ひょえ~,また日をまたいでしまった~。昨日はプログラミングに填ってしまって日をまたいでしまったが,本日はWebデザイン特別プログラムの担当分が終わったのでドッと気抜けしてダラダラと過ごしてしまい,こんな時間になってしまったのさ。
つーことで,教材はT君に作成をお願いするわ,実習の面倒はT取締役に丸投げするわで,結局ワシは萩の月を配布しただけが功績という,甚だ情けない実習を終えたのである。ま~,優秀で真面目な学生さんの努力の賜で何とか形にはなったかな~って感じ。
しかし,やっぱり鬼門はJavaScriptだ。いや,PHPならサーバサイドで動作するからいいのだが,クライアントサイドのJavaScriptはブラウザ依存がひどくて,つーか,ブラウザ依存を極力なくすようなコーディングのノウハウが難しくて,結構大変なdebug作業が必要なことを痛感。とはいえ,ショッピングカートみたいなものをPHPで作っちゃうと,動作は安定するけどサーバ側の負荷が高まるので,少なくとも買い物終了まではユーザ側で操作を完了させられるJavaScriptでcookieを保持しておくのがよろしい。その辺の切り分けが面倒,っつーか,趣味と環境に依存して決めるしかないんだけどさ,おのおの担当者の趣味がぶつかって調整が大変になる。ま,今回の件はワシがその調整をサボっていたから悪いんだけどさ。この辺,来年に入って実習がすべて終了したら解決しないと行けませんね~。どーせこの顛末は論文にまとめておこうと思っているんで,次年度への教材の改良も兼ねて作業しないとなぁ。本書くって言い切っちゃったしね。
つーことで,本日は実習の面倒を見て頂いたT取締役の慰労会ってことで,静岡名物げんこつハンバーグを食いに行った。
へ~,初めて食ったけど,レア状態で持ってきてその場で半分こにして焼いてくれるんですな。ん~,ワシは胃が小さくなったので(小さくしたいので),おにぎりタイプの小降りな奴にしたけど,けっこう腹一杯。若い人向けの食い物ですな。
つーことで,懸案のプログラム,まだ出来てません・・・今週頑張りますのでよろしゅーに>T取締役
ではそろそろ寝ないと朝一の新幹線に乗れそうもないのでこの辺で。続きは帰って来てからだな~,多分。
しらいさりい「ぼくは無職だけど働きたいと思ってる。」朝日新聞出版
[ Amazon ] ISBN 978-4-02-250642-9, \940
エッセイマンガが増えたな~,とツクヅク思う。映画でもドキュメンタリーが増えてきたが,日本全体,いや先進国全体で高齢化が進展していることもあって,読者層・視聴者層の一番分厚い部分がフィクションというものに飽きているという理由も手伝っているのだろう。絵空事ではない,リアルな物語を希求するという状況は暫く止むことはなさそうだ。
エッセイマンガが増えてきたのも,そんな「リアルな物語」を求めるという状況に加えて,マンガの表現力と読者のリテラシーが格段に上がり,複雑なコマ割が敬遠されるというよりは,シンプルで白い絵でも十分面白さが伝わる・読み取れるようになっているというマンガの21世紀的進化の結果でもある。表現がシンプルであればあるほど絵やコマ割にはセンスが求められるので,誰にでも描けそうでいて,そう簡単には読者に届く表現力が得られるわけでもない。実際,ストーリーマンガでは一線級の作家でも,エッセイマンガとなると途端に精彩を欠く,ってなことは普通にある。逆に,ド新人でもセンスさえあればWebや同人誌を通じてドンドン読者を獲得していく,ってなこともすっかり当たり前になった。このblogでも幾つか紹介しているが,「ヘタリア」のようにWeb経由で世界的な評判を得たものも現れるようになり,「時代だなぁ~」とすっかりオッサンの感傷に浸ってしまう昨今である。雑誌が駄目になったと思ったら,今度はWebか,いや,Webのせいで雑誌が駄目になったのか。ともかく,漫画家と読者が直に繋がりやすい状況になったことは良いことだとワシは思う。
本書も,そんなWeb経由で評判になり,プロデビューに至ったマンガであるらしい・・・というのも,本書を読むまでは著者の「ニートな僕」の存在を全く知らなかったのである。どーしてもバブリーな1980年代に青春を過ごしたオッサンなワシは,Web上のマンガってのにまだ抵抗があるらしいのだ。だもんで,積極的にディスプレイでまんがを読もうという気にならないのである。多分,本書を手に取らなければ,著者のblogを読むことはなかったであろう。
