2/10(金) 掛川・晴

 やんなきゃいけないことをほったらかして現実逃避モードに入ってしまった。いいいいかん。ねじ巻きなおさなきゃ。これ書いたら仕事に戻りまーす。
 Akiba PC Hotlineを見ていたら,CoreDuoマシンでSuper πの結果をポップにしている写真があった。うーむ,ベンチマークソフトとしてはずいぶん古いよなぁ,ガチガチに最適化すると,1Coreではどんくらいのスピードになるのかしらん?
 で早速やってみた。ワシはMPFR/GMPerなので,相手はgmp-chudnovsky.cとワシ手製のmpfr_pi.c。その結果は
○Pentium 4 3.0GHz + Vine Linux 3.2 + gcc 3.3.2 w/o any options
 $ ./mpfr_pi 1000000
 # of decimal digits: 1000000
 # of bits : 3321929
 Time : 23.440
 $ ./gmp-chudnovsky 1000000
 #terms=70513, depth=18
 sieve time = 0.020
 …………………………………………..
 bs time = 3.620
  gcd time = 0.330
 div time = 0.710
 sqrt time = 0.340
 mul time = 0.270
 total time = 4.970
  P size=1455608 digits (1.455608)
  Q size=1455601 digits (1.455601)
○Pentium D 820 + Fedora Core 4 x86_64 + gcc 4.0.2 w/o any options
 $ ./mpfr_pi 1000000
 # of decimal digits: 1000000
 # of bits : 3321929
 Time : 25.680
 $ ./gmp-chudnovsky 1000000
 #terms=70513, depth=18
 sieve time = 0.020
 …………………………………………..
 bs time = 3.770
  gcd time = 0.240
 div time = 0.750
 sqrt time = 0.380
 mul time = 0.240
 total time = 5.160
  P size=1455608 digits (1.455608)
  Q size=1455601 digits (1.455601)
○Athlon64 X2 3800+ + Fedora Core 4 x86_64 + gcc 4.0.2 w/o any options
 $ ./mpfr_pi 1000000
 # of decimal digits: 1000000
 # of bits : 3321929
 Time : 18.270
 $ ./gmp-chudnovsky 1000000
 #terms=70513, depth=18
 sieve time = 0.020
 ………………………………………….
 bs time = 2.840
  gcd time = 0.240
 div time = 0.580
 sqrt time = 0.280
 mul time = 0.190
 total time = 3.910
  P size=1455608 digits (1.455608)
  Q size=1455601 digits (1.455601)
となった。全部gmp-4.1.4, mpfr-2.2.0で動かしたものである。結局,gmp-chudnovsky.cで4秒~5秒,mpfr_pi.cで18秒~25秒ってとこか。しかし,もっと頑張れPentium D。
 ちなみにSuper πをAthlon64 X2 3800+とWindows XP x64上で動かすと,104万桁で46秒であった。IEEE754 floating-pointならIntel系が早いからな。
 では復帰します。

2/8(水) 掛川・?

