9/30(水) 大阪->掛川・雨

 ただいま~。あ~疲れた。「ボロボロの講演」(H先生談)をしに大阪大学豊中キャンパスまで一泊二日で出かけて参りました。
jsiam09@osaka_univ.JPG
 やっぱり時期的に後期の講義が始まったところだったので,

(仕事サボれる)年寄りだらけ

であった。若者の奮起を求ム!
 次年度は応用数理学会も20周年つーことで,明治大学駿河台キャンパスで四日間開催だそうだが,お隣の日本一でかいだけが取り柄の大学で管巻いていたワシとしては新鮮味にかける土地である。まぁ,つまんなかったら坂下に降りて神保町をウロチョロするという楽しみがあるし,明大は米沢嘉博記念図書館も開館したので本好きにはたまらん場所であることは確か。次年度はせめてもうちっとマシな内容をしゃべれるようにしよっと。
 さて,運動不足で広大なキャンパス内を歩くだけで死にそうになったので,今日は風呂入ってソリティア(今頃)で遊んでサイバラ新刊「太腕繁盛記」と唐沢なをき新刊「俺とねこにゃん1」と谷口ジロー新刊「センセイの鞄1」をめくりながら寝ます。もういい加減,ぷちめれネタが溜まっちゃったので放出していかないと~。んでは。

9/26(土) 掛川・晴

 秋が深まってきた・・・と書きたいところだったが,ここ2,3日はちょっと暑いかな。それでも窓を開け放つ必要があるほどでナシ,かといってクーラーなしでもちょっと汗ばむので,微妙なところ。そのうち一気に寒くなるのだろうが,そうなったらなったで新型インフルエンザが猛威をふるいそうだし,世の中かホントに心配の種は尽きまじ。
 やぁっとScilabでの計算結果が出揃ってきた。これをバネに本日中でどこまであれこれ詰められるか。本日一日頑張ってプレゼン資料まで作れればよし,出来なきゃそれで仕舞いである。頑張りましょう。
 申し込んでいた読売新聞調査結果のまとめ資料「大学の実力08」「同09」が届いた。現時点ではこちらから申し込める。大学の住所で申し込むと無料だそうな。ありがたや。
statistics_of_japanese_universities2008-2009.JPG
 マイスターさんも取り上げていたので,そんなに大層なものなのかと思ったが,別段普通の統計資料じゃん,というのがワシの感想。うちの職場は2年とも真面目に回答していて,当たり前のことだが安心した。ふーん・・・なるほど,どこの大学も,特に私大は大変なんだなということはよく分るのだが,言われているほど大都市圏の大学ばかりが最高というわけでもなさそうで,特に関西・関東に学生が引っ張られていく名古屋圏は苦戦しているところが多いんだねぇ。首都圏でも苦しいところも散見され,千葉・埼玉方面は・・・うーん・・・。
 しかし,回答していない大学も結構あるのね。静岡では2008年度には回答していたのに2009年度になって止めたところが2大学,新たに加わったところが1大学。色々事情はあるのかと思うが,数値の公表が出来ないようではかえって良くない噂が流れそう。何でもかんでもオープンにすりゃいいってもんでもないけど,お国の税金が流れ込んでいる組織がクローズドではまずいんでないかい?
 この調査結果から,なかなかワシにとっては耳の痛いご意見も出てきている。一読をお奨めする。
 今日も一日頑張ります。

9/20(土) 掛川・曇

 気候はすっかり秋。衣替えにはちと早いが,半袖シャツは全て片付けた。これからは長袖を基本とするスタイルになる。ま,どーせ下はジーパンオンリーだから大差ないけどね。
 しかし,四十路を迎えて相も変わらぬジーパンスタイルってのは如何にも貧乏くさく見えるものである。ワシはアイロンがけというものをしないので,シャツは洗いざらしのまま。従ってしわくちゃのまま着さらしているので,さらにみっともなさに磨きをかけているのである。まぁ実際金持ちじゃないしさ(マンションと自家用車を買ったぐらいで金持ち扱いされてはかなわん),身分相応の外見だからイイじゃないかほっといてくれ(誰に向かっていっているのか)。
 首相官邸の主が交代して随分いろんな動きがある。「首相官邸の記者会見をオープンにしますって公言しておきながらしていない大嘘つき内閣」という悪評が早くも定着してしまって残念だが,外務省だけは早速オープンになる模様(毎日新聞)で,少しは株を上げたかな。ま,本日更新予定の神保さんの番組が見物。あ,ワシ,もうTVは「チューボーですよ」「美の壺」「情熱大陸」の録画再生専用機と化しているので,マガリ太郎に乗っているとき以外は見なくなってしまったのよ。だもんで世間の見方とはだいぶ乖離しているなぁと思うが,今更クソつまんないバラエティなんぞ見る気にならん。横澤彪が暴れ回っていた頃のフジが懐かしいのう。
 政府の動きとして,ワシの業務に絡むものとしては今のところ
 ・教員養成課程6年制検討へ(朝日新聞)
 ・最先端研究費支給者再検討へ(毎日新聞)
ぐらいか。ま,ワシはお国から研究費をもらっている訳じゃないので,後者についてはどーでもいいんだけど,関係者に影響が出そうな感じではあるな。今,ITがらみのお仕事は何かとケチが付きそうだしね。
 教員養成課程を6年制,つまり修士課程込みにするってのは自然な流れで,意味があるんだかないんだか分かんない10年ごとの研修を廃止ってのとセットにして行われるんだろうな。そのうち小中高の教員にはDr.持ちが普通ってことになれば,ノラ博士対策としても有効だろう。大体,勉強が嫌いなくせに教員やっている奴が多すぎるって。
 毎度おなじみ,首相官邸Webページの衣替えについては別の項目にまとめてアップ予定。麻生さんの時には青っぽかったデザインが鳩山さんになって真っ赤になっちゃったのが印象的。民主党の旗にかけているのかな?
 唐沢なをき先生への失礼な取材の件,NHKから謝罪が入ったようだ。先方も評判を気にしているようで,ワシのblogへも検索をかけてたな。ま,とりあえずこれで一件落着ですね。
 昨日でやっつけ仕事は何とかやっつけた。いや,ワシの仕事は全て「やっつけ」であることが判明したので,これからもあらっぽくザクザクとしたやり方でガンガンやっていきたいものである。周囲の迷惑は・・・ぶっ,分厚い社会を作るためには必要な「コミュニケーション」なんだからねっ!
 では毎週末恒例の家事オンリーデイをこれから開幕致します。まずは買い物・・・あ,Comicリュウ3周年か,これも記事にしなくちゃぁ。・・・かっ,家事をおろそかにしている訳じゃないんだからねっ!