そんなワシが本書を購入した理由は,内容が「・・・うっ,これは惹きつけられてしまう・・・」と直感したからに他ならない。得能史子に惹かれたのと同様,「ダメダメ光線」がビガビガと発せられており,本書を手にとって一瞥した途端,ワシのダメゴゴロの「共感」回路がショートしてしまったのだ。ワシは結構絵柄にはうるさいのだが,シンプルというだけではなく,相当センスのよさげなベクトル描画なデジタル絵にも好感を持った。
ちょっと気弱な三十路の独身男,村田良男が主人公のフィクションマンガ・・・が本書の正確な紹介になるのだが,ワシはやっぱり本書を「エッセイマンガ」というジャンルにカテゴライズしたいと思う。なぜなら,ここで描かれている村田君のありように,フィクションを超えたリアリティを感じたからである。著者がこのような体験を経てきたかどうかは不明であるが,ワシも職場でしょっちゅう悩まされている「マンション営業」にいそしむ村田君がクビになる(自主退職という形態は取らされるが)経緯,ニート期間のやるせない鬱な日々,チャットと出会い系にハマって振られるという情けないエピソード,そして再就職(といえるのかなぁ,これ)に至るまでの七転び八起きな就職活動・・・,どれを取っても絵空事感がゼロ。多分本書をノンフィクションのドキュメントマンガだよ,と言って人に勧めたら完全に信用するだろう。そのぐらいリアル,っつーか,「あるよなぁ・・・こういうことも」「いるよなぁ・・・こーゆー奴」「ああっ,これワシだ,ワシのことを描いている~」ってな反応が続出するんじゃないかな。ワシの場合は,自分にも通じるし,今教えている学生さんとか,前の職場で接してきた能開セミナーの受講生さんにも思い当たる人がいる(た)ので,読みながら胃がキリキリしてきたのである。
村田君は,慣れないマンション営業部門に回され,業績不振の責任を取らされる形で自主退職をする(させられる)。そして就職活動の日々を送るのだが,誰しも,ことに,対人関係では積極的になれない気弱な向きには,自分には向いていない仕事をさせられて苦しんだ体験はあるだろう。村田君が退職するのも,誰が悪いというよりは,時代と状況が悪いというより仕方のないところがあり,そして再就職活動も躓きながら休みながらだらだら~と過ごしてしまう,というのも,勝間和代あたりからは「バカしっかりしなさい!」と怒鳴りつけられるだろうが,カツマーとは縁遠いダメ人間たるワシは「無理もねぇなぁ~」とシミジミ共感してしまうのである。ちょうどワシも調子が良くない時期に当たっているので,多分,村田君のような状況であれば全く同じか,いやそれ以上に対人関係ゼロのヒッキーになるに決まっているのである。
幸い村田君は,ネットを通じてとはいえ,交友関係を持とうという意欲は残っており,自分を心配してくれる家族もいた。三十路前半という年齢制限ギリギリの若さであったことも功を奏して,何とか世間と繋がることが出来た。この辺も結構リアルで,逆にこのような多少の社会性・関係性の有無が,職を得るかどうかの紙一重の違いに繋がってしまうのだろう。そう考えると,一歩間違えればアキバで暴れまくった加藤のような人生にもなり得る,ちょっと怖い状況を描いた作品であるとも言える。
今の日本の雇用状況の悪さと,すぐに底辺に落ちてしまう耐性のなさは,結局の所,社会の分厚さがないせいだ,というのが宮台慎司の分析であるが,民主党政権を突き上げたところでそう簡単に復活するものでもない。とりあえず手近なところから,出来る範囲で各人が隣人知人をつなぎ止める努力をする他ないだろう。もちろん,最低限の本人の自助努力は必要であるけれど,せめて元気で就職の意志のある世代がヤケクソの捨て鉢にならない程度に,パンを分け与えるぐらいの節度を,まだパンを得ることが出来ているワシらが持つことが必要だ。そう,村田君が労働の意欲を復活させたぐらいの,ささやかだが重要な成功例を普遍化することができれば,ビンボーではあるがそこそこ良い社会が維持できるのではないか・・・ワシはこのマンガを読んで,そう確信したのである。
11/22(日) 掛川・曇
ふ~,朝からゆったり過ごせる休日は久しぶりだ。ひとりものの特権はせいぜい「自分勝手な休日の過ごし方が選択できる」程度のものでしかないので,この3連休は堪能させて頂く。って,同じ職場ではものづくりフェスタなんて催し物が開催されているので,連休どころではない方々もいらっしゃるわけだが。ご苦労様でございます>参加者一同 その分,ワシは対外活動で頑張っているので許して下さい。
