7/6(火) 掛川・曇

 うー,むしむしどよどよ。シャツもべとべと。やーねー全く。
 いしかわじゅんさんのページで,「編集会議」の花田編集長が退任するというニュースを読む。で,最新号を本日読んでみたら退任の挨拶が。早速,定期購読を取り消すことにする。2001年4月号から4年目,よく頑張ったと言うべきか。お疲れさまです。
 Information誌に論文掲載。つっても,目次しか分かりませんがな。査読が(以下検閲削除)。投稿論文数が増えたせいか,今年からは隔月誌になったようだ。よきかな。
 卒研生がNetPIPEを使ってベンチマークを行った結果を持ってきたので,比較対照用にとcs-pccluster2にてGbEと100BASEのベンチマークをそれぞれ試してみる。・・・うーむ,100BASEはTCPもMPIもさしたるoverheadなしで約90Mbpsは出るのに,GbEと来たら,TCPが400Mbps, MPIが250Mbpsぐらいまでしか出ない。確かにMPIのoverheadはヒドイという話は前からあって,例えばこのレポート(PDF)によれば,折角Jumbo Frame化しても,MPIではoverheadのせいでMTUdefault値の時と殆ど変わらない性能になってしまうという。それならそれで,「MPIはやめて生のsocketを使いましょうぞ」というtcplibなんてのもある。にしてもね,Jumbo frame未対応のGbE SWを使っているせいもあろうが,ちょっとMPIが酷すぎる。もちっとベンチをとってみんべか。
 ちなみに,卒研生さんが頑張ってくれたおかげで,Realtek, Broadcom, Intel のGbEチップの性能評価もキチンと出た。結果は予想通りというか,値段の通りというか・・・こうまでハッキリと出るとはねぇ。高いモンは良くできているぞよ。
 SIAMに注文していたMolerの”Numerical computing with MATLAB“の新版が届く(PDFはこちらにある)。PageRankの説明なんかもあって,新しい話題を取り入れることも怠っていない一方,アルゴリズムの解説もしっかりあって,バランスの取れた良いテキストである。これでMATLABが安価であれば言うことなしなのだが。
 寝ます(久々だな)。

7/5(月) 掛川・雨後曇

 朝方に強い雨があったが,その後はどんより。このまま明日になってしまうのかと思っていたら,夜半になって土砂降り。またぞろ東海道線を止めなければよいが。今週,来週とも東京行きなので,人事ではないのである。
 GSLは6月末に1.5へVer.up。CERNで配布しているWindowsバイナリ(VC6, VC71)もupdateされるのかしらん?
 ちまちまと投稿予定の論文草稿を弄くる。うーん,どうしようかなあ・・・。

内田春菊「私たちは繁殖しているレッド」角川書店

[ BK1 | Amazon ] ISBN 4-04-344427-3, \590
 主人公である漫画家(春菊本人ではないことになっているらしい)が第三子を出産して育てる日常を描いたエッセイ風フィクション(ということになっているらしい)マンガ。
 いやー,あんなにいらやしくっていかがわしかった春菊マンガが,こんなに無害で日常的でフツーに読めるようになっちゃうとはなあ。こっちが老けたせいか,作者・・・じゃない主人公が親としてのキャリアを積んだせいか。まあ,両方なんだろうな。
 ところで,父親になるには「ちょんまげ」が必須の技なんだろうか・・・うーん,すいません,自信がありません(何の?)

6/30(水) 掛川・豪雨後晴

 静岡市から東側で局所的に集中豪雨となったようである。掛川も出勤する直前には突然の土砂降りがあったが,すぐに上がった。梅雨も終わりに近づくと熱帯性のスコールのような状態になるのだなと軽く考えていたら,静岡市では冠水したところもあったようで,新幹線・在来線とも午前中はストップ。午後になってようやっと動き出すという有様で,我がゼミ生のO君までその巻き添えで登校できなかった。うーむ,こういう事もあるのね。静岡新聞によると,昨年にも同じような局所豪雨があったようで,前線ができやすい地形であるらしい。石狩湾低気圧みたいなモンか(ローカルな話題にはローカルな比喩で答えようぞ)。
 本日で6月もしまい。次回Workshopのスケジュールのお伺いメールをT御大に送る。すぐさま返事が来るところが凄いなあ。「8月下旬は何も予定はありません」というあたり,貫禄というか何というか・・・。夏休みは集中講義だのオープンキャンパスだのとドタバタ忙しく使われる下っ端とは,やっぱり違うんだなあ。早くそういうトシになりたいものである。・・・30年早いな。
 EM64T搭載Xeon出荷(PC Watch)。IntelもついにAMDの後追いをするようになったのであるなぁ。Dual New Xeonマシンは魅力だが,OSが出揃って人柱さん達からの報告が出てくるまで待っても遅くはない(金もないし)。来年半ばにはAMD64/EM64Tの花盛りとなっていることを期待したい。

6/28(月) 掛川・?

 日が変わってしまったので,月曜日の日付で書くことにする。
 午後からはいつも通り頭痛と鬱を抱えて寝込み,夜になってようやっと収まった。すぐさまSWoPPの原稿を最終チェックし,「ま,こんなもんか」レベルのものを6ページにまとめて印刷。ただし,投稿への道のりはまだ遠い。7月一杯はデータ取りに勤しむことになるであろう。・・・こんなめんどくさい研究,するんじゃなかったと後悔しつつも,ここでワシがまとめておかねば誰がやるという使命感にも目覚める(そんな大層なことか)。頑張りましょう。
 登場したばかりのi915/i925X Chipsetが回収されたそうな(Akiba PC Hotline)。まあ,リコール対象になるはずの自社製品を隠し続けたどっかの自動車会社に比べれば,誤りを認めただけでも物凄く誠実に見える。是非とも,過去の不祥事を抱えた会社はこの際全てを認めて謝罪すべきであろう。某ダイヤマークのよりましという評価を得ること間違いなし。お得である。実はワシも(以下略)
 「こと,コンピュータに関する未来予測は完全に外れた」と言ったSF作家は誰だったかなあ。全く,これだけパーソナルなコンピュータが普及し,瞬く間にThe Internetに接続され,学校現場に取り入れられて浸透するとは,予想もしなかった事態である。おかげで,あれだけ情報情報と騒いでプロパー情報科学者を増やそうと躍起になって大学教育カリキュラムをまとめたIPSJが,あっという間に長期低落傾向を辿るようになってしまった。元々,何かの目的があって道具を使いこなすというのが本道だとワシは思っているから,コンピュータを使いこなす教育ってのは,対象となる分野の,情報科学とは取り立てて縁のない専門家が行うのがいいのである。それもあっという間にそうなってしまっている。これから先は,それぞれの分野で独自のソフトウェアやシステムが作られ,発展して行くことであろう。たまーに各分野で横断的に使える理論やらソフトが登場して話題を振りまくのであろうが,そこにプロパー情報科学者がどれ程commitできるのか,ちょっと疑問である。
 ・・・ということをつらつらと考える一貫として,以前にも話題にした100ドル100桁懸賞問題が本にまとまったとのことなので,早速注文する。正解のソースコードも公開されていて,卒研用にはピッタリかな。とりあえずはBNCpackでの正解ルーチンも作って公開しようかな。