4/23(木) 掛川・?

 ふひぃ~,やっと計算が何とか進み出したわい。この前少しググってみたら,既にMathematicaにはインプリメントされているらしいと知って慌てて

case IRK_GAUSS_15_30:
coef_c = init2_mpfvector(15, y->prec);
coef_w = init2_mpfvector(15, y->prec);
coef_a = init2_mpfmatrix(15, 15, y->prec);
steps = 15;
break;
case IRK_GAUSS_20_40:
coef_c = init2_mpfvector(20, y->prec);
coef_w = init2_mpfvector(20, y->prec);
coef_a = init2_mpfmatrix(20, 20, y->prec);
steps = 20;
break;

なんてものを作っていたのでした。いや~,我ながらバカみたいだが,面白いんだよなぁ,こういう計算って。さて,明日はもう一がんばりしてTestsetのあれを解いてみないとな。
 ・・・と計算をしている間にも,北大大学院でDr.取り謝礼問題があったり千葉市長が100万円ぽっちでとっつかまったり(実際は常習化していたようだが),草彅剛が泥酔して六本木ヒルズでマッパになったり(飲み屋でやればタモリのストリップ芸の継承者になれたものを),三重中京大が廃止決定(東海大開発工学部もそうだけど,でかい大学法人程整理が早いね)等々,いろいろあるモンですねぇ。
 世間が激動している間,Flashの開発環境を探してみたら,Flex SDK 3FlashDevelopを組み合わせて(こちらが参考になる)使うのがいいらしいと知る。お絵かきだけならProcessingの方が楽ちんだけどね。
 ついでに,Action ScriptからダイレクトにMySQLに接続できるライブラリがないかと探してみたら,asSQLっつーのをみっけ(参考URI)。使い方が分らんが,サンプルスクリプトもあるので,卒研担当のH君に以上の情報を丸投げしておく。
 そうそう,BIOS更新に失敗してうんともすんとも言わなくなってしまった初代Aspire Oneだが,Acerに電話して確認したら,「ハードウェア不良の可能性もあるので送って下さい」ということだったので,ダメ元で先週修理センターに送ったのである。で,昨日,保証期間内ということで,送料を除いて無料で「マザーボード交換」(ォイ)されて戻ってきた。もちろん,BIOSは最新版になっていた。インストールしてあったWindows環境もそのまま復活。むぅ・・・こんなことならもっと早く修理すれば良かった。そうすりゃもう1台買うこともなく済んだのにぃ~。
 まあマシンが増えるのはいいことだから,せいぜい活用してやるよんっだ。しかしこんだけサポートをしっかりやってくれるんなら,ホント,国産メーカーのPCは無用だな。
 The lost symbolと聞いて,

宦官の?

とひらめいたワシは,間違いなく中年親父です。 筒井康隆先生に申告しちゃおうかしらん。
 もちっと計算してから寝ます。

4/21(火) 掛川・曇後雨

 午後から土砂降りとなる。寒いと言うほどではないが,暖かいというわけでもない。微妙な気温である。
 職場から頂き物。
gift_for_over_ten_years_in_office20090421.JPG
 ん~,10年勤続おめでとう賞とのこと。ありがたく頂戴致します。この前の受賞の時に頂いた副賞より金額が多いのは何ででしょうなんて無粋なことは言いません。ちなみにこれは全部セブンイレブンからワシの銀行口座に直行致しました。6月は二週連続で研究会(発表)とシンポジウム(発表なし)があるからさぁ,物いりなのよ。
 SWoPP2009,今年は出足が不調だったのでどうなることかと思っていたが,やっぱり講演の集まりがいまいち。ならしてみると,予定より10ほど少ない計算になる。ワシはMEPAの方に申し込んだけど,みんなARCからHPCになだれ込んでいるのよね。アプリケーション強し,情報屋弱しって感じかしらん。
 IBMに袖にされたSUNは結局Oracleが買収とのこと(Enterprise Watch)。MySQLはどうなっちゃうんだろうか? Oracle専用ハードウェア(ワークステーション)が出るのか? などと,今後の展開が気になる。しかしまぁ,ここでも定評のあるアプリケーション強し,なんだなぁ。ソフトウェア屋が好き勝手に振る舞ってきたIT業界だが,品質管理とコスト意識の徹底をはかっていかないと,生き残れませんね。全く。新しい言語作って喜んでんじゃねーよ,速度コスト開発効率,きちんと計量化していいモン作ってくれよな。
 10GBASE-Tってどうなったのかと思ってたら,やっとスイッチが出てきたみたい。価格が1/100になるまでワシが手を出すこと無いだろうが,じじいになる前に早く使ってみたいな~。今のようにCPUの動作周波数が頭打ちのままなら,flat MPIでも相当ましな並列計算ができるんじゃないかと期待したいが,ん~,まだまだ先のような感じだなぁ。
 あ,ION製品がようやっと出そうだな(PC Watch)。NetBook並の価格なら,デモ用&GPGPU用に仕入れてもいいかも。
 しっかし,世界戦略に乗っかったPCハードウェアって,もう台湾メーカーの独壇場だな。日本メーカーはと言うと,相も変わらず台湾メーカーの日本営業所としての役割を果たすのみ。ぼちぼちPCからは撤退すべきかなぁ。Aspire Oneのユーザとなって,満足しているワシとしては,今後,日本メーカーのPC製品を買うことはないなぁ。個人的にはEPSONとCanonさえ残ってくれれば(プリンタ&複合機メーカーとして),もう本体はMade in Taiwanでいい。
 ん~,テンパってきましたよー。キター! キタので頑張って計算して風呂入って寝ます。

