11/1(土) 大阪->掛川・曇

 Linux Conference 2003の会場からこれを書いている。まだまだ仕事の山は片づかず,おまけに査読まで舞い込む始末でどうしようもないが,鬱憤がたまる分は吐き出していかないと身が持たないので再開する。講演はどうだったかって? ま,それなりに(以下略)。
 GigabyteのGA-8IPE1000Pro2を購入し,Redhat9をインストールしてみる。なるほど,HTが効いてSMPマシンとして認識されているのは確認できた。しかし,予想通り肝心のCSA直結GbEは認識せず。再チャレンジすることになる。
 Googleでサーチしてみたら,同じ悩みを見つける。おお,タワリーシチ!と思うも,何の解決策にもならない。このあたりが,Linuxの弱点でもあり,ビジネス展開の強みでもある。「メーカーサポートがないと使い物になりませんよー」という売り文句に使えるからだ。で,銭のない庶民は自力で頑張って何とかするしかない。がんばんべー。
 ということで,Redhat10になるはずだったFedora Coreを試してみると,あっさりGbEを認識する。ちゃんとドライバも新しくなっていたようである。注文していたTurboLinuxでもばっちりでした。
 と,ばたばたやっているうちにIntelがCPUを値下げ(PC Watch)。おおっ,これを,これを待っていたのである。もっと下がらないかなあ,るん。
 産業界への貢献度で大学格付け(朝日新聞)。ネタ元は三菱総研のこれかな?
 こーゆーものが出るとまず真っ先に感情的な反論が出てくるが,それを通り越して冷静に見てみると,良いことが書いてある。評価基準に対する疑義も隠さず述べている点は素直に偉い!と認めざるを得ない。
 今回は対象分野と大学を絞っているので,あくまで試行段階ってことらしいが,いずれは全大学全学部に対して行われるのだろう。これは経産省の価値基準だが,文科省の基準とは当然ベクトルが違っている部分がある筈で,そのうちバトルでも勃発しないか(もうしているか?)という期待もある。
 まあしかし,この手の評価ってのは研究者個人の生き方の問題とはあまり関係がない。業績ゼロでは困るが,ある程度以上の仕事ができるように自分の嗜好や流行と折り合って生きていかねばならないのだから,一時的な評価で一喜一憂するよりも,自分の人生を豊かにするための方向を常に見定めて行けばよいのではないかな。ありきたりの結論だが,ま,そーゆーもんです。
 何かに対して,深く静かに絶望しているってことは,オトナになるとよくある。しかし,腹黒くなっているから,それを口に出して言ったりはしない。ましてそれが日常的につき合いのある人間に対してだったらなおさらである。適度にあしらいつつ,やり過ごすのが正しいあり方。最もそれは自分に対してもそうされている可能性だってあるわけだ。
 問題はそれを感じ取るセンサーがあるかどうか。感じ取ったからといって具体的に改善が出来るかどうかは不明だが,少なくとも精神的に,その事実に傷ついたり開き直ったりすることは出来る。それがなければお互い永遠にすれ違うだけである。離反するのも人生かな。
 何か,今日の日記はオヤジ臭いを通り越して老人臭が漂ってきそうな内容。自分に対して言っているので,他の人は気にしないように。
 うーむ,Producer 2003かあ。サンプルも見られる。こうやってビデオとPowerPoint資料をくっつける訳ね。納得。来年度,DVCを買ったら,BNCpack/MPIBNCpackの宣伝用に試してみよっと。
 祝,だらしな日記2発売。だらしな村もリニューアル。めでたい。これから新大阪に向かうので,通りすがりに見かけたら買って帰ろう。んでは,とりあえずこのへんで。
 で,帰って参りました。「やっぱりだらしな日記+だらしなマンション購入記」は,新大阪駅構内のブックストア談(検索して初めて文教堂グループであることが判ってびっくり)にて無事購入。しかしさー,書店内に在庫検索端末があって「だらしな」を検索しても出てこなかったぜ? なんで? ま,買えたのでよしとしよう。帰りの新幹線でずーっと読みふけっていました。んが,あの分厚さで上下2段組だから,「だらマン」部分しか読めませんでした。全部読んだらいずれレビューします。

10/20(月) 掛川・晴

 論文だのTutorialだの書類だのLC2003の資料だの父母懇談会だのと,これから10日間はとんでもないことになりそうなので,一息つくまでここの更新を休みます。ふぅ。しんど。
 はったらっくおっじさん,はったらくおっじさん・・・。

