8/9(金) 徳島→駿府・晴

 昨日の宮崎県沖地震が南海トラフ系海域で起こったということで,東京から西日本は警戒一色で染められ,東海道新幹線は徐行運転だわ,スーパーの店頭からは水やパック入りコメが一隻に消え果るわで,てんやわんや。にもかかわらず,徳島市の阿波踊りや高知市のよさこい祭りは通常通り開催するとのことで,これが所謂「踊る阿呆にみる阿呆,同じ阿呆なら踊らにゃソンソン」精神という奴かと感心する・・・のはいいとして,こちとら静岡まで戻らねばならず,予定を繰り上げて早めの高速バス(徳島→新神戸)と新幹線で帰宅することとなり,この日記は無事ひかりに乗り込んだところで書いているのである。久々だなこのシチュエーション。

 京都駅で臨み待ち合わせのため6分ほど停車するらしい。こだまほどではないとはいえ,JR東海新幹線ヒエラルキーを感じざるを得ない。

 夏休みに入ったところで研究室の片づけ第一弾を開始。まずは完全にオブジェと化している応用数理学会誌を捨てて,本棚の一部を開けることに成功。論文は完全電子化して久しいし,紙で見ることも殆どないので,興味のある論文(自分のものも含め)掲載分のみ残して全部廃棄。空いたところに,置いていく物品を詰め込むというスライドパズル作戦。

 26年目で溜まりに溜まった黄ばんだ紙類は地球の肥やしとなるべき運命にあるのである。

 さて徳島。SWoPP2024の会場として,あわぎんホールという,いかにも地方公共ダイン大河扱いに困ってネーミングライツごと売り飛ばしたと思しき昭和のかほり漂う建物。目が回ったレトロロボットのようなぐるぐる窓がキュートである。

 中から見てもグルグルはグルグルである。でかいサイズで見るとさらに目が回るのである。

 今回は冒頭に書いた通り,新神戸から高速バスで淡路島を縦断して徳島に来たので未確認なのだが,阿波踊り空港ではハワイのレイよろしく,踊り子さんが到着客を出迎えてくれるという妄想が発動して止まらない。なんでもネーミングを面白がればよいというものではないのである。

 とゆーことで,本日は無事公演を終えてさっさと帰宅しているという次第。徳島ラーメンも,阿波尾鶏づくしの焼き物に,〆の卵かけご飯もおいしゅうございました。

 さて夏休みの宿題が整ったところでもうひと頑張りするのである。次週な人間ドック。重篤な病気が見つからないことを祈るばかりである。

 ここまで書いたところで米原手前。乗り換えなしの静岡停車のひかりに乗れたので,あとはのんびり過ごします。

7/28(日) 駿府・酷暑

 梅雨明け前から35℃越えの日があったので,まぁ覚悟はしていたのだが,こう(毎日毎日)n続くと,平日10時~16時は屋外作業は,冷え冷え作業着でも着こまない限り不可能ではないかと通巻ぜざるを得ない。自宅でも,ガシガシエアコンで冷やして何とか30℃以下を維持できるかどうかというレベル。壁面は当然として,本格的に窓の断熱効果を高めないとこの先,自宅内に引きこもっての熱射病予防も難しくなるだろうな。

 という灼熱の中,我が家の朝顔は,お隣のゴーヤを押しのけて増殖中である。とうとう花まで咲かせた。この根性は見習いたい。

我が物顔の義実家出身の朝顔

 根性といえば,昨年に引き続き開催された阿部が川の花火。昨年よりドローンの数が増えたディズニーショウが見ものであった。

 2年連続,台風で中止になったり,コロナ禍で長いこと開催できなかったりと受難続きの花火大会だが,今年は24年問題と人手不足でシャトルバスの運転が全面的に中止となった。とはいえ,歩けない距離ではないし,その分,経路には出店がたくさん出たようで,痛しかゆしというところか。来年はどうなるかなぁ。そもそもワシが見れるかどうか。

 翌日はオープンキャンパス。今年はM20ビルに静岡駅前キャンパスが開設されたので,こちらの担当と相成った。いろいろと書きたいことはあるが,この顛末は来年以降にボチボチ開陳していこう。

 さて現実逃避しまくったこのひと月であったが,もう尻に火が付いたので,応用数理学会年会の予稿を明日までに仕上げて,次週に迫った徳島行きの準備もせねばならぬ。今度こそ頑張りませう。