待田堂子「らき☆すた ゆるゆるでぃず」角川スニーカー文庫,坂田靖子「海に行かないか」朝日新聞出版,猫田リコ「黄昏バス」バンブーコミックス

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待田堂子「らき☆すた ゆるゆるでぃず」 [ Amazon ] ISBN978-4-04-474201-0, \476
坂田靖子「海に行かないか」 [ Amazon ] ISBN 978-4-02-214019-7, \580
猫田リコ「黄昏バス」 [ Amazon ] ISBN 978-4-8124-7061-9, \600
 現実逃避がてらに読む本は,ファンタジーがふさわしい。浮き世のめんどくさいモロモロを全く思い出させないシュールでリアリティが皆無な作品が最高だ。つーことで,逃避ライトノベル&マンガ三冊,まとめてご紹介します。
☆待田堂子「らき☆すた ゆるゆるでぃず」角川スニーカー文庫
 らき☆すたのノベライズオリジナル作品集。こなたのようにベッドに寝転びつつ読みながら気がついたのである。自分の面がぎぼぢばどぅい程,ニヤついているのを・・・。
 うーんさすが,TVアニメシリーズのシリーズ構成を担当していた脚本家(橋田壽賀子賞を取っているらしい)だけあって,本書に収められている4作品,どれもそのまま新シリーズに使っても違和感がない。語りはかがみん2本,ひより1本,最後の作品はこなたが担当している。あとがきは白石みのる語りによるらっきーちゃんねるで〆。うーん,これでOVA二本目,作ってくんないかな。一本目はちょっと内容が懲りすぎていて,TVシリーズのテイストを楽しみにしていたワシとしてはちょっと物足りなかったところがあったから。
 つーことで,らき☆すたファンのライトノベル好きなら楽しめること間違いなしの一作。おっさんの読書好きにはあっという間に読めてしまう文章のスカスカ具合(シナリオにト書きを入れたような雰囲気)が新鮮でありました。
☆坂田靖子「海に行かないか」朝日新聞出版
 小学館の老舗少女(?)マンガ雑誌,プチフラワーが衣替えしてフラワーズに変わっても,坂田靖子のショートコミックは変わらず掲載され続けていた。それが2006年を最後にぱったり掲載されなくなり,どうなったのかと気になっていた。ご本人のWebページも数年更新されないまま。さてはプライベートで何があったのかなぁと余計な詮索(妄想)をしていたのだが,2008年(だったかな?)からWebページも更新されるようになり,宙に浮いていた未収録作品もこの度元・ネムキコミックスの一冊としてまとまった。それがこの「海に行かないか」である。
 多分,1980年代後半から1990年代前半あたりまでのファンタジー短編が一番読者を獲得していると思われるし,ワシもそのあたりの作品集はばっちり揃えている(Juneに長期連載していたものがワシにとってはベストかな)。それ以後の作品は,特に短いものは物語も絵もシュールさが際立ってきて,かつてのファンにとっては好みが分れるところがあるようだ。でもワシは今の作品も別種のおもしろさがあって,良いと思っている。フラワーズに掲載された中では特に「カボチャラアンデッド」が大好きで,雑誌掲載時には感動を覚えたものだ。内容はと言うと,畑に取り残されたカボチャ達が人間達に自己主張を敢行しようという・・・書いているだけでシュールさが理解できようというものである。まあそこに「よくあるファンタジー」を通り抜けたベテラン・坂田靖子の真骨頂があるのだ。
 最近更新されたご本人Webページの弁によれば,この先次々に作品集が出るようなので,楽しみである。現実逃避にさらに磨きがかかりそうで,自分の仕事の生産性に影響がない程度に面白いものを期待している,自分勝手なカボチャラのようなワシなのであった。
☆猫田リコ「黄昏バス」バンブーコミックス
 三浦しをん「ビロウな話で恐縮です日記」(太田出版)をパラパラとめくりつつ,よくもまぁこんだけ仕事しながらBLなマンガやらそうでない作品やらを読んでいられるモンだと呆れてしまう。さすがに近頃は大量の本の整理が付かないらしく,「火宅」を御出て放浪の旅に出ているようだが,多分,持ち運んでいる荷物の中には必ず読みさしのBLが一冊以上仕込んであるはずだ。
 一時期は青磁ビブロス(知らんだろうな,この出版社名も)のコミックスを全冊コンプリートに揃えていた若き日のワシも,加齢による衰え(どこだ)には勝てず,今ではとんとBL漫画界には疎くなってしまった。新陳代謝の激しいBL業界の動向はすべて三浦しをんに教えを受けるほど落ちぶれてしまったのだ。年は取りたくないものである。今では二越としみとかえみこ山あたりを細々と読んで満足しちゃっていたりする。
 しかーし,そんな無知な年寄り(元)BL読みでも,たまぁに新人発掘をしたりするのである。直感的によさげと感じて買ったのが,猫田リコの「おつかいくん」だった。そしてお気に入り作家の一員となり,最新短編集である本書もデフォルト買いしたのである。
 初期の魔夜峰央を彷彿とさせる,白黒のコントラストがきつい独特な画風である。ワシはマンガを絵で読む方なので,こういう個性の強い,それでいて華麗なものは大好きである。内容はと言うと,これがまたリアリティのかけらもないシチュエーションで,ヤクザの組長の息子が猫耳つけたバニーガールならぬキャットボーイ(あ,いいなこのネーミング)で登場するわ(「黒田ロマンス」,落語家の兄弟弟子が恋愛関係に陥っちゃうわ(「世界一空気を読まない男」)で,こうして言葉にすると荒唐無稽以外の何者でもないのだが,すべて猫田ワールドの耽美世界に包み込まれているから,そんなに無茶苦茶には感じない。つーか,その辺に違和感を覚える向きは,BLには向いていないと言うべきだろう。
 独特な猫田ワールドだが,本書の中では「うらはら」は少し毛色が異なる。最初は明治・大正時代の物語かと思っていたら,「お屋敷」という存在が台詞中に現れてからは,中世ファンタジーのような展開になる。ま,BLの「お約束」を果たすための単なる道具立て,ではあるんだけど,それはそれとして面白いシチュエーションを持ってきたな,とワシは感心してしまった。
 竹書房としては,猫田に「ココロは錦」のような普通の4コマ作品も描かせているぐらいだから,将来性についてはずいぶん買っているように思われる。「うらはら」で見せたアイディア構成力をもう一歩飛び抜けたものにできれば,独特な画風と共に結構な大物になるかも・・・というのは買いかぶり過ぎかな?
 つーことで,日常から逃避したいあなたにお届けしたい三冊でありました。

