4/4(月) 掛川・晴

 桜が咲き始めたようだ。来週には満開となるや。とはいえ,今日は肌寒い一日であった。
 やんなきゃいけないことが目白押しで,ちょっと虚脱状態。研究の打ち合わせをした後は,出たばっかりの新年度予算であれこれと足りないものを購入しまくって,それで一日が終わってしまった感じである。GWまで無事過ごせれば,7月までは何とかなるであろう。しかし,新年度の準備がまだ全然終わってない。大丈夫か>ヲレ
 春休み企画どころでなくなってしまった>”About Blog” 書評の二つも書き上げたらそれで〆かな。読んでいる暇があるかどうかが問題である。
 何か気合が入らないので,寝ます。

4/1(金) 掛川・?

 April Fool。イソプレスの記事は毎年楽しみなのだが,段々とウソの信憑性(という言い方も変だが)が落ちてきているように感じる。すぐにウソと分かってしまうような記事はいただけない。どうせなら,このぐらいの信憑性は欲しかった。・・・え,ホントなの?
 某科研費Projectの準備終了。結局,cs-pccluster2にWindows Updateをかけただけで終わってしまった。Windows 2003でドメイン管理しているんだから,もっと楽に出来る方法はあるらしいのだが,あの分厚いResource Kitを読む気にならず,一台一台手動でupdateしている。O’ReillyにはWindows Hacksじゃなくって,Windows Tipsを出していただきたいものである(もうあるかな?)。
 新しくした学内Webサーバとex-csにWikiでも入れようかと試してみたが,どーも性善説に立ったシステムには馴染めない。そりゃ荒らしが入ればrestoreりゃいいんだろうが,ワシみたいな熱しやすく冷めやすいズボラ人間にとっては気になってしゃーない。
 条件としては
  ・static HTMLを生成する
  ・commentもtrack backも受け付けないように出来る
  ・バックアップが簡単
なんだが,そうすっと結局Movable Typeぐらいしかないんだよなー。tDiaryのPerl版があると助かるんだけど。XOOPSなんて大仰なものを使うはバックアップが大変そうだし・・・しばらくは手動でチマチマと作ることにするか。

石浦章一「東大教授の通信簿」平凡社新書

[ BK1 | Amazon ] ISBN 4-582-85263-7, \720
 以前,高校の教員集会とやらに引っ張り出されたことがある。学生(高校生の場合は「生徒」と呼ぶのが普通らしい)による授業評価について,高校よりも先行して実施している大学としてコメントして欲しい,ということのように記憶している。
 現在の小中高校教育の現場は良く知らないが,全ての授業,あるいは全ての教員が行った授業のどれか一つを対象として,受講学生にアンケートを取っるようなことはしていないのが普通だろう。しかし,大学の場合,特に私立大学は,少子化の進展によって学生数を確保することが難しくなることもあって,授業評価に積極的に取り組んでいるところが多い。今では国公立大学でも,講義終了時にアンケートを取るのが普通である。
 その集会では事前に出席者へ質問項目を聞き取っていたようで,当日その場で「これについて答えて下さい」と質問をまとめた書類を渡された。その中に「アンケートを取って学生におもねる姿勢を取るのはいかがなものか」というものがあり,当時はまだ気弱な三十路ニューカマーだったワシは,「おもねるというのはどういう意味か分からない」と戸惑いつつ,「まあ確かにひどい言葉を投げつける学生も居ますが,それは適切に無視できるようになってきてますよ」と答えたのであった。
 返す返すも残念である。
 考えても見よ,学生はサービスを受け取りたくて安くない学費を支払い,それを糧として我々センセーどもは日々の生活を送っているのである。こちらの力量に差があるのは仕方がないが,それなりに良い「サービス」を講義を通じて返すのは当たり前のことではないか? それを「おもねる」とは何事であるか! てめぇらこそ力もないくせに自分のプライドだけ擁護したがっているアマちゃんなのであって,アンケートにあれこれ書かれるのが怖いなら,実のある講義をしてみろよっ!
 ・・・と,今ならこーゆー文意を真綿にくるみつつ,でも所々に棘は突き出ている,というような答え方も出来たであろう。残念である。
 うーむ,のっけから熱くなってしまったが,しかし,日本のセンセー方は概して「打たれ弱い」存在である。いーじゃねーかよ,メガネが変とか,ヒゲ剃ってこいとか,ブサイクとか馬鹿とか死ねとか書かれたってよ。こっちはいい年した大人だぜ? 勝手に言ってろよ,こちとらこれで金とって生活している立派な社会人,親の脛かじって自分の至らなさとまともに向き合えないボンボンと一緒にするんじゃねーよ,ぐらいのオヤジ的開き直りでどっしり構えていただきたいものである。
 そーゆー授業アンケートの自由記述欄に書かれた極端なご意見は,ワシがコメントしたとおり,「適切に無視」すればいいのであって,問題はその他の,統計的指標がはじき出される所にある。講義内容の難易度,板書の使い方,配布資料の量と内容,受講生への講義参加促進努力の有無・・・,と「良くて当たり前」と思われそうな項目は数値で答えることになっているから,全体の評価値が一目瞭然となる。ワシら教員にはその結果が全体の平均値に比較して高いか低いかも分かるようになって返ってくる。ワシの場合は,全体として中の下,というところで,ちょっと手を抜いた講義を続けると下がり,頑張ると上がる,という,まあ「いいところもあるが悪いところはそれを若干上回る」平均的な教師なのではないかと自己評価しているのである(甘い?)。いや,こーゆー評価はワシにとってはありがたいものである。変に自己肥大して「ワシの話が分からんのは受講生が悪い」となることもなく,頑張れば平均レベルにはなる,という自意識をアンケートなしで得られたかどうか,甚だ疑わしい。
 という訳で,本書は天下の東京大学で実施された授業評価の結果を分かりやすくまとめたものである。生命科学を専門とする著者が書いたものであるが,本書には専門に関する記述は殆どない。東大教員の仕事の内容や教育システムの解説,著者自身の論文成果の経年変化,等々,大学内部の仕組みに疎い人が読んでも誰にでも分かるようになっている。そして授業評価の結果も「まあ,そんなもんだわな」と納得させられるものであって,ワシが知る限り,まともに教育を行っている大学ならば,似たような統計結果が出ているのであった。その結果を知りたければ,本書を買って読んで下さいませよ。
 さて,大学のセンセー方の評価については大体出揃った昨今,著者もちょろっと述べているが,次の課題は「受講結果の精査」である。多少学生さん達からの評価は悪くとも,脱落者が増えない程度のものであれば,学生さんの「不満」よりは「得たもの」が多い方がいいに決まっている。大体,教師に対する評価なんて,社会人になって数年すればガラッと変わってしまうものである。それよりは成果,そう,「評価よりは成果」を重視するような授業評価が行われれば,打たれ弱いセンセー方もその真価が分かってくるのではないかしらん?

