東京や大阪は積雪が凄いようだが,静岡は雨どまり。暖かいのはありがたいものである。今年は一度も雪を目撃していない。地球温暖化が進展すると,この先ますます雪から縁遠い地方になりそうだ。
ん〜,やんなきゃいけないことをほったらかしてきたせいで糞詰まり状態である。こうなるとますますやんなきゃいけないことをほったらかしにする傾向に拍車が掛かり,ますますやんなきゃいけないことをほったらかしにしてしまうのである。
でまあ,枕頭に溜まった未読本の消化もやんなきゃいけないことの一つなのだが,「漫画ノート」とか「ダンシング・ヴァニティ」とか,更に面白そうな,しかも分厚い新刊本が出てきちゃったので,多分こっちの方がスタックに積み上げられてしまうのである。こうして我が家の未読本は日本の不良債権のように減るどころか,良くて現状維持ということになってしまうのであった。
で,自宅の床に2次元的に散乱した本を本棚に収めて3次元的整理を行ったのだが,その結果,どうやらワシの自宅分の蔵書量は,スチール本棚4竿では収まらないことが判明したのであった。
いつ出来るともしれない新居には作りつけの本棚を発注してあるのだが,予算何と50万・・・。しかし,支払う価値は十分ありそうだ。真剣に検討を開始する。
とりあえず,〆切り目前の仕事から逃避しながら,少しでも面白そうなことから片付けていきます(それが良くない)。
1/31(木) 掛川・?
ちょろっと寒い・・・かな? ずーっと室内に籠もっているのでよーわからん。
1月ももう終わり。あっという間に2月になり3月になり4月になるとドタバタと講義が始まってあっという間に夏休みになるのであろう。今年は冷夏であってほしいなぁ。
何か,小林薫作品へのアクセスが多いな,と思ったら,リンクして下さったところがあるようでありがたし。今ドラマ化されてるんだよな〜,そういえば。元の出版元はとっくに潰れてしまっていたようだ。今はこちら(上巻・下巻)で原作が買える。この機会に是非とも俳優でない方の小林薫もよろしくお願いしたいものである。
朝日新聞の記事だが,こういうものが出されると大手マスコミの信頼度が下がっちゃうよな。
「東大の論文、1本1845万円 国立大でコスト最大級」
東京大学の論文の「生産性」が国立大学の中で最低レベルにあることが文部科学省科学技術政策研究所の調査でわかった。研究費を論文数で割った1本当たりの「生産費」を比べた。東大など旧7帝大はおしなべて生産費が高く、旧帝大偏重が指摘されてきた国の研究費配分のあり方に一石を投じそうだ。
えーとですね,まずこの根拠となっている資料についてだが,ここで読める。本文だけで85ページ,資料も含めると487ページにもなる力作である。
で,記事はこの中の41ページから44ページまでの「4.2.4 論文当たり経費」のデータを論拠としたもののようだ。
・・・言いたいことは山ほどあるが,あげつらわれた東大側はいたって冷静で,記事中でも
東大の岡村定矩(さだのり)副学長(研究担当)は「いろいろな統計データがあるので、とくにコメントすることはない」としている。
っていう程度の無視に近い反応となるのは当然だろう。この資料自体,そーゆーことを言うためのものではなくて,全国にある国立大学の現状を分析して特徴付けを行うことにあり,人文系を除いた論文件数で研究費総額を頭割りしてみたらこうなりますって指標をごく一部で紹介しているにすぎない。それで「国の研究費配分のあり方に一石を投じ」るだぁ,ふざけんじゃねーと言いたくもなろうというものである。これだけでホントに配分をドラスティックに変えるようなら,日本の学術研究は崩壊するぜ,いやホント。被引用数とか,分野による片寄とか文化の違いとか,考え出すと相当に難しい話なんだからさ,研究費の配分問題ってのは。
FFTの調査,オリジナル論文がこっちで読めるってのは始めて知った。他にも偉大な論文多数掲載。著作権は大丈夫か? アルゴリズムの解説は大浦先生以上のものはなさそうなのでそちらを参照してもらうとして,ワシが知りたかったCooley&Tukey論文ができるまでの経緯についてはこーゆーものがあったのを発見して満足。で,じっくり読んでみたのであった。
ふーん,大瀧詠一の分母分子論じゃないけど,やっぱりルーツはちゃんとあったのね。どーもFFTの参考書を読んでみると,Cooley&Tukey以前から同様のアイディアは知られていたってことがちらりと出てくるので気になってはいたのだが,オリジナル論文でも引用されているGoodの仕事が下敷きにはなっていたわけだ。なんか,Householder変換が出ちゃってGivens変換の格が下がったって話とよく似てますな。ほんと,学者の先取権競争って難しおすなぁ〜。
考え方としてはquicksortみたいなDivide-and-Conquer的な所が似ているから,どっかで繋がっているのかな〜,と思って更にWebを漁ってみたが,確たる証拠はなし。Hoareの論文が1961年,Cooley&Tukeyのが1965年だから,共通する時代の雰囲気というものが彼らを触発したのかしらねぇ・・・?
