小林よしのり「目の玉日記」小学館

[ BK1 | Amazon ] ISBN 4-09-389056-0, \1000

目の玉日記
目の玉日記

posted with 簡単リンクくん at 2006. 3. 8
小林 よしのり著
小学館 (2006.4)
通常24時間以内に発送します。

 ここんとこ,ゴー宣ことゴーマニズム宣言とはご無沙汰である。ここでも何度か書いてきたが,主張がマンネリ化したため,エンターテインメントとしての面白みが薄れてきたからである。同じことは,愛読していた藤原正彦の著作にも言える。「国家の品格」がベストセラーに入ったのは,その筆力と主張の見事さ(正しさ,ではないよ為念)から当然と言えるが,ワシは一見して購読するのを止めてしまった。「情緒」と「国語力」の主張のないエッセイなら喜んで読んだであろうが,それの連呼ばかりでは「あーあー分かった分かった」と言いたくもなるのである。藤原といい,小林といい,どうして保守論者の主張はこうも同語反復が多いのであろうか・・・おっと,これはサヨクにも言えるね。兎も角,己の思想信条を声高に連呼し続けられれば,どうしたって飽きられてしまうのである。もう勘弁してくれと言いたくもなるのである。
 かようにして,ワシとよしりんは倦怠期の夫婦関係の如く疎遠になっていたのであるが,ゴー宣掲載誌をチラと眺める習慣だけは続いていたのだ。そんな折である。よしりんが目の病気になり,ゴー宣が休載となったのだ。
 ありゃぁ,こりゃ大変だ。復帰できるかな?・・・と心配していたのは杞憂も杞憂。転んでもただでは起きないエネルギーの持ち主であるからして,重度の白内障に罹って入院し手術,そして退院して短期休養,という一連の事件を作品にしてしまったのである。それも書き下ろし160ページ! ホントに病み上がりか?というぐらい,充実したテンションの高い作品に仕上がっており,しかも殆ど「いつものアレ」的主張がない。これはうれしい,国家主義者ではない,純粋なエンターテナーよしりんを楽しめるではないか。ワシが本書を購入してから小一時間で一気に読了してしまったのも無理はないのである。
 「えー,小林よしのりぃ~?右翼だろ~?」という向きにもお勧めの,無難かつ楽しめるエッセイ漫画本である。損はしない。どーせ年寄りになればみんな白内障になるんだから,予行想定演習のつもりで読んでおくと,いざ目が白くなっても,「白内障の手術?軽い軽い,わっはっは」と笑い飛ばせること請け合いである。

3/6(月) 掛川・曇時々雨

 掛川に戻ってきてから30肩に悩まされている。そんな言葉があるかどうか知らんが,左肩を上に上げると,首から肩甲骨の間の筋肉に痛みが走る。それが治った思ったら今度は右肩が同様の症状に陥っている。で,今はビクビクしながら右腕を使っているという次第。運動不足のせいか,それとも草加煎餅並みに硬くなってしまった我が家のセンベイ布団のせいか。どういう訳か,左耳に水が入っているような妙な違和感も続いており,この30肩と関係があるのかしらん? まあ仕事に支障をきたすほどではないので,今のところほったらかしているが,ある日突然頓死したら,「ああアイツはこんなことをblogで書いていたな,あのせいか」と思い出して下さい(大げさな)。
 査読報告書,取り急ぎ書き上げて投函。期限ぎりぎりいっぱい。文句多々。投稿者の反論,どうなるやら。泥仕合になったりして。面白い内容なんだけど,イマイチ有用性が分かりづらかった。「面白い」というレベルならオッケーじゃん,という主義なので,あんまし実用性やら新規性やら声高に主張しなくてもいいっちゃいいんだが,まるきりなしなんだもん・・・そのまま通しというわけにもいかなくてねぇ・・・すいやせん(何故謝る)>多分この人が投稿したんだろうと思われる方
 今週も予定が詰まっているんで記事更新を休もうかと思ったが,書いているほうが気がまぎれることが判明したので,つらつらと愚痴を書き連ねさせていただきやす。
 つらつらとやることやって寝ます。あ,もう風呂に入らんと。

北道正幸「プ~ねこ」アフタヌーンKC

[ BK1 | Amazon ] ISBN 4-06-314373-2, \524

プーねこ
プーねこ

posted with 簡単リンクくん at 2006. 3. 1
北道 正幸
講談社 (2005.1)
通常24時間以内に発送します。

 北道正幸は困った漫画家だ。興味のない付録のフィギュアを溜め込みつつ,あの重たい月刊漫画雑誌アフタヌーンをワシが毎月欠かさず購読しているのは何のためだと思っているのか。もちろん,「もっけ」「るくるく」「神戸在住」「G組のG」「そんな奴ァいねぇ!!」「ああっ女神さまっ」「ヨコハマ買い出し紀行」「ラブやん」のためでもあるが,北道が途中で投げ出してしまった長編連載「ぽちょむきん」のためでもあるのである。つまりワシは少なくとも購読目的の1/9を北道の連載放棄によって失ってしまったのである。どうしてくれよう・・・そんな思いを持つ購読目的1/9欠落読者はかなりの数,存在しているものと思われる。何故なら,「ぽちょむきん」連載当時から連載放棄の現在に至るまでちみっとずつ掲載されてきた4コマ猫漫画を収録した本書が,2005年1月の発売以来,9回も増刷されまくっているからである。これは,「キタミチのハイブロウ過ぎるカルト4コマならこの程度じゃねーかぁ」という,購読目的1/9欠落読者を舐め腐った編集者の部数判断ミスという範疇を超えたキタミチの連載再開への期待が,「きゃぁこのねこかわいー」というミーハーパンピーに上積みされた結果といえよう。まったく証拠はないが。
 とゆーことで,キタミチの今後の労働意欲を高めてもらうべく,発売から一年も経っておせーぞバカヤロー的非難を覚悟しつつも,リストラパパの如く打たれ強いワシは札幌の紀伊国屋書店で本書を購入したのである。せめて\524中の印税分ぐらいは性根を入れ変えて働いてもらいたいものである。

3/1(水) 札幌->掛川・雪後雨

 ふひー,研究発表は予想通り厳しい指弾を受けて玉砕。でもまあベンチマーク結果は結果なので,そのうちここで公開します。結構検索して見に来る人もいるしね。ま,あくまで一例ってことで。
 で,戻ってきたら,早速某所から「締め切り延長するから投稿してちょ」という哀願メールが届く。査読するてぇから,単なるベンチマークじゃダメなんだろ,と思っていたのでほったらかしていたのである。通れば御の字だが,どーすっかなー,微妙なラインだと思うので,今週末に時間があれば書いてみることにしよう。ちょーどデータも溜まったところだし。
 更に,アパートに着いてからのんびりしていたら,再投稿していたreject論文が通ったという連絡が届く。喜ぶ間もなく,共著者に電話連絡し,顔写真と経歴を送ってくれるようにお願いする。ああくそ面倒クセェ。今週から来週いっぱい仕事仕事で明け暮れること確実。殺す気かおんどりゃぁ(誰に言っているのか)。
 今回の出張では行きの羽田,帰りの千歳と羽田でポケモンジェットに遭遇する。一機しかないと思っていたのだが,複数機なのかなぁ。偶然にしては頻繁すぎるよーな。B747だから,ドル箱路線の千歳・羽田間に就航する機会が多いのかもしれん。
pokemon-jet.jpg
 頭がくらくらしてきたので,もう寝ます。暫く日記は休むかも。