 卒業研究佳境。ワシんところは発表練習を残すのみだが,この期に及んでミスが発覚し,計算をやり直してもらったりする(I君,スマン)。しかしこのネタ,当たり前のことをやっているだけとも言えるんだけど,思ったよか面白そうである。一週間ぐらいあれば他のclusterでも検証できそうだし,いっちょまとめてみるか。
 毎年,卒業研究発表会が近づくと大量の用紙が廃棄される。その多くが,片面のみ印刷されたものであるため,ケチ臭いワシはそれを裏紙として再利用している。セキュリティを考えるとこれは好ましいことではないようであるが,この時期大量に溜まった裏紙を使い続けると,ほぼ一年間は用紙に不自由しないという,パタリロなら狂喜しそうな節約になるのである。そのため,自分しか使わない書類に限って裏紙を使い続けているのだ。
 反面,ヨレた裏紙を使うことで,プリンタの紙送り機能がダメージを受けてしまうようである。研究室で情報しているのはCanonのLBP-850なのだが,数年前からピン用紙でも一枚ずつの紙送りが出来なくなってしまった。そのため,こいつは裏紙印刷と少数印刷に限って使用されている。この反省から,自宅のプリンタでは裏紙は一切使用しないと決めている。
 十年ぐらい前のプリンタであれば,多少のヨレ用紙でも問題なく使用し続けられたと記憶する。しかし最近の著しいコストダウン圧力の結果,メーカーからすれば「無駄な機構」が削除され,製品から耐久力が落ちているのではないかと思われるのである。コンシューマ向けのIT製品から「丈夫さ」が消えるというのは,何か「日本の落日」を思わせるものがあり,寂しいことこの上ないのである。
 The Internetがはびこって以来,雑誌というメディアがダメになりつつある。特にIT技術なんてものは,ググってみればあっちこっちから拾えるから,わざわざ金を払って紙のメディアから情報を読み取る必要がなくなる。
 で,とうとう愛読していたUNIX Magazine(ASCII)が季刊誌に移行してしまうという情報が飛び込んできた(/.J)。おお,とうとうお前まで。廃刊ではないものの,まあ遠からず滅びるに違いない。だいたい,CUIには全然変化のないOSの雑誌がここまで持ったこと自体,敢闘賞ものであろう。
 この先,IT技術はますます枯れていくに違いない。あって当たり前,でも技術的な目新しさのない製品が増えていくってのは,車やバイクとおんなじであり,雑誌の中身もそうなっていくんだろうな。そのうち,大手メーカの新製品PCには,何の意味もない水着のチャンネーとかがまとわり付いてくるのであろう。・・・それはそれで「別の意味で」嬉しかったりして(笑)。
 年度末恒例の,学会費支払い及び所得税・自動車税納付に伴う素寒貧状態に早くも陥る。日本数学会1.8万円,日本応用数理学会1.1万円,情報処理学会2.3万円,所得税追加分3.0万円(予想),自動車税3.4万円,しめて11.6万円の支払いが必要となる。もちろん納付期限は3月下旬~5月にかけてなので,まだ余裕があるっちゃあるんだが,何せワシみたいな月給取りにとっては大金なので,この時期から準備を開始しないと,資金繰りに行き詰ってしまうのである。
 それにしても,税金は仕方がないとして,学会費ってのはデカイよなぁ。特に日本数学会の会費は,役に立っていないわりに高すぎる。そんなに金のかかる活動はないように思えるのだが,何に使っているのだろうか?
 情報処理学会の情報処理教育委員会がまとめた提言についての筧先生へのインタビュー(毎日新聞)。そっかー,そんなに「プログラミング」に対しては風当たりが強いんだ。まさしく「数学」「物理」並みの抵抗といえよう。でもさぁ,確かにセンスのある奴とそうでない輩との差が付いちゃうんだけど,地道に付き合っていけばソコソコのレベルになるのはそう難しくないと思うんだけどねぇ。
 3/17-21にかけて,管理しているMLの以降作業を行うことを公言してしまう。もともと昨年内にやっつけちゃう予定だったのが遅れに遅れたわけだ。殆ど反応もないようだし,ま,気楽にやるか。
 ちょっと仕事してから風呂入って寝ます。

2/5(日) 掛川・晴

 一日中,布団の中でゴロゴロ過ごす。久しぶりの寝太郎状態。飯食っちゃ寝,食っちゃ寝していたので,腹回りが恐ろしいことになりそうである。
 しかしホントに寝たなぁ。そんなに根詰めて仕事していたつもりはないのだが,ひ弱なワシにとってはストレスになっていたのであろう。この調子で行けば,50台に達する前に老人状態になっていそうである。横山やすしの晩年みたいになるのかしらん。
 二村ヒトシさんの日記を読んでいたら,ラレコという人のFlash作品が傑作であるという記述があった。早速眺めてみることにする。・・・うーむ,こりゃすげぇ。一度聞いたら耳から離れないフレーズ,「や~わらか戦車っ,や~わらか戦車」「ツマミにつまませてっ」を考案するだけでもすごいが,アップテンポな音楽のセンスも,Flashアニメの動きのセンスもすげぇ。オマケに作者は14歳(ホントか?)。いやぁ,学力低下が嘆かれて久しいが,こーゆー芸術的センスの向上は恐ろしいほどである。デジタルの普及で,センスのある奴ほど漫画描くよりはアニメを作っちゃう方に行ってしまうんだろうな。いや,おじさん感服しました。
 おやもうこんな時間。ではまた寝太郎モードに戻ります。明日は復帰しなくちゃね。