7/6(土) 駿府・晴

 梅雨のさなかにも拘らず,今週の半ばからはろくに雨が降らず,ピーカンとはいかないものの晴れ間が続き,駿河湾から熱気が押し寄せて史上最高39℃を記録する始末。日中は屋内作業なので普段は大丈夫なんだが,昨日は学内の安全パトロールで熱いキャンパスを横断する羽目になり,ポカリスエットをがぶ飲みして回復することができた。多分ワシの臨終は,エアコン故障で酷暑の中,介護施設で熱中症で死ぬのであろう。まぁ屋内で死ねればいい方であるが。

夏の定番,CoCo壱番屋の夏野菜カレー,最高である。

 とゆーことで,毎年トラブりながらICCSA2024の講演を終え,SWoPP2024の予稿をアップし,自分の次年度以降の予定を公にした結果,気が抜けて呆けているのである。いやいや,まだまだOpenMP並列化もしなきゃいかんし,複素線形計算対応もしなきゃいかんし,何より行列のリダクションの高速化を頑張らんといかんのである。ということで来週から頑張る(毎回それかい)。

 最近ワシみたいな五十路以上の高齢者によるカスハラが問題になっているが,今に始まったことじゃない。年寄りはいずれ退職するか死ぬから黙ってやり過ごせばよいと優しくお目こぼしされてもらっていたところが,ここんとこの人手不足で若い人材が常にどこでも不足気味で,めんどくさい年寄りに時間や神経を取られる余裕がなくなったという事情が大きいのだろう。そーゆー方々の主張の根幹には変化に対して対応ができないことでイラついている→役に立たないと無視される→さらにイラつく・・・という悪循環がある。自覚して直してもらうしかないんだけど,まぁ五十路過ぎたら修正はほぼ不可能なんで,最近は「平等に扱って言いたいことを言わせて気にせず華麗にスルーする」というスマートな対応策が取られているようである。まぁダメ年寄りのガス抜きぐらいはやらせておいて,内容は受け流す(気にしない),というスタンダードが確立されているようである。・・・ということをSWoPP2024のプログラム構成から読み取れたってのは穿ちすぎかしら? そーいや,なだいなだの晩年は「老人党」とかぶち上げて晩節を大いに汚しておったけど,まぁ「ちくま」のエッセイのネタにはなってたから一種の商売だったのかしらね。にしても,いつから「年寄りは若い奴らに面倒をかけずに日々生きる」という礼節が失われたのかなぁ。やっぱり団塊の世代からかしらね。ワシらバブル世代は後世もっと非難されそう。まぁあと30年ぐらいでみんな死ぬし,せいぜいXとかBlueskyとかThreadsで愚痴るぐらいで無視してくれればさして問題ないだろうから,現役世代の方々におかれましては,もうちょっと我慢していただきたい・・・え,30年も我慢できない?・・・じゃ楢山(以下略)。

 さて,これから夏休みが終わる9月までは大学見学・オープンキャンパス(しかもハシゴだ),合間に研究(あれ?)という楽しい(?)日々が続く。8月下旬にはとっても楽しい(??)交流会とかあるし,まぁ最後なんでいろいろ楽しませていただきますぜ,旦那。おっとプログラムもシャカシャカ書いとかんといかんなぁ。

 意気込みだけ空回りさせつつ,日々過ごします。

6/2(日) 駿府・曇時々雨

 梅雨前の天候不順な日々が続く。長期予報では6月半ばからシベリア寒気が北に交代し,太平洋高気圧の暖気が上がってきて本州が梅雨に突入するとのこと。蒸し蒸した不快な日々があと2週間後にはやってくるわけだ。ちょうどこちらが盛岡に一泊二日の弾丸出張のところらしい。無事に往復できるかどうか見ものである。締め切り数時間前にギリギリ予稿をアップして「To be continued」しちゃったのでその続きを2週間で頑張ってやらんとなぁ。

