7/2(土) 掛川・曇

 どんよりするばかりで一向に水が滴ってこない空の下,国立某N大のClusterマシンは一生懸命ワシの計算を行ってくれている。メモリリークはいい加減な関数呼び出しのせいで起こっていたらしく,きちんと型宣言してみたら全く問題なく1800次元のJacobi行列を計算している。よーし,本日中には何とか下書きはできるな。
 以前,ワシを競り落とした方が,金額を吊り上げて再び落としてくれたようだ。
> この度、あなた様を女性会員にセリをさせて頂きました。
> その結果、聡美さんが142万円であなた様を落札致しましたが、
> あなた様の意思確認がとれていません。明日中にお返事が頂けなければ
> 無効となりますので最終通知致します。
 うーむ,6万円から142万円か。リアリティが無さ過ぎるなぁ。もう少し「公正にセリってます」というニュアンスを出すべく,常識的(人身売買の常識ってあるのか?)な金額を,じわじわと上乗せしていって欲しいものである。
 ともかく,今はSWoPPの原稿を上げるのに忙しいので,お返事を差し上げる暇は無い。あしからず。

6/30(木) 浜松->掛川・晴

 この三日間,午前中は研究会,午後は職場でお仕事,夜は研究会,というハードな日程をこなした(禄に仕事してなかったくせに,という文句を言えるのはS大Y研の諸氏と,ドタキャンしなかった実行委員の方々のみである)。 本日も午前中で失礼しつつ,午後は実験を3コマ分こなした。
 SWoPP用のコードのデバッグ(どーやら派手なメモリリークがあるみたい)をする気力が尽きたので寝ます。

竹宮惠子「平安情瑠璃物語」中公文庫

[ BK1 | Amazon ] ISBN 4-12-204528-2, \552

平安情瑠璃物語
平安情瑠璃物語

posted with 簡単リンクくん at 2005. 6.25
竹宮 恵子
中央公論新社 (2005.6)
通常2~3日以内に発送します。

 最近は教育者として熱心に学生さんを指導しているためか,読み応えのある長さの作品をめったに描かなくなってしまったK子たんであるが,幸い,旧作が次々と文庫化されている。本書もその一つで,ブライトシリーズだけでは飽き足らないワシのようなファンにとってはありがたい。
 ワシは所謂24年組の熱心な読者ではない。少女マンガの入り口は70年代後半~80年代前半の「りぼん」だったので,最初の洗礼は乙女チック路線であり,有閑倶楽部開始前の一条ゆかりですら,ワシにとってはちょっと古めかしく感じられたのである。そんな人間であるから,いくら世評が高くても,絵柄が今風(当時の)ではないマンガを読む筈もなく,大島弓子は「サバタイム」で,K子たんは「紅にほふ」で,共に1990年代に入ってようやく初邂逅を遂げたのであった。
 そんな遅まきながらのK子たんファンなので,「天馬の血族」以降の絵が一番好みである。ちょっと古めかしいが,それが土俗的な凄みを感じさせ,現実から遊離しない雰囲気を醸し出すのに成功しており,「吾妻鏡」や本書のような歴史物を描くには最適である。
 それにしても,この物語の主題である主従関係の,なんとまぁ退廃的なことか。解説の村上知彦さんは「絵から発するオーラ」を感じたそうだが,ストーリーからもただならぬものを感じる。主人である廣信を抱く左中太は,性欲・愛欲に加えて,幼い頃に別れた母親の面影も主人に重ねている。人間の欲望を三つ巴にしているのだから,ものすごく重苦しい物語なのに,目が離せず一気読みしてしまった。
 お気楽なボーイズラブに飽き足らない向きにはお勧めである。

6/23(木) 掛川・曇

 テンパっているのに,玄箱を買ってしまう。250GBのHDDを取り付けて早速動作させてみると・・・

Kuroutoshikou KURO-BOX/HG (IESHIGE)
Linux/ppc 2.4.17_mvl21
KURO-BOX login: root
Password:
Linux (none) 2.4.17_mvl21 #24 2004年 10月 19日 火曜日 17:17:03 JST ppc unknown
root@KURO-BOX:~# date
Thu Jun 23 21:15:33 JST 2005
root@KURO-BOX:~# ls /etc
atalk group linkstation_release motd profile
(略)
ftpusers limits modules.conf printcap shells.conf

うーむ,噂通り,単なるPPC Linux boxである。さすがにこの方のようにhackしまくるつもりはなく,nfs/printer/sambaサーバになればいいかな,ぐらいの気持ちである。
 これ以上触ると仕事に差し支えるので,しばらく初期不良洗い出しがてら,単なるファイルサーバとして使ってみることにする。ところで”IESHIGE”って誰?
 某N大の数百万円Clusterをいそいそと弄くる(勿論,パンピーが出来うる範囲内で)。と,また一台止まっている。使う度にどれか一台おかしくなっているように思えるのだが気のせいだろうか。やっぱりあの小さい筐体に8台構成ってのは熱設計的に無理があるのかしらん。まあ,高価なマシンのことは,ワシみたいなモンにはよ―分かりません(川藤風に)。
 寝ます。

6/22(水) 掛川・土砂降り後晴

 梅雨に対して「根性なし」などと悪口を叩いたためか,本日は一転して土砂降り。天竜川水系の水不足が懸念されていたが,これで一息つくか?
 某研究会のお仕事,一段落つく。トップページの書き換えを他人にお願いしなければならない(途中からそれもサボられた),CGIの運営もMLの配送(完全なspamツール)もやって頂けないので急遽当方のサーバで実施することになるなど,自分ではどーにもならない体制でやらなければならないことがストレスとなって,気持ちのいい仕事ではなかったが,それが終わってホッとしている。つくづく,自分で思い通りにならない仕事が嫌いなのであるなぁ。あとは自分の仕事を・・・なんだが,さーて,Blogに逃避しているようでは先が危ぶまれる。
 Gladmanさんの差分ファイルからVC.net用のGMP/MPFRバイナリを新しく作ってみた。うまくすればI君の卒研に使うことになるのだが,当人はそのテーマに関しては難色を示している。さてどーなる?
 へっ,Vine 3.1ではapt-getでLAMがインストールできるんだぁ。うーむ,でもメンドクサイので使わないな,しばらくは。MPICH2に乗り換えちゃったし,Windowsでも試したいしなぁ。そーいや,MPICH2-G2ってのはないのね。不思議。
 では行ってきます。
 ただいま。土砂降りは朝だけだった。やっぱり根性なしである。日中は太陽も出て,降った雨が一斉に水蒸気となり,不快指数を急上昇させる。最悪のシナリオである。そーゆー時に限って講義日だったりする。カビが生えそう。
 Pentium Dのベンチとしては一番早い。ま,想定通りといったところか。早く自分のライブラリでベンチしたいなー。今の予定だと,7月後半の暑い最中にCluster三昧ということになりそうである。
 UNIXの教材作成,最後の締めはWebプログラミング,CGIである。今時,UNIX使おうと思ったら大概サーバがらみなんだが,そうそうrootでなければ出来ない作業を教えることも出来ないから,まあPerlでCGIてのが無難な選択となる。PHPじゃぁ,UNIXでのプログラミングとは言えないしね。
 折角だから,CGI.pmもcgi-lib.plも使わず,生の$ENV{‘QUERY_STRING’}を堪能してもらうことにする。日本語さえ使わないのなら,手動でsplitすればそこそこのものはすぐに作れる。これを最後の課題としよう。
 風呂入って寝ます。