2/3(金) 掛川->浜松->掛川・晴

 久々の冬型の気圧配置。さぶーい風が薄手のコートを突き抜けていく。ああビンボーな身なりだこと。
 本日,通い始めて6年目にして始めてS岡大学の正門で,警備員から誰何される。よっぽと怪しい風情だったのかぁ? つっけんどんに「工学部に行く」というと馬鹿にしたように「ここには2学部しかないんだ,どこに行くのか?」とシツコイ。「機械工学科」というと不承不承,あっち行けと追い払われた。
 まあ,きっと何か事件でもあったんだろう。たまには仕事しなきゃね,ということなんだろうが,だったら「非常勤な輩は正門できちんと毎回申し出ろ」ってな通達を配るぐらいのことはすりゃいいんだ。んっとに。
 次回は2週間後の定期試験だが,そん時にも無視して通ってやろうっと。こんだけごねたんだから,顔ぐらい覚えていなけりゃ給料泥棒である。ちゃんとチェックしているかどうか,確認してけつかる。
 ということで,ブリブリ腹を立てつつ最後の講義を終える。あとは定期試験のみである。頑張ってくれたまへ>学生諸君
 帰りは出たばかりの「位相のこころ」を眺めつつ,電車で帰宅。やけに厚いなぁ,こんなに分量あったっけ?と思ったら,位相用語集と位相解析入門(約50年前の奴・・・すげ)が収められていた。こりゃお得でっせ。
 あーくそ,足が痛いなぁ。運動不足,極まれり。座ったまま手だけ動かす仕事ばっかりしているからこーなる。またスポーツクラブにでも通いたいが,4月からは家賃負担が一気に増えるので,毎月の会費にも事欠く可能性がある。暫くは資金繰りに苦しむだろうから,それが落ち着いてからだな・・・夏頃かしらん?
 T大のO先生の定年退官記念講演とお祝い会があるそーで,なんでかワシのところにも送られてきた。お付き合いということで大枚(only for me?)一万二千円を振り込む。お付き合いの広い先生なので,きっといっぱい人がくるんだろうなぁ。せいぜいうまいモンでも食ってさっさと帰ることにしようっと。
 久々にむかつくと筆(キーボード?)が進むね。やっぱり感情はblog書きの潤滑油である。してみれば,updateしない日々が続いていた方が,安泰な人生を送っているってことになるな。それは,小田嶋センセーに言わせると,世界で一つだけのありふれた犬のクソになるってことでもあるが。
 ぼちぼち仕事して寝ます。

2/2(木) 掛川・晴

 仕事,順調に進まず。勉強,ジワジワと進む。情報数学基礎のテキスト入稿。次は・・・と,思ったところに,げげ,査読依頼が舞い込んだのである。自分の論文もろくすっぽ通らないのに人の論文にケチつけている場合か,と思ったので,「多分きっと絶対遅れるだろうけど,それでもよければお引き受けします」と婉曲に断ったら,最後の8文字以外のところは全てすっ飛ばしてくれた模様である。・・・Iセンセ,これは京都人が「ぶぶ漬けでも」と言うのと同じ意味なんですぜ・・・と今更ここで喚いても仕方がない。暫くは,「通るかなぁビクビク」しながら「てめぇこんなもん通りっこねぇじゃねぇかブツブツ」する二重人格な日々が続くのである。
 おおっ,届いたぞ我が家にも。夢路行先生からの直筆ポストカードが。
elka.jpg
 これを458枚書いたのかぁ・・・すげぇや。ワシもがんばろうっと。
 久々に風呂入って寝ます。明日は非常勤講義最終。有終の美を飾るのか,いたちの最後っ屁をかますのかは聞いてお楽しみだ(何がだ)。