とり・みき&唐沢なをき「とりから往復書簡2」リュウコミックス,坂田靖子「サカタ荘221号室」PHP研究所

「とりから往復書簡2」 [ Amazon ] ISBN 978-4-19-950145-6, \933
「サカタ荘221号室」  [ Amazon ] ISBN 4-569-61991-6, \1350
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 NHK BSの番組「マンガノゲンバ」で唐沢なをき先生を取り上げる予定だったのが取材中のトラブルで中止になった,という記事(産経新聞)が出たのが本日2009年9月14日。それを見た現実逃避中のワシは慌ててからまんBlogにアクセスし,奥様の唐沢よしこさんがその顛末を細かく報告した記事を読んでみた。
 うーん・・・デジャブ・・・デジャブだ。そうだ,あれは坂田靖子先生の本だった。っつーことで本日「マスコミの横暴」じゃない「(一部の)横暴なマスコミ関係者」にからめてまとめて2冊ご紹介してみたい。
 さてくだんの事件だが,制作会社側の言い分が全く聞こえてこないので,今の時点ではよしこさんの記事でしか判断できないのだが,それを読む限り,まぁ何というか,やらせ問題があれだけ騒がれたのも忘れたのかという程の,ワシに言わせりゃ完全に横暴極まりないディレクターの指示(先方にしてみればお願い程度の認識だったのかもしれないが)には呆れかえってしまう。強引な先方のストーリーに載っかったインタビューもさることながら,漫画作品にまで手を突っ込んでこの材料を使えなどという要請(?)は,20年以上もプロとして食ってきたベテラン漫画家に対する敬意のかけらも感じられない。そりゃぁ,継続取材を断るのも当然だよなぁという内容である。
 で,よしこさんも言及している新刊「とりから往復書簡2」に納められている「愛の18通目」には,とり・みきからの「思いっきりやらせっぽいTVや雑誌の取材を受けたことはありますか?」という問いに対して「えーっもーいっぱいありますよいーーーっぱい!!」となをき先生が力説されている。で,「こっちが見下されてなければ」「実はけっこう好きなんですよ ヤラセの入った取材とかそーゆーの」(P.25)と言っている。しかし今回の取材では事前に説明もなく,あーしろこーしろという一方的な指示が来るだけだったので,さすがにこれは・・・ということでお引き取りを願ったということのようだ。多分,完全に「見下された」ような取材だったのだろうと想像する。
 「とりから往復書簡1」の感想でワシは,「とりの「冷たさ」と「毒」が程良い具合に唐沢によって中和された,万人にお勧めできる漫画エッセイ」と述べた。暖かみの残る絵もさることながら,内容もマイルドであるのが唐沢漫画の特徴であるから,とり・みきの逆ベクトルの味わいと混じり合ってちょうどよいハーモニーを醸し出しているのがこのエッセイ漫画なのだが,この取材の件では,そのマイルドさ故に,多少強引な注文をしても乗ってくれそうな人の良さというものを勝手にディレクターがでっち上げてしまったのかなぁ・・・とも感じてしまう。一条ゆかりにも同じ態度で取材していたとすればイヤな強引さだが一貫性があって,それはそれであっぱれとも言えるが,そうでないなら単なる悪のりとして糾弾されても仕方なかろう。
 しかし,どうしても作品がマイルドで,かつ,大変なビッグネームという程ではない,という漫画家さんは,往々にしてそーゆー横暴なマスコミ関係者がもたらす災難に遭ってしまうものなのかぁ・・・と感じてしまう。その一例が「サカタ荘221号室」に納められている坂田先生のエッセイ「ヨワいものの話」(P.48~52)に現れているように,ワシには思えてならないのである。
 本書は2002年発行だからもう7年前のものだが,今でも多分,漫画よりエッセイの分量がずっと多い著者唯一の単行本であろう。漫画同様,生き生きとした躍動感溢れる表現は文章でも変わらず,読んでいて楽しくなるものばかりである。ただ,この「ヨワいものの話」だけは,ちょっと引っかかるものがあってワシは良く覚えていたのである。
 このエッセイは,坂田先生が在住している金沢まで出張ってきた編集者2名+カメラマン1名の「抱腹絶倒な同人誌仲間とのエピソードを語れ」という無茶な要求に坂田先生が焦らされた,という話である。まぁ,文章は坂田先生らしく朗らかに締めているのだが,ワシが同じことをされたら逆上してちゃぶ台をひっくり返しているところである。「いきなり事前説明もなく面白い話をしろったってなぁ~(怒)」と怒鳴り散らしていること間違いないのである。
 最後は大人の態度で寛容にフォローをする坂田先生なのであるが,作品と人柄の良さにつけ込まれたなぁ・・・というのが,このエッセイを読んだワシの偽らざる感想であった。
 この手の「横暴なマスコミ関係者」ってのは絶えることなさそうだ・・・という予感,つーより,確固たる事実は,かつて坂田靖子を襲い,この度また唐沢なをき夫妻に一つのイヤな思い出と「まんが極道」のネタを一本提供して,その実在を世に知らしめたのである。