しかし,この内幕文書,いろんなことが書いてあって面白いなぁ。米ソ冷戦の影響でFFTが必要だったとか,特許を取るかどうかも検討したとか(結局Public domainとなった)・・・ほんと,一本の論文の陰には色々なドラマがあるもんだねぇ。
そーいや,日本の「うだうだ」界において,ついにワシはトップを取ることができたのをご報告するのを忘れていた。
感激である。これもひとえにワシの努力の賜物である。褒めて頂きたい。あーちみちみ,これからは「うだうだ」について意見が欲しければいつでも答えて進ぜよう。ってそれじゃ「うだうだ」ではない,単なる勤勉である。「うだうだ」をうだうららしくうだうだ喋ることはかくも難しい。
ただこのトップ取りは,常にうだうだ界を牽引してきたサイトが丸ごと消えてしまった(アクセスも不能)影響が大きいようだ。ワシのサイトも「うだうだ」一覧から消えていたこともあったし,どうも「うだうだ」という単語そのものがGoogleのindexにおいては浮動的な位置づけなんじゃないかという気がする。まあこの一位も泡沫のようなもんだから,そう続くとも思えない。強力なライバルがもっとすごい「うだうだ」をひっさげて登場するかもしれない(何だそれは)。そうなったらなったでワシはうだうだ対抗するだけである。つまり現状維持するのみである。これぞ真のうだうだの道。トップに慢心することなく(するほどのことか),これからも細く長くうだうだやっていきます。
ということでうだうだしながら寝ます。
1/29(火) 掛川・?
ふ〜,卒研発表練習,全員一通り終了。後は実地で練習あるのみ。今年は発表会を公開するそうなので,気合いを入れてやるように>4名
いや〜,今頃,Gene Golubが亡くなったことを知ってびっくりしている。2月29日には追悼イベントが全世界で同時開催されるようだ。Matrix Computationsという名著の価値が当分色あせることはないだろうな。線型計算で論文書いたことがないので,直接Golubの偉業と接する機会はほとんど無かったが,つい最近書いた論文では40年前の仕事を引用させて頂いた。合掌。
そーいや,Movable Typeも4.1が出たんだな。そろそろここの引越(つーてもみかかの中を移動するだけだが)を考えねばならん時期なので,引越時にはついでにupdateしようかと思案だけはしている。しかし使ったからと言って何が便利になるわけでもなさそうな。どっしようかな〜。
何だか,急にFFTを勉強しなければならない状況になってしまったようだ。いや,別にFFTである必要はなくて,普通にFourier変換を勉強できればいいようなのだが,ワシがやるからには絶対にFFTにたどり着かねばならんのである。
で,手持ちの資料をパラパラ漁ってみたのだが,一番よさげなのは春海・高田の教科書(まだ絶版じゃないのかな?)のようだ。約四半世紀前の本だが,古いだけあって,Filonの数値積分による方法→Goertzerlの方法→FFT(Cooley-Tukey法)という手順を踏んで解説してある。今じゃ一気にFFTだもんなぁ。歴史的経緯を知るためにも,ワシみたいな一気に理解できないバカのためにも,こういう解説をして頂けるとありがたい。勉強勉強。
ちょろっと仕事してから寝ます。
1/27(日) 掛川・?
昨日はちょっと(かな?)トラブルあり。全てが終了したらご報告したいが,さーてどうなりますやら。少なくとも2月中の引越が無くなったことだけは確かである。
掛川付近を震源とする群発地震が起こった(1回目,2回目,3回目,4回目,5回目,6回目,7回目)。最大でも震度3だから大したことはないのだが,震源に近いせいか,床下(我が家は2Fだが)で巨大な岩がゴロゴロ動いているような地響が伝わってきて気持ち悪いったらありゃしない。
同じ震源地での地震は昨年以来断続的に起こっているが,一日でこれだけ集中したのは初めてである。東海地震とは直接関係ないというのが公式見解だが・・・。うーん。イヤ。
遙洋子の更年期障害的ヒステリーコラム,相変わらず面白い。今日は自分の失敗を他人に転嫁してブリブリ怒りまくるというもの。しかし京葉線に武蔵野線が乗り込むようになったのって何年前だ? 路線図を見るとか,少なくとも西船橋を通過したあたりでおかしいと気がつかないかね? ホントに府中本町まで行ってしまったとしたら,1時間40分以上も何の不安も抱かず電車に乗っていたということになる。間抜けとしか言いようがない。確かに東京の鉄道網の複雑さは世界最高レベルだとは思うが,世間知らずもたいがいにしてほしいものである。
加えて,暴力を目撃したってエピソードに至っては・・・黙って見ていただけならあんたも同罪だろ! 怒る資格があるとは到底思えないのだが・・・この人は上野ゼミで一体何を習ってきたというのだろう? これを掲載し続けている日経も何を考えているのかなぁ。読者の良識あるビジネスマン達は呆れていないのか?
