丸であるが,さすがに40歳近くまで途切れずに雑誌連載を抱え続け,2010年夏コミではカタログ表紙まで描いてしまうほどの人気(?)を誇るようになってしまうと,自分でも「ダメ」を売り物にするのがいい加減限界だということに気付いていると思うのだが,どうか? 本書「ここ10年分の」田丸浩史を読む限り,「オナホは親の仇なのでサイン会持ち込み禁止」(2009年11月)ときっぱり断言するまで「成長」している訳で,231ページにおいてはさりげなくパツキン(かな?)のこじゃれた女の横に小さく「彼女」と書いているのを見つけたダメ田丸の愛読者だった奴はここで本書を壁に投げつけたに違いないのである。
つまり,「ここ10年分」ですっかり大人,っつーか,オヤジ化している田丸を本書ではジワジワと見せつけられるのである。
良いことである。
人間たる者,社会の中でもまれ続けている限り成長してしまうものなのだ。田丸はとうとうオナホールを捨て,真のお(省略)に目覚めたのである。祝おうではないか諸君,未だにひとりお(略)から脱しきれない「童貞コジラシ組」なキミ,田丸とともに,そして「おもちゃのさいとう」に集うヤンキー舎弟達とともに,エアロバイクで腹回りの脂肪を減らしつつ,大人(オヤジ)の階段登ろうではないか。そしてヘルメット内側にこびりついた加齢臭をくんかくんかしようではないか。
それにしても,この入手した単行本,発売1か月半で再版されたものであることを考えると,日本にはいかにダメ田丸の愛読者が多いかを思い知らされる。彼らが田丸同様,オナホール呪縛から脱しきれるかどうか,今後の日本社会における若い男子の動向をしばらく眺めていたいものである。
山科けいすけ「SENGOKU 上・下」新潮文庫
上巻 [ Amazon ] ISBN 978-4-10-130392-5, \476
下巻 [ Amazon ] ISBN 978-4-10-130393-2, \476
いやぁ,本当に出るとは思わなかった。今年(2010年)の大河ドラマ「竜馬伝」に悪乗りする形で「サカモト」が新潮文庫で出た時には,「「SENGOKU」の方が良かった・・・」と,グズグズ言いまくってしまったが,それを知ってか知らずか新潮社は「じゃぁ出してやるぜ!」とばかりに,「SENGOKU」を新潮文庫の新刊としてワシに突き出してきたのだ。これが買わずにおられようか。もちろんワシは竹書房版の三冊(1,2,3)も全部持っているが,しかし! 再発売されたのは嬉しいので,ご祝儀代わりにワシの乏しい小遣いを差し出したのである。
「SENGOKU」は山科けいすけの最高傑作である。
まず,登場人物がメチャクチャ豊富だ。織田信長配下の明智光秀が一応の主人公・・・っぽいのだが,途中から段々怪しくなってくる。信長の天下平定が進むにつれて,攻め込む対象が広がり,武田信玄・上杉謙信といった有名どころだけではなく,関東地方の北条氏や中国地方の毛利氏まで取り上げざるを得なくなっていく。上下巻合わせて35名を4コマ漫画で登場させるんだから,まぁ大変な労力である。
しかもこの35名,明智光秀を除いて全員曲者揃いで,関西漫才用語で言うと,光秀以外全員がボケである。あ,お濃の方や毛利家3人は結構まともか? まぁ,それぐらい個性が強い・・・じゃない,バカな個性を強調させられているのである。信長は気ままに乱暴狼藉を働くし,信玄は戦の才能はピカ一だが手癖の悪いホモオカマだし,謙信はバカだけどともかく強いし,北条氏は図体がデカいくせにセコイ戦いしかしないし,最後の室町将軍・足利義昭はひ弱なくせに青筋立てて信長包囲網の構築に勤しむし,松永久秀はニコヤカに反逆しまくるし・・・いやぁ,みんな笑かしてくれるのである。一応史実に基づいて個性の強調が行われているので,歴史好きだと一層楽しめるというオマケつきだ。
そしてこの35名がくんずほぐれつのバカ騒ぎを縦横に繰り広げるのだが,少し枯れてきた今の山科けいすけ作品(オマケで収録された「仇討ち三兄弟」「秘術」(上巻),「サカモト 番外編」(下巻)など)と比べると,やはりこの「SENGOKU」の若々しい線とキャラクター達の躍動感が際立っているのだ。それだけ一番漫画家としての脂が乗っている時期の作品だということが言えよう。漫画家が描きたい作品であることと内容の充実度は必ずしも比例しないのだ。両者が一致するのはめったにあることではなく,その意味ではこの「SENGOKU」は,それまで培ってきた,かつての大人漫画のテイストを維持しつつ,いしいひさいち流のキャラクターギャグを取り入れた,山科けいすけ独自の世界を生き生きと表現することができた稀有な作品なのである。
その作品が,おそらくは「サカモト」の売り上げ好調(だよね?)の余勢をかって,再び新潮文庫の2冊としてワシらの前に差し出されてきたのである。是非とも,この生真面目に自らのギャグ道を追求してきたベテラン漫画家の真の実力を知るためにも,本書を買って読んで大いに下らながって頂きたいと思うのである。