10/18(土) 掛川・曇時々雨

 ○○行列の論文,大師匠と電話会談を行い,まずは周囲の意見を聞いてから投稿することにする。こと「論文を量産する(という量ではないが)」ということに関しては,大師匠とわしとではπ(radian)意見が異なる。以前にも書いた通り,大師匠はPublish or Perishを卑下する流れを受けており,わしも内心はそうなのだが,長いものには巻かれたい欲望もあって,こういう時には対立することになっている。ま,以前ちと悶着のあった内容であるだけに,大師匠も慎重になるのは致し方ない。わたしゃ「載ればラッキー」と考えているので,このお気楽な態度がまた気にくわないのであろう。
 おやまあ,昨日Threadの話題を扱ったら,後藤さんの記事(PC Watch)が。そうかあ,CPUメーカは一斉にSMT化するのか。またアルファベットのabbreviationが増加するのであるなあ。
 わしが使っているGMPは,ここに挙がった例外を除けばThread safeではある。わしのBNCpackも,大概は引数の精度を貰ってmpf_init2しているから,そのままThread safeを言っていいだろう。となれば,あとは実行効率が問題となる。・・・むむむ,これは実験せねばなるまいぞ。
 早速,日本一の接客態度を目指しながら未だ発展途上の店に行って,CSA直結Intel GbEをサポートしているGA-8IPE1000Pro2の値段を調べる。うーむ,これなら何とかなるな・・・。早速,週明けにでも一台でっち上げて調べてみようっと。
 学生さんから下らない質問が来る。
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ところで質問なのですが、
C:\DOS
C:\RUN
RUN:\DOS:\RUN
とは何を意味するのでしょうか
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以下回答。
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 あまりにもくだらなそうなネタなので調べてみました。Tシャツもあるんですな。
 ザ・シンプソンズにもこれを着用した人物が登場したみたい。
 解説はここを参照。そーゆー歌がアチラさんにはあるんでしょうね。
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10/17(金) 掛川->浜松->掛川・晴

 この日記を書くのはもう3回目である。たまにはIEも使ってみようと始めたのがいけなかった。わしは日本語変換にATOKを使っているのだが,それ故にESCを押す機会が多い。が,IEでそれをやると,今まで書いたForm全部内容が消えてしまうのである。ということで,全部書き直す気にもならないので,簡単に要約する。
 ダブルヘッダー構成の静大非常勤後,コンプマートに寄って,「Rによる統計解析の基礎」(ピアソン)を購入。Octaveのようなヘタレ本かと思っていたら,どうしてどうして役に立ちそうな実用的な解析例が載っている上に,統計の基礎事項の解説もしっかりしている。理工学書は著者の力量によって雲泥の差が出る。同じシリーズなのにねぇ。
 自宅に帰宅後,ボチボチおニューのPC Cluster構成に思いを巡らせつつ,POSIX Thread関係の資料をgoogleで漁る。台数はまだ未確定だが,P4 HT対応マシンになることは確実なので,Pthread化しておけばちったぁSMPマシンもどきのことはできるのかと,虫の良いことを考えているのである。
 ということで,Pthread Programmingの素敵なサイトを見つける。MPIとの連携例まで載っていて,勉強になる。わしにピッタリの内容だなあ,と感心してたら,当たり前であった。HPCでは有名なローレンス・リバモア研究所のサイトであった。

10/16(木) 掛川->東京

 今日はこれからHPC研究会。たまたま講義のない日に当たったので出席するのである。ヘタレ研究者であるわしは,常に他人から刺激を受けていないと仕事をしないのであるからして,スケジュールにちょっとでも空きがあればいそいそと出かけることにしている。逆に,平日のみ数日間の泊まり込み研究会なんてのは,よほどのことがない限り出席しなくなってしまった。多分,来年以降も数値解析シンポジウムには出席しない。・・・他にも原因はあるけど,ね。
 藤田香織さんの新刊は,早くても今月末の出版だそーで,ちょっとがっかり。でも,買っちゃったらその日一日は仕事にならないだろうから,ちょーどテンパってるこの時期に出なくて幸いかもしれない。
 その代わりというわけでもないだろうが,山田ズーニーさんの新刊が筑摩書房から出版されるようだ。毎回,自分の感情の動きを偽ることなく表現し続けてきた人だから,ほぼ日のコラムも大概読むようにしている。どーも自分が感情多寡の人間なので,「わし」の出てこない論理一辺倒の文は好きになれないのだ。その点,ズーニーさんのはちゃんと自我が出ていて,それでいて合理的な結論を導いている,その思考の過程が素晴らしいと毎回感心しているのである。
 今回の新刊の装丁は,ちくまではおなじみの南伸坊さん。江口寿史は湯村輝彦から「センス」というものを学んだと言っていたが,わしの場合は伸坊さんからそれを教わった。確か日下潤一だったかが「南さんの装丁は,何もしていないような印象を与える」と言っていたが,全くその通りである。それでいて,「あ,これは伸坊かな?」とすぐにピンとくるデザインになっているのが「センス」なんだよね。このレベルになると,真似しようという気には全くならず,脱帽する他ない。
 おお,うだうだ書いているうちに新幹線の始発の時間が近づいているぞ。ではこの辺で。