つーことで,今週のドタバタを振り返ってみるとこんな感じ。
月曜日・・・通常通り,1,2限目講義,3,4限目,卒研・3年生ゼミ・・・なんだけど,プログラミングの世話が大変になりつつある。学生のレベル云々という話はあるにせよ,プログラミング環境が昔に比べて格段に複雑になって選択肢も多いから,「言語」だけ習ってきても「環境」が違ったりすると当然「作法」も違ってくるわけで,その辺の交通整理が大変だという事情もある。
どっかの団塊世代以降のバカ○○どもみたいに,「すべてはゆとり教育のせい」「親の教育が悪い」「高校までの教育が悪い」と,つまりは「責任は自分にはない」と自己弁護するだけでは何の解決にもならないばかりか,次世代教育としては悪影響しか残らないので,そろそろ卒研が後輩のためのテキストになるような方法論を考えていかないとダメだなぁ~ってことを痛感している。で,行動に移していくつもりではあるが,まず目前の敵=ワシが与えた卒論テーマを片付けないと,つまり,自分のケツは自分で始末していかないといかんので,まずはそれから。
火曜日・・・前日に千葉市へ移動して潰れて再建中のルートイン千葉に宿泊。施設は古いが,大風呂があるのでそっちを使う。温泉じゃないけど快適快適。で,高校の先生方の研修会(研究ではないらしいので)に参加した。
高校部会の分科会にお付き合いしたのだが,人が少ない上に,「助言者」なるよく分らない制度があって,講演後に色々ご高説を頂けるようなシステムになっていて,何だか不条理文学に迷い込んだような不思議な感覚に見舞われて楽しかった。いや,この不思議感は
こんなものを食ったせいかもしれない。ふぐおいし~,ふごくおいし~。あ,やっぱし当たったか?
水・木曜日・・・ワシが一生懸命LinuxのLogical Partionシステムと格闘してバックアップファイルを全消失させている間に,仙台で購入した28個入り「萩の月」が一瞬にして消失していたという記憶しかない。
金曜日・・・ハッピーマンデーという,その名を聞いただけで全国の教育関係者は怖気をふるう妖怪のせいで,月曜講義日。つーことで月曜日と同じ反復を繰り返し,ワシは自分のケツを自分で拭くハメになったことは言うまでもない。卒研は今月中に結果を出せ!,というワシのかけ声も,結局自分の首を絞めただけに終始した。
土曜日・・・前日に自分の首を絞めたため,溜まった洗濯物と格闘して掃除一式を済ませた後は記憶がない。あ,スーパーで福澤さんが一名行方知れずになってたっけか。米びつも冷蔵庫も空になってたからなぁ。
日曜日・・・やっとblog書きに復帰できて,嬉しい。CentOS 5.4 i386版を,いつも持ち歩いているAspire Oneに突っ込んで常時起動サーバとして使うことを決意する。USB HDDの方にCentOSを突っ込み,出張時には取り外してWindowsマシンとして使うというエコシステム。
CentOS 5.4でもWireless LANが起動しないが,Atheosチップセットと格闘する気もないので,さくっと使えるようになった100BASE-Tの方を使うようにする。後でDynamic DNSに登録しておこうっと。
そーいや,ようやく10GBASE-Tカードがアキバ店頭にも登場したようですな(Akiba Hot Line)。まだ価格は高いし,出始めの頃のGbE同様,理論フルスピード値の1/3程度しか出せていないようだが,まぁコンシューマ市場でも買えるようになるのは良いことである。これで10G Switchが適度な値段で出てくれば御の字なのだが,まだまだ時間が掛かるんだろうなぁ。せめてカードが1万以内,5ポート程度のSwitchが10万以内にならないとワシが手を出すことはないな。
本日はプログラミングに邁進します。決着付けないとな~。
京速コンピュータ計画雑感
大体,ワシは今の今までお国から金もらって研究をやらせて頂いたということが全くないのである。一応科研費の分担者ぐらいにはなったことはあるけど,実質的に金銭的援助を得たわけではないので全くのゼロである。従って税金とか公的な銭をもらった経験と言えば,前の職場でもらっていた給料とか実習費用(研究という名前ではなかったけど,当時一人100万ぐらいは使えたような),そして今の職場で頂いている私学助成金ぐらいである。