3/31(木) 掛川・?

 昨日の超並列研究会は,DELLの営業トークも含めて,なかなか面白かった。GUI Web Browser発祥の地,NCSAのDELL Clusterの話,Switchの実物を拝めたInfiniBandの話を聞けて,ホホウなるほどと感心して帰ってきた。しかし,ここでも挨拶を交わすような人が来られているとは思わなんだ。
 ・・・で,36歳の誕生日は過ぎてゆくのであった。ついでに人間ドックの予約もしておく。今年度はとうとう受診できなかったしなぁ。
 本日は学内Webサーバをex-csと同じ構成(Apache2+MySQL+Tomcat)にして,replaceした。あーめんどくさ。しかし,前回作ったメモがあったので,作業そのものはさくさくと進む。MySQLで作ったデータベースのバックアップを取るのを忘れていたというオマケはついたが。
 本日で職場を去る人もあり,明日来る人もあり。人生色々である。
 明日はあれやってこれやって,SciCADE参加振込み手続き開始,研究室のメインPC Dual 19inch化,cs-pccluster2の復活作業とLCD追加をやったあと,某科研費(2006年度からは共同研究者になってしまったので)Projectに本腰を入れることになる。しばらくそっちのプログラムは組んでこなかったからなぁ,思い出すだけで一日終わっちゃうかも。土日が勝負かな。
 来週は,cs-pcclusterの復活,学生実験準備をやってようやく並列計算に取り掛かれる,つーか,取り掛かねばSciCADEにもSWoPPにもFITにも間に合わないのであった。あー,もう春休み気分を捨てて仕事モードに突入せねば。
 寝ます。

3/29(火) 掛川・?

 お,終わった。未読大王からgetしたファイルをマージして,目立ったミスを修正して3年越しの翻訳作業に一区切ついた・・・。でも細かいところのすり合わせとか,誤訳もまだ残っていそうだし,うーん,何回見直しても直った気がしない。気分は前野良沢(そんな大層なもんかいっ)。「あれここれもまだ足りないよ―な気がしますが一応完成っつーことでひとつ」と小生御大にメールして今日の作業は終了である。
 明日はDELLのHPC戦略とやらを伺いに川崎へ。明後日は学内サーバの移設作業で,月曜日までに某Projectのプログラムを仕上げて・・・うーん,死にそうである。のんびり温泉に浸かっていたバチがあたったか。でも休養は良かったなあ。来年もやろっと(懲りてない)。
 今日はもう風呂入って寝ます。