9/14(月) 掛川・晴

 朝晩はすっかり秋の気候。日中の気温はまだ20度代後半まで上がるが,湿気が取れている分過ごしやすい。本日は時期遅れのミンミンゼミが一匹だけ鳴いていた。こうなると寂しいものである。ましてや,伴侶を見つけることが出来ないことが分っているだけ,その健気さには同情を禁じ得ないというものである。おーいおいおい(号泣)。
 は~,ふんづまりになっていて全く手が着かなかった計算,本日やっと少し進んだ。やってみると前に作った分も間違っているような・・・げげっ,明日にでも全部やり直さないと。今週中に蹴りをつけねば。ついでに,25日締め切りの原稿も取りかからねば~。・・・って,Web関係と数値計算関係を同時に進めるのはちとしんどい。いいよな,計算ばっかりやってリンク切れになっていることも気がついてないようなWeb作ってほったらかしていられる人はさ。けっ。
 計算の糞詰まりが何とかなりそうになったせいか,ホントの糞詰まりも少し改善。ここんとこきっつい便秘で腹がきつかったのよねぇ~。寄る年波を感じる四十路の秋~。
 溜まっていた書類作り,一気にやってしまう。我ながら出張の多さにびっくり。次年度からは半分に減らそうっと。大体,論文書きに精出して,講演回数は減らす予定だったんだからさ。もう一年9講演のペースを維持するのは無理。次年度はせいぜいシコシコ文章書きをする程度にして,純然たる遊びの遠出を増やすことにしよう。折角マガリ太郎も買ったことだし,民主党さんが高速道路をもっと安くしてくれるかもしれないんだし~。
 法科大学院の合格率前年割れ,という記事(産経新聞)。apjさんがこの件に関して,朝日の社説の八方美人さに疑義を呈しているし,マイスターさんは地方の法曹人口を増やそうという目論見に反して首都圏に合格者が集中していることを指摘している。うーん,なるほど。
 お二人の意見とは別に,合格率を上げようとすれば,毎日新聞の社説にあるように単位認定が甘いことと,J-CASTの記事中で「国家的詐欺」などと抜かすレベルのロースクール学生いるってこと,この2点を改善するしかないのかなぁと思う。
 前者についてはなかなか難しいのかなぁと思う。単位認定を厳しくして履修率が下がると経営側・学生側両方から文句言われる訳で,日本人的従順さを持つ教員なら唯々諾々と従ってしまうものなのだろう。
 後者については,国を相手取って戦うはずのスペシャリストが「国家的詐欺」を見抜けないでどうすると言うほかない。どの程度ハードな勉強をさせられているのか知らねど,課題をこなしたら余った時間で資格対策を独自に仲間とやるって訳にはいかんのか? ひょっとして,講義だけこなしていれば合格できるってのが新司法試験なのか? 全体としては旧司法試験の時より合格者の数は増えているようなので,目的値より低いとは言え法曹人口は増えているのだから,日本国としては「詐欺」と言われる覚えはないぞと反論してくるんじゃないのかなぁ。「合格できないのはてめぇの努力が足りないからだ」と,少なくとも法律家になろうというインテリゲンちゃんには冷たく言い放っても罰はあたらんだろうて。
 ありゃま,唐沢なをき先生も大変だなぁ。これについては後ほど,臨時ぷちめれにて言及することにする。何せ本日のアクセス,ほとんどこれがらみと思われるものばっかりだったもんでねぇ。
 さて,風呂入ったら臨時ぷちめれ書いて寝ます。