だから,事業仕分けで京速コンピュータが俎上に上っても対岸の火事,いや,チョモランマの頂から立ち上っているボヤ程度にしか思えなかった。どっかのHPC MLで頭の悪そうなオサーンのご意見を2件拝聴したぐらいで,せいぜいベクトルプロセッサと共に消えてしまえと念じた程度の感想しかなかったのである。ポシャったところで,ワシがシコシコ遊んでいるGMP/MPFR/MPIRとは無関係,ハード屋さんとか一部並列ソフト屋さんが困る程度のモンだというのがワシの偽らざる認識である。
しかしまぁ,blogとかニュースサイトでいろんな意見を見聞きし,ワシが末席を汚しているHPC運営委員会でも,委員会としてパブコメを出そうという話が出たりして意見を述べたりしているうちに,ここでひとまずワシ個人としての「まとめ」をしておこうという気になったのである。つーことで,ちみっと人の意見にリンクを張ったりしながら私見をつらつら述べてみたい。
まず,京速コンピュータの事業仕分けの結果についてはこちら(PDF)で公開されているので,まずはずらっと並んだコメントを読んで頂きたい。文科省がらみの補助金事業の事業仕分けWGの結果一覧はこちら(PDF)が見やすい。
事業仕分けWGのライブ映像も見たが,おおむね,仕分け人側の意見の方に合理性があるように感じた。そもそもこの事業仕分けの俎上に載せられた時点で削減という結論は決まっている,という意見も読んだし,仕分けの俎上に載せる事業を仕分ける仕事は財務省主導でやっていて,それもけしからんという意見もあったが,まぁ
である。別段ワシは財務省の回し者ではないが,財務省だってバカではないから,「事業仕分けに回した方が適切」との認識がなされても当然という理由のあるものを選別しているはずだ。そこで,京速コンピュータのように
・独自アーキテクチャを支える中心企業(NEC, 日立)が抜け
・グローバルスタンダードなアーキテクチャの組み合わせに過ぎないものになり
・「このマシンがないとDNA解析が進まず日本の製薬開発スピードが阻害される」とか
・「このマシンがないと日本全体のパンデミックシミュレーションが不可能になる」とか
・「このマシンがないと銀河形成の核を明らかにするシミュレーションが実行できない」とか
・要するに,「このマシンがないと」不可能になる具体的かつ普通の人が「ふうん,それは大事だね」と一発で理解できる目的が出てこないようなものは
と,
または,
というのが本当のところだろう。ホントに国際的な評価が高い成果が短期間に(少なくとも財務省のお役人が定年になるまでの間に)得られると判断されるようなら,自らの業績を高めるかもしれない事業を,むざむざと仕分け人如きに渡すもんかね。
技術的なご意見としては,おごちゃんのご意見以上のものは見受けられなかった。牧野先生のご意見も,八ッ場ダムと同様,「折角ここまで作ったんだから完成させないともったいない」以上のものではない。申し訳ないけど,事業仕分けWGの「苦渋かつ前向きの判断を」というコメントに対する返答としては甚だ頼りないと感じてしまうのである。
この辺の感想の違いは,おごちゃんとかワシとかがLinuxとかLAPACKとかGMP/MPFR/MPIRとかのグローバルスタンダードに依拠したソフト屋であるのに対して,京速コンピュータグループの中核グループの方々がハードウェアを作る側ってぇところに依拠しているように思われる。つまり,ソフト屋は「ハードウェアなんぞ,スタンダードなものがアリさえすればいい」と思っているのに対して,ハード屋さんは「たとえ汎用品の組み合わせであっても,世界一を目標としたハード作りこそ次世代に繋げる重要な使命だ!」と憤っているという図式な訳だ。
この食い違いには,応用方面の方々に過度のベクトル偏重→コモディティPCクラスタ環境軽視→OpenMP/MPIなどを活用した並列計算教育軽視→並列計算ソフト技術者育たず・・・みたいな負の循環があって,どっちかてぇと,ソフト屋側の普段からの地道な活動に問題があったように思える。大体,ワシみたいなロートルがしこしこPthreadだのMPIだのと格闘しなきゃならんという時点で「日本ヲワタ」という感がある。大体書店を探してもまともな並列計算技術を解説したしっかりした厚みと正確さをもった本がないんだから。いやまぁ,ふつーに英語で読めば?って態度も,エリート教育としてはいいんだけど,啓蒙活動としては失格でしょう。地道な若手育成広報活動をサボった報いって面も軽視すべきではないとワシは思う。普段から「このソフトをあのマシンパワーのマシンに乗っければこんだけの規模のシミュレーションが可能です!」ってな説明がベクトル型でなく普通のコモディティPCクラスタを使って普段から行われていれば,これに関わった研究者以外からももう少し援護射撃があったかもしれないのだ。この計画がポシャった結果,号泣している若手の姿がTV映像に残ったかもしれないのだ。言っちゃ悪いが,これから死んでいくだけの小数のオサーンが喚くだけでは何の効果もないばかりか,かえって仕分け人WGの意見の合理性が普通の人の頭の中に定着するだけであろう。