4/19(日) 掛川・晴

 ふひぃ~,日中は汗ばむ陽気になってきた。このまま夏突入という訳じゃないだろうな。メリハリの付いた気温変動を伴いつつ,ジメジメした梅雨を経てかんかん照りの夏を迎えたいものである。
 本日は掛川市長選・市議会議員選。明日の準備のために出勤する途中で小学校が会場となっている選挙所に立ち寄ってきた。
certification_of_participating_kakegawa_city_election.jpg
 市長選挙は現職に新人が挑む一騎打ちなので選びやすいが,市議会議員なんて,誰が何やってんだか全然分らん。町内会活動もサボりっぱなしだから,顔見知りの人もいない。だもんで,たぶんこの人は議会のうるさがただろうと思われる人を選んでおいた。当選したらせいぜい暴れまくって欲しいものである。
 立木地権者の言い分を取材した良い検証記事(毎日新聞)。記事の最後にもある通り,空港の先行きは甚だ怪しいが,ワシの場合,全くの第三者という立場でもないので,せっかく作るんならせいぜい福井空港の二の舞にならない程度に頑張ってほしいと願っている。
 まあ反対派としても第二の三里塚を作る意図はなかったのだから,せいぜい知事の首取って幕引きをしようというのは現実的な対応かなと思う。戦好きの人には行政側・地権者側どちらも歯がゆいことやってんなと唾吐きたくなるんだろうが,当事者でない勝手な言い分は何とでも言えるよねぇ。
 apjさんも,よくこんなのの相手をするよなぁ。分け隔てなくきっちり対応するってのは素晴らしいことなんだけど,相手の言い分を読む限り,(人文系の)言論界に場違いな科学者が入り込んでくんなよ的な言いがかりなんだから無視しときゃいいじゃんと,ずぼらなワシなんかは思っちゃう。
 まあ,生物には縄張り防衛本能ってのがあるようだから,いきなり部外者(と見なされる)輩が入り込んでくればイチャモンの一つもつきたくなるってのは分らんでもない。しかし,今の民主的な日本では学会だろうが言論界だろうが出入り自由が原則である。それを弁えないで「礼儀も弁えず土足で入ってきやがって」と先達がブーブー言うのは無視しておけばいいでしょ。要は主張の内容だけを問う世界なんだから,その枠内で議論するのが本筋。それ以外にむかついたことがあっても,せいぜい自分のblogにでも書くか,身内に愚痴って発散するだけに止めていておくべきなんだな。
 そーいや,以前,内田樹がキーボードの配列について言及したら,安岡先生がかみついてきたという事件があった。まあ知識の間違いを正してくれるのはいいことなんだけど