 盛岡出張といえば,せっかくJR東日本のオンラインチケットサービスである「えきねっと」の会員になったこともあり,SUICAと紐付けたe-ticketサービスを使おうと張り切って予約したら,JR東海エリアは紙チケットでなければならず,故に駅の指定券券売機で取り出す必要があるとのことである。とゆーことで「掛川→東京」と「東京→静岡」の東海道新幹線の紙チケットを受け取るべく静岡駅の券売機に向かったところ,「えきねっと」で予約した分のうち,表示されるのが「東京→盛岡」「盛岡→東京」の分のみ。こっちはe-ticketだから当然紙チケットの発券はできない(必要ない)のでいいとして,肝心の東海道新幹線分の表示がない。JR東海の駅員さんに詰め寄ったところで,えきねっとは当社のサービス外だからJR東日本に聞けとのこと。で,えきねっとのサポートセンターに電話して事情を聞くと

  • e-ticketと紐付けられた紙チケットの発券はJR東日本エリアでなければできない
  • JR東海エリアで発見したければ全区間を紙チケットで予約する必要がある

とのこと。結局はワシの解釈違いで,一部紙チケットもJR東海エリアで取れるモンだと思っていたことが間違いということであった。だったら予約自体できないようにして欲しいモンである。とゆーことで,予約はキャンセル料なしで取り消してもらい,JR東海の指定券発券機でフツーに紙チケット予約に切り替え,難なく出張用のチケットがゲットできたという次第である。

JRグループでオンライン予約ぐらいは統一システムでやってくれ

と言いたい。まぁ,みどりの窓口が減らされた分,自動発券機が賢くなってて便利ではあるけどね。静岡駅だから並ぶことなくスムーズに買えるが,外国人観光客でごった返す京都駅なんぞ券売機自体少なくて買えたモンじゃない。まぁ今後お世話になるEX予約は東海道新幹線エリアであれば問題なく使えるからいいけどさ,インバウンド消費して欲しいんだったらもうちっとオンラインシステムぐらい便利にできんもんかしらね。

 さて,今週からは管理職業務と並行して××準備が本格化する。この辺の事情は体験してみないことには分からんが,なーるほどねと目から鱗なことばかりで,しょっちゅうxx受けて難なく通過しているxx大の先生方には何てことないことでも地方××大学勤続26年目のワシには初体験なことばかりで,まっことハラハラする日々であった。
 それも先週でおしまい,次は25年間溜め込んだ物資を整理整理整頓する身支度が待っているのである。さてLanczos法経由の固有値計算とともに頑張って準備するぞい。

 忙しくなってきたので無理せず適度に更新しますです。

4/7(日) 駿府・曇時々晴

 コロナ禍明け初の静岡まつり二日目。毎年,大御所と称して芸能人が練り歩くが,松潤を期待していたワシとしては残念なメンツのようである。まぁ賑やかしだから誰でもいいっちゃいいいんだろうけど,にしても大御所演じた役者が駿府に来ないのは市民感情として解せん。
 ソメイヨシノはちょうど満開。ここのところ,温暖化の影響か静岡まつり当日は葉桜めいていることが多かったが,今年は開花直前に寒気が押し寄せて蕾を固くさせたせいか,タイミングがピッタリとなった。良きかな。

 いよいよ本年度の講義開始が明日となった。毎年のことではあるけど,今回は特に感慨深いモンがある。私的Python入門書のデビューだが,さて受講生が増えるやらどうやら。例年,専門の選択科目は受講生が減っており,昨年度末まで使っていた数値計算本は取りやめ,一応はプログラミングと理工系の素養があることを前提とした入門書に切り替えたのである。さてどーなることやら。

 受講生が減るのはひとえに教師の力不足で,そこんとこ何とかするのが令和の教師力とゆーモンであるが,いかんせんこちらの趣向と本学学生の趣向が合わん以上は,大人が譲るところは譲らんといかんわな。とゆーことで書いてはみたもののまだ完成に至らず。昨年度のコンピュータネットワーク同様,やりながら完成を目指していくことになる。頑張りましょう。

 とまれ,これで新年度向けに書くべきものは全部書いた55歳の春。四捨五入して還暦に突入した以上はまごう事なきアラカンである。5年経てば赤いちゃんちゃんこが待っているのだ。厚生年金満額支給年齢まで10年である。一人仕事がマトモにできるのもあと5〜6年というところ。反面教師連中は放置プレイ,やれることやって最終講義(あるのかしら?)を迎えたいモンである。

 激動の年度の初め,さて気合い入れて頑張らねば。風呂入って寝ます。