9/21(水) 掛川・?

 Newサーバに繋がらないと嘆いていた昨日とは異なり,自宅からも職場からもばっちり移転先にて”na-inet.jp”ドメインが使えるようになった。ふー,一安心。ということで旧サーバの契約を解除する手続きをする。こればっかりは書類を郵送しないといけない。e-mail時代になってから大部分のやり取りは電子化されるようになったが,重要かつsecureでないといけない書類の交換のみが郵便に残された仕事となった。つまり,郵便の扱う量はますます減るが,信頼性はもっと高めないといけない状況になったわけで,民営化の道のりは険しそうである。
 ついでに自宅サーバが使っているドメインの移転手続きも郵送することに。まあ解約してもいいんだろうけど,いつの間にやらエッチサイトに転用されるのも面白・・・いや,シャクであるから,しばらくは抱え込んでおこうという次第。
 これが済んだら最後のお仕事は,IP8サービスの解約のみ。10月中に手続きをして,11月には通常のPPPoEへ逆戻りの予定。4年も使ったルータやnon-stopで故障なしで動作していた自宅サーバマシン(RH9, Pentiuim III 800MHz)のお仕事もこれで終わることになり,代わりにドカンとAthlon X2マシンがやってくるのである(金があるのか?)。嬉しさも寂しさも同時進行。さて,12月の時点でどんくらいコスト削減できているのかな?
 尻についた火を無視するのも限界のようなのでこれで失礼します。
 あーもー開き直ったぞ。とりあえずこれでいくっ。もー寝るっ!(23:10追記)

9/20(火) 掛川・晴

 うえぇ~,蒸すぅ~。台風でも来とるんかいというような日。気温はそう高くはないが,湿度が高い。こういう日に限って会議が二つもありやがんの。
 何か近頃,民主党のニュースが多いな。代表選挙があったからってのもあるんだろうけど,ボロ負けした党にしては露出度が高いような。マスコミの,せめてもの罪滅ぼしってところか。
 うぇ~ん(泣),自宅からも職場からもNewサーバが見えないよぅ~。何で作った本人より先に,他人がさくさくとアクセスするんだよぅ~(号泣)。
 まあ,明日には何とか・・・なっていて欲しいぞ。
 あー三日後に発表があるのに全然出来てない。尻に火がついたのでこの辺で失礼します。

New Server has opened !

 ということで現実逃避がてらNewサーバを弄っていたら,Mailing List以外の全ての設定が終わってしまったので,早速na-inet.jpドメイン移転手続きをしてしまいました。・・・しかし,1時間経っても全然更新されないな。大丈夫か?>みかかPC
 このBlogの記事を読めた方は,新たなサーバからHTMLを読み出している訳です。どですかね?
 Movable Typeはおニューになったものの,見かけはあんまし変わらず。ま,いいやね。