貴殿がなぜ私の研究分野に土足で踏み込んできて、このようなガセネタをバラ撒いていくのか理解に苦しむのですが

ってのはいかがなもんか,ああ安岡先生も縄張り意識から逃れられてないんだなと思ったものである。
 土曜に肉じゃが作ったら材料が余ったので,そのままカレーの材料にスライドした。つーことでそろそろ寝かせも十分だろうから,飯食って計算して歯磨いて寝ます。

4/18(土) 掛川・?

 まだ4月だというのに,研究費はバンバン使っちゃうは,早速の締め切りが迫っているわで,もうてんやわんや。本日じゃない昨日はずうっうっとLCDのセットアップやら,二代目PC clusterの再インストールやらで忙殺された。これじゃ全然肝心の計算が進まないので,最後にようやくちょろっと懸案のものは進めたけど。
 あんまりにも忙しくて(途中,歯医者に行かねばならんかったりして),昼飯も食えなかったが,おかげで昼飯用の弁当晩飯に回し,最後のスパートをかけることができた。やっぱ弁当は忙しい労働者には必須である。世には夫婦者にも関わらず弁当が持参できないと抜かすバカどもが多いようだが,夫 or 妻が作ってくれないからなどというのは論外である。作ってくれなければ自分で作るがいい。それすらできないようなら夫婦で居る意味がないので即刻別れるべきであろう。
 LCDは安かったのでSamsungの26インチディスプレイをメインマシンに取り付けた。
new_lcd_made_by_samsung.JPG
 以前は,19インチと21インチのデュアルディスプレイ体制だったのだが,一台にまとめてすっきりした。取り外した2台は実験室の方へ移動。これで実験室に残るCRTは一台のみ。この邪魔くさいの,本年度で全部退治してくれるわ。
 ちなみに右の小鳥があしらってあるページは,依頼されている某ユーザーグループ(ってもわし一人しかおらんがな)のWiki。近頃は悪質なWiki spamが横行しているようなので(おごちゃんの情報による),公開までにはまだまだ検証をせねばならぬ。あー,頭イタ。
 二代目PC clusterは分散DBの実験をする都合上,CentOS 5.3 i386版に入れ替え。ついでにOpenMPIを使ってMPI Clusterrとしての性能も測ってみた。するとびっくり!
benchmark_on_new_intalled_p4_cluster.png
 NetPIPE 3.7.1でGbEの性能を測ったのだが,以前,全く同じハードウェアにVine LinuxやらWindowsやらを突っ込んだり,MTUサイズを微調整したりしても,せいぜい500Mbps程度しか出なかったものが,Linuxをアップデートしただけで900Mbpsまで最高転送速度が上がってしまった(手前のぶっとい茶色い線がそれ)。Ethernetドライバ周りとかTCP/IP周りが改善されたせいなんだろうが,何か釈然としない・・・けどまあ,性能が上がったのは良いことである。
 ついでに,出たばっかりのGMP 4.3.0の性能も測ってみた。同じMPFR 2.4.1を使い,GMPだけを4.2.4と4.3.0に変えてそれぞれの計算時間を計り,4.3.0の計算速度がどのぐらい上がったのかを計ってみたのだ。するってぇと,Pentium IVでは1.0~1.2倍程度だが,Core i7だと2.3倍程度まで上がっている。ん~,桁数が万を超えると効果の程がよく分るんだが,そんな桁数でジャカジャカ計算する必要って,あんましないんだよねぇ。せいぜい(数)千桁程度までで十分。するってぇと,整数演算ベースの多倍長浮動小数点演算ってこのあたりが限界か。もっと高性能化を図りたいなら,IEEE754浮動小数点演算ベースの多倍長ライブラリに期待する方が吉かな。
 ん~,さて今日中に懸案の計算を仕上げてしまおう。つーことで,風呂も沸いたことだし,さっさと湯に浸かって寝ます。