このコラムの最後を締めくくる文句はこれだ。
病の治療は、自覚症状からしか始まらないのだから。
自覚ってのは難しいモンですねぇ,遙先生・・・。
まったりと過ごします。
1/26(土) 掛川・曇
本日も寒い。寒いと石油ストーブをガンガン焚いて暖を取らねばならず,結果として室内にCO2のみならず,もっと危険なCOも残留する可能性が高まる。従って,週末の休日に行われるようになったお掃除の神降臨の儀式においては換気が必須となった。寒い寒いと言いながらそれに対して抗った結果,もっと寒い外気を週一とはいえ招き入れなければならない事態を招いたのである。「業(ごう)」という言葉の意味を深く知るようになった今日この頃である。
引越の見積もりのため,人を待っているのだが,お約束の時間になってもまだ来ないのでこれを書いている。そーゆーシチュエーションにおいて記述されたエントリは今までも多数あったが,どうもワシは本質的に「いらち」体質のようで,人様のやっていることがちょっとでももたつくと,途端に感情のマグマが煮えたぎってくるようなのである。ま,これが立場的にワシより××な相手なら,素直に(?)八つ当たりをすればいいのだが,対等以上の方に対してはそういう訳にも行かず,さりとて溜まったモヤモヤは解消せねばならず,しかしながらS○Xで解消しようにも相手が居るわけでなし,だからといってオ○ニーとて既にやり飽きたお年頃のワシとしては,blogに愚痴を書き散らす他,手はないのである。で,書く。
この時期になるとレポートや卒研や修論に行き詰まった方々が様々な検索キーワードを入力し,必要な情報を探しているようである。ワシのこのサイトにもそーゆーものらしき履歴が残るようになっているのだが,時には「これはあの先生の弟子の仕業であるな」と相手のプライバシー情報を推察できることも,ある。
一度,その某先生に「うちのサイトの文書なんぞ見てもしょーもないと言っておいて下さいよ」と申し上げたら,「うんうん,書いたものはともかく書いた奴の性格は最悪だと伝えておくよ」と快諾して頂けた。そんなわけで,日本の科学技術を担う未来のエンジニアの皆様方におかれましては,そのあたりの事情(なんだよそれ)を十分勘案の上,本サイトの情報を活用して頂きたい。
ニセ学位問題,続きますね~(朝日新聞)。しかしこの金沢大学の某准教授のコメントは聞き捨てならない。
准教授は「働きながら学べるのでニューポート大を選んだ。勉強しなくても得られる学位と誤解されるのが不快で削除した」と説明する。
あの~,ワシも現職のまま,日大で学位取りましたけど・・・。今時,社会人を受け入れていない大学院なんて,日本にはないんじゃないのかなぁ。ノラ博士問題が深刻化しているってのに,ニセ博士は野放図かよって,誰しも思うよな。調査としては手間だが,一度,博士論文データベース等に登録されていない教員と,海外の認定大学のDr.を持っている証拠のある教員以外は,全員精査する必要があるんじゃないのかしらん?
あと,これ以上ニセ博士を増やさない方策も必要だろう。啓蒙活動を積極的に行うと共に,Dr.持ちでないことをあれこれ突っつかれて引け目を感じている現職教員の方には,堂々としていればいい,と助言することも重要だろう。劣等感から来る焦りを先方は見抜いて接触してくるんだから。今はDr.持ちじゃなくても教授になれるんだしね。それが日本の高等教育のあり方として妥当かどうかという議論は,また別の次元の話である。
角川ホールディングスがYoutubeと連携(Internet Watch)。やっとまともな方向に日本のコンテンツホルダーも動き出したか,という感じ。JASRACや文藝家協会,ビジュアル著作権協会には「中を取る」という建設的な動きがないもんなぁ。結局,こういう,銭はないけど口だけ出すという「圧力団体」には無理な注文だったか。坊主憎けりゃ袈裟まで憎い的発想で,日本からのアクセスは全面的に禁止にしろとか,馬鹿げた注文を出すだけの団体の行動って,そろそろビジネス的にもマズイ状況を生み出しているってことを自覚した方が良いんじゃないのかなぁ。入試問題にすら引用されなくなっちゃった硬い文章なんて,一体この先誰が読むっていうのよ?
読売新聞社説(2008-01-26)。吉村先生の反論を受けたのか,真っ向から株式会社立大学,特にサイバー大学を批判する内容。まあ誰が見ても読売の方が正論だわな。社主はともかく。
ワシがソフトバンクの経営者なら,適当なところで手打ちをするか,反論はしつつも負け確実な法廷闘争は避けるよう,吉村先生を説得するけどね。さてどう出ますか?>サイバー大学
まだ来ねぇな。そろそろ本格的な仕事の方に移行します(と言って出来た試しはないのだが)。