西島大介「ディエンビエンフー」角川書店

[ BK1 | Amazon ] ISBN 4-04-853890-X, \1000

ディエンビエンフー
西島/大介??〔作〕
角川書店 (2005.8)
通常24時間以内に発送します。

 さーて困った。
 何がって? 西島大介って,今お前が一押ししている漫画家じゃん,その最新作を紹介するのに何が困っているのか分からんというのか? いや,何と言ったらいいのか・・・つまりこれは物語の体をなしていないんだよ。じゃあ面白くないのかっていうと・・・うーん,これが難しいところなんだな。読者を選ぶ作品なのかって?・・・うーん,そうとも言えるだろうし,そうではないかもしれない・・・我ながら,じれったい,もどかしいんだけど,すぱっと言えないんだ。まあ,聞いてくれよ。
 漫画の基本は起承転結っていうじゃない。・・・こんなことを言うといしかわじゅんから今時何を古ぼけたこと言っているんだって怒られそうだけど,物語を読者に分からせるためのフレームワークの一典型であることは間違いない。まず「起」。核となるキャラクターや物語の背景が説明される部分だ。そして「承」→「転」と事件が次々に起こって物語が展開していって〆,つまり「結」となる。もちろん現代のフィクションではこの順番をずらしたりひっくり返したり,ということはザラ。だから承転起結とか結起承転,承と転がくっついてしまっている・・・etc.という物語も珍しいもんじゃない。
 で,ものすごく乱暴に言ってしまうと,この西島大介の新作は「結」「起」・・・あとはせいぜい「承」の取っ掛かりまで。それで単行本は完結してしまっているんだよ。Comic新現実の最終号で,西島は「ディエンビエンフー特別編」を描いているんだけど,それは「起」の更に前の話なんだ。だからエンターテインメントとして一番肝心の,血沸き肉躍る展開部分がすっぽり抜け落ちていて,西島はそこを描くつもりは今のところない,ということは既に分かっている(今後描くつもりはあるみたい)。
 俺がComic新現実をVol.1から購読していることは知っているよな? この単行本に納められている#1~#5のエピソードはそこに連載されていたものに少し加筆訂正が加えられたもので,Prologueと#6が単行本用に書き下ろされた部分だ。
 連載されていた部分はリアルタイムで読んでいて,かなりワクワクさせてもらった(悪趣味かなぁ?)。だもんで,新現実がVol.6で終了して連載が尻切れトンボで終わってしまった後は,単行本化が待ち遠しくて仕方なかった。著者のインタビューが連載の最後に載っていたのだけど,書き下ろしをするって発言していたしね。当然,主人公の日系人・ヒカルと,姫と呼ばれるベトナムの殺人娘,そして米国兵に鍛えられた人間兵器・ティム・セリアズ,この3人のその後がきちんと描かれるものと思うじゃない? それがどうだ,#6ではヒカルとティムのジャングルクルーズが延々と続き,姫は育ての殺人婆さんと畑を耕し続けることしか描いてくれていない。「結」であるPrologueではヒカルの持っているニコンが爆風で飛んでいき,結局最後にヒカルと行動を共にしてたのは誰なのか(まあ見当はつくけど),何も説明してくれないんだ。あーもー,俺の靴下痛痒感,分かってくれる? 最初に単行本を読了した時には,ふざけんな西島!って不貞寝しちゃったよ。だーれがこんな訳の分からん物語を推薦するかってんだっ。
 ・・・いやだけど,問題はその後なんだ。
 ・・・気になって仕方がない・・・Prologueがね。ネタバレになるからこれ以上は言わないけど,とにかく,単行本を全部読んでしばらくすると,Prologueの持つニュアンスが頭の中で熟成されてくるんだな。
 ・・・いや,省略された「承転」部分を自分なりに想像して埋め合わせる,って訳じゃない。逆なんだ。そこはなくても良かった部分なんじゃないかって,何だか勝手に分かった気分になってくるんだよ。俺だけかな?
 ・・・だから,これは面白い「物語」じゃないんだ。西島描く架空のベトナム戦争に配置された3人のキャラクター,彼らを取り巻く環境,そしてその底流に存在する見えない「物語」の醸し出すニュアンス,そーゆーものを眺める・感じる作品,ということになるんじゃないかな。
 ・・・そうなんだ,俺はそーゆー素直に楽しめない作品を持ち上げる輩の鼻持ちならなさが大嫌いなんだよ。分かりづらいから面白い,なんてのは邪道も邪道。漫画はインテリのお飾りじゃないんだ。・・・だからこの作品を「面白い」なんて称揚するつもりは全くないし,そんなことはしたくない。・・・でも,やっぱり気になるんだ,ひっかかるんだよPrologueが,今でもさ。
 俺が困った理由が少しは分かってくれただろうか? 前作はしっかりした起承転結物語だったので,この作品との構成のギャップには驚かされるよ。
 でもまぁ,この作品が理解できるのは俺だけさって感じの文章がWebに氾濫するのは見えているから(何せサラブレット西島だからね),「困った」と発言する奴が一人でもいるってことを知らせるべきとは思っている。
 そうね,「不思議な作品」と総括しておこうか。面白いかどうかは保証しないけど。ま,今後続編出るまで待ってもいいかもね。何時になるか分からないけど,それまではやっぱり「不思議な作品」のまま,なんだな。
 読む?

9/17(土) 掛川・晴

 ボチボチやらねばならぬことにようやく手がつくようになった。本日のお仕事はそこまで。あとは二日でどこまで突き進めるか,である。
 頼まれていた研究発表会は御同類がいっぱいいて午後のスケジュールが満杯につき断念することになった。代わりに10月下旬に地元の中学生さん相手にサーチエンジンの話をすることになった。で,その資料用にと,ふざけた書き出しから真面目な中身へとバリバリと書いている。最初の意気込みはともかく,どこまで書けるかな? バカでも何でもやりとおしているといつのまにやらどーにか書けてしまうもんであるから,ともかく書くしかない(何を言いたいんだ>をれ) ということで,こんなことも書いてしまうのであった。
「人間社会は,人間同士の信頼関係を相互に張り巡らせた『Inter-人間』ネットワークです。これによって社会が成立しているため,如何に多くの人から信頼してもらうか,そのことによって経済的社会的な豊かさを手に入れることが出来るようになっています。従って,悪意を持って人をだまくらかすことで他人より一歩抜きん出ようという小悪党の大部分は(ということは多少の例外はあるということでもあります),信頼関係のネットの枠からハズれてしまい,逆に自分が落ちていってしまいます。 WebやメールといったInternet上のアプリケーション世界においても,コミュニケーションしている主体は人間ですから,この原則は変わりません。地道な信頼関係抜きにむやみやたらに自分のWebページからリンクを貼ったりメールを出したりしても,そのWebページの評価が上がることはありませんよね? 真っ当な人(Web)である,と既に認知されているところから信頼してもらい,その結果として真っ当なWebページからリンクして「もらう」ことによってしか,評価を上げる道はありません。この「信頼できるWebページからのリンクは信用しても良い」という原則を最初に大規模に実現し,我々に見せてくれたのがGoogleだったのです。」
 うわー,説教くせー。年よりくせー。ま,年寄りだからいいや。でも「信頼の連鎖」ってのをきちんと理解しないと,真っ当な努力なしに「GoogleのPageRank(TM)を挙げる方法はないか?」という間抜けな質問をする輩になっちゃうんだよなぁ。原理原則をコッテリ書く,という文書になる予定。しかしこんな調子でホントに書きあがるのか?
 寝ます。