しかし,こうして仕分けショーが派手に行われた結果,後出しじゃんけん的ではあるけど一線級の研究者の方々が反論を出しつつあるのは良いことである。しかし今更結果が覆るとは思えないし,一線級であればあるほどみんな頭が良いから,口ではガーガー反対しながらも腹の中ではボチボチ撤退方法と今後の進むべき方向を探っているに決まっているのである。科研費とかにぶら下がってガシガシ研究している人ほど国家戦略の方向付けには敏感だから,京速コンピュータ計画がポシャった結果,おごちゃんが憂慮するところの「完全撤退」状態になりかねないところがある。
しかしまぁ,あんましワシは心配していない(つーか,最初に書いた通り,ワシにとってはどーでもいい話だし)。
旧帝大では計算センターがそれなりの予算を組んで,Top500より少し落ちる程度の規模のクラスタを持っているのが普通だし,ワシみたいな弱小研究者でも数十台規模のPCクラスタを持っているのは当たり前だ。マシンパワーが必要な計算処理が実験できる環境は昔より確実に広がっているし,裾野が広ければ成果もポツポツ出てくる筈。もちっと民間企業も巻き込んでビジネスとして展開できる技術に育てていく啓蒙活動を地道にしていけば,自力でメシが食えて,しかも世評も高まって財務省としても補助金を付けたくなるかもしれない。そのときには仕分け人コメントにあるように「従来の検討者以外の新しい研究者を入れて、新しい議論を公開しながら行う」ことが,自然と出来ているだろう。
結局の所,今のコモディティ環境を大事にしながら,そこで出来る計算処理をガンガンやる,やった結果をプレゼンして啓蒙活動してクチコミ的にもビジネス的にも高い評判を勝ち取る努力をする,そこから地道にやっていくしかないのだろう・・・って,そんなこと,ワシ自身は出来る範囲でやってきたつもりなんですけどね・・・まだまだ頑張らないとダメってことなんでしょうなぁ。
11/15(日) 仙台->掛川・晴
宮城県から福島→栃木→群馬→埼玉→東京→神奈川→静岡 と通過してきたから,天気なんぞ書いても意味は余りなさそうだが,途中天気雨がぱらついた程度で曇ってはいなかったから晴れとしておく。しかし風が強かったな~,東北自動車道から東名で掛川に帰り着くまで,首都高以外はほとんど風に煽られていたような。ついでにトラックと喧嘩してきてしまったが。こっちは急ブレーキで嫌がらせし,あちらはハイビームで対抗してきた。おあいこである(そうか?)。
本日は毎年恒例となった情報教育研究集会。会場は東北大川内キャンパス。
毎年200件近い講演があるのだが,今年は140件程度と少し低迷している。きっと青葉山の山登りが敬遠されたのであろう。マガリ太郎を広瀬通と晩翠通の交差点にある三井のリパークに止めて会場まで歩いてしまったワシはすっかり講演前に疲労してしまい,講演もテンションだけが高い訳の分からんものになったのも当然なのである。ま,「大変ですね」と同情して頂いたので,趣旨だけは伝わったかな~,と。
講演後,すぐに海上を飛びだして萩の月28個セット(5000円)を買って川内キャンパスの横をすり抜けて渋滞の首都高をすり抜けて掛川に着いたのは午後9時。走行距離,往復合計1178km。ま,大変だったけど充実した土日であった・・・けど,明日はまた千葉に出張なんだよな~。死ぬかも。
しかしカーナビって偉大。山下洋輔もカーナビさえあれば日本中どこにでも行けると書いていたが,ほんと~にそう思った。仙台市内も首都高も案内通りに走らせれば渋滞情報つきで到着予定時間も自動的に出るし。CVTになったので運転操作も楽チン,左足の疲労と,左肩の肩こり(マニュアルはシフト操作しなきゃならんしね)がなくなったのはホント助かる。あの渋滞の首都高や東名をマニュアル車でガタピシガタピシシフトしながら通過するのはイヤになるだろうしなぁ。・・・昇天した筈のパル子よ,化けて出ないよ~に。
死なないように,風呂入